膨体
ぼうたい
概要
膨体とは、人体が風船のように膨張している描写・シチュエーションのことで、状態変化や形状変化の一種とされている。
英語圏では「inflation」というタグが用いられている。
Pixiv上に投稿されている多くの作品は版権作品または作者オリジナルの女性キャラクターを主な対象としているが、たまに男性キャラクターを対象にしている作品もある。
また、対象となるキャラクターは人間や人間とほぼ同じ・近い見た目の亜人や獣耳系獣人であり、人間とはかけ離れた見た目のケモノなどの人外が対象の作品は「太膨」とういうタグが用いられている。
対象キャラが膨体化するシチュエーションは「大量の気体・液体を体内に注入されて身体が膨張する」が王道。その他には「膨張する魔法や状態変化ビームを受ける」「魔力などのエネルギーを吸収し過ぎて身体が膨張」「膨体化効果のあるアイテムや薬の使用」「平面化から戻す際に空気を入れすぎて膨体化(逆のパターンで空気が抜けて平面化もある)」「自身が持つ能力で身体を膨らませる」などが挙げられる。
膨体化した後はヘリウムガスを入れた風船の様にフワフワと浮かび上がるのが殆どであるが、注入した物質や膨体の性質によっては浮力が無い場合もある。
現時点ではまだ稀なケースだが、膨体化し、皮膚がパンパンに張りつめた事により膨張した身体全体が性感帯の様になり、某対魔忍の様な高感度状態になる事がある。
膨張した身体のサイズは玉転がしの大玉くらいのサイズから気球くらいのサイズ、そして最大級のモノでは惑星サイズなどがある。中には膨体化しても元の身長以上の大きさにはならないパターンがある。
膨体の姿形については「球体に四肢と頭が付いている様な姿」というのは一部を除き共通であるが、絵師の好みや絵柄、シチュエーションによって見た目が異なる。
皆、人体の構造や骨格を無視した形態をしているが、創作・二次元の世界なのであまり気にしてはいけない。
対象キャラが着ている衣服は伸びて破れない事が多く、膨れた身体に完全に適応してもはや風船の柄みたいになっている衣服や、膨れた身体を締め付ける様にパツパツになっているうえにお腹周りが入り切らず露出している衣服などがある。
関連キャラ・アイテム・能力
※50音順。●はキャラ、▲は道具・アイテム、◆は技・能力。
- ●カービィ(星のカービィシリーズ)：空気を大量に吸い込んで身体を膨らませる事で「ホバリング」という形態となり、吸い込んだ空気は「空気弾」として吐き出し、攻撃に転用する事ができる。
- ◆ゴムゴムの風船(ONE PIECE)：モンキー・D・ルフィが使用する技で、空気を大量に吸い込んで身体を膨らませ、敵の攻撃や砲弾などを防ぐ。
- ●小悪魔王・織田信長 (戦国コレクション)：アニメ8話にて身体を膨らまされる。詳しくはsngk膨体を参照。
- ◆サングェ=パッサーレ(ヴァンパイアシリーズ)：ジェダ・ドーマが使用する投げ技。掴んだ相手の身体の一部を膨張させて破裂させる。
- ▲サイクロプス(機動戦士ガンダムSEED)：地球連合軍が保有する戦略兵器。電子レンジと同じマイクロ波を使った兵器で、効果範囲内にいた人間は体内の水分が沸騰して人体が膨れ上がり、破裂する。この兵器によって起こされた悲惨な光景は多くの視聴者たちにトラウマを植え付けた。
- ▲ジェネシス(機動戦士ガンダムSEED)：ザフトの最終兵器である核エネルギーを使用したガンマ線レーザー砲。この兵器の射線上にいた人間は着弾する直前に上記のサイクロプスと同様に体内の水分が沸騰して人体が膨張、破裂する。
- ●セル(ドラゴンボールZ)：敗北を認めたくないが故に地球もろとも自爆しようとした際、身体を膨張させた。
- ●太閤娘・豊臣秀吉 (戦国コレクション)：アニメ8話にて小悪魔王・織田信長と共に身体を膨らまされる。
- ▲超スーパー風船ガム((大長編・映画ドラえもんシリーズ)：のび太の太陽王伝説にて登場したひみつ道具。魔女レディナの部下・ヤフーが使役する巨大ワニを撃退する際に使用され、コレを食べた巨大ワニは風船の様に膨れてヤフーを乗せたまま空へ浮かんでいった。
- ●ディグダグ(ディグダグ):持っているポンプ付きドリルを使い、地中を荒らすモンスター・プーカァとファイガーを膨らませて破裂させる。
- ●デデデ大王(星のカービィシリーズ):カービィと同様に空気を吸い込んで身体を膨らませて浮遊する「ホバリング」。カービィに対抗するため特訓により体得し、夢の泉の物語から使用し始めた。
- ●ドラハルトJr．(ドラゴンキッズ)(スライムもりもりドラゴンクエスト)：しっぽ団四天王の一角として登場し、ボスとして立ちはだかる。ボス部屋にある水を全て飲み干す事で元の体型の倍以上の大きさに膨れ上がり、その巨体で圧し掛かったり水と炎を同時に吐いて攻撃したりする。
