登場話:第10話「鬼を呼ぶ五月人形」
概要
蟹の甲殻に覆われた赤鬼と言うべき姿を持ち、右の胸部から肩に掛けて蟹の鋏の意匠が見られ、柄の両方に付いた金棒で武装している。
赤鬼(CV:斉藤茂一、ノンクレジット)と青鬼(CV:山中一徳、ノンクレジット)という2体の手下を召喚して使役する他、お札を貼り付けた相手を洗脳して意のままに操ることができる。
現代に蘇った他の暴魔獣と違い、自らの力で封印を解く程に強力な個体だったらしく、物語開始以前に封印から目覚めて足柄山を荒らし回っており、レーダ曰く「大昔から人間が恐れた鬼を作り、金銀財宝を略奪してはラゴーンに献上した暴魔獣」とのこと。だが、金太郎として知られる坂田金時によって武者人形に再び封印された。
現代では自力ではなくジンバによって封印を解かれたものの、復活後は昔と変わらず手下の赤鬼と青鬼の2体を従え、ズルテンと共に金銀宝石を略奪して回る。
活躍
足柄山の麓にある坂田金時の末裔である坂田金造の家の土蔵から、石の箱に入った古い武者人形が発見されると、その妖気を感じ取ったシーロンの言葉を受けて力達は出動。だが、そんな彼等をズルテンとウーラー兵が妨害する中、同じくその妖気を感じ取ったジンバから武者人形を切られる事でオニボーマは現代に復活した。
そこへ金蔵の孫の大介と仲良しの馬であるクロに、負傷した洋平を乗せた大介がやって来ると、赤鬼と青鬼を召喚して2人を追い払うと同時に、クロを乗っ取って額にお札を貼り付けてその場は退散する。
その後、クロを操りながらオニボーマは赤鬼と青鬼、そしてズルテンと共に小山宝石店や東和銀行から金品を強奪して回り、ターボレンジャーからも逃げおおせる。だが、クロが落とした鈴を大介に拾われていた……。
翌日、力が太宰博士の証言と坂田家の絵巻物をヒントに自身の隠れ家を見つける中、クロを捜す大介を拉致しようと赤鬼と青鬼をけしかけ、自身もクロに跨ってズルテンと共に登場。
駆け付けたターボレンジャーと交戦になると、クロを操ってレッドとブルーを追い詰める。だが、大介が鳴らした鈴の音でクロが苦しんだために止む無くその場は撤退した。
やがて滝近くに有るアジトの洞窟の前で、ターボレンジャーと大介に見つかって再戦になると、洋平から挑発されてジンバと共に外へ誘き出される。そしてレッド達4人がジンバ、ズルテン、赤鬼、青鬼をそれぞれ相手取る中、更なる洋平の誘導でクロに乗ったまま大介の前へ来させられると、彼の鳴らす鈴の音でクロの洗脳を解かれた挙句、暴れるクロに振り落とされたところに洋平から札を剥がされ、完全に馬を奪い返されてしまった。
大介がクロを連れて逃げる中、ここで洋平は遂にブルーターボに変身。ブルーとブラックの2人を相手取った末、ブルーのJマシンガンに怯んだところに5人のプラズマシュートを受けて倒される。
直後にジンバの放った暴魔再生巨大化光線で再生巨大化再生すると、ターボロボのパンチに怯んだところに高速剣の刺突を喰らって爆散した。
余談
声を演じた西尾氏は第4話でダンゴボーマの声を演じており、続く第34話のシゴキボーマの声も兼任している。赤鬼の声を演じた斉藤氏は前作でギルドスの声を演じた他第22話の怪人や第35話の怪人の声も兼任しており、青鬼の声を演じた山中氏はウーの声と兼演で忍者スーパー戦隊第1作でも青鬼の怪人の声を演じている。
関連タグ
シュテンドウジ兄弟、ハイネスデューク_シュテン、超上級妖怪シュテンドウジ:後のシリーズに登場する鬼繋がりの後輩達で、彼等の元ネタである酒呑童子は坂田金時を含む四天王と源頼光に退治されている。
ヒトツ鬼、アナザー響鬼:同じく鬼繋がりであるが、どちらも東映特撮ヒーローがモチーフである。
バケガニ(魔化魍):ある意味、鬼と蟹繋がり。