概要
鴻上生体研究所で開発されたベルト型生体強化デバイス。
セルメダルのエネルギーを利用して仮面ライダーバースに変身する事が出来る。
オーメダルの奪取と、その障害となるグリードおよびヤミーを凌駕する事を(表向きの)目標に開発された。
TVシリーズ本編では正規品とプロトタイプの二基が登場。
開発者は真木清人だがブラックボックス化はしておらず、彼が離脱した後の第44話で後藤さんがメンテ(修理)している。
外見・機能
モチーフはガチャポン(ガチャマシン)とそのカプセル。フレームは銀、ベルト帯とバックル中央付近が黒、ハンドルレバーと縦に走ったラインが金色。
中央にあるカプセル型の物体は「トランサーシールド」と「トランサーシールド・ボトム」。これは原子レベルにまで分解された物質を転送・再構築するトランスポードゲートであると同時に、セルメダルのエネルギーを抽出・蓄積し効率的に引き出す高性能反応路「セルリアクター」を保護するシールドである。
右手側に張り出した「グラップアクセラレーター」はリアクターとシールドを起動させるためのハンドルレバーで、左手側上部の挿入口「バースロット」からセルメダルを挿入しこのハンドルレバーを操作する事が各動作が行う起点となる。
裏側には「バイタルシフトセンサー」という、心拍・脈拍・血液中酸素濃度など生体データを参考に戦闘効率保持しつつスーツの性能を最適化し使用者の負担を軽減させるトラッキングセンサーを内蔵しており、比較的安全性にも気を配っている(一方で自爆装置が組み込まれていたりもしたが)。
エネルギーを使い切ったセルメダルはスロットの真下にある「ブランクケージ」という空スペースへと移動、排出される。
ちなみにバースバスターやセルメダルをストックできるホルダーの類は付いていない。
運用方法
- 変身
右手側のスロットにセルメダルを装填し、左手側の金色のハンドルレバーを回転させることでリアクター内のエネルギーを解放。同時に鴻上ファウンデーションの基幹サーバーとデータ通信を行うことで物質の転送が行われ、装着者の身体に"リセプタクルオーブ"というエネルギー経路中継ユニットを装着。それを中心にアーマーが展開され仮面ライダーバースへと変身する。
- バース・CLAWsの装備
変身後にセルメダルを1枚投入してハンドルレバーを操作する事で発動。
戦闘支援ユニット「バース・CLAWs」を展開・装備する。
「バース・CLAWs」は6種類存在するが装備されるユニットはメダル1枚につき1種であるため、複数のユニット使用する場合は同様の操作を複数回行う必要がある。
操作を6回繰り返し、全ての「バース・CLAWs」を装備した状態は「バース・デイ」と呼ばれる。
- CLAWs・サソリの起動
1,000枚ものセルメダルを投入して操作すると、「バース・CLAWs」の全ユニットを一斉展開。それらが合体する事でCLAWs・サソリと呼ばれるサソリ型戦闘ドロイドを召喚する。
なお1,000枚のセルメダルを使用したのは「仮面ライダーシリーズ1000回放送記念回」のみであるため毎回1,000枚必要なのかは不明で、それ以外の使用例は変身前の状態でCLAWs・サソリを起動させているため変身の是非は問わない模様。
- 必殺技
セルメダルを2枚連続投入してハンドルレバーを操作する事で、セルメダルのパワーを限界まで引き出したセルバッシュモードが発動。
《セルバースト》のシステム音が流れ強力な攻撃を放つ事が出来るようになる。
劇中では「バース・CLAWs ブレストキャノン」でのみ使用され、3枚以上のメダルを投入し威力の底上げを行っている。
小説
『オーズ/OOO』本編でサブライターを務めた毛利亘宏による公式ノベライズ。
3部構成の本作のうち第2章にあたる『バースの章』では実は意思を持っていたバースドライバーの一人称視点で進行する。無骨で機械的かつ無機質な見た目をしておりそういった描写も無かっただけにファンを驚かせた。
なお、「仮面ライダー図鑑」では本作について一切触れられておらず、"意思を持っている"という記載はない。
早瀬マサトによる二次創作小説。量産化されて登場する。
玩具
DX版
2010年12月29日に「変身ベルト DXバースドライバー」の商品名で一般販売。
メダルはサソリ・セルとカニ・セルが付属。メダルを1枚装填してからレバーを回すことで変身音声が鳴る。
変身後にメダルを1枚装填してからレバーを回すことで「バース・CLAWs」を装備音声が鳴る。
劇中では任意のCLAWsを選択できるが、商品では以下の順番に固定されている。
ドリルアーム→ブレストキャノン→クレーンアーム→カッターウィング→ショベルアーム→キャタピラレッグ
変身後にメダルを1枚装填してからレバーを回すことで必殺技「セルバースト」の音声が鳴る。
- 劇中では3枚以上のセルメダルを連続で装填可能だが、本商品では2枚までしか入らない。また「トランサーシールド(ボトム)」を放置していても動作に影響はなく、当然メダルが消滅することも無いため、"スロットに入れる→「ブランクケージ」から取り出す→再度スロットに入れて回す→再度ケージから取り出す"という遊び方が基本になる。
CSM版
2022年7月8日に「CSMバースドライバー」が予約開始。
単体版の「CSMバースドライバー」とバースドライバーXに換装可能な「CSMバースドライバー&Xユニット」の二通りで発売された。
前者はセルメダルのみが、後者にはセルとコアメダル両方が付属する模様(共にエビ・カニ・サソリの3枚)。
Xユニットはメダルスキャンに対応しており、「CSMオーズドライバーVer10th」が対応する全メダルに対応している。
DXでは任意のCLAWsを選択することができなかったが、本商品ではボタン操作によりそれを可能にしている。
伊達明役の岩永洋昭氏と後藤慎太郎役の君嶋麻耶氏のセリフを多数収録しているほか、バース用の6曲の楽曲をBGMとして収録している。
また、「変身!」の一言だけだが火野映司のセリフも収録が決定しており、劇場版の再現も可能となっている。
残念ながらノブナガの台詞は未収録となっている。
余談
- 当ベルト以降、2本目の変身ベルト玩具はお年玉商戦向けに年末に発売するのが慣例となった。
- 近年の作品でバースが客演する際は、バースの各部クリアパーツと同様に、中央部のセルリアクターが黄ばんでいることを指摘されている。
- CVについては長らく、同作でナレーションとして参加している中田譲治であると考えられていた。しかし、出演と声質から推察されていたのみで当時から一貫して明言されたことは無く、CSMでの新規音声の収録に際して、中田譲治ではないことが公式発表された。実際に誰なのかは非公表となっている。
関連タグ
Vバックル:脚本家が同じ作品の2号ライダーと銃使いのサブライダーの変身ベルト。
ゼロノスベルト:脚本家が同じ作品の2号ライダーの変身ベルト。変身と戦闘の度にキーアイテムを消費する点やカラーリングも似ている。
メテオドライバー:次回作の2号ライダーの変身ベルトで大まかなパーツ配置が大体同じ。
ゴーストドライバー:上下に開くギミックのある2号ライダーも使用する変身ベルト。
アクセルドライバー → バースドライバー → メテオドライバー
外部リンク
変身ベルト DXバースドライバー | 商品情報 - バンダイ公式サイト