キズナレッド
きずなれっど
「絆装甲(バンソウプレート)セット!! 絆装チェンジ!」
「燃え盛る、熱き友情の戦士!!キズナレッド!!」
概要
「絆創チェンジ!」
浅垣灯悟が絆装甲(バンソウプレート)を右腕の絆装ブレスにセットし変身した姿。
シールドバイザーは炎をモチーフにしており、名乗り口上は「燃え盛る、熱き友情の戦士」。
絆エネルギーを主動力としており、兵装の使用で減少、増減で出力が変動する。変身するにも絆が必要で、異世界転移直後で誰とも絆を結んでいない頃は変身出来なかった。
通常の冒険者であれば手こずるようなオーガやトロルをザコ戦闘員扱い(もっとも戦隊ヒーローの悪の組織は、地球侵略前に数多の世界または星を支配ないし滅ぼしたほどの巨悪が大半であるため、その戦闘員であっても一般人どころか武装した軍人でも歯が立たないくらいの強さもいるのを留意)し変身前ですら生身であしらい、象ほどもある巨大なケルベロスをワンパンで撃破するほどの強さは、基礎スペックだけではなく長い戦闘経験にも基づくものであろう。全身を覆うスーツは爆弾でも傷つかず、頭部のバンソウヘルムは10トンの衝撃に耐え、腕部ガントレットは大剣を素手で受け止めるほどの強度を有する。
バンソウヘルムには情報収集機能に優れた高性能センサー・レーダーホーンの他、聴覚補助や仲間との通信に加えて後頭部の防護機能を持つサポートギアが内蔵されている。
仲間との絆に反応して胸の『ビッグ絆(バン)・ソウル』が輝き、これを叩いてイグニッションすることにより、マキシマム・キズナカイザーに新たな武器を生み出すことが可能。
欠点があるとすれば、倒した敵が特撮怪人よろしく爆死するため、ドロップアイテムが黒焦げになってしまう点であり、そのせいでイドラに出会うまではパーティを組んでくれる相手がいなかった。(厳密には異世界で初めて出会ったトビー一行がいたが、自分より他人を気遣う灯悟のことを思って別れた)
また、変身する度に背後に爆発が起きるため、変身中に近くにいると危険である(背後の爆発に当たり判定があるのは、本家スーパー戦隊が証明している)他、閉所でいきなり変身したら屋根や壁が崩落して圧死する危険性すらある。(こいつらみたいに爆発の規模をコントロールできるかは不明)
その能力は作中のステータスタグにも表示されるが、フォーマットは何故かニチアサ公式サイト風。このような個別具体的数値が出るのは現時点ではレッドだけであり、異例の事態である。
(ちなみにアニメ化の同時に公開の「絆創戦隊キズナファイブ」公式サイトにも同じのものを掲載している)
アニメではさらに、『絆創戦隊キズナファイブとくせいDVD』というこれまた戦隊ヒーローではお馴染みの映像が掲載されている。
絆装ブレスに絆装甲をセットした際は「ペッTURN!!」、変身解除して絆装甲を外した際は「ベリーGOOD!!」という音声が鳴る。(どちらも、絆創膏をペッターンと貼るのと、ベリッと剥がすことをかけている)
1000年前に魔王を封印した「勇者」を祭る太陽の森(エルフの集落)では、レッドにそっくりな壁画が祀られており、「伝承の赤き戦士」として崇拝されている。勇者一行の中にいたキズナシルバーこと二階堂天理が1000年後の事を予言した際に、「伝承の赤き戦士」が国難を救うと語っている。
そして、刻印魔法で壁画の中に灯悟に向けたメッセージを残しており、道を示した。
スペック
身長 | 185cm |
---|---|
体重 | 70kg |
パンチ力 | 20㌧ |
キック力 | 50㌧ |
ジャンプ力 | 30m(ひと跳び) |
走力 | 3.0秒(100m) |
必殺技 | バーニングキズナパンチ |
普通に見ても標準的な平成ライダーの中間〜最終フォーム並みのスペックとなっている。
武装
キズナレッドが使用する武器は、キズナファイブの仲間が使っていたメイン武器をレッド用にリペイントされたものである。
ただし、イエローの指切リッパーだけは扱いが苦手であるため、未だに作中一度も使用していない。
- バーニング・キズナパンチ
キズナレッドの必殺技。右手に6万度の炎を纏わせて繰り出すパンチ。
