概要
アイドルマスターシンデレラガールズのキャラクター、本田未央が不憫であることを指す。
このゲームの配信が始まってからCD化が発表され1年程かけて3人目のニュージェネレーションに上り詰めたのに、未だ逆境に立たされ続ける一人の少女の歴史である。
1年間の軌跡
1年放置され続けたニュージェネレーション
2コス同盟……特にニュージェネレーションの戦友である島村卯月やパッションの2コスト出身の高森藍子など他のアイドルの強化版が出る中、いつまでも未央がパッション系最弱キャラにとどまっていた最初の一年間を指す。
真っ先に渋谷凛がオリジナルキャラ初のSR昇格[ニュージェネレーション]になった事がまず挙げられる。
その上で凛のCD化が決まった中で2コス同盟においては島村卯月が不憫扱いされることが多かったのだが(→しまむらさんは不憫)、
サービス開始から半年が過ぎようとしてた頃にとうとう卯月のCDデビューが決まり、さらには彼女も凛に続く[ニュージェネレーション]を冠したガチャSRにもなってしまった。
それでもしまむさらんのガチャSRも渋谷凛と同じ[ニュージェネレーション]だったから、きっと彼女の分もあるに違いないという事は挙がっていた。
たとえ(当時の)公式サイトのトップページでハブられていたとしても。=公式が病気
ちなみに1年間、イベントR・イベントSRも未央は全く登場しておらず、未央のカードは2コストのコモンNしか存在していなかった。このため趣味編制でリーダーにするか、「道場」用に使うなどネタカードとして使うしかなかった。
追加カードがなかった時期のキャラの薄さ
追加カードがなかった初期の1年間は以下の理由で本来のキャラを出せなかった。
- +Nの頃の「元気」という属性は、キュートの出世株である島村卯月がニュージェネレーションSレア化した際に獲得した。
- パッションの中でも明るい常識人というポジションは、同期の高森藍子が地道に重ねていた。
- パッションというと諸星きらりや上田鈴帆のようなネタキャラの印象が強い。
という点でパッションの代表格でありながら、その代表格として迷走してる感もぬぐえなかった。
しかし、これらは再登場がなかった事による掘り下げ不足も関わっていたことであり、N時代からプロデューサーにデートを誘う積極的な姿を見せていた。
こういった性格は後のボイス化によって各モバマスPによって振り返られる事となる。
第1回シンデレラガールズ総選挙
第一回総選挙において他の2コスアイドルが渋谷凛19位、高森藍子20位、島村卯月29位と健闘する中、無念の30位以内圏外の苦汁をなめる結果となった。
速報順位では広報でサンプルに挙げられていたキャラ中で前川みくと並んでランク外に沈み、最終的に前川みくも30位以内圏内に入ったことで本田未央以外は全員ランクインすることとなった。
特に同じ2コスパッションの高森藍子に大きく水をあけられたのが痛恨。
他にもパッションアイドルは全体的に健闘しており。十時愛梨1位、城ヶ崎莉嘉3位、市原仁奈4位、日野茜5位、城ヶ崎美嘉11位、諸星きらり12位、及川雫19位、向井拓海20位、大槻唯23位、姫川友紀25位、相葉夕美30位と三属性の中で30位圏内に入ったキャラが多い中、彼女の存在はない。
この総選挙は上位入賞者に「さらなる活躍の機会」を与えるということを呼称しており、ファンの間では半ば公然の約束されたタイトル、「ニュージェネレーション」を失うのではないかと噂されていた。
ちなみにこの時の総選挙で未央に票を入れると「最後の機会」であることを自覚している節があるのがまた哀愁を誘っていた。
ニューウェーブの台頭
その後、新人アイドルプロデュースのイベントで「ニューウェーブ」が登場。
パッション枠の土屋亜子は守銭奴キャラで個性も立っており、また大石泉、村松さくらを交えたチームの度合いが強いことから、「ニュージェネレーション」でも置いてけぼり感が強い未央の存在を脅かした。
また2コストの黒川千秋が同時期に強レアとして再登場しており、戦力的な未央の疎外感が強まってしまった。
デレラジ
そしてトドメと言わんばかりに、公式ラジオの配信が決定。
そのメインパーソナリティは、大橋彩香(島村卯月)、福原綾香(渋谷凛)、そして佳村はるか(城ヶ崎美嘉) の3名。時期的にまだ声優が決まっていなかったので仕方が無いとはいえ、美嘉はパッション枠である事から実質のニュージェネレーション枠を奪われたのではないかと目されていた。
