概要
アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する、地球連邦軍の主力宇宙戦艦。連装メガ粒子主砲7基14門(主砲2基+副砲5基の説有)や、対空機銃、艦首のミサイルランチャー(或いは魚雷発射管か)等の装備を誇る。その為、非常に火力に優れることは勿論のこと、艦隊の主力艦として運用される以外にも、艦隊旗艦を務めることが多い戦艦である。レビル、ティアンム、ワッケインといった軍人達の座乗艦にもなっている。
しかし、ミノフスキー粒子を利用した、モビルスーツによる有視界戦闘の時代に突入してからと言うもの、持ち味である電子戦等が潰されてしまい対処しきれず、戦没するマゼラン級が相次いだ。それはサラミス級巡洋艦も同様である。
ジオン軍のMS投入による新戦術で、手痛い打撃を被った地球連邦軍の宇宙艦隊だったが、地球での反攻作戦にともなって改良型を多数建造。MS搭載機能付きのマゼラン級を次々と宇宙へ打ち上げ、ジオンへの反抗戦に投入された。
戦後になっても多数が現役で存在していたものの、何故か次第にその姿は消えてしまう。その代わりにペイロードのあるサラミス改が、地球連邦軍やティターンズ、エゥーゴといった組織の主力艦艇として現存し続けていくことになった。
恐らく戦争終結により軍に対する予算はそれまでより大きく削られ、またMSの時代となり、MS搭載機能を付加したとしても、宇宙戦では艦隊戦での火力・耐久力で優れているのみの割には建造費・維持費が高くつくマゼラン級よりコストパフォーマンスの高いサラミス級の方が平和時の地球連邦軍には適していた為と思われる。
特徴
マゼラン級は艦隊決戦思想に趣を置いた、いわゆる大艦巨砲主義の色を濃く出した戦艦である。故に、艦隊決戦で有利に事が運ぶように作られたシステムを搭載していた。それが、レーダー機器を利用した遠距離砲撃能力と、味方艦との連携攻撃を主眼とした複合火器管制システムの存在であった。また艦隊指揮として運用される事も多い本級だったが、旗艦と通常艦で性能に差異があるかどうかについては不明である。
対艦戦闘においてその強力な火力は侮れるものではない。現に劇中では、レナウンがジオンのチベ級重巡洋艦を圧倒して撃沈する場面もあったくらいである。特に正面における砲撃戦でマゼラン級に勝てる戦闘艦はいないと言える。グワジン級でも正面では2門しか向けないので、マゼラン級は火力で圧勝する事が可能だ。ソロモン攻略戦ではタイタンを中心とする艦隊が、MSを展開することなくグワラン艦隊を殲滅している。
ただし、劇中でレナウンはシャア・アズナブルの乗艦するザンジバル級機動巡洋艦との砲撃戦において、打ち負かされてしまった。この時の原因は明確にされておらず、砲火力に勝りかつ戦艦であるマゼランが何故撃沈されたのかは不明である。原因が考えられない訳ではなく、不幸にも艦橋へ一撃を食らえば、戦闘能力を失って一方的な戦闘にも成り得るので、その線が濃厚とも考えられる。
なお、劇場版ガンダム3部作ではルナ2の擱座シーンはシナリオ変更でカット、テキサスコロニー戦はソロモン戦役前に時系列が改められているため不可解な撃ち負けるシーンも削除、ワッケイン艦はグレー系の塗装とされており、ソーラシステム使用の前哨戦で全弾を撃ち尽くすまで戦い抜いたが集中砲火を浴び沈没と、矛盾の少ない描写に改められている。
電子戦の無効化
マゼラン級、サラミス級共に砲撃戦や対空防御戦闘において比類なき性能を有していたはずだったが、それがミノフスキー粒子と呼ばれる特殊な物質によって妨害・無効化されてしまった。遠距離戦における長射程砲撃は無論、僚艦とのリンクによる連携射撃も無効化されたも同然となる。
