概要
プロ野球界隈における「なんJ語」の1つ。「リーグ優勝したチームが、クライマックスシリーズ・ファイナルステージにて4連敗、日本シリーズ進出を逃す」ことを意味する。なお「☆」は「リーグ優勝球団に与えられる1勝のアドバンテージ」のことを表す。
過去に「☆●●●●」を達成した球団は以下の通り。
2014年の読売ジャイアンツ
2014年に行われたプロ野球クライマックスシリーズファイナル。セ・リーグの対戦カードは読売ジャイアンツ対阪神タイガースであった。
序盤こそ出遅れたものの、交流戦ではパ・リーグの球団から勝ち星を重ね、その後も主戦力の不調・離脱が目立つ中ここぞという試合ではきっちり勝つという地力の強さを見せつけ、早々にペナントを制覇した巨人。
序盤から危なっかしい試合展開に終始し、終盤にはBクラスへの転落もありうる事態にまで陥ったが、広島東洋カープの自滅で2位浮上&クライマックスシリーズファーストステージを勝ち進んだ阪神。
下馬評は「阪神がある程度食らいつくも、あと一歩のところで巨人に競り負けるのでは」と言うものが大半であった。
ところが
いざ蓋を開けてみれば、巨人が本来持つ破壊的な攻撃力は完全に鳴りを潜め、阪神がファーストステージを無失点で勝ち上がった勢いそのままに流れを完全に掴み取り、まさかまさかの4勝1敗で日本シリーズに進出した。巨人がクライマックスシリーズで敗退するのは2007年以来2度目、アドバンテージが導入されてからは初めて。
この巨人の敗戦劇は、同年の千葉ロッテマリーンズのセ・パ交流戦挑発ポスターにちなんで「惨劇の巨人」と揶揄され、最終的な通算スコアにちなみ「21-9」とも揶揄されている。
また、2ちゃんねるのなんでも実況板J(通称なんJ)では、この結果の真ん中の●3つを口に見立てた(☆…●)というaaが読売ジャイアンツを表すのに用いられている。星を目に見立てるのがゴー☆ジャスを連想させたのか、このaaはG☆ジャスと呼ばれている。
原因
1.巨人が菅野と大竹を欠いていた
特に安定感では既に巨人投手陣一の菅野智之の離脱は痛かった。菅野がいなかったため、この年勝ち運が無い内海哲也に第1戦を任せなければいけなかった。第2戦以降は澤村拓一、杉内俊哉、小山雄輝と回したため、悔やまれる離脱であった。もし2人がいれば、菅野、内海、杉内、大竹と回したであろう。
2.福留が絶好調だった
シーズン打率はともかく、9月以降の福留孝介は打率3割台半ばと打ちまくっていた。
3.阪神投手陣が絶好調だった
藤浪晋太郎、岩田稔、ランディ・メッセンジャー、能見篤史の4人が先発として仕事をした。
実はギリギリの戦いだった
このシリーズ、阪神は逆に4連勝しなければいけなかった。3連勝した直後でさえ、阪神ファンの中にはまだ分からない、という気持ちが強かった。2年前のクライマックスシリーズで、中日ドラゴンズが3連勝しながら3連敗し、敗退したためである。
3度の「☆●●●」を経験
巨人はポストシーズンで非常に苦戦しており、リーグ優勝したにもかかわらずクライマックスシリーズでは3度の「☆●●●」(1度目は2012年の中日、2度目は2014年の阪神、3度目は2024年の横浜DeNAベイスターズ)を経験しており、ここで説明している2014年以外は最終戦までもつれ、勝ち上がったのは2012年だけである(なお、ファイナルシリーズは最短で3試合で決着となるが、その間に優勝チームが1度でも敗戦すると4試合目以降が確定し、最長で6試合するのでそちらのほうが興行収入的には儲かるという皮肉な部分もある)。
誰がブーメランを求めた(補足)
なお、2014年10月25日より行われた福岡ソフトバンクホークスとのSMBC日本シリーズ2014は、初戦は阪神タイガースが勝ったものの、それ以降はまさかまさかの4連敗で「☆●●●●」のブーメラン炸裂となった。内弁慶シリーズ(2003年)、33-4(2005年)、そして今回と「阪神は日本シリーズに弱い」という評価を覆すことができなかった(2016年時点で日本シリーズ優勝は1985年の1度のみで、次に日本シリーズを優勝したのは2023年と38年かかった)。
2019年の埼玉西武ライオンズ
2019年に行われたプロ野球クライマックスシリーズファイナル。パ・リーグの対戦カードは埼玉西武ライオンズ対福岡ソフトバンクホークスであった。
ライオンズは辻発彦監督の3年目のシーズン。前年までチームの主力であった菊池雄星・浅村栄斗・炭谷銀仁朗が移籍し、前途多難な船出。序盤は出遅れたが中村剛也や新加入のザック・ニールの活躍もあり8月から怒涛の追い上げを見せ、前年同様の「山賊打線」ぶりを発揮。最終的には最大8.5あったホークスとのゲーム差をひっくり返し、2年連続のリーグ優勝を飾った。
一方のホークス。前半戦は首位で折り返したが、後半戦は徐々に失速して首位を明け渡すことに。秋頃の怪我の癒えた主力が復活し、なんとか混戦状態に持ち込むものの、力及ばず2年連続で優勝を逃した。
あら・・・?
ファイナルステージ本番。第1戦は6回までに4点を挙げるも救援陣がつかまり逆転負け(4-8)。第2戦は西武先発・今井達也が3回途中6失点で炎上し大誤算(6-8)。第3戦は先発の十亀剣が4回5失点と試合をつくれなかった上にソフトバンク先発・千賀滉大が8回まで投げ、千賀の前に2安打・10三振と打線が沈黙(0-7)。第4戦は両チームとも継投策に出たが、ソフトバンク・今宮健太が5打数・5安打・6打点・3本塁打とこのシリーズのMVPになるほどの活躍ぶりを発揮し、さらに打線も10安打を放つも3得点と好機を生かしきれず3-9で敗れた。結局、埼玉西武ライオンズはリーグ優勝した2018年に続いて、2019年は「総得点13・総失点32」という弱体投手陣を証明するスコアで日本シリーズへの切符を逃すのであった・・・
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