「ありがたく思え!絶滅タイムだ!」
CV:杉田智和
概要
『仮面ライダーキバ』に登場するキャラクターの1体でありアイテムも兼ねている。
キバットバットⅢ世の父で、キバットバット家の2代目を名乗るコウモリのモンスター。
通称キバットⅡ世(紅音也は「蝙蝠もどき」と呼んでいた)。基本カラーは黒と赤。キバットバットⅠ世は恐らくレジェンドルガとの戦いで、当時のキングが変身したダークキバと共に死亡したと思われる。
元々キバットバット家がファンガイアのキング、クイーンに仕える家系なので、クイーンの命によって「闇のキバ」の適格者であるキングに付き従い、ダークキバに変身する力を与える。口癖は「ありがたく思え!」、決め台詞は「絶滅タイムだ!」。
陽気な息子とは違いクールかつ厳格な性格。自分の使命に命を賭ける高いプライドを持ち、他種族のモンスターを見下している節がある。
一方で、未来から来た息子のⅢ世をアッサリと受け入れ、過去・現在の最終決戦共に仲良く共闘しており、決して融通が利かない性格じゃない。玩具版では「スイカ食べたい」や「親を敬え」と訴える等コミカルな面も見せている。
「俺は誰の下部でもない」の発言の通りキング、クイーンと主従関係にある訳ではなく、特に真夜とは友情の様な関係で結ばれている。その為、真夜に対するキングの非道な行いから彼と離反。音也に闇のキバの力を貸す。ちなみに音也に手を貸したのは彼のブラッディローズの演奏が気に入ったからである。(本編では残念ながらそのシーンはカットされてしまった。)
現代編では「今まで見たことの無い悲しみ」を見せた登太牙を資格者として認め、彼に闇のキバの力を授ける。
過去編でクイーンと共に初登場し暫くして過去編、現代編共に、嘗ての主であるキングの変身体であるバットファンガイアとの戦いに投じるキバ、ダークキバに息子と共にそれぞれ力を貸す事になる。
尚、紅正夫がキバとして活躍する未来でどうしているのかは不明。
キバの鎧はキバット族と共に受け継がれる事、未来における「黄金のキバの鎧」は孫になるIV世が管理している事を考えると、ダークキバをⅢ世に継承して亡くなったか、前線を退いて隠居していると思われる。
『仮面ライダーディケイド』
「ネガの世界」で登場。ネガの世界に住む紅音也の仲間で彼をダークキバに変身させる。
劇中での台詞は「ガブリッ!」のみ。
『仮面ライダーガッチャード』
33話にて登場。サイゲツがダークキバに変身するために使っているが、別世界の本人とかではなく能力と性能だけをコピーした模造品という設定……そのため、部下や仲間というよりは単なる変身装置。
当然ながら自我も存在しないため、劇中での台詞は変身時の「ガブリ!」と、必殺技発動時のもののみ。地味にウェイクアップ1·2·3を全てコールしている(キングスワールドエンドは未遂に終わらせられたが)。
玩具
DX版 2008年11月15日に「変身ベルト&フエッスル DXダークキバットベルト」の商品名で発売。
基本的には「変身ベルト&フエッスル DXキバットベルト」のリデコであり音声ギミックは同一だが、収録音声は一新されており新要素も追加されている。
主役ライダーの玩具のリデコ商品は「DX龍召機甲ブラックドラグバイザー」や「変身ベルト DXダークカブトゼクター」といった前例があるが、それらは単なるリカラーであり音声に変化は無いので、なりきり最終商品としてもリデコ玩具としてもかなり意欲的な変更がされている(後の作品の近い例として「変身ベルト DX白い魔法使いドライバー」がある)。
「DXキバットベルト」と同様に「お喋りモード」で遊ぶ事が可能であり、先述の通り好物がスイカであることが窺える。
変身前の遊びとして「フエッスルゲームモード」が追加されている。キバットが特定のフエッスルを挿す事を要求し、実際に挿したフエッスルが指定の物かどうかで音声が変化する。
変身後でもフエッスルを読み込ませる回数によって音声が変化する、など収録音声は豊富である。
バンダイ公式サイトでは説明文が「キバットバツトIII世の父親」になっているミスがある。
キング役の新納慎也は番組終了に際して本商品をバンダイから貰っている。
CSM版 2023年に発表されたCSM版では、造形・塗装を一新し、より劇中に近くなった。CSM版の特徴として、両耳部分に効果音ボタンとBGMボタンが、背面には台詞ボタン音声認識用のマイクを搭載、加速度センサーによる羽ばたきの再現等が可能となった。また、キング、音也、大牙の3人のボイスも収録されており、音也に関してはディケイドのネガの世界登場時のボイスも収録されている。
なお、価格に関しては2023年当時は原価高騰・円安の時世だったが、2020年発売当時のCSMキバットバットベルト(29,700円)よりも安い27,500円で販売された。
これは、CSMキバットバットベルトは「極端に曲がるレベルの軟質ベルト帯が、メタリックレッド塗装の定着が非常に悪く、定着させるための特殊な製造工程によりコストが高騰した」ことが原因。
今回はベルト帯が黒いデザインだったためその費用をオミットすることができ、当時の高騰時世の中でもこの価格帯にできたとの事。
なお、キバットバットⅢ世とは違い、こちらは無線通信ギミックは搭載していない。
余談
- 過去編では真夜に対する仕打ちの非道さ故にキングから離反した一方で、現代編では真夜を手に掛けた(様に見えただけで実際は違う)太牙に手を貸している。
- 一見不可解な行動に見えるが、その価値観や基準はⅡ世のみが知る所なので論理的な説明は難しい。
- 『ディケイド』以降も度々ダークキバが敵のライダーとして登場しているが、そもそも本編ではⅡ世共々最終的に味方のまま終わったキャラなので、『ディケイド』の音也を含め何故Ⅱ世がショッカー等の悪の存在に手を貸す事になっているのか理由は不明。
- しかもそれらのダークキバはⅡ世も一緒に最終的に只の敵キャラとしてライダー達に倒されている。メタ的に言えば客演キャラの設定にまで拘ってられないからだが。
- とは言え、劇中内で命を落としたキャラの見た目だけ復活ならばそこまで言われていなかっただろうが、ダークキバとⅡ世は上記の通り最終的な変身者は命を落とす事無いまま本編終了を迎えた為、ビーストと並んで選出に不満を抱く人は少なくない。
- しかもそれらのダークキバはⅡ世も一緒に最終的に只の敵キャラとしてライダー達に倒されている。メタ的に言えば客演キャラの設定にまで拘ってられないからだが。
- 使用者の一人である音也を演じた武田航平氏は後に『仮面ライダービルド』でグリスブリザードナックルを使用した猿渡一海/仮面ライダーグリス/グリスブリザードを演じている。
- グリスブリザードナックルとは変身のリスク、物語終盤で使用した、使用後に使用者が命を落とすと共通点が多い。
関連タグ
ザビーゼクター:自分の意志で資格者を乗り換える、サブライダーの変身アイテム。
白い魔法使いドライバー:ダークライダーの変身ベルト。怪人のトップで主要人物の父親が使用する、赤い主役ライダーの変身ベルトの色違い、主役ライダーの変身ベルトよりも前に開発されたといった共通点がある。
デモンズドライバー:4号ライダーの喋る変身ベルト。使用者が複数いる、普通の人間が使用すれば命を削る、怪人が使用する点が共通。
4号ライダー変身アイテム
サソードヤイバー+サソードゼクター → キバットバットⅡ世 → 戦極ドライバー