そこから強制的に有視界戦闘を強いられる結果となり、同時にMSによる有視界での近接戦闘を許してしまい、艦隊は大損害を被ることとなった。これが原因で、マゼラン級やサラミス級はMSに対して無力且つ、見かけ倒しの戦闘艦であるとの印象を植え付けられてしまったのである。
ビンソン計画
ルウム戦役等での大打撃を被った地球連邦軍は、しばし消極的にならざるを得なかった。しかしジオンへの反抗としてV作戦を決行、それにて開発された連邦軍MS「ジム」が登場すると、同時に宇宙艦隊でもビンソン計画が発案、発動していた。これにより、宇宙艦艇には簡易ながらもMS搭載機能を備え付けた戦闘艦として生まれ変わり、地上でのオデッサ作戦勝利後において、本格的な宇宙での反攻作戦が開始される。
再び多くのマゼラン級後期型及びサラミス級後期型が建造され、連邦の主力MSであるジム、ボールを搭載した。搭載方法としてはまずジムタイプは艦底部の格納庫から、ボールは艦橋前方の格納庫から発進するのが基本で、さらに実戦では投入する数を増やすべく艦首甲板に露天駐機する場合も見られた。
簡易的ではあるが相対的な戦力向上に繋がったマゼランとサラミスは、怒涛の勢いを持ってソロモン攻略戦や、ア・バオア・クー戦では艦隊の中心となって勝利に貢献することとなった。
なお、艦載機の運用能力を持つマゼラン級としては、他に「トラファルガ級」という空母型も存在した。ただしトラファルガ級は開戦前に配備されたため、V作戦以後のMSの運用には対応していない。ただし、一部の艦は一年戦争中に改修を受けたのかMS運用能力を獲得している。
両舷に全通型のフライトデッキを設けて宇宙戦闘機やパブリクなどの運用を可能にしているが、搭載数が少ないためか正規空母には類別されず、艦種は「全通甲板型支援巡洋艦」とされている。
(初出の小説版では宇宙戦闘機60機を運用できる本格的な「宇宙空母」とされる)
一年戦争後
大戦に勝利した地球連邦軍は、その後もしばらくはマゼラン級を運用していた模様。作品によって改装した内容はことなっており、外見は概ね変わらずにMS搭載能力が再び無くなっているパターンが『機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー』に登場。
或いは、前部主砲2基4門を撤去して、艦の前部ごとカタパルトデッキと格納庫にするという大改装を施したタイプ(サラミス改のような「膨らみ」を持ったもの)が『ガンダム・センチネル』に登場した。
これらの改良型は「マゼラン改」と総称されている。
ゲームでは、逆に後部砲塔を撤去して、MS格納庫とカタパルトを両舷に備えると言う大胆な改装と増設を施したタイプも存在している(ホワイトベースの前足部分を付け足した様な外見)。
しかし、機動戦士Zガンダム以降の登場は、ほとんど見られなくなってしまった。(劇場版でアーガマのディスプレーに艦種表記が一度なされたのみ)
一部論者によっては砲門数を削減したことにより、 火力も大幅増強したサラミス改級の(見落とすかたも多いが、サラミス改級側面には連装2基4門の大型砲塔が増設されているため原形より火力は大幅に上がっている)集中運用と戦力的にあまり差異がなくなってしまったうえにMS搭載数もさほどかわらないため、存在意義を失ってしまったとの考察を上げることもある。
ただしMS母船型のマゼラン改は、搭載可能なMSは12機とされ、サラミス改の三倍、MS専用母艦として名高いアレキサンドリア級重巡洋艦に匹敵する。改装型と新規設計艦という事情もあり、整備の便利さなどアレキサンドリアには及ばない点もあるだろうが、同じく改装型のサラミス改よりは優れていたとみられる。カタパルトも艦の上下に二基あり、艦載機の投射能力もサラミスの二倍以上になる。
