概要
『ドラえもん』の派生作品である『ザ・ドラえもんズ』の3番目の映画作品であり、1998年に公開された『のび太の南海大冒険』、『帰ってきたドラえもん』と同時上映された。
同作以降、ドラえもんズは感動短編との同時上映となるので、放映時間が2作目までの1/2の16分に減っている。
漫画は単行本4巻に掲載。
1995年に公開された『2112年ドラえもん誕生』の番外編(時系列的にはロボットオーディション直後~ドラえもんが野比家に就職するまでのインターバル)にあたるため、ドラえもんの体はネズミに耳をかじられ青くなる前の姿であり、声も当時受け持っていた横山智佐氏が担当している。
ストーリー
ロボット養成学校の卒業を控えた修学旅行を楽しんでいたザ・ドラえもんズ。
しかしその最終日、寺尾台校長から「ムシロボットと2人1組で日没までに学校に辿り着く」という卒業試験を発表される。しかもひみつ道具は使用禁止で、失格者は落第となる。ドラえもんズらをはじめ、ロボット学校の生徒達は大慌てでムシロボットを選び、学校を目指す。だが、いつもマイペースなドラニコフが選んだのは、のんびりしたヤゴロボット。クラスメートのモモ達にからかわれつつ、仲間たちの危機を通りすがりに救いながらも、まったりと進んでいたが…。
ゲストキャラクター
- モモ
CV:川上とも子
本作のヒロイン的な存在(メイン画像でドラニコフと一緒にいる少女)。
ドラえもんズとは、ロボット学校の同級生であり、コギャル風のロボット。二人の女子ロボット(CV:永島由子-雪乃五月)と一緒にアメンボロボットとペアを組んでいる。
最初はドラニコフの事を馬鹿にしていたが、タガメロボ達に果敢に挑む姿を見て考えを改める(因みに戦う場面を見た時には呆れていたが、二人の女子に逃げようと言われた時には戸惑う表情を見せた)。
そして、ドラニコフ達共々合格を果たし、卒業を果たす。EDでは彼にキスした。彼とツートップで卒業写真に写っている。
- タガメロボ
本作の悪役で、無駄に声優が豪華な3匹のタガメ型不良ロボット達。モモたちをナンパし、強引に迫る。「~じゃん」が口癖。
映画ではキッド、マタドーラ、王ドラ、ドラリーニョの練撃で倒され、はるか彼方に吹き飛ばされた。漫画ではドラえもんズ全員によって倒されている。
- クモロボ
CV:大友龍三郎
ドラえもんとキッドとドラメッドを雁字搦めにしたクモ型ロボット。オカマ口調をしている。ヤゴロボに巣を壊され、ドラえもん達に逃げられる。
因みに雨が降った時には退散した。
CV:田村ゆかり
ヤゴ型ロボット。ドラニコフとコンビを組む。ヤゴなので川を泳いで進むのだが、流れていく丸太よりも遅い(流石にドラニコフは呆れていた)。
クモロボに捕らわれたドラえもん達や、渦潮に巻き込まれたマタドーラとドラリーニョと王ドラを助けた。成長すると非常に速いスピードで飛ぶトンボ型ロボットになり(鳴き声も変わっている)、ドラえもんズを卒業へと導いた。その後、他のムシ型のロボットも連れていく為に戻った。
- モンシロチョウロボ
プリマドンナのような外見の美しい蝶型ロボ。ドラえもんとコンビを組む。彼を四本足で運ぶ。
後にドラニコフを上記のタガメロボから助けた時に一緒に運ぶ描写を見せた。EDではノラミャー子のロボットと共に仲良くなっていた。
- ミツバチロボ
スピード自慢の蜂型のロボ。キッドとコンビを組む。
彼とはハンバーガーショップで一緒に食事をして食い倒れになるが、尻にある機関銃でタガメロボからドラニコフ達を助けた。EDでも仲良く食事をしている。
- テントウムシロボ
テントウムシ型のロボットぐるぐると回転しながら飛ぶので、相方のドラメッドはてんてこ舞いしていた。ヤゴロボを担いで助けた。因みにEDでも眩暈している。
- ダンゴムシロボ
タイヤのように高速回転して突っ走るダンゴムシ型のロボット。相方のドラリーニョが玉乗りのように乗りこなした。途中ではスピード違反扱いをされるも、ドラニコフ達を助ける時にはサッカーボールのように蹴飛ばしタガメロボ達を吹き飛ばした。
- バッタロボ
跳躍力に優れている四本足のバッタ型のロボット。王ドラとコンビを組んだ。
- カブトムシロボ
パワー自慢だが少々小回りが悪いカブトムシ型のロボット。マタドーラとコンビを組む。途中で彼同様居眠りをしてしまうも、運ばれる形でゴールを果たす。