ファイナルファンタジーシリーズに登場する魔法のうち、威力が強大なものの一つ。
初出はファイナルファンタジー3(ただし、隕石を降らせる攻撃方法それ自体は、同シリーズのより過去作であるファイナルファンタジー2の時点で皇帝が「いんせき」という名で使っている)。
メテオ(Meteor)の名が意味するとおり敵に隕石を降り注がせダメージを与える魔法。
ファイナルファンタジー7では世界を滅ぼす魔法として登場する。
作品ごとの概略
- ファイナルファンタジー3で初登場。
- ファイナルファンタジー4では伝説の黒魔法として登場。
- 詠唱時間が非常に長い(10ターン)代わり非常に高威力で、発動すると高い確率で敵全てに9999のダメージを与えられる。
- ただし使い勝手が非常に悪いため、こだわりがない限りは詠唱が速いフレアを連発する方が強い。
- DS版とジ・アフターを除くと唯一の聖属性。DS版は他作品と同じ無属性で、ジ・アフターも当初は聖属性だったが後に無属性になっている。
- 物語上ではテラが最初に習得。ただし、メテオの消費MPが99なのに対してテラのMPは90が限界のため宝の持ち腐れ。順当に進めばテラのメテオを拝めるのはイベント戦(SFCオリジナル版ではMPオーバーフローバグで、DS版では最大MPを増加させることで通常戦闘でも使用可能)のみ。その後テラは死亡してしまう。
- 他にもリディアやパロムが習得でき、フースーヤは最初から覚えている。
- 更に「Wメテオ」というものも存在する。こちらについてはいいですとも!の項目が詳しいだろう。なお、追加要素があるGBA版ではパロムとポロムのとある追加装備を身に付けると、ふたりがけでもこのWメテオが発動するようになる。
- ファイナルファンタジー5でも登場。
- 封印されている時空魔法の一つとして登場する。同じく封印されているフレア、ホーリーと比べると呆気なく入手出来る。
- 敵ランダム対象に4回ダメージを与える魔法。また、威力の変動が激しいのが特徴。
- 敵に使われると時折高いダメージが出てしまい危険度が高い魔法だが、味方が使うと思ったより下振れ感が凄くはっきり行って使い勝手が良くない。特にラスボスはダミーターゲットでメテオ対策が施されている。
- 攻撃の処理による問題や連続攻撃のせいか、味方が使った場合、敵に使ったのに味方に発動したり、ファイナルアタックを始めとしたカウンターの行動を封じられたり、消費するMPの関係で1度に他の魔法と2つ連続で使うとエフェクトやダメージが表示されなくなったり、効果が正常に発生しなくなったりと様々な怪奇現象やバグが発生する。移植版では修正されている。
- ファイナルファンタジー6でも登場。
- これまでとエフェクトが全く異なり「隕石を降らせる」のではなく「自分たちのいる場所と宇宙空間をつなげてそこに流れている隕石を敵にぶつける」(味方には無害)という内容に変わっている。
- 高威力・全体攻撃・無属性・必中で発動が遅い弱点も無く、これまでのメテオと比べて非常に高性能。ただ、さらに高性能なアルテマが注目されがちでいささか影が薄いのが泣き所。とはいえ、本作のメテオはセリスの「魔封剣」でも吸収されない(アルテマは吸収される)ため、本作唯一の「発動したら防ぐ手段が一切無い」攻撃魔法でもある。
- そしてオーディンの魔石で1倍、ジハードの魔石でなんと10倍という脅威のスピードで習得可能。色々と面倒なアルテマの習得に比べると「オーディン」の魔石は楽に入手でき、消費MPもアルテマに比べると低く済む。早めに魔石を入手して習得しておけばアルテマまでのつなぎやザコの一掃目的で十分に活用できるはず。
- ちなみにセリスのレベルを物凄く上げる(取得レベル98)事で習得出来るが、それまでに魔石で習得していることのほうが多い。
- また、本作では魔法以外に特技としてのメテオがある(俗に「特技版メテオ」などと呼ばれている)。魔法版とはエフェクトが異なりFF5のそれを彷彿とさせる演出で、威力は魔法版よりも高いがミスすることもあり、魔法回避率の高い装備を着けていると結構な確率で避けられる。
- 頭記のように背景に穴を開けて隕石を召喚するエフェクトであるため、背景と一体化しているモンスター相手に使用するとモンスターも背景ごと歪曲して穴が開く。
