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アンダーグ帝国の編集履歴

2024-02-15 15:34:34 バージョン

アンダーグ帝国

あんだーぐていこく

アニメ『ひろがるスカイ!プリキュア』に登場する本作の敵対勢力。

概要


アニメ『ひろがるスカイ!プリキュア』に登場する敵対勢力。「暗黒の世界」とされており、何らかの目的で不思議な力を持つスカイランドのプリンセス・エル誘拐しようと企んでいる。

本編開始当初は全てが謎に包まれた勢力として描かれており、劇中で『アンダーグ帝国』の名前をプリキュア側が知ったのさえ第12話と遅めであった。


第16話での虹ヶ丘ヨヨの調査によると、スカイランドとアンダーグ帝国はいわば「光と影」であり、正反対の2つの国は大昔に戦って以来、交わることなくやり過ごしてきた経緯があるとされる。ただ、大昔に起こった出来事であるため、現代のスカイランド側にアンダーグ帝国の詳細を知る者はいない様子。

また、弱者はその存在すら許されない完全実力主義弱肉強食の世界であるようで、事実カバトンは失態続きによって帝国から処刑されかけ(ただしキュアスカイに助けられて事なきを得ている)、バッタモンダーは処刑を恐れて身を隠していた。

上記の思想は徹底的であるのだが、実力者の自己研鑽は良いものの、弱者はどれだけ研鑽を積んで実力を上げても 「力なき者の努力は見苦しい」と一蹴、正当に評価しない歪さも散見されており、この「個々の先天性の資質・素質だけ重視し、後天的な要素を頭ごなしに否定する」姿勢から、アンダーグ帝国が掲げる思想は『弱肉強食』よりも優生思想のように見える。


エルの本来の保護者たる一番星予言によれば「スカイランドを滅ぼす元凶」とされている模様。


帝国の幹部たちは世界を超える転移門を開く力を持っているため、視聴者の間では「アンダーグ帝国は地球ともスカイランドとも異なる世界からの侵略者」と長らく思われていたが、過去の時代を描いた第42話で、当時の皇帝が「スカイランドを叩き潰さないと連中はいつかトンネルを掘って我らを攻めてくる」と語っていたため、アンダーグ帝国はスカイランドと物理的に地続きであるらしいことが判明した(おそらくスカイランドの地下にあると思われる)。

なお、アンダーグ帝国の内部は、所々に水晶が生えた薄暗い洞窟といった内装であるようだ。


スキアヘッドによるとアンダーグ帝国の住民達は、帝国の最奥に漂う〈アンダーグ・エナジーの海〉から誕生する存在とのこと。


構成員

いずれも「アンダーグ・エナジー」と呼ばれる闇のエネルギーを宿し、無機物にアンダーグ・エナジーを注ぎ込んで誕生する怪物・ランボーグを使役する。第34話からは強力な怪物・キョーボーグも登場する。


上層部

カイゼリン・アンダーグ(声:本田貴子内田真礼〈幼少期〉)
カイゼリン様
アンダーグ帝国の支配者。エルを付け狙うが、元は温厚な少女だった。第49話で黒幕の正体を知り、キュアスカイと和解。
スキアヘッド(声︰宮本充
好きアヘッドさん
カイゼリン・アンダーグの教育係。ミノトンの後任として第31話から登場。第47話でプリキュアを道連れにしようと自爆を試みたが……???

刺客

カイゼリン・アンダーグに仕える手下達。何らかの目的で不思議な力を持つスカイランドのプリンセス・エルを誘拐する使命をもつ。


カバトン(声:間宮康弘
カバトン
アンダーグ帝国ののような乱暴者。最初にエル誘拐の任務に就く。第12話でキュアスカイに危機を救われて改心した。
バッタモンダー(声:KENN
バッタモンダー
アンダーグ帝国のビジュアル系のひねくれ者。カバトンの後任として第14話から登場。第43話で虹ヶ丘ましろの優しさで改心した。
ミノトン(声:酒井敬幸
ミノトン
アンダーグ帝国のミノタウロスのような武人。バッタモンダーの後任として第25話から登場。第33話で敗北を認めて脱退。

過去の人物

カイザー・アンダーグ(声:武虎
カイザー・アンダーグ【プリキュア】
300年前のアンダーグ帝国の支配者で、カイゼリン・アンダーグの父親。回想で登場。キュアノーブルと和平を結ぶも、それを快く思わない何者かに始末される。

怪物

ランボーグ(声:相馬康一
無題
アンダーグ帝国の刺客達が使役する怪物。1つの無機物に『アンダーグ・エナジー』を注ぎ込んで召喚される。
キョーボーグ(声:相馬康一)
模写
第34話から登場。スキアヘッドが使役する強力な怪物。2つの無機物を素体にして召喚される。













以下、49話以降のネタバレ注意












黒幕とその“容れ物”

