概要
主に家庭で使われる電化製品を指す。
パソコンなどコンピューターは家庭で使われていても家電として扱われないことがある。誰でも簡単に使えることが重要で耐久消費財として扱われる家電に対し、かつてのPCは使うのに専門知識が少なからず必要だった上に技術進歩の速さから「生鮮食品」にたとえられるほど製品寿命も短かったことが理由と言われている。もっとも、主だった家電メーカーは1980年ごろからPCの製造販売も手掛けており、家電量販店でも当時からPCを取り扱っていた。家庭でのパソコンの利用は1990年代中頃に一般化し、以降は家電扱いされることも多い。
同様に、ゲーム機も家電として扱われないことがある。これについては任天堂などの主だったゲーム機メーカーが家電の販路を使わずに玩具の販路を使って販売していたことも理由の一つだろう。もっとも、家電の販路で販売された3DOの惨憺たる売上を見れば正しい判断だったということが分かるのだが。
カメラ(スチルカメラ)も元々家電とは流通経路が異なっていたが、1980年代にヨドバシカメラやビックカメラが家電販売に進出。ビデオカメラ(VTR)の台頭もあり、カメラ販売と家電販売との境界線はなし崩しになくなっていった。2000年代のデジタル化により、デジタルカメラも家電として扱われるようになった。
現在ではテレビやオーディオをはじめ、照明やエアコンなどの家電製品もネット接続(IoT)やスマートフォンとの連携を求められるようになった。複合機・コピー機など利用にLAN接続を必要とする機器が家庭にも普及し、スマートテレビやスマートスピーカーなどスマホ並みの機能を搭載した家電も登場するなど、家電とそれ以外のデジタル機器の境目は曖昧になっている。
各ジャンルの家電
時代ごとの三種の神器
- 2000年代の「デジタル三種の神器」
- デジタルカメラ・地上デジタル放送対応の薄型テレビ・DVDレコーダー