ケルベロスやゴーレムを一撃で粉砕するレベルの威力を誇る。
- 握手カリバー
「絆を結んで悪を断て‼」
アクシュ・カリバー。元々はキズナブルーのメイン武器。
基本型態は双剣。柄頭は右手の形、双剣同士を握手させることで双刃刀にもなる。
その切れ味は、厚さ10cmの鋼鉄をも斬り裂くほど。
これで敵を斬るだけでなく、扇風機のように回すことで魔竜のブレスをも受け流せる。
必殺技は大きく「友」の文字を描くように斬り裂く「友文字斬り」。技名からしてレッド固有の必殺技(本家で例えるならバルイーグルの「飛羽返し」のようなもの)と思われ、おそらくキズナブルーにも固有の必殺技があると思われる。
- 縁結ビームガン
「運命の相手を打ち抜け‼」
エンムスビームガン。元々はキズナピンクのメイン武器。
けっこうごついが銃口がハートっぽく見えなくもない形状が特徴の光線銃。
「マチビトスナイプ」「エンダンショット」「ユイノウバースト」など複数種類の銃撃が可能。違いはよくわからないが、「マチビトスナイプ」は不可思議な跳弾を繰り返し複数の敵に当たっているようにも見える。(近い例えで言うなら「仮面ライダーダブルのルナトリガー」辺りか。アニメでは「エンダンショット」は花びらのような銃撃、「ユイノウバースト」は所謂チャージショット的なものになっている)
変則的な使い方だが、握手カリバーの柄頭の手に握らせての射撃も可能。
連載途中でいつの間にか外見変更され、アニメではさらにデザインが変わっている。
- ターボ円陣
ターボエンジン。元々はキズナグリーンのメイン武器。
小さな上半身だけのマッチョスーツが円陣を組んだような形で、設置時地面から数センチ浮いている、あんまり特撮っぽくないと名高い謎の兵装。
外見があまりよろしくないため、読者からは『ワゴンに売れ残ってそう』と言われている。しかも作者もそう思っている。
円陣の中に足を入れると超音速で移動できる。強化魔法で鍛えられたワイバーンが半日かけて移動する距離を2時間で移動するため、約3倍速。ワイバーンよりはやーい!無論、当たれば空の魔物も木端微塵である。
「フォーメーションβ」では分離してレッドの両足に取りつきその速度・威力を挙げた「キズナターボキック」を放つ。(こっちは割と特撮っぽいので、移動用機能は原作裏設定説も)
「フォーメーションγ」では大仏の後光のように背中に装着し、真横に水平移動して放つ「バーニング・キズナパンチ・ターボスマッシュ」を使用できる。
その実態は、元々の使い手が巨漢のマッチョマンだから、自分の格闘能力を高めるサポートアイテム型が最も適していたというものであった。
- ビクトリー・キズナバスター
「今こそ貫け‼共に勝利へと突き進む熱き絆の力‼」
Vキズナバスターとも。
仲間の心を一つにすることで、絆エネルギーを収束させ放つ最高火力武器。本家お馴染みの必殺武器(今のところ単体で使用しているので合体武器ではないと思われる)。レッドによってどこからともなく取り出される。
心にわだかまりがある者がいた場合、絆エネルギーが反発し、ビームがVの字に裂けてしまう。イエローとブルーが大喧嘩した時、イドラとB級冒険者達が勝負していた時等が該当。
逆にわだかまりが消えたイドラ達に絆が芽生えた状態で放った際には、「真・ビクトリーキズナバスター」として敵を一撃で消し飛ばしたが、真がつく場合と付かない場合の差は不明(真打ち、より優秀なものの真という可能性もある)。
- 絆創拘束(バンソウバインド)
絆装ブレスから発射する巨大な絆創膏。ガムテープのように相手を拘束する。頑丈なので盾のように使う応用法もある。
- フレンD
キズナレッドの相棒ロボである赤いティラノサウルス型のキズナビースト。5体のキズナビーストの中では末っ子である。
フレンD自身は、DはドラゴンのDだと思っているが、実際はダイナソーのDである。
キズナビースト5体で絆創合体する巨大ロボ、キズナファイブの最終決戦兵器。
レッド1人でも召喚・合体できるか、乗っている人の絆エネルギーで動いているため、人数が足りないと満足に戦えない。(例えば、灯悟とイドラ出会いの当日で二人搭乗の時、20秒くらいしか稼働してない)