ダークヘッド(声︰宮本充)
ダークヘッド
アンダーグ・エナジーの化身にして、スキアヘッドの正体。本作の元凶。第49話で正体を現すが、キュアスカイに退けられる。
ダイジャーグ(声︰宮本充)
追い詰められたダークヘッドがアンダーグ・エナジーの海と一体化して変身した怪物。最終話でプリキュアに浄化され、空へと去っていった。
ダークキュアスカイ(声︰関根明良/宮本充)
ダークキュアスカイ
アンダーグ・エナジーを取り込み、ダークヘッドに憑依されたキュアスカイ。第49話でキュアプリズムで元に戻る。

伝説の真相

“はるか昔スカイランドが闇の世界の魔物に攻め込まれ、絶望的な戦いが始まった際に当時のスカイランドの姫が「ヒーローが現れて青い空と皆の笑顔を取り戻してくれますように」と祈ったところ、その祈りに答えるように勇敢な戦士・プリキュアが現れ、魔物達を打ち払いスカイランドを救った” との現代のスカイランドでも既に忘れ去られた伝説がある。

44話にてこの「闇の世界の魔物」がカイザー率いる300年前当時のアンダーグ帝国で、勇敢な戦士・プリキュアも当時のスカイランドの姫のプリンセス・エルレインが祈りによって力を得たキュアノーブルである事が明かされ、45話にてカイザーの娘のカイゼリンの計らいでアンダーグ帝国とスカイランドが和平を迎えたと言う知られざる事実が描かれた。


つまり、物語の開始前に一度プリキュア側と敵組織が和解していたのである。歴代のシリーズで最終的にプリキュアと敵組織と和解するパターンは何度かあったが、物語開始前に一度プリキュアと敵組織が和解をしているのは今作が初となっている。しかし、その300年後の現在、当時の和解のきっかけとなったカイゼリンはアンダーグ帝国の支配者となるも、今度はかつての父親のようにスカイランドを攻めるようになってしまった。何故、一度は和解を果たしたアンダーグ帝国が再びスカイランドを襲うようになってしまったのか?それに関しては49話で帝国の黒幕であったスキアヘッドが、カイゼリンの父のカイザーを始末し、彼女に偽りの記憶を植え付けていた事が判明した。


ちなみに、幼少期のソラ・ハレワタールがスカイランドで「行ってはいけない」と忌避されている禁足地『茨の森』で禍々しい悪霊達に襲われそうになっていたが、最終話にてこの悪霊の正体はアンダーグ帝国とは全く関係が無いスカイランドに住む巨大な触手植物だと判明している。


人外の刺客達

第1話から登場しているカバトンは人外であるにも拘らず、ソラシド市の一般市民から姿を隠そうとはしておらず、それどころか2話目にしてハンバーガーショップを襲撃して食い逃げを決行している。これ程市民に迷惑を被らせているにも拘らず、第5話では(一応変装している状態で)何故かカバトンがおでん屋台の主人にプリキュアに対する愚痴を語っていた。

その後もバレバレの古典的な変装でソラシド市に出没しているが、何故かソラシド市民には怪しまれていない。

これ等の点から第1話にて『迷惑系キュアチューバー』と周囲から見られたり、おでん屋台の主人と普通に会話したり、第12話ではその屋台の主人から心配されていたりと着ぐるみを着たおじさん」と思われているのかも知れない。


第14話から登場したバッタモンダーは人間に近い容姿であるが、よく見ると肌色が薄紫色であり耳が尖ってる上、前髪の一部が触角のように感情に連動している風に見えるため、やはり人間ではないようだ。

見た目は人間に近いためバッタモンダーは変装はしなかったが、あまり何度も建設中のビルの鉄骨の上で作戦を練っていたため第21話では作業員に咎められていた。その後第34話では人前では人間態を取って暮らしていた。


第25話から登場するミノトンはカバトンのような豚鼻で茶色のの姿をした怪物なので、第26話では変装していた……が、何故か真夏の炎天下で厚着の変装をしたので暑がっていたが。

しかし、第31話では特に変装せず堂々とスポーツジムに通っていた。この時の描写から、周りの人達も薄々は彼らが人外の存在であるとの認識している様だが、深くは追及しないようにしている様だ。


このように、3人共何だかんだで人間界に馴染んでしまっているが、ミノトンだけ最後の戦いの舞台がスカイランドであったためか、第34話で他の2人が住んでいたアパートにはいなかった。

人間界での暮らし方


アンダーグ帝国の構成員達は必ずしも獣人の姿をしているわけではないようだが、カバトンもバッタモンダーもミノトンもそろって額に黒い結晶を備えているため、それが帝国民(あるいは幹部)の証なのかも知れない。


プリンセス・エルを狙う刺客、なのだが……?