ただし後に未央の声優となった原紗友里はデレラジにおいて「飯屋」という愛称をつけられ、準レギュラーとして出演者・ゲスト・リスナーから親しまれる事となる。
シャイニーフェスタ
PSPゲーム「シャイニーフェスタ」シリーズのSTAR OF FESTAモードではシンデレラガールズのキャラもライバルとして登場するのだが、なぜか彼女だけはシャイニーフェスタに未登場。
更にシャイニーフェスタ×ローソンとのコラボのマグネットシートではなんとかギリギリで載っていたが、登場アイドルの紹介ページでは一番右下。まるでお情けで入れてもらったような扱いである。しかも卯月や凛が特訓後(ステージ衣装で[ニュージェネレーション]と同じ)なのに未央だけ特訓前の制服verであるのがアイドルとして輝けない彼女の姿を暗喩してるのかもしれないと噂されていた……。
幻のSR?興味深い考察
彼女もコンプガチャ廃止の犠牲者の可能性が微レ存か?
そして未央がSR化を果たせないまま迎えた再SR化ブーム
方向性模索中
未央の再評価
このように置いてけぼりにされる感覚の強かった未央だが、シンデレラガールズのコンテンツが大きく進展していく中で彼女の存在自体は決して空気化しなかった。
- 秋葉原JRの広告ジャックの際には、他のCD化キャラ、人気キャラに交じって彼女の姿もあった。
- ナンジャタウンのイベントで手に入るBIGぷっちょの中に入っている包みの絵柄のひとつに出ていた。
公式コミカライズ「ニュージェネレーションズ」
そしてガンガンJOKERにて2012年10月号より連載開始された公式コミカライズの一作
『アイドルマスターシンデレラガールズニュージェネレーションズ』においてはニュージェネレーションとして卯月・凛と共に主人公の一人として活躍している。
本作では2巻と短期で終了した漫画だが、アイドル漫画としての出来も非常に良いため未央の方向性に良いものを与えていたと思われる。
劇場での追加エリア紹介役
また、これまで長い間シンデレラガールズ劇場にて出番がなかったのだが、第34話の福岡エリア追加回にてようやく初登場。
しかし不憫キャラからの脱却はかなわずとうとう公式で不憫認定され、さらに同時期に追加されたパッションの星輝子に話題を奪われ、挙句の果てには出場した劇場が翌日速攻で更新される始末。
だが第47話の名古屋エリア追加回でも再び登場。クールロリの橘ありすや合法ロリ(28歳)の片桐早苗に話題を奪われるのは前回と同じだが、今後は追加エリアでの新アイドル紹介話での登場がメインになっていくのかもしれない。卯月と凛も一緒だけどな!しかも前回同様翌日に速攻劇場更新となかなか報われない有様。
ちなみにこの際、「みんな可愛いね!」と大切な事なので2回言い、「プロデューサーは渡さないよ☆」とさりげなくN+の頃に見せたPへの積極性をアピールしている。
アメリカで「ニュージェネレーション」再結成
2012年11月に開催された新イベント「アイドルLiveツアーinUSA」では、ライバルユニットの一つに「ニュージェネレーションユニット」というものが登場し、すでにSR化した島村卯月、渋谷凛とともに本田未央も登場することになった(キャラ絵は全てN+のもの)。これがSR化の確固たる期待にはならないものの、ニュージェネレーションパッション枠の座を他の誰かに奪われるということはひとまずなくなったと目された。
開業1周年での「輝きの向こう側」
シンデレラガールズ配信開始1周年記念として、2012年11月27日に島村卯月、渋谷凛に声を装備する工事が施工された。そして彼女も声が装備され声付きアイドルになることが発表。だが4人目の追加SR声付きアイドルは前川みくだった。
だがこの時に声優が原紗友里である事が決まった上、CD第3弾のメンバーにも昇格した。
シンデレラガールズ1周年に相応しい発表であったと言える。
中の人ネタ
- 担当声優原紗友里の代表キャラ天宮りずむ(プリティーリズム)も、ゲーム版の主役だったのにアニメ版の主役を彼女に奪われ親友ポジションになったり、1期の終盤では洗脳されて敵になり、物凄い形相で被害妄想を垂れ流すなど不憫属性のあるキャラであった。→中の人ネタ
- 参考イラスト
CINDERELLA_PARTY!