それでいて火力面では、艦首砲塔を削減したものの依然としてメガ粒子砲5基10門を備え、サラミス改に倍する火力を維持している。
またアレキサンドリア級が連邦軍一般部隊にはあまり配備されなかったこと、後継のカイラム級戦艦の配備数が限られたこと、より旧式の防空型サラミス改が120年代まで活動していたこと、連邦の予算不足による武装更新の遅れなどから、母船型マゼラン改も実は各地に配備されていたのでは、という考察もまた存在する。
少なくともグリプス戦役直後を舞台とする「ガンダム・センチネル」では連邦宇宙艦隊の主力として多数配備されている。
メディア等の差異
オリジナル版
なお、マゼラン級はメディアごとによって微妙に差異(設定やディテール)が生じている。まず、オリジナルでのマゼラン級では、主砲は前部の2基4門のみで、残りは副砲という説があったものの、プラモデル化したマゼラン級はほぼ同スケールの主砲で統一されていた。
MS IGLOO版
同時にフルCG化された『MS IGLOO』では、原型の雰囲気を残しつつもより無骨な感じにリデザインを施されており、主砲は相対的に小さ目なサイズへと変更されている。なお、これについても主砲は全て同サイズに設定されていた。
THE ORIGIN版
漫画として描き起こされた『THE ORIGIN』におけるマゼラン級は、よりリデザインを施されたものとなった。『IGLOO』版の様なのっぺりとした雰囲気は感じられず、曲線も取り入れた為により余分な甲板スペースが無く、より引き締まったような印象があるのが特徴的である。
主砲は艦首甲板の2基のみで、残りは副砲という、原作基準に準えた武装設定になっている。さらに旗艦クラスと通常艦クラスで差異が加えられており、旗艦級のみVLSを廃止した代わりに副砲が1基追加されたうえに識別のためのライン塗装が艦体前部になされている。
ただし、漫画版ではすべてのマゼラン級に統一感はない。主砲と副砲のサイズが同じに見えたり、多少の形状の変化を点けて差別化することがあるものの、非常に分かりにくい所もある。他にも、艦尾の安定翼が1対しかなかったり、艦尾上部に副砲が新たに設置されたりと、様々な差異が見受けられてる。建造時期によるバリエーションの違いともみられるが、詳細は不明。
また劇場アニメ化されたものでは、通常艦艇で副砲が6基と説明されているが、画面上では5基しか見当たらなかったりしている。逆にマゼラン改では副砲7基とするが、実際には6基しか見受けられない様な印象があり、不鮮明である。
機動戦士ガンダム
スペック
- 艦級:マゼラン級戦艦
- 艦名:『マゼラン』『アナンケ』『タイタン』『レナウン』等々
- 全長:327m
- 全幅:94.5m
- 推進機関:熱核ロケット×4基
- 武装
・連装メガ粒子主砲×2基
・連装メガ粒子副砲×5基
・連装機銃×20機
・艦首ミサイル発射管×6門(ゲーム作品にて)
- 乗艦者
・『フェーベ』⇒『アナンケ』ヨハン・イブラハム・レビル将軍
・『タイタン』マクファティ・ティアンム中将
・『マゼラン』⇒『レナウン』ヴォルフガング・ワッケイン少佐→大佐
性能
攻撃性能において、ジオンのグワジン級でさえ圧倒できるほどの火力を有している。艦隊戦による精密なレーダー射撃や、僚艦とリンクすることで効果的な集中砲撃が可能となるなど、システム面でも優秀さが見て窺える。特に正面で向き合った時の火力は驚異的で、チベ級も蜂の巣どころか轟沈に追い込むことも簡単である。ミノフスキー粒子で無効化されたとはいえ、後期生産型にはミノフスキー粒子散布下を考慮した機能も有している模様。