必殺技は胸の口から放つ極太ビーム「マキシマム・キズナブラスター」と、巨大剣「グレート・絆(バン)ソード」での斬撃「勇輝一閃(ブレイブレイ)キズナスラッシュ」。
さらに他の強化型態もあるが、一部は特大ネタバレのため、詳細は個別記事を参照。
なお、「キズナカイザー(キズナビースト)に乗ったまま元の世界に帰れるのでは?」という意見がありそうだが、おそらく戦闘後は操縦席から強制退去されて帰れないという可能性が考えられる。(本編開始前、半年も異世界で戦っていたため、その期間内に試してダメだったということも十分にあり得る)
浅垣灯悟がブラック絆装甲を絆装ブレスにセットして変身した戦士。
キズナレッドとしてのパワーアップ形態というよりかは、ゼツエンダーの最終決戦後でも未だに完全制御できない、所謂暴走フォームである。
ネタバレもあるため、詳細は個別記事を参照。
キズナレッド・バーニングブラッド
バッドエンドのキズナレッドとの戦いで、ツギハギ博士から受け取った亜人化薬Sを服用してサキュバス化したイドラが灯悟の精神世界に侵入し、互いに対する情熱が高ぶった事でブラック絆装甲が、絆創膏と矢が組み合わさったデザインの『バーニングブラッド絆装甲』に変化して変身した姿。
セットした際の音声は「キューPIT!!」。名乗り口上は「熱き血潮が燃え滾る情熱の戦士」。
装甲がいくつか追加され、首には「フレッチスカーフ」(体内の超高温の絆エネルギーを放出して冷却する)、バイザーに炎のイラストが追加されているという、キズナブラックとは違う、キズナレッドとしての正当パワーアップと言える形態。
キズナブラックのように周囲を無差別に攻撃はしないが、人目を気にせずイドラに抱きついて大声で惚気けるという別の意味での暴走をしている。(右腕に追加の高機能アーマーの名前は「アローズ・オブ・イドラ」であるのもポイント)
武器は、左腕につけている弓と手甲が合体した形の変形式弩弓型加速装置「バリアブル・バリスタ」。弦を引く事で「アーチャージ!!」と全身の絆エネルギーをバリスタに充填し、矢ではなくキズナレッド本人が超高速で射出されて鋭い一撃を叩き込む(一応絆エネルギーを矢に変換して射撃も可能だが、自分を飛ばした方が強いとのこと)。
必殺技は「アーチャーチャーアーチャージ」と最大まで充電して放つ一撃「バーニング・キズナボルト」。
本家スーパー戦隊における強化プロテクターにあたる形態と思われる。
また、戦隊ヒーロー自身が射出される技はゲキアツダイオーの「ゲキアツ大フィーバー」が存在する。
スペック
パンチ力 | 80㌧ |
---|---|
キック力 | 75㌧ |
ジャンプ力 | 90m |
走力(100m) | 5.0秒 |
キズナレッド・バース
6巻にて、ウラギリス(ツギハギ博士)が魔王討伐の策として改造ドッペルゲンガー・『ドッペルアナザー』を使って並行世界の朝垣灯悟=キズナレッドをコピーしたもの。ドッペルゲンガーは変身した相手の姿や能力だけでなく、記憶や人格もコピーするため、コピー人間であることを除けば並行世界の浅垣灯悟その人である。
一応、そのままではなく彼らの認識もちょっと弄れるのため、ウラギリスに従い、時間経過と他のレッドの存在を気にしない。
どの世界線においてもイドラが彼らにとって大切な人であることは共通している。元ネタというか、ノリが完全にスパイダーバース。
- 浅垣灯悟郎(あさがき とうごろう)
「絆装チェンジ! 熱き友情のファイター‼キズナレッド‼」
サイボーグになった世界線での浅垣灯悟。23歳。
ゼツエンダーが起こした事故で家族と四肢を失うも、サイボーグ化手術でキズナレッドとして蘇った。趣味はバイクと機械いじり。
サイボーグ化したことで絆エネルギーを電気エネルギーに変えることができ、全身から電撃を放つ『超電磁キズナスパーク』や、ロケットパンチ式のバーニングキズナパンチなどを繰り出す。
昭和アニメのナレーションよろしく、勝手に設定や重要事項をペラペラと喋ってしまう欠点を持つ。
あちらの世界のイドラは自身をサイボーグにした博士の娘であり、良き友人であり理解者。
