概要
第7世代である『ポケットモンスター サン・ムーン』およびマイナーチェンジ版である『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』の女の子主人公。
母親の手持ちに通常のすがたのニャースがいる。父親もいるようだが登場せず、詳細は不明。
年齢はアローラ地方の島巡りができる11歳。
従来と異なり家は町中ではなくハウオリシティはずれに建っており、近くの浜辺にはククイ博士の研究所がある。
ゲーム中では「はい」「いいえ」以外の様々な選択肢が頻繁に登場する。
ハウやリーリエ等の同年代以外の大人に対しては主に選択肢に敬語が加わるが、さりげなく年上のグズマに対してもタメ口である。
公式イラスト等では表情豊かに描かれている一方、ゲームのフィールド上では常に少し微笑んだデフォルトの表情のままでいるため、プレイヤーからは無表情だと言われることも。しかし、ムービーやZワザのモーションなどでは笑顔や驚いた顔を確認できるため、決して「無」ではない。
ネタにされがちだが、表情いじりについては快く思わない人もいるため注意。
なお、二次創作では普通に喜怒哀楽が描かれた作品が大半である。
また、今作では他の家のベッドで寝ることができ、その際に詳細すぎる感想を述べるため、アニポケデントの○○ソムリエに準えてベッドソムリエと称されることも。
メインキャラクターでは、リーリエ、マオ、スイレン、グズマ、ルザミーネ等のベッドの寝心地を確かめることが可能。
各島の食堂やレストランで食事をする際、メニューごとに詳細な食レポを披露する。
しかし、クセが強かったり極端に量が多かったりするスペシャルメニューは完食できず、途中でギブアップしてしまう。和食の店と思しきマリエシティの「ローリングドリーマー」でのみ全てのメニューを残すことなく食べられる。
物語をある程度進めると、特定のキャラクターと一緒に食事を取れるようになる。
名前について
発売前のPVや体験版で主に使用されていたのは「ムーン」という名前だが、『RSE』以降バージョン名そのままではない名前が付くのが慣例となっていたことや、バージョン名由来の名前は『ポケットモンスターSPECIAL』のキャラと被るということもあり、ゲーム版主人公の通称としては浸透せず、代わりに2016年6月15日に公開された映像で使われた「ミヅキ」の名前で広く呼ばれるようになった。
この通称が広く浸透したためか、2017年以降は公式フィギュアや『ポケマス』などにおいても使われている。
しかし、マイナーチェンジ版の『ウルトラサン・ウルトラムーン』では初期衣装だけでなく初期髪型も変更されたことに加え、PVで「コウミ」という異なる名前が使用されたことで別人説が広まり、『SM』版と『USUM』版を別々の名前で呼ぶ風潮も生まれた。
海外ではさらにややこしく、当初は「Moon」と呼ばれていたが、フィギュア化の際にミヅキに相当する「Selene」の名前が設定されたことから、次第にそちらで呼ばれるようになっていった。
一方で、『SM』版と『USUM』版を別人扱いする風潮はほぼ見られない。
長らく公式側で同一人物扱いされているか別人扱いされているかは不明瞭な状態が続いたが、2024年に『ポケモンマスターズEX』にて『USUM』の見た目が「ミヅキ(アナザー)」名義で登場。ようやく『SM』版と『USUM』版の名前が統一された形となった。
また、未使用データでは「ラナ」(Hawaiian:Lana=日本語で漂う静かな水面)という名前が存在する。この名前はスイレンの英名でもある。
仮にNPCとして登場していれば、彼女はラナと呼ばれていただろう。
いずれにせよ、当ピクシブ百科事典でも過去に激しめの編集合戦にまで発展したことがあるため、ネットでこの話題を扱う際は慎重にした方がよい。
容姿
『SM』では天辺に花が付いた赤いニット帽、花柄のカットソー(中には白いシャツを着用)、緑のホットパンツ、赤と黒のスニーカー。
髪形は内向きのボブカット。
この衣装は『USUM』でもブティックで購入することで着られるようになる。髪型もヘアサロンで『SM』のものに変更可能。
フェスサークルは前作と連動しているので、そちらでフェスコインの購入も可能。
この帽子が鶏のトサカに見えるということで、海外では「chickenchan(ニワトリちゃん)」という愛称を用いる人もいる。
ハウオリシティの船着場近くの女性からは「おばあちゃんからお菓子もらえそうな顔」と評されている。
『USUM』では赤い花飾りの付いた麦わら帽子、橙地に花柄のホルターネック、白いショートパンツにサンダル。
髪形は三つ編みのおさげ髪。マイナーチェンジ版で服装だけでなく髪形も変わっているのは初。
また、ハウオリシティのブティック「グラシデア」の「ラランテスコーデ」だけだが、通常時に着られる主人公のへそ出し衣装が復活した。
『X・Y』と同様に髪形の変更や着せ替えが可能で、選べる肌の色が1つ増え4種類になった。
また、今作では帽子も外せるようになり、女主人公限定でリップやヘアアクセサリーも付けられる。
新要素のポケモンライドでポケモンに乗って移動する時は、専用服ライドウェアを着用する。