防御性能において、装甲の厚さは不明確である。劇中では、MS相手にバズーカの一撃で沈む場面も多く見られており、戦艦としての装甲に疑問も残る。だが命中した箇所がミサイル弾薬庫であったり機関部であったりすれば、一撃轟沈の可能性は十分にあると考えられる。また、ムサイやチベとてガンダムやコアブースターの攻撃で簡単に撃沈しているので、特に防御力に差があったわけではない。
航行性能において、航続能力は決して高いとはいない可能性がある。『0083』版からしても、左程に広い航行範囲を有しているような感じではないかもしれない。
経歴
マゼラン
ルナツー方面軍におけるワッケイン少佐の戦艦として登場した、緑色に塗装されたマゼラン級である。ジオン軍がルナツーに迫る事を知ったワッケイン少佐が、撃退の為に出撃させた。しかし、シャアの巧妙な破壊工作により、ルナツー軍港位置口を爆破された挙句にバランスを崩し、艦首が下方にめり込んで艦尾が上方に引っ掛かってしまう。
出撃する前に行動不能に陥れられたどころか、軍港の出入り口まで塞ぐと言う不名誉な経歴を作ってしまったマゼランであったが、最期はホワイトベースの砲撃で排除されて自沈処分となった。不幸にも戦わずして戦闘不能においやられてしまった不運な戦艦となってしまった。
レナウン
大佐に昇進したワッケイン司令の新たな座乗艦。ネームシップのマゼランと同様、緑色の塗装が為されている。
第3艦隊旗艦として就役し、ソロモン攻略戦に参加。本隊によるソーラ・システム発射までの時間稼ぎを引き受けており、見事に成功している。その後はテキサスコロニーにおける掃討戦で、チベ級を1隻発見。横腹を晒すチベ級に艦首を向けて砲火力を叩き込み、見事に撃沈した。
後に発見したシャアの乗るザンジバル級巡洋艦と遭遇し、再び交戦している。互いに真正面を向き合ってでの砲撃戦で苛烈を極めた。戦艦であるマゼランに理があると思われたが、結果として打ち負かされて撃沈してしまった。撃ち負けた経緯は不明である。
アナンケ
ルウム戦役時における、レビル将軍の座乗艦。連合艦隊第1艦隊旗艦として就役しており、ルウムを防衛するために派遣されている。
艦艇規模に関して言えば、圧倒的優位と言ってよかったが、MSの投入による奇襲攻撃によって形勢が逆転してしまう。本艦は黒い三連星に襲撃された挙句、脱出したレビルらのシャトルを捉えられてしまい、捕虜の身となってしまった。
タイタン
ソロモン攻略戦における第2連合艦隊旗艦であり、ティアンム中将の座乗艦。
ソーラ・システムのコントロール艦でもある。ワッケイン大佐の第3艦隊が囮となりつつ、自身はソーラ・システムによる一撃を仕掛ける事に成功。さらに攻め込んできたグワラン艦隊をMSを展開する必要もなく撃破している。さらに終盤ではソーラ・システムの第二射まで成功させている。しかし、その後に発進してきたビグ・ザムの猛撃を受けて轟沈に追いやられている。
フェーベ
ソロモン攻略戦戦後における、レビル将軍の座乗艦である。
ア・バオア・クーへの攻略に向かう途中、ジオン公国のデギン・ソド・ザビ公王の独断による和平の対話を受けたため、グワジン級戦艦「グレート・デギン」と接舷しようとした。
その瞬間にソーラ・レイによる攻撃を受け、多数の両艦やレビル将軍諸共に消滅してしまった。勿論、接舷しようとしたデギン公王も、乗艦諸共に蒸発してしまったのである。
ルザル
ソーラ・レイを浴びて消滅したフェーベに代わり、混乱する連邦軍の第一大隊を束ねた。
その後Sフィールドから突撃する艦隊の旗艦となって進撃したが、出撃したジオングの攻撃を真横から受けて轟沈した。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
スペック
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- 艦級:マゼラン級戦艦
- 艦名:『アナンケ』 『タイタン』 『マゼラン』 『ルザル』
