概要
小雨大豆と酔狂倶楽部が生み出した架空生物。精神力は最弱だが生命力は最強の超生物。
外見は眼のような部位が3つに×の口のような部位がある球体型。その丸い体から毛のような部位が数本生えている。
【酔狂文庫】のショート動画や小雨大豆の妖怪漫画などへ登場する。
小雨作品の出席者(ゲスト)
妖怪漫画「九十九の満月」及び前日譚「月歌の始まり」で禍神(まがつがみ:強い思いを持って死んだ生物が化けた異形の存在)の解説内で登場。
外見は前述した特徴をもつ球体型。後述する【酔狂文庫】に登場したホメホメモロンと同じような性質を持つ。
ホメホメモロン
級数(※):民話級
島一つを枯らした菌妖であり、幻の禍神。島一つと引き換えに退治された。禍神が思いの化身であるならば、思うことすらない生き物が禍神になるのであろうか?
作中世界では長きに渡り疑問とされており、その派生の秘密を探り当てた資料は途中で途切れ、その筆記者は今現在も消息不明。
※級数(きゅうすう)とは、禍神の脅威に対する基準や危険度を示す目安の事。その中で民話級は上から2番目の級(とっても恐ろしいぞクラス)。
因みに作中では―
などの語彙でも登場している。後述する【酔狂文庫】で初登場した設定も引き継いだ表現であると仮定して整合すれば―
といった、言葉遣いにより調子(ニュアンス)が変わる複合的な用語でも使われると窺える。
その他にも―
に、ホメホメモロンのようなキャラクターが登場している。
どうやら小雨先生のお気に入りキャラであるようだ。
酔狂文庫版
2010年06月08日にニコニコ動画へ投稿された、小雨大豆と酔狂倶楽部制作【酔狂文庫:【ショートショート】短編集01】内のショート動画『寂しがり屋のホメホメモロン』に登場。
寂しがり屋の小心者が叶えた壮大な願い事にご注意ください。
※過激な表現があるので、閲覧は自己責任でお願いします。
※記事内の画像はイメージです。
寂しがり屋のホメホメモロン
地球上で最も強い生き物はなんだろう?
サソリ?
ライオン?
カバ?
人間?
いいや、そのどれでもない。
地球上で最も強い生き物は…
この……"ホメホメモロン"だ。
昔々の大昔。神の気まぐれか、それともただの確率論か。そのどちらもなのか分からないが、海の中を漂っていた細胞が突然変異を起こして新たな生命へと進化した。
それがホメホメモロンの誕生らしい。
このホメホメモロンはとっても寂しがり屋で人見知りな性格で、一匹でいるのは嫌なのに他の微生物達と一緒にいるのは気まずくて落ち着かない。
" 一匹は嫌だ。だけど他人は怖い。 "
それはちょっと照れ屋の男の子ような感情を持ち、誰かと話がしたいと考えるまでの知能を持っていた。まるで思春期のような悩み事の末にホメホメモロンは一つの妙案を思いついた。
" 他人が怖いなら、自分と話せばいいじゃないか。 "
ホメホメモロンはまず、飛んでいたコウモリのお腹の中に入ると…
コウモリの体の一部を使って、自分そっくりのもう一人の自分を作りだした!
この増殖する能力を獲得したのは、小さな生命に起こった奇跡か偶然の産物か、遊び相手を見つけたホメホメモロン。今まで一人っきりだった頃とは違い、こんなに楽しい生活は初めてと大いに喜こんだ。
2匹でこんなに楽しいのならば、3匹だったらどれだけ楽しいか。
4匹だったら?5匹だったら?
夢はどんどん膨れ上がり、ホメホメモロンはどんどん願いを叶えていった。
2匹…
4匹…
8匹…
16…
32…
いっぱい!もっといっぱい!!
そうして自己増殖を繰り返し、体内で増えすぎたホメホメモロンに宿主のコウモリは許容量を超えてしまい…
ホメホメモロンは宿主の目と耳と鼻と毛穴という毛穴から、血と一緒に吹き出した!!!
コウモリの外へ出てしまい。また独りぼっちと思うホメホメモロンが……
いっぱい!!!
そのどいつもがさみしがり屋で、
そのどいつもが自分と同じ友達を増やそうと躍起になった…。
ある奴は小さなネズミの中に入り、
ある奴は大きなイグアナに入り、
ある奴は……ステゴサウルスにパキケファロサウルス、ティラノサウルスなどの恐竜達にまで入り込み…
そうやってホメホメモロンは一年でほぼ地球上の全ての動物の中に入っていき…
そして、その全てを弾けさせた!!
それでも自分を増やす事を止めないホメホメモロン。
それはまごうことなき"地球最強の生物"
しかし、そのホメホメモロンの破竹の時代も突然として終わる。それは一つの大きな流れ星。
ホメホメモロンが殺し尽くし、屍しか残っていなかった大地に、一つの大きな流れ星が落ちたのだ。
流れ星は地表にいたホメホメモロンを焼き尽くすと同時に砂塵を空高くまで舞い上げ、太陽の光を遮り、地球を氷河期へと変えてしまった。
そう。恐竜が絶滅したのは隕石なんて生易しいものではなく……ホメホメモロンが原因だったのだ。
かつて世界中に生息していたとされる恐竜を全滅させて、地球上で一番強い生き物となった寂しがり屋のホメホメモロン。だけどせっかく世界を自分達で満たしたのに、たった一つの隕石が落ちてホメホメモロンはみーんな死んでしまった。
関連動画
寂しがり屋のホメホメモロン 0:05~
関連タグ
実は…
全滅したと思われていたホメホメモロンは
一匹だけ生き残っていた...。
時は進み、とあるお店の会話の場面・・・
" マスター。その氷は何なんだい? "
" これはですね北極の氷です。何か" 特別な日 "を迎えるお客様がいたら使おうと、わざわざ取り寄せたんですよ。 "
" はあ。北極の氷ねぇ。私も一度味わってみたいものだよ。 "
この氷は恐竜達がいた時代のものらしいとマスターは説明し、そしてお客さんがさっきからそわそわしている事に気付く。話を聞いてみると、もうすぐ初孫の孫娘が産まれる願ったり叶ったりな事に落ち着かないのだという。
その" おめでたい話 "を聞いたマスターは「そうだ」と、何かを思い付き……
ホメホメモロンは、とってもとっても寂しがり屋だ。