- ▲D型プラグスーツ(新世紀エヴァンゲリオン)：旧アニメ版第拾(10)話にて登場した高温高圧下での使用を目的とした装備「D型装備」に換装したEVA弐号機に搭乗する際、惣流・アスカ・ラングレーが着用した耐熱・耐圧仕様のプラグスーツ。通常時はノーマルのプラグスーツと変わらないが、右手首のスイッチを押すと冷却ガスが注入されてスーツが膨らむ。間違っても着用者本人の肉体が膨張している訳ではない。
- ●トリコ(ボイド・テラリウム)：『2』にてトリコが発症する病気の一つに「風船病」というのが追加され、発症すると身体が膨れてフワフワ浮いてしまう。
- ●バビディ (ドラゴンボールZ)：念動力で相手を膨張、破裂させられる。
- ◆パニエロケット(魔法少女まどか☆マギカポータブル)：鹿目まどかが風船の様に膨らんで敵に突っ込む攻撃。元々はアニメOPの1シーンで登場したもの。
- ▲フルコースガム(仮称) (チャーリーとチョコレート工場)：ウィリー・ウォンカが経営する不思議なチョコレート工場で造られている一粒でフルコースが味わえるという試作品のガム。登場人物の一人=バイオレット・ボーレガードがコレを勝手に食べ、ウィリーの警告を無視して噛み続けた結果、体色が青紫色に変色して身体が大きく膨張、まるで巨大なブルーベリーの様な姿となってしまった。膨体界隈ではブルーベリー膨体と呼ばれ、人気のシチュエーションの一つに数えられている。
- ●風船忍者ゴムビ・ローン(忍風戦隊ハリケンジャー)：第38話にて登場。「ゴムむすび」を食べさせる事で相手を膨張させる。
- ●風船魔獣バルンガンマ (魔弾戦記リュウケンドー)：第6話にて登場。目から放つビームを当てる事で相手を膨張させる。
- ●フーセンバンキ (炎神戦隊ゴーオンジャー)：第21話にて登場。能力で相手を風船の様に膨らませて飛ばせる。
- ●プクプトル(獣電戦隊キョウリュウジャー)：大食いで得たエネルギーを相手に送り込んで身体を膨らませる。
- ▲フワフワ銃(大長編・映画ドラえもんシリーズ)：「のび太と銀河超特急」にて初登場したひみつ道具。辺境惑星の遊園地「ドリーマーズランド」のアトラクション惑星の一つ「西部の星」で配布されるコルトSAAと同じ見た目の拳銃で弾に当たると身体が膨れて1時間ほど宙に浮かび続ける。後続の作品である「のび太のねじ巻き都市冒険記」ではドラえもんが西部の星で記念に貰った1挺が登場し、終盤で活用された。
- ▲Pバルーン(スーパーマリオワールド)：「P」と書かれた風船型のアイテムで、マリオがコレを取得すると身体が風船の様に膨れてフワフワ浮かぶ風船マリオという姿になる。膨体界隈では人気アイテムで、マリオシリーズ以外のキャラクターに対しても使われる事がある。
- ▲パワーフラワー (スーパーマリオ64DS)：花型のアイテムで、マリオがコレを取得するとPバルーンと同様に風船マリオになる。
- ●フィロ(搾り取らないで、女商人さん!!)：第41話にて登場した張り付けた対象物を浮かせる魔法道具「バブリーガム」を噛んでる際に誤って飲み込んでしまった結果、一時的にだが息を止めているあいだ身体が膨張して浮かべる様になった。
- ●魔王ガルタン(COBRA)：漫画は「宇宙の大魔王」編、アニメは14話にて登場。部下に「風船の実」という物を服用させており、風船の実を服用した相手に対し呪文を唱える事で相手を膨張させて破裂させる。
- ●マージョリー・ダーズリー(ハリー・ポッターシリーズ)：ハリー・ポッターの面前で両親を侮辱し、激怒したハリーの魔法によって身体を膨らまされ、浮かび上がってしまう。
- ●水ガミさま(ペーパーマリオオリガミキング)：カミさまの1体で水を司る青いドラゴン。大技をチャージする際やオリビアが水ガミさまに変身して能力を使用する際に水を吸収して身体が丸々と膨張する。
- ▲メガヘガデルⅡ(クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦)：ヘガデル博士が偶然造り出してしまった「屁が出ないイモ」の失敗作。芋羊羹の形をしており、食べると少量で腹部、多量または全部で身体が膨張する程の大量のオナラが体内で生成される。劇中では野原しんのすけとスノモノ・レモンが敵から奪ったコレを全部食べ、膨大な量のオナラにより巨大な球体になるほど身体が膨張。二人が放ったオナラにより敵の要塞を破壊した。
- ▲ワンダーフラワー(スーパーマリオワンダー)：ガンギマリオと呼ばれる所以である取得するとマリオ達やステージに大きな変化をもたらす花型アイテム。特定のステージでコレを取得すると身体が風船の様に膨らんで浮かび上がる。
関連作品
小説
- パンク・アカルト(前編シリーズ)/パンク・ホルダーズ・ベラ(後編シリーズ)：アザット氏
- 無限の力は身に余る：ラト・ポップスニウ氏
- 膨体拷問：述月 穏和氏
- 足止めサキュバスの受難：エルオ中尉氏