同年の秋に始まった、デレラジと肩を並べるデレマスの公式ラジオ企画「デレパ」。公式だが非公認。飯屋こと原紗友里女史と多田李衣菜役のるーりぃこと青木瑠璃子女史が司会を務め、こちらは基本的に収録放送である。
当時のデレラジとは一方のメインがもう一方に来て元々のラジオについてアレな言及をしたり、コラボ曲「Treasure☆」ができたりする程度の仲であった。この曲は一時期デレラジのオープニングに使われたり後にデレステに収録されたりした。
現在はデレラジの放送体制が変わりパーソナリティが不定となった一方、デレパは体制が変わらずデレマスのコンテンツとして安定した立場にいる。Treasure☆はこちらではデレラジと同時期から始まり、今もエンディングで流れ続けている。
そして遂にSR化
2012年11月30日23:00 1周年クリスマスパーティガチャにて[ニュージェネレーション]として遂にSR化を果たした。
特訓後の衣装は標準の衣装の露出度を上げた衣装。
強スキル「天性の魅力」と特訓後の露出度を高めて遂に帰ってきた!
奇しくもその1時間後の12月1日は本田未央の誕生日である。このSR化は運営からの1時間早い誕生日プレゼントなのかもしれない...
不憫ネタの残響
直後にニュージェネレーション2人の新SRが続々と登場。「やっぱりちゃんみおは不憫なのか!?」とのうわさが立ち始める。
だがちょっと待ってほしい。それぞれの「[ニュージェネレーション]」SRで、他の2人はここまでの性能を持っていたか!? 答えは否である。[ニュージェネレーション]本田未央 はプラチナガチャ終了後4ヶ月が過ぎようというのにいまだにスタドリ数百本(現金換算で数万円)単位で取引され、PaPの財布を容赦なくむしり続けている。
これは復刻によって幾分安くはなった(復刻前約700本→復刻ガチャ開始約400本→現在約250本)が、この復刻というのが、『[新緑の淑女]高垣楓』プラチナガチャで、出現率が表題の真SR楓と同じ、という前代未聞の事態だったのである。
Co、CuのPはNG2人の新SRで持っていかれたが、未央は新SRを待つまでもなく持っていく……まるで先発の「踊り子」を「のぞみ」があっさり抜いていくがごとき勢いである……
第2回シンデレラガールズ選抜総選挙
CDデビューやSR昇格で長きにわたる灰かぶり生活が過去の物となった中で迎えた第2回総選挙。
しかし50位まで公表されるようになったにもかかわらず、速報・最終結果共に50位圏内に未央の名前はなかった。
新アイドルが増えたとはいえ、以前より待遇が改善されていたことを考えると二連続圏外は厳しいと言わざるを得ない結果である。
公式側が用意した出世街道とプレイヤー側の人気は別物なのだろうか。
その後の未央
第3回シンデレラガールズ選抜総選挙
第1回、第2回と連続の圏外に涙を呑んだ選抜総選挙であったが、2014年の第3回選抜総選挙では
総合5位、属性別順位ではなんとPaの1位にランクイン
名実ともにPaの看板アイドルとして大躍進を果たし、彼女の不憫ネタは完全に過去の事物となった。
シンデレラガールズのライブ時の速報を聞いたP諸君の中には未央が「輝きの向こう側」へ行ったことに感動した者も居たという。