ラプラスやサメハダー、マンタインといった水上用ライドポケモンに乗る時はライフジャケットとセパレートタイプの水着になっている。
ポケモンマスターズ
CV:三森すずこ
好奇心旺盛でフレンドリーな少女。細かいことはあまり気にせず、直感的に動く。
ホーム画面のセリフに『USUM』の追加要素であるマンタインサーフに関するものがある一方で、ソロバトルイベント「パシオに迫る金色の影!」ではヨウが「アローラの乗船所で(例の男を)見かけた噂を聞いた」と発言しており(=出会ってない?)、『SM』ベースなのか『USUM』ベースなのかは曖昧になっている。
原作でのフィールド上で表情が変わらない点が、イベントのサブエピソードにて「考え込んだりのんびりしていて、たまに反応が遅れてしまう」という形で表現されている。
カミツレが例によって得意のダジャレをぶちかましてきた際にミヅキとヨウは硬直してしまい、流石のカミツレもこのノーリアクションぶりには「ひょっとして しびれさせ過ぎちゃった?」と心配(?)の表情を見せるが、ミヅキは少ししてダジャレに気づき、「やっと意味が わかったよ! カミツレさんって すっごく おもしろい人 なんだー!」と返した。
そのおおらかな性格ゆえかロイヤルマスクの正体には全く気付いていないものの熱心なファンであるらしく、同じくレスラーであるマキシを慕うジュンとどちらが強いか言い争いになったほど。
また、ロイヤルマスクの訓練は「朝はキテルグマと取っ組みあい、昼はカイリキーと腕立て伏せ、夜はずっとガオガエンのDDラリアットを受けてる」と見たことはないけどきっとそうだと行き過ぎた想像をしてしまい、正体である当人は焦っていた。
その他、サブエピソードではカレーの調理に悩むズミとユウリに食レポによる的確なアドバイスをしたり、モクローの生態に興味を示すクリスとハルカのためにモクローへ首を回してくれるよう頼むなど、他の地方のトレーナーとの様々な交流が描かれた。
ミヅキ&モクロー→フクスロー→ジュナイパー
ヨウと同時期の2021年4月15日に実装され、実装時にはエピソードイベント「パシオの試練に挑戦!?」が開催された。
くさタイプのアタッカーで、急所に当たりやすい「リーフブレード」を持つ。
トレーナーわざ「じーっと狙って!」は自分の防御と特防、急所率を2段階ずつ上げ、さらに回復付与状態にする。
ジュナイパーに進化すると、ノーマルわざの「たいあたり」が、相手を交代禁止状態にするゴーストわざの「かげぬい」に変わる。バディーズわざも「リーフブレード」で、やはり急所に当たりやすい。
余談だが、バディポケモンがジュナイパー系統なのは、中の人が別作品で演じている弓道部キャラクターを意識してのことだろうか。⇒ポケライブ!
レアリティがEXになるとジュナイパーに合わせた緑+オレンジを基調としたカラーリングの衣装が追加される。
ミヅキ&ブラッキー
2023年11月21日のバラエティBサーチで実装。「月」つながりの組み合わせとなっている。
ミヅキ(スペシャル)&ハッサム
初登場からちょうど3年が経った2024年4月14日、待望の衣装違いが登場。
イベントではボタンのアドバイスを受けながら、ジュンと共にヒーローを目指す様子が描かれた。
はがねタイプのフィールドロールで、ハッサムはメガシンカやゾーン展開が可能なバディーズとなっている。
ミヅキ(アナザー)&ウツロイド
2024年夏に『USUM』版の衣装が登場。前回のスペシャルからわずか3ヶ月後の実装で、前述のブラッキーを含むと8か月半で一気に3つのバディーズが追加されたことになる。
いわタイプのアタッカーで、シンクロ技やサークル展開が可能なバディーズとなっている。
他媒体
ポケットモンスターSPECIAL
ムーン(ポケスペ)を参照。
MV「GOTCHA!」
歴代主人公と共にシルエットで登場したほか、リーリエと共に笑顔でノーマルZのポーズを取る様が描かれた。
直前のヨウ・ハウ・グラジオのシーンと同様、作中の関係性を想起させるような微笑ましい描写には反響も大きく、この2人の場面を描いたイラストも多い。
ポケモンエボリューションズ
第2話「ジ・エクリプス」に登場。容姿とストーリーは『USUM』準拠。
月輪の祭壇で進化したルナアーラが取り込まれてしまった際、リーリエと共にネクロズマと対峙し、立ち向かうべくモンスターボールを構えた。
声は付いていないが、モンスターボールを構える場面で部分的に目が見える。
一般トレーナー
「ミヅキ」という名前の一般トレーナーは以下の3人。
上記の通り、『SM』で「主人公の通称」と「一般トレーナーの名前」が重複しているが、これまでにも過去作の主人公の通称と同じ名前のトレーナーが登場するケースが多くあり、彼女たちに始まったことではない。現に『剣盾』でも「ヒビキ」という名前のトレーナーがいる。
ただ、この混乱は公式側にも少なからず影響を与えたようで、『USUM』では「コウタ」というトレーナーが別の名前に変更されている(「OLの ミヅキ」はそのまま)。
関連イラスト
サン・ムーン
ウルトラサン・ウルトラムーン
関連タグ
SM♀主:表記ゆれ
ムーン(トレーナー) コウミ:別称