- ファイナルファンタジー7では前述の通り世界を滅ぼす魔法でありイベント的存在である。
- 古代文明人「セトラの民」が「古代種の遺跡」に封じた禁断の「黒マテリア」により発動する。
- 発動させると宇宙から隕石を呼び寄せ、目標を設定してそこへ落下させる。発動者の意思で大きさは変動するらしく、セフィロスは星が砕けるほどの威力を持つ超巨大隕石を呼び寄せ、それによる傷を修復する為に集まる星の生命力たる「ライフストリーム」の独占を企んだ。
- 対抗するには「白マテリア」によって「ホーリー」を発動させ、メテオの着弾を食い止めるしかない。
- リバース版において出自が明かされ、ナナキの故郷に封じられているギ族が、故郷の星が滅んだことで、なんとか逃れ宇宙から飛来した外来人であるため「星にとっての異物である」という理由でライフストリームに溶けることを許されず、死ぬことも消えることも出来なくなった故に、無垢なるマテリアに自らの滅び、真の終わりを願った結果生まれたモノ、要するに「現状は星から逃げた罰であり、今度こそ星ごと心中する」という願いの結晶であるために上記の効果が発動するようになっている。
- ギ族自体は原作から存在したが「コスモキャニオンに封じられている悪霊」以上の設定を持っていなかったのでかなり掘り下げられたと言える
- ファイナルファンタジー8でも登場。今作は「ジャンクションシステム」により、魔法をステータス補強用に装備させることが出来、メテオも高ランク魔法として高い補正値を有する。
- ファイナルファンタジータクティクスでも時魔道士が取得可能な魔法として登場。
- ファイナルファンタジー9では、ビビの黒魔法として使用可能。ベヒモスやオズマなど一部の強敵も使用する。
- ただ魔法の仕様がかなり特殊で、「Lv÷2+気力値」の計算式に命中率を依存しており、レベルが低いウチはまったくというほど当たらない。気力値の成長ボーナスを積んでようやく99%強となるが、威力も「1〜(使用者のLv+使用者の魔力-1)までの乱数×使用者固有の数値」とバラツキがひどく安定せず、歴代メテオでも屈指の使いづらさとなってしまった。
- しかし敵が唱えるとほぼ100%命中する。これはひどい。
- 特に隠しボスのオズマの場合、開幕先制メテオの全体9999ダメージで何もできず即全滅ということすらあり得る。しかも内部上の最大ダメージは14300なので、9999ダメージの確率は単純計算で約30%という始末。これを使われるか否かで攻略の可否が決まると言っていいほどの不安材料である。
- 「ファイナルファンタジー10」では敵専用の技として登場。
- ラストダンジョンに出てくるキングベヒーモスが死に際に使用してくる(いわゆるファイナルアタック)。魔法なのに魔法防御ではなく物理防御を参照するという非常に珍しい処理が行われており、物理防御を強化しないとダメージを軽減できず対策をしないと全滅は避けられない。倒す前に誰か1人を逃がす(今作では個別に逃げることが可能)、プロテスや防御、特殊技「はげます」で物理ダメージ自体を減らす、カウンターでトドメを刺してメテオ自体を撃たせないようにする(ファイナルアタック封じと言われる、テクニックの一種)、といった立ち回りが必要だが、即死や割合ダメージといった類の技ではないうえ、本作はインフレが激しいためある程度やり込むと無計画に育ててもHPが1〜20000、或いは防御力が高まってダメージも4000程度に抑えられ、無対策で受けても平然と出来るようになる。
- インターナショナル版及びHDリマスター版では「捕獲」がセットされた武器でトドメを刺すことでも阻止できる。但し最大数である10匹捕まえた後は防げなくなってしまう。
- 「ファイナルファンタジー:アンリミテッド」では黒き風の召喚獣としてトンベリ似のメテオマスターが登場。
- 召喚されると空へと飛びあがっていき、大量の隕石を降らせてあたり一面を火の海へと変える。
- 「マリオバスケ3on3」ではクロマのスペシャルショット。シロマのホーリー、クッパのボンバーダンクに続いてエフェクトが派手。
以後ほとんどのファイナルファンタジー作品で登場している。
関連イラスト
イラストとしてはメテオの印象の強い4や7のものが多い。