作中ではエルの誘拐のみを目的とするため刺客達は1人ずつ送り込まれては連続出動しているようだが、刺客達はエルを誘拐するためなら市街地への被害や、スカイランド王家を脅迫も辞さない恐ろしい敵として描写されている。また、人間界の襲撃に関してはプリキュアをおびき出す手段として多用されている他、バッタモンダーに至っては趣味で破壊活動を行っている。


ただ、プライドを拗らせて「エルの誘拐」よりも「プリキュアを倒して屈辱を晴らす」私用を優先し行動していたバッタモンダーや、エルを捕まえてくるよう命令は受けながらも武人気質であるため「『最強』とうたわれる自分の相手に相応しい」とプリキュアとの戦いを楽しみにしているミノトンより、先鋒であるはずのカバトンが一番組織の目的に忠実に働いていた感はある。

後述の悪役会議が無い点からも、いまいち統率が取れていない敵勢力である。

ただし仮に悪役会議があったとしても、これまでに登場しているメンバーはいずれも「自分こそが強い存在である」と自負・誇示しており、しかも互いの性格上の相性が非常に悪いため、会議の場がまとまらずにむしろ互いを見下し合ったり仲間割れを起こしたりしていた可能性が非常に高い(実際、悪役会議が描かれたビョーゲンズは幹部同士の仲が悪かった)。


『スカイランドを滅ぼす元凶』とされているが、帝国は中盤以降「エルの誘拐」ではなく「プリキュアの抹殺」を視野に入れたため、プリキュアが不在のスカイランドをわざわざ襲う利点はない都合上、ソラシド市を始めとした人間界とは対照的に仮初の平和を保っており滅びの運命とは程遠い様にも見えたが、遂に痺れを切らしたカイゼリンが自らスカイランドに出陣した。


戦闘による影響

前作ではデリシャスフィールドローズマリーが展開すれば、料理の味が不味くなる等の被害だけで、街が破壊されたりは無かったが、今作では一般人がいる場所で普通に襲撃して来るため、現実への物理的被害がある。

ただし、ランボーグが浄化されればキラキラエナジーによって自然と修復されるようである(プリキュアシリーズ恒例の「謎修復」が今作品では復活した形。これらは不自然さから基本的にプリキュアが第三者に目撃されない作品に多く見られるが、人間が関わってくる『ドキドキ!プリキュア』以降でも確認されるようになった)。


余談

名前の由来は地下・地中・地底を意味する「アンダーグラウンド」をもじったもの、あるいは「暗とダーク」に掛けたものだと思われる。

また、幹部を演じた声優の一部は過去作でプリキュアの家族を演じていた。よく間違えられるが、アンダーク帝国ではないので注意。


プリキュアシリーズで初めて女性幹部が1人もいない構成の敵勢力となったが、女帝であるカイゼリンがその枠を担っている模様。


トロピカル〜ジュ!プリキュアあとまわしの魔女たち以来2年ぶりとなるラスボス以外が全員改心する結末となったが、加えてラスボスが浄化エンド(ただし明確な消滅描写が無いので厳密には消息不明)なのはプリキュア史上初となる。


「悪役会議」の不在

ひろがるスカイ!プリキュア』では、従来のプリキュアシリーズや他のヒーロー作品ではお馴染みの悪役がアジトで会議をするシーン=「悪役会議」のシーンが存在せず、を除くメンバー全員がその場に勢揃いしたのも最終話が最初で最後(ゆえにカバトンはアンダーグ帝国に帰らず、おでん屋で愚痴をこぼしたりしていた)。

これについては、アニメージュ2023年6月号のシリーズ構成金月龍之介氏のインタビュー内容によると、それは意図的な演出であるらしく、曰く “視聴者が本当に楽しんでいるのか分からない悪役会議を描くよりもプリキュアの出番を増やした方が良い” との方向に舵を切った旨が語られている。


悪役会議の不在は「アンダーグ帝国の実態が視聴者にとっても詳細がわからない」演出とも化している。この点は、本作の視聴体験に大きな影響を与えている。

従来作では「プリキュア達は敵の事情がわからなかったとしても、視聴者側はある程度は知っている」のが基本であり、視聴者側がプリキュア達の知らない事柄を知っている「神の視点」で作品を視聴していた。


しかし本作は本作のテーマでもある「知れば広がる世界」前作から引き継がれる謎解き要素をコンセプトに、この「神の視点」が排除されているため、視聴者とプリキュア達とは同じ立場に置かれていたが、最終クールからアンダーグ帝国側の内情や環境が徐々に明かされ始め、同時にプリキュア達も本格的に彼らと向き合い始める火蓋が切って落とされた。


グッズ化

アンダーグ帝国初グッズ化おめでと♡

『ひろがるスカイ!プリキュア ミニアクリルスタンド6弾』にて、カバトン、バッタモンダー、ミノトン、スキアヘッドの四人のアクリルスタンドがグッズ化されている。

Brujula STORE


関連タグ

ひろがるスカイ!プリキュア

プリキュアの敵 プリキュアの敵一覧


  • 幻影帝国9年前のプリキュアにおける、名前に帝国がつく敵組織繋がりでもあり、傀儡の首領がいる敵組織繋がり。こちらは一応国としての体を成しているが、アンダーグ帝国にはそれらしい雰囲気が確認できない。
  • 闇の魔法つかい悪い妖精:プリキュア側が把握していない突如出現した敵組織繋がり。向こうもプリキュアの存在をよく知らなかった点も共通する(但し、悪役会議は存在していたので、視聴者視点では敵の事情がある程度解説されていた)。





歴代プリキュアの敵組織

ブンドル団アンダーグ帝国ガルガル

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