果てなしのミラーズ
はてなしのみらーず
概要
ソーシャルゲーム『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』に登場する鏡の魔女の結界の通称名。
後述する理由から魔法少女『八雲みたま』によって管理され、他の魔法少女らによって利用され続けてもいる魔法少女御用達の運営結界でもある。
鏡の魔女の結界は、他の魔女の結界とは明らかに異質で、誰かが訪れるたびにその構造を不規則に変えていく(要は不思議のダンジョンのような物)。
内部が常に入れ替わり続けており、他の成長した魔女の結界と違って階層の判別さえ困難な事から、みたまは鏡の魔女の結界の階層を「鏡層」と呼んで区別している他、神浜市の魔法少女からは「果てなしのミラーズ」と呼ばれている。
時には迷子になり出られなくなる事も有るが、通常の結界とは異なり出入口が常に解放されている為、場所さえ覚えておけば脱出は簡単に可能(ごく一部を除く多くの魔女は基本的に侵入者を逃がさないので結界に入ると出入口が見えなくなる。結界に入ったら雲の上だったなんて事もザラ)。ただし下手に結界内の鏡に触れるなどすると即座に別の鏡層へ飛ばされる事や、使い魔に加えて厄介な「映し身」(後述)が無数に蠢いている事から、油断が禁物&深入りに危険が伴うのは普通の魔女結界と同じ。
期間限定イベント『Magia Clash!〜魔法少女リリカルなのはDetonation〜』では、果てなしのミラーズにおける新規バトル画面にて全貌らしきイラストが明かされたが、詳細は不明。
全体像においては、いくつもの家具が置かれた部屋や階段が、エッシャーの作品やキュビズムのように奇妙な形で繋がっている。
メイン2部12章では親の魔女を過去に飛ばす鏡を作るため、使い魔やコピーによって分解される。それによって風景はバグり、構造も単純化した。
最終的に数多の魔法少女の呪いを浄化する事になった∞いろはに内包され、彼女が自動浄化システムを世界中に広げた事により消滅した模様。
鏡の魔女の手下
結界の中には、住処から出て他の魔女の結界に入り込み、そこで戦っている魔法少女に向かって自身の結界への招待状を投げて来る使い魔がいる(ちなみにこの『鏡の招待状』、ゲーム上では覚醒アイテムである)他、内部では防犯装置を役割とする使い魔が巡回しており、訪れた客人へベルを鳴らしたりライトを浴びせて「歓迎」を行う。しかし(やはりと言うべきか)、この使い魔は設定上は自分の役目を真面目に果たしていない。
また最大の特徴として訪れた魔法少女の「型」を取る使い魔がおり、この取られた「型」から生まれた魔法少女の映し身(つまり同じ能力を持ったコピー)が攻撃を仕掛けて来る。この映し身を倒すと核であるミラーズコインを落とし、そのコインが結界を特定の場所に留めておくのに必要である。しかし管理者であるみたまは非力であるため、魔法少女と映し身らを争い合わせるミラーズランキングを定期的に開催し、魔法少女達を参加させる事でコインを集めてもらっている。
当初は他の魔女と同様、結界の入り口の場所も不規則に変化していたが、この性質を利用する事で鏡の魔女の結界は神浜市の某所に有る廃墟の洋館(メイン2部12章で、南凪区まで場所が判明)に幽閉され続けており、その洋館は「鏡屋敷」と呼ばれるようになった(事情を知らない神浜の魔法少女達からは心霊スポットのように扱われている。ただし共通認識として実在だけは知っている)。
使い魔が成長した魔女の結界は他の鏡の魔女の結界と繋がっているようで、第2部では他の地域の魔法少女は果てなしのミラーズを介して神浜市を訪れている(=鏡屋敷がミラーズの株分けの魔女の結界と繋がっている)とやちよとみたまは推測している。
そして隠し部屋にターミナルが存在し、見滝原市の委員長の魔女がいたことで信憑性がより一層増した。
なお、魔女図鑑では鏡の魔女の手下達は「ハウスキーパー(使用人)」と称されているが、これが鏡屋敷という洋館に結界が閉じ込められた影響なのか、それより前から使用人を演じる使い魔を魔女が生み出し続けていたのかは定かではない(鏡の魔女の正体を考えると、「管理され運営され続ける者達」を彼女が作り続けていたのは鏡屋敷以前の時代から有った性質でも不自然ではないが)。
鏡の魔女と、魔法少女の人格いずれも自分の主と認識しているが、後者の命令を優先するようだ。これは、後者の方が具体的に指示を出しているためかも知れない。