しかし、ここで終わったわけではない。また未央は新たなスタート地点に立ったのだ。
これからやってくる大きな壁も未央の持っている良さで乗り越えていくであろう。
ニュージェネレーションの凛、卯月が1位を取る中、未央も彼女たちに追いつくべく毎年激しい戦いを繰り広げている。
残念ながら第6回は高垣楓、第7回は安部菜々に破れてしまったものの、2年連続二位と、他のアイドルに追随を許さない人気を誇るほどになった。
元々圏外から始まった険しい旅路が、いまや2年連続トップ争いの末の二位である。
これを不憫と取るか、地力を付けた彼女が輝いている証拠と取るか、それは見る者によって変わってくる。
追い打ちをかけるように近年、Paはボイス実装目的のアイドルに投票される傾向にあり、非常に票割れしやすい属性という事もあり、未央は、(と言うかPaアイドル全員が)「もうCGになれないのではないか」と言う辛辣な声が少なからず出始めている事も否めない。
反面、そんな逆風の中での2年連続二位を獲得したことを評価され多くのファンを獲得していたのもまた事実である。
運命の第8回シンデレラガールズ選抜総選挙
第8回シンデレラガール総選挙では「今年こそ本田未央をCGに」との声も高まっていた。
4月26日の中間発表では、全体1位、もちろん属性1位を獲得していることが判明した。
ただし、ゲーム内で今回から公表された総選挙リポート内で「平均投票数ランキング」にて「1人あたりの平均投票数」で北条加蓮に次ぐ2位だとわざわざ発表され、直後のガチャブーストでも加蓮ピックアップ、シン劇でも北条加蓮の感動エピソードが更新される始末。。。
そんな公式加蓮総推しの逆風にも負けぬファンたちの後押しにより、2019年5月20日の最終結果発表で3,075,522票、「上二桁が『30(ミオ)』」という奇跡の票数と、タイプ別三年連続一位という総選挙史上初のタイトルをひっさげ、総合1位を獲得
ミツボシ☆☆★の歌詞である「やっと出会えた鳴り響く歓声」が現実となるかたちで念願のシンデレラガールの座を遂に勝ち取ったのだ。
補足とニコニコ動画での現在
- 「ちゃんみお」の元ネタは長野原みお(日常)の愛称であると思われる。だがアイドルマスターシンデレラガールズにおいては、専ら本田未央の愛称として用いられている。
- ちゃんみおは不憫タグはニコニコ動画(ニコマス)では現在も使われている。
しぶりんは淫乱・しまむらさんは畜生・ちゃんみおは不憫。
この構図何処かで見た覚えないか?
そしてアニメ放映後、二次創作では凛や卯月を始めとする、個性豊かな(暴走する)アイドル達が台頭し振り回される為、何処ぞの芸人同様、ツッコミ担当に回され、場合によっては被害者になる等、別の意味で不憫枠になるケースが増えている。
それに加えて、競馬関係という側から見たら何が起こっているのかよく分からないネタもある(P視点でも分かる人の方が少ないとは思うのだが)。
もっとも、本人もパッション属性代表という肩書は伊達ではなく、主導権さえ握れれば割と積極的に振り回す側に回る傾向にある。
寧ろボケれてツッコミも出来るので、二次創作では万能(唯一の良心)キャラクターとして扱われる事が多い。