概要
マシン帝国バラノイアが開発したマシン獣。
茶色いけん玉の本体がそのまま胴体となった姿を持ち、当然ながら先端の剣の部分が顔となっている他、両腕も白いけん玉のようになっており、片腕に紐で結ばれた玉を乗せている。
その外見は裕司が操縦を任されていた、夢野市の町おこしロボットである「ケンダマロボ」に似せた物であり、普段はケンダマロボに擬態している。
この時は本物と見分けがつかない位酷似しているが、正体を現すと顔が醜悪な形相に変化する。
最初から巨大な姿のマシン獣の例に漏れず喋らないが、唸り声は上げる。
戦闘ではけん玉の球を振り回して相手にぶつける他、右腕の剣による近接戦や両目から発射する光線で攻撃して来る。
ヒステリアの作戦のために送り込まれたマシン獣で、裕司の操縦する予定だったケンダマロボとすり替わり、町おこしのイベントの時に彼の操縦で暴れているように見せかけることによって夢野市の破壊、そして何より市民のオーレンジャーに対する信頼を失わせるという彼女の目的のために動く。
活躍
自然に恵まれ、木工芸が盛んな町である夢野市。その町おこしのために7年の歳月と5億円の予算を掛けて作られた世界初の木造ロボット―――それが「ケンダマロボ」であった。
だが、肝心の誰も上手く操縦して剣玉を操れなかったため、ロボットの操縦に長けたオーレンジャーのメンバーの中から裕司に白羽の矢が立った。
快諾した裕司は早速ケンダマロボに乗り込むも、上手く操縦できなかったために剣玉少年達から剣玉を教わることになる。しかしその晩、ヒステリアはケンダマロボをバラケンダマとすり替えてしまった。
「バラケンダマはケンダマロボそっくりに造ったマシン獣。誰もすり替わったとは思うまい」
その後、オーレンジャーロボのリハビリのために吾郎達が裕司を連れ戻しに来るが、当の裕司はオーブルーに変身し、何も知らずにバラケンダマに乗り込んで剣玉の技を披露。結果、見事に成功して市長達からの賞賛を受けるも、吾郎達は胸騒ぎを覚えていた。
パワーブレスでケンダマロボから降りるようにブルーに指示する吾郎だったが、時既に遅し。
ヒステリアの命令によりバラケンダマは本性を現し、裕司を体内に取り込んで暴れ始めた。
市民を避難させるた直後、現れたヒステリアは今回の作戦を暴露する。
「ケンダマロボそっくりに造ったマシン獣バラケンダマとすり替えておいたのよ!ホッホッホッホ!見よ!夢野市民が造った町おこしのロボットが、オーブルーの操縦で暴れ回る姿を!」
そう、これはオーレンジャーが町おこしのロボットで破壊活動を行う場面を人々に見せつけることにより、彼等に対する世間の信頼を失わせようというヒステリアの卑劣な策だったのだ。
レッドパンチャーの出動を要請すると共に、駆けつけたレッドパンチャーに乗り込み応戦するレッドだったが、裕司を人質に取られているために迂闊に手が出せず、逆にバラケンダマに嬲られてしまう。
オーレンジャーロボが完全に回復していない時に起きた最悪の事態。もはや万事休すかと思われた時、グリーンが突破口となる妙案を思いつく。それは本物のけん玉ロボの行方であった。
バラケンダマがレッドパンチャーを追い詰める中、ポイントU712に投棄されていた本物のケンダマロボをグリーンとイエローとピンクが発見したのを受け、レッドパンチャーはそこにバラケンダマを誘導する。まんまとグリーンの操縦する剣玉ロボに転ばされた挙句、その隙にイエローとピンクに裕司を救出されたことで形勢は逆転。バラケンダマはレッドパンチャーの猛攻にに圧倒された末、止めのマグナパンチャーを叩き込まれて爆散した。
余談
モチーフはけん玉で、同モチーフの怪人は『電子戦隊デンジマン』のケンダマラー以来、15年振りの登場となった。
声を演じる横井氏は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のドーラガズラー以来、3年振りのスーパー戦隊シリーズ出演となった。
関連タグ
超力戦隊オーレンジャー マシン帝国バラノイア マシン獣 けん玉
ドーラミラージュ:こちらもヒーローに対する市民の信頼を失墜させる作戦に従事した怪人繋がり。