メイン2部11章以降では、「主」の命令でかなり複雑な作戦を遂行しており、命令さえ的確なら、非常に真面目で忠実に職務を果たすようだ。
ゲームシステムとしての「ミラーズ」
ゲームシステム上では、鏡の魔女の結界を舞台にした擬似的な対戦バトルを指す。
他のプレイヤーが『ミラーズ編成』で登録したチームが敵として登場し、バトルすることでミラーズコイン(ショップ交換アイテム)を得られる他、ミラーズ内のストーリーが順次解放されて鏡の魔女の真実を追及出来る。
期間限定イベントであるミラーズランキングにおいては、特に貴重なアイテムと交換可能なコインを大量ゲット出来、同時に自身の『ランク』を昇格させる千載一遇のチャンスでもある。
特にトップランカーである『ランクS(★★★)』は、“社交界”とも呼ばれガチ勢達の憧れの的となっているようだ。
果てなしのミラーズのストーリーは2020年3月27日に完結したが、鏡層の解放とミラーズ関連のストーリーは今後も予定しているとのこと。
鏡像の魔法少女たち
ミラーズ内で生成された訪問者たちのコピーであり、事実上の迎撃システム。「鏡の魔女は恐ろしい魔法少女を複製するなんてどうかしてると思っているが、気が小さいため文句を言えない。」(シャフト原画展より)とあり、設定上は魔女の意志に反して手下が勝手に作り上げたシステムである。
手下は、あくまでも「お客様」のおもてなしの一環のつもりでコピーを取っている。結界内には、手下がコピーをコレクションした「お客様コレクション部屋」が幾つもあるという。
外見上は本人と瓜二つ(ただし、バトルでは容姿の左右が逆)だが、コピー元の魔法少女とはあたかも鏡で映したように真逆の性質・性格を持っており、そのため見る人が見ればわりとすぐに偽物と分かる。そのくせ本人たちは「私が本物よ」と主張し続ける。
ただし、型の取り方によって癖が出るため、単純に正反対になる訳では無い。基本的に、型を取るのに時間を掛ければ掛けるほど完成度が上がり、見破られにくくなる。
一応自我や個性はあるようだが、マギレコの魔法少女たちはほぼ全員が善人であるため、その「鏡像」である彼女らは、今のところほとんどは悪の存在である。
まあ、彼女は特殊な例として。
なお、時系列順に並べると後発の個体ほど本物と見分けるのが難しくなっている。
鏡の魔女の手下としての自覚がある個体と、自分を本物と思い込んでいる個体が存在するようだ。
いろは?
- まだミラーズについてよく知らなかったいろはが型を取られたことで誕生した鏡像で、生まれてすぐにいろはに襲い掛かった。
- 終始楽しげに笑うのみで台詞を発さなかったため、パーソナリティについては不明だが、オリジナルの逆と考えれば、多分ろくな性格ではない。
- イベント神浜レアリティースター開始後、なんと『マギア☆レポート』のいろはちゃんの姿で出現。早速ミラーズに乗り込んで型を取られたのかと思いきや、不具合なので修正したと公式の告知があった。こちらのパーソナリティーも不明だが、多分ガチャ嫌いで引き強なのだろう。
- メイン2部12章では、別の個体が親の魔女にとって脅威となる小さなキュゥべえを殺害した。
やちよ?
- 常に言動に落ち着きのあるやちよの鏡写しなだけあり、凶暴で口が汚い、野蛮人と呼んで差し支えない性格をしている。
- それだけに彼女と付き合いの長いももこには癇に障るところがあったようで、「お前みたいな奴がやちよさんを騙るな」と、完全に逆鱗に触れてしまった。
- やちよは以前にも複数回鏡像を作られていたが、「あなたみたいに醜悪なのは初めて見たわ…!」と嫌悪感を示していた。
レナ?
- かえでと並び、おそらくオリジナルから最も極端に性質が変化している例の一つ。
- 誰に対してもビクビクした気弱な言動をしているが「みんなで遊ぼうよ、わーいわーい」等と、社交的らしい発言も見せる。
- かえでは何気に普段からレナに対して色々鬱憤が溜まっていたらしく、この気弱な鏡像のレナを見たとたんに変なスイッチが入り、いじって遊び始める(と言っても、ほっぺをつつくと言った可愛らしいものだったが)が、そこに突如現れた本物のレナが自身の偽物とかえでを引き離す。
- 実は彼女はツンケンしていても心根はまっすぐなレナの鏡像であるが故、卑怯かつ残忍な本性を隠しており、先程までの振る舞いも実はかえでを油断させて攻撃(曰く「お腹をザクザク刺してあげようと思った」)するための演技だった。
- 本性を暴かれると「一緒に傷つけ合おうよぉ~!」とあらぬ事を口走り、鏡像の仲間を呼ぶが、無事倒された。
ひなの?