元ネタは2番目の先輩戦隊と、おそらくは人造人間キカイダーを始めとした昭和特撮ヒーロー。
またブラックは無いが、マキシマム・キズナカイザーの強化形態であるギガンテック・ジュウショウグンはある事から本家初のスーパー合体を行ったこの先輩戦隊も混ざっているかもしれない。
「シルバーはいないみたいだが『追加戦士がいないとは限らないので脚本家を信じるしかない』というモヤモヤ」を感じる特撮ファンもいる模様。もっとも、昭和スーパー戦隊での追加戦士はゲスト扱いだったり、転勤や殉職で交代したり、最初は4人か3人で、後から追加戦士が来て最終的に5人になるという扱いであるため、なんとも言えない。
- 浅垣灯子(あさがき とうこ)
「絆奏☆チェンジ! 萌え盛る熱きファンサービス‼キズナレッド」
浅垣灯悟の存在は女性の世界線からコピーするキズナレッド。16歳。
地球防衛アイドル『絆奏戦隊キズナ45』のリーダーで、45人もの戦士達をまとめ上げていた。天井知らずの明るさとお節介さを持つ。趣味はカラオケと全力疾走。
変身スーツも顔はバイザーのみでほぼ顔出し状態であり、スカートがある。
更にマキシマム・キズナカイザーのような巨大ロボットを持っていなかったことが単行本のカバー裏で明かされている。
あちらの世界のイドラはキズナブラックであり、幼馴染みの大親友。
ロボがいない為元ネタはAKB0048と、おそらくはプリキュアシリーズと思われる。
もしくは脚本繋がりでネタにされる先輩戦隊のこのお方だろうか(こちらはロボを所持しているが)。
- Arther G Togo(アーサー・ジー・トゥーゴ)
"Morphing Unite‼ Friendly Power‼ Red Unite Soldier‼"
海外における絆創戦隊キズナファイブ・『POWER SOLDIER MEGA UNITE』の世界線での浅垣灯悟。23歳。
並行世界唯一の外国人であり、めちゃくちゃマッチョで英語しか喋れない。スポーツ万能、頭脳明晰な完璧超人。
ゼツエンダー第一次大侵攻の際、民間人にユナイトブレスを託して行方不明になった(あくまでも浅垣灯悟が魔王打倒の要であるため、並行世界での灯悟であるアーサーが対象であり、託された側は端から対象外)。
あちらの世界のイドラはオペレーターであり、学生時代からの親友。
元ネタは勿論パワーレンジャーシリーズ。『スーパー戦隊シリーズにおける平行世界の代表』と言えるだろう。戦士名や掛け声が異なるのもパワーレンジャーも同様。変身の掛け声についても、パワーレンジャーが変身する際に口走る"Morphin' Time!"(変身だ!)が元ネタ(勘違いしている人もいるが、本家36番目の先輩スーパー戦隊はパワーレンジャーの影響を受けて同じ用語が使われているだけで、元ネタではない)。
ちなみに後継者にレッドの座を譲って退場は、本家では太陽戦隊サンバルカン、パワーレンジャーでは初代パワーレンジャーがそれぞれおこなっている。
シリーズお馴染みのバトライザーは今の所確認されていない。
キズナブラックは存在するがアーサーとは別キャラが変身しているとあるため、下記の後藤朝輝が演じるキズナファイブを元にしていると思われる(アーサーはスーパーキズナレッドやギガンティックジュウショウグンは所持していないが、アーサー離脱後に2代目レッドが習得したのであれば辻褄が合う)。
なお、こちらは『アーサーは復帰するのか?』とネタにされている。
- 後藤朝輝(ごとう あさき)
「え⁉もうカメラ回ってます⁉ えっとあの…僕まだ台本貰ってないんですけど」
『絆創戦隊キズナファイブ』が特撮ドラマ作品である世界線での浅垣灯悟。要するにただの俳優。19歳。
並行世界を観察したウラギリスによってパワーアップ形態のスペックの高さからコピー元の1つとして選ばれたが、創作における設定で本人は戦闘力がほぼ皆無であることが発覚。
賑やかし要員として残された。(おかげで「1000年間の間にウラギリスはツンデレになった」説が出る事に)
元々はスーツアクター志望だったが、顔の良さからヒーロー番組の主役に抜擢された。顔を隠していないと演技ができないという、ラーニャみたいな欠点を持つ。
