ザッカス

ざっかす

ザッカスとは、特撮テレビドラマ『星獣戦隊ギンガマン』に登場する敵怪人の一体。

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目次 [非表示]

1 概要

2 作中での動向

3 備考

4 関連タグ

「よーし、地球魔獣はこの下だ。まず浸透剤を落とせ！」

CV：大塚明夫

登場話数：第四十六章「怒りの風」

概要

宇宙海賊バルバンの4軍団のうち、バットバス魔人部隊（バットバス特殊部隊）に属する魔人の一人。

三日月型の角飾りと、髭を蓄えたような口元が特徴のパワーファイターで、左目にはかつての戦いで付けられたものと思しき傷跡も残されている。得物として巨大なマサカリを振るい、胸部装甲内には多数の機関銃も備わっている。

その見た目に違わず頑強な肉体の持ち主でもあり、銀河の戦光さえも容易に弾き返すなど攻防の両面でギンガマンを圧倒するが、前述の機関銃を使用する際に露出する、胸部装甲の内側が唯一とも言える弱点となっている。

魔人部隊としては珍しく、出撃前のシュプレヒコールが描かれていない魔人の一人でもある。

作中での動向

先のヂェンゾスによる作戦で一時急成長を遂げながらも、ギンガピンクの活躍により再度の退行と弱体化を余儀なくされた地球魔獣は、そのまま吹割谷の地中深くへと逃れ眠りについていた。これを突き止めたバットバスは「地球魔獣成長作戦」の第3弾の決行に踏み切り、ゼイハブから「一体、第何弾までやるつもりだ？」とツッコミを入れられながらも、ザッカス率いる部隊は作戦遂行のため現地へと赴くこととなる。

ところが、その途上でやはりギンガマンにその動きを感付かれてしまい、先行してこれを追ったハヤテにヤートットの一人が捕らわれ、作戦内容が露見するという失態を演じてしまう。

そのハヤテは、シェリンダの横槍が入って彼女との対決を余儀なくされるも、遅れて駆けつけたリョウマにザッカスとその部隊は追いつかれてしまい、已む無くヤートット達を目的地へと先行させると自らギンガマンの足止めを実行。並外れた腕力やそれを活かしたマサカリによる斬撃、そして機関砲による攻撃により、一旦は彼等を退けることに成功する。

邪魔者を排除し吹割谷へと到着したザッカス達は、急成長エキスの投与の前段階として、その通りを良くするために浸透剤の散布を実施。その影響は極めて深刻なもので、散布された大地は急速な腐食に見舞われ、周囲の森も全滅の危機に陥ってしまう。

モークからの急報で、これを知ったリョウマ達による再度の挑戦をも軽くあしらってみせたザッカスであったが、その最中に突如地球魔獣が目を覚まして行動を開始、思わぬ事態に急成長エキスの投与を急がせるものの、寸前でギンガイエローにエキスの容器を破壊されて投与は失敗し、地球魔獣もその場から逃走するという結果に終わった。

作戦は失敗に終わったとはいえ、ザッカスはその矛先をギンガマンへと向けて窮地に追い込んでみせたが、そこへシェリンダからの妨害を退けたグリーンがようやく合流。それでも5人揃ったギンガマンによる銀河の戦光さえも弾き、「おまえ達に俺は倒せん」と追い打ちの砲撃を見舞うなど余裕を見せていたザッカスであったが、砲撃の際に剥き出しになった胸部へと、先のシェリンダとの戦いでの怒りに燃えるグリーンの獣装の爪を叩き込まれるという、捨て身同然の一手が炸裂。それによる暴発のダメージでギンガマンに逆転勝利を許す格好となった。

それでも直後の巨大戦では、爆発的な破壊力を活かした肉弾戦で超装光ギンガイオーを一旦は苦戦させるが、救援に駆けつけたギガライノスの、それをも上回るパワーで繰り出される連続パンチを叩き込まれたところに、銀河大獣王斬りを喰らって完全な敗北を喫したのであった。

備考

デザインは下條美治が担当。バイキングをモチーフとしており、デザイン画稿では兜やボディが赤く塗られているが、造形の段階で黒に変更されるなど、全体的に暗めに抑えられたカラーリングとされた。デザイン作業でのリテイクが多かったという本作において、思いの外直しが少なく済んだ一体でもあるようで、その点についてはちょっと嬉しかった記憶があると後に振り返っている。

CV担当の大塚は、前年の『電磁戦隊メガレンジャー』（カナリアネジラー役）に引き続いてのスーパー戦隊シリーズへの参加であり、さらに本作出演と同年には『救急戦隊ゴーゴーファイブ』（死神戦士サイマ獣タナトス役）へも出演、3作連続でシリーズに携わる格好となった。どちらかと言えばコメディ色強めであったこれら2作での役どころに対し、本作で演じたザッカスは割合そうした面が抑えめとされている。