- かなり精巧に本人に化けていた例。衣美里も最初は気付かなかったものの、容姿の幼さを言われても怒らず、笑って返していたことから正体がばれ、憧れの先輩の姿で騙されて激おこの衣美里らに成敗される。
梨花?
- 「はじまりは夢を重ねて」では一人称が「あたい」で男口調。ゆきかのコピーを二人連れていた。
チームみかづき荘?
- メインストーリーに登場した個体その2。マギウスのコピーと同様、迎撃システムに利用されている。
- いろは、やちよは、ミラーズストーリーの物より完成度が高い。いずれも、それぞれの過去のトラウマをえぐって精神攻撃を仕掛けてくる。
- いろはは、他のみかづき荘メンバーとは別にコピーと戦闘になる。コピーは本物と違い、自分自身を回復してくる。
十七夜?
- メインストーリーに登場した個体その3。同じく、十七夜のトラウマを掘り返そうとするが、「心を読めば良いことを」と突っ込まれると、「コピーだから能力を真似るのは些か難しい」と言い訳し、十七夜は納得した。
- 言動は素直で、マギウスに味方するよう誘いを掛けるが、十七夜に退けられると「自分はただ消えて、事の成り行きを見守るだけだな」と納得したそぶりを見せる。しかし、やっぱり消えてくれずに戦闘になる。
- 鏡像を倒した後の十七夜「特に変わらぬ自分がいた」
- 「はじまりは夢を重ねて」では南凪区のコンテナターミナルの株分けのミラーズで別個体が登場。敬語で話す。
はやて?
- コラボで「魔法少女リリカルなのはDetonation」の世界からやってきた八神はやてのコピー。最初にキャラストーリーに登場した例にして、異世界の力を使って変身した初の例。
- こちらはなんと一気に4人も登場し、本物と混ざってどれがどれやら分からなくなってしまう。経歴等、それぞれよく話を聞いてみなければ分からないような差異がある。
- ストーリーでもちゃんと敵キャラとして登場する。
美雨?
- めぐるの魔法少女ストーリーに登場。本物より幾分か弱気だが、めぐるの実況のせいで中々倒れなかった。
- その直後、別の個体が登場。
さやか?
- 波乗りさやかの魔法少女ストーリーに登場。さやかが故・タカミネさんの未亡人と探している楽曲の、手掛かりを書いた手帳を海で濡らしてしまい、文字が読めなくなった。「何ヶ月か前のコピーに聞けば、内容を覚えている個体に出会えるのでは」という発想で、まどかとほむらがミラーズに乗り込み、探し出した個体。自発的にコピーを探した珍しい例。
- まどかとほむらを「ちゃん」づけで呼び、本物よりねっとりした口調が特徴。困惑したほむらは「出来の悪いコピー」と評した。それでも無事曲名を聞き出すことに成功したが、まどかは「色々と教えてもらったのに」倒してしまうのはあんまりでは無いか? と手をこまねいていた。
- しかし、「何か探ってたつもりだろうけど~生きて外には出られないよ~」と自分から襲って来たため、無事返り討ちにされた。
みたま?
- メインストーリー第2部5章で登場。みかげ&月出里と対峙し、「手作りのカレーを両親が美味いと絶賛した」と発言した為に偽物だとバレてしまい、後から来たみふゆとアリナに倒された。
令?
- メインストーリー第2部5章で登場。お嬢様口調で、ターミナルへと続く隠し通路を守っていたがアリナに倒される。
ちはる?
- メインストーリー第2部12章で登場。悪を嗅ぎ取る事ができず、静香に見抜かれる。
旭?
- 同上。本来撲滅派につけられた筈も身体の傷が一つも無かった事をラビに見抜かれる。
「はじまりは夢を重ねて」
「はじまりは夢を重ねて」の南凪区のコンテナターミナルの株分けのミラーズで登場。
めぐる?
- 臆病者。
真里愛?
- 一人称は「オレ」。
麻友?
- 男言葉。
理子?
- 一人称はあたし。二度目は関西弁の別個体が登場。
まなか?
- 二度目の来訪でかりんのコピーと共にいきなり登場。口が悪い。
みかげ?
- 二度目の来訪で登場。妙に敬語で、月出里&つむぎのコピーと共に登場。
こころ?
- 若干男口調。みふゆ&れんのコピーと共に登場。
ゆきか?
- 二度目の来訪で登場。どこかで聞いたような口調。二人いる。梨花のコピーと一緒。
りおん?
- 二度目の来訪で登場。ほとりに泣きついた。
紗枝?
- 二度目の来訪で登場。このは達を魔女の元に誘い込み、奇襲をかける。