あちらの世界のイドラは同じ事務所の先輩で、同番組の共演者。
名前は浅垣灯悟のアナグラム。
なお、スーツアクターという事から『実はメチャクチャ強いのでは?』と言われている。
こちらもキズナブラックは別人が変身する設定。
- スーパーキズナレッド
後藤朝輝が演じる浅垣灯悟が変身するキズナレッドに設定された強化フォーム。
パワーがパンチ力500t・キック力800t・ジャンプ力300mという平成の化身すら凌駕するオーバースペックを誇るが、マッチョな体型のせいかスピードは1m0.5秒=100m50秒と大幅に低下している。
実際に存在する世界はないのか、それとも単にウラギリスが観測できなかっただけなのかは不明。
- 別名バッドエンド
「イドラもテルティナもまだいた頃か…」
本編と同じ、最終決戦で敵と相打ち後、異世界転移で仲間と一緒に旅する、途中魔王族側だったウラギリスの裏切りを受け、イドラを含んだ仲間をすべて失った世界線における浅垣灯悟。21歳。
あまり危険性から冷凍封印されていたドッペルアナザー試作1号。
凄惨な経験から捻くれていて心が荒みきっており、力技で封印を破壊して脱走し、ウラギリスの抹殺に固執しており、邪魔をするなら圧倒的な攻撃による排除も辞さない復讐鬼。一方で大切な人であるイドラに対しては手加減し、拘束するだけに留めている。心がへし折れて擦り切れてしまったが故に本編の灯悟と違ってキズナブラックの力を完全に制御できている。
バッドエンドの灯悟はこちらの世界が彼の元いた世界とは若干差があることは承知しているが、大切な人であるイドラが死ぬことを誰よりも恐れており、その罪悪感から僅かでも可能性があるならばその芽を徹底的に潰すという極端な危険人物と化している。
その実体は、未来から来たのではなくキズナシルバー=二階堂天理がいなかった世界線での浅垣灯悟。あちらではロゥジーはロジーナという女性であり、アメンは1000年前の魔王との戦いで死亡して存在していなかった。(ウラギリスが勇者パーティに協力しなかったため聖剣が開発されず、シルバーもいなかったため、戦力不足でアメンが戦死した可能性が高いと推測されている)
本来の世界のウラギリスは天理によって勇者パーティとして魔王族と敵対しており、バッドエンドの灯悟の告発にウラギリスが身に覚えがなかったのもそのためである。
余談だが、「複数の悪の組織と戦った」という設定や「万事解決」を使っているところから、後述の読切版世界線の可能性もある。(ロゥジーの出自から考えても代わりが女騎士という点では可能性が高い)
新フォーム・バーニングブラッドに覚醒したキズナレッドに敗北し、自分の元いた世界にいなかった天理の存在を聞き、この世界と自分の世界が根本的に異なることをようやく自覚し、身体に負荷をかけすぎたことで変身が解け、元のドッペルゲンガーに戻った。
尚、彼がコピー元として目をつけられた理由は、ルルグアット、エルマリオ、クライガンと言った普通仲間にならなそうな者達を仲間に戦っていた特異性が故で、「取り敢えず」でその世界で一番ステータスが高い時期を使った結果、全てを失いウラギリス抹殺に固執する彼がコピーされてしまったのである。
なお、バッドエンドに限らず他の並行世界でも天理=キズナシルバーはいない。
読切版
「結果オーライ!万事解決だな‼」
読切版の浅垣灯悟。連載版より3歳上の19歳。
連載版よりキャラデザが青年よりでごつい。しばしば「子供っぽい」と評される。
また連載版と異なりキズナ関係の言動が少なく、代わりに「万事解決」を本編以上に多用する。
ゼツエンダーだけでなく「エンキル星人」「異次元人インヴェクター」とも戦っており、最終決戦の相手もインヴェクターのマザー。
おそらく敵組織が複数いるタイプか、敵組織が複数回変わるタイプの戦隊だったと予測される。
その関係か連載版より戦いに疲れ異世界での自由を満喫しているが、元の世界への想い、人を助けようとする心は同じ。
装備内容も連載版と同様だが、縁結ビームガンだけ読みが「エンケツ」となっている。
外部リンク
最近流行りのマルチバースに乗っかったら地獄になった - 作者中吉虎吉自身によるキズナレッド・バース紹介シーン切り抜き。