シーフクロー
しーふくろー
「What the…!?This Sucks! Does Japan make a big deal just like there's no time off between race?(何じゃ何じゃ!辛気臭いのぉ!ジャパンはたかが連闘如きで騒ぐのか?)」
漫画作品『ウマ娘シンデレラグレイ』に登場するオリジナル海外ウマ娘の一人。主にアメリカで活躍しているウマ娘で、かつてオグリやタマモクロスと激戦を繰り広げたオベイユアマスターにも勝利したことのある経験を持ち、2400m世界レコードを叩き出した精鋭。
本作のオリジナルウマ娘なこともあり、一般的な日本人男性である藤井と並んでも分かる程の長身。肩には鷹のタトゥーが描かれている。何気にタトゥー持ちのウマ娘は、初期版のエアシャカールなどを除けば『シンデレラグレイ』はおろかシリーズでもあまりいない稀な例である。
またウマ娘にしては珍しい赤髪と舌のピアスが特徴的。
同じアメリカウマ娘であるミシェルやオベイと比べてもかなりの野生児染みたルックスと性格で、フランクフルトを中の串ごと食べるというインパクトのある初登場を果たした。
自分の実力に絶対の自信を持ち、日本ウマ娘はもちろん周囲全てに対し尊大な態度を取っている。その為マスコミからは総スカンだった。
日本語訳では一人称が「私様」、語尾が「じゃ」になっている。
カッコいいからと言う理由で勝負服を平時から着ている。
初登場自体は108Rからだが、実は104Rにも名前だけだが説明自体はされている。なお、104Rでは「シーフクロウ」と名前が微妙に違っていた。(単行本では名前が「フクロー」に修正されている)
ジャパンカップではあえなく敗北するものの本人は全く堪えておらず謎理論で自信を維持したままアメリカに帰っていった。
元ネタはホークスター号と思われ、仮名ではあるが明確に描写された初の89世代ウマ娘となる。
競走馬『ホークスター』
アメリカで活躍した89世代の鹿毛の牡馬。
日本ではグラスワンダーの父として知られるシルヴァーホーク(Silver Hawk=ロベルト系)の初期の代表産駒で、馬名も父からとられている。
馬名表記は「Hawkstar」…ではなく「Hawkster」。
「ster」は「~な奴ら」という意味を表すちょっとガラの悪い接尾辞(用例:gangster=ギャンクの一員、speedster=スピード狂)で、和訳するなら「鷹の如き馬」といったところか。
母ストレイトレーン(母父チーフテイン=ボールドルーラー系)がシルヴァーホークとの間にもうけた全姉シルバーレーンは、後にブラックホーク(99年スプリンターズステークス、01年安田記念勝利)やピンクカメオ(ウオダス世代のNHKマイルカップ勝ち馬)を産んでいる。
騎手は乗り替わりが多かったが、サンデーサイレンスの主戦としても知られるパトリック・ヴァレンズエラが最多の8回騎乗。
ペイザバトラーの主戦クリス・マッキャロンが1度だけ乗った(89年サンタアニタダービー)ことがある。
1988年にデビューして最初はダート路線を走り、2歳G1「ノーフォークステークス」(現アメリカンファラオステークス。D8.5F≒1710m)をヴァレンズエラ初騎乗で制した。
翌年はトリプルクラウンに挑戦したものの、同期にはサンデーサイレンス、イージーゴアという怪物スターホース2頭がいたこともあり、3戦全て5着に終わる。
三冠戦後は芝に転向し、初戦を勝つとG2「デルマーダービー」(芝9F≒1810m)、G1「セクレタリアトステークス」(芝10F≒2012)とヴァレンズエラ騎乗で3連勝。
続く10月のハンデG1「オークツリー招待ハンデキャップ」(芝12F≒2414m)では鞍上がラッセル・ベイズに代わったが、2着ペイザバトラーを4馬身ちぎり捨て、当時の12F世界レコードとなる2分22秒8で逃げ切って4連勝。
そしてその勢いのまま、ベイズとともに日本のGⅠ「第9回ジャパンカップ」へと乗り込んだ。
古馬となった翌90年は全てG1出走。ダート2戦を走り3着、9着の後、再び芝に戻って2着、3着と惜敗を続け、5月28日の「ハリウッドターフハンデキャップ」2着をもって引退した。
通算成績:23戦6勝
生涯獲得賞金:151万942ドル
引退後はアメリカで7年間種牡馬生活を送った後、1998年に日本で種牡馬入り。
そして2003年、日本で眠りについた。
直仔に目立った活躍馬はいないが、娘Maggy Hawkから2005年度エクリプス賞最優秀3歳牡馬に選出された米二冠馬アフリートアレックス(主な勝鞍:プリークネスステークス、ベルモントステークス、米ホープフルステークス)が生まれている。
史実でホークスターと対戦経験があるウマ娘
強調はホークスターが先着したレース。◎は勝鞍。☆は勝ち馬。
・ロングリブフリー(※ランニングフリー)…89年ジャパンカップ
・フォークイン(※ホーリックス)…89年ジャパンカップ☆
・オベイユアマスター(※ペイザバトラー)…89年オークツリーIHC◎、ジャパンカップ
90年ハリウッドターフHC
・キャリーズルーム(※キャロルハウス)…89年ジャパンカップ
・ラントゥザトップ(※トップサンライズ)…89年ジャパンカップ
・サティアス(※アサティス)…89年ジャパンカップ
シングレのアメリカウマ娘
血統つながり
【父シルヴァーホーク】
【ロベルトの牡系孫】
・リアルシャダイ産駒
ライスシャワー(ウマ娘) ブレスオウンダンス(イブキマイカグラ)
・ブライアンズタイム産駒
タニノギムレット(ウマ娘) ウマ娘F(フリオーソ)
・それ以外
シンボリクリスエス(ウマ娘) オベイが模倣したウマ娘(サンシャインフォーエヴァー)
【その他】
・ハルウララ(ウマ娘)…産駒オノゾミドオリ号の半姉がハルウララ
・お友だち(ウマ娘)…同期の米二冠馬サンデーサイレンス説がある存在で戦績は4戦0勝