- 全長:346.6m
- 全幅:121.6m
- 推進機関:熱核ロケット×4基
- 武装
・連装メガ粒子主砲×2基
・連装メガ粒子副砲×5基(旗艦級は6基)
・連装機銃×16基
・四連装機銃×2基
・18連装VLS×1基(旗艦級は無し)
- 乗艦者
・『アナンケ』ヨハン・イブラヒム・レビル大将
・『タイタン』マクファティ・ティアンム中将
・『マゼラン』⇒『ルザル』ヴォルフガング・ワッケイン少将
性能
攻撃性能において、艦首の大口径砲塔2基4門、副砲5基10門(旗艦級のみ6基12門)と火力で大きくジオンの戦闘艦を上回る。ミサイル兵装はVLSのみの模様で、殆どが砲火力に頼るとみられる。その火力の凄まじさは折り紙つきであり、漫画版と劇場版の双方で証明されている通り、圧倒的な火力に物を言わせてジオンの艦船(主にムサイ級だが)をいとも容易く撃破している。
防御性能において、対空火器管制システム等による、重厚な対空火器が武器であるが、ミノフスキー粒子によって無効化されてしまった。装甲による直接防御において、劇場版第1話の冒頭ではMS等の対艦ライフルによる攻撃で装甲を撃ち抜かれるなど、決して強固とは言い難い描写がある(ただし雰囲気作り優先で装甲を無視した可能性もある)。一方で、劇場版第5話『ルウム会戦』では、艦隊決戦の最中でムサイ級の砲撃を受けても整然と撃ち返すマゼラン級の姿も確認できる。
バリエーション
- マゼラン後期型
ゲーム作品『ギレンの野望ジオン独立戦争記』に登場。
艦体後部にサラミス改フジ級と同じようなカーゴになっている。
- ゼビュロス
漫画『機動戦士ガンダムアグレッサー』に登場。
第23独立艦隊の旗艦でザビ家のやり方に反発してジオンを脱走した亡命者の部隊アグレッサーを傘下に保有する。
一年戦争後半の艦船なのでMSの搭載・運用能力を持っており、運用搭載MS数は2機。マゼラン級としては珍しくMS展開用カタパルトを追加しており、艦艇面のハッチが展開する事でMSカタパルトとしても動作する。
ただし元々ただの格納庫だった部分を無理やりMSデッキへと改装したせいか、テストもロクにされないままジャブローから打ち上げられた無理も祟って、初運用時はシステムトラブルが発生するなどの難点もあった。
一年戦争後に改修されたマゼラン。時期によってMS非搭載型とMS搭載型が存在する。
詳細は該当記事へ。
余談
『THE ORIGIN』の劇場版として掻き起こされた際、第1話『青い瞳のキャスバル』と第5話『ルウム会戦』におけるマゼラン級は外観に主な変化は無いものの、内部における美術設定デザイン等は大きく変化している。現代のイージス艦や航空母艦の戦闘指揮所(CIC)や艦橋設備をモデルにして、有り得そうな艦橋内部の設定をしており、第1話の戦闘指揮所とは大きく異なっている。
また、オーディオコメンタリーでは、安彦氏が予め艦船内部のビジュアルを構想して形にしていたらしいものの、カトキハジメ氏に全てひっくり返されてしまったとの事である。ただし良い意味で、とのことであり、細部にわたって精密さに拘るカトキハジメ氏の出した内部デザイン(CIC、艦橋、並びにモニター類、士官用食堂、手摺等々)の方が正解であったとの事。とはいえ、余りにもこだわって(手摺の形状とか、床の紋章の細かさだとか)いることから、安彦氏も「もっと簡単で良いのに」と漏らしている。
艦隊戦の絵コンテ中に、1隻のマゼラン級をアップにした副砲の発射シーンで「ヤマトみたいに」とイメージ文を書き込まれていたりする。このシーンはドズルのワルキューレとレビルのアナンケが近距離で相対し互いの指揮官の顔がドアップで映されるという演出だが、実際にヤマトでも沖田艦長のヤマトとドメル将軍のドメラーズⅢ世で同じような演出がなされている。