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ローズマリー(明日のナージャ)

ろーずまりー

テレビアニメ『明日のナージャ』の登場人物。第28話「危険なプリンセス」より登場(ただし、既に1話からモブとして登場している)。
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「わたしはプリンセス・ローズマリー」


CV:宍戸留美

概要編集

ナージャと同じくアップルフィールド孤児院で育った女の子で、フルネームも「ローズマリー・アップルフィールド」である。

ウェーブのかかった金髪赤いリボン青い瞳が特徴の美少女(登場人物にもえらいべっぴんさんと評価されるなど、公式で美少女)。


幼い頃からプリンセスとなることを強く夢見ており、幼い頃はナージャとプリンセスとその従者のごっこ遊びをしていた。


スペインではゴンザレス家でメイドとして惨めな下働きの日々を送りながらもナージャとの再会を喜ぶが、彼女がフェルナンドの誕生パーティに招かれた際に、レオナルドとティエリによってドレスを着せられた上に(しかもコレットが着ていたドレスとは別のドレス)、彼らと共にその姿で現れたナージャにフェルナンドがうっとりしていた光景を見てしまったことで、嫉妬に燃えてしまう。

更にナージャがローズマリーと再会したという情報を孤児院の院長先生から得たロッソとビアンコの情報でナージャが自分の思い描くプリンセス(貴族の娘)だったという真実を知ってからは、彼女に対する嫉妬と黒い欲望を抱くようになり、そして、願いを叶えるために周りの人間を傷つけることも陥れることも厭わなくなる。


この憎しみを晴らすべく、ヘルマン・コロレードと手を組み、ナージャと同じ年頃と金髪碧眼であること(本物のナージャよりは濃い金髪であるが)を活かし、持ち前の演技力、頭の回転の速さ、美貌、執念でナージャに成り済まし、彼女を苦しめ、自身がプリンセスに成り代わろうと画策するが、全てを手に入れたと思い込んでいた彼女に待っていたのは夢見ていたプリンセスの生活とは正反対の欲に駆られ腐敗した貴族社会の現実だった(ただしこの辺りの描写はアニメ本編ではあまり描かれておらず、後述の描写がやや唐突な感があり、ご都合主義ではある)

彼女に優しく接してくれたのは、皮肉にもナージャの母・コレットだけだった。

ナージャの身分を知っただけでも失望は大きかったが、失望は二重底だったわけである。

もう、しようこったら、ヒトの気もしらないでこの雌豚がっ!!


その後ヘルマンは破滅し、自身が偽者であることが露見してしまった際には、追い出される前に自ら屋敷を出て行くことを宣言し、最後はナージャに全てを返して自分の夢を掴み取るために旅立った。

最後まで開き直った態度を取り続け、ナージャとは最後の最後まで和解には至らなかった。

ただし、彼女の矜持「どんな生まれの人間でも自分の夢を追い続ける権利があるはず」という自由主義な思想であったため、ナージャの夢である「母との再会」を奪ったことに関してのみは謝罪している。


ドラマCD版と小説版編集

ドラマCDでは生きていく術に乏しかったためあっと言う間に困窮し、恥も外聞もかなぐり捨ててナージャ一座に転がり込み、そして再び悪事を考えているとのこと。

一度覚えた憎しみはそう簡単には収まらないあたりは相当にリアルな人間描写である。

現実を知って失望すると言う意味では、挫折は三重底だったようだ。


ドラマCDとはパラレル路線の続編である小説版では、持ち前の立ち回りの良さや取り入りの上手さを駆使して(裏社会の方ではあるが)生きていけている様だが、それ故に狡猾さやダーティーさは更に増長しており、ナージャがダンテライオン一座の為に劇場を購入しようとしていると知ると、金で雇った偽弁護士を駆使してその資金を騙し取るなど、相変わらずナージャを影から妨害する悪女ぶりをみせた。

ナージャから金を騙し取った(一応本人曰く「金は一時的に借りるだけで、事業が成功したら返すつもりでいる」というが、果たして本当かどうか…)後は、独自に事業を起こすべくアメリカへ渡った模様。


漫画版編集

こちらではあまり深く本編には関わっていない模様。


評価編集

対象視聴者である小さな子供達には、主人公ナージャに対する陰湿な嫌がらせや裏切りから凄まじく嫌われたが、大きなお友達には不遇の境地の最中に生きる女性が抱え持つ心の闇と欲念を生々しく体現し、理想や夢を追う者に対するアンチテーゼともいえる強烈な個性、人物設定や、最後まで自分を貫き通したその生き方から良い意味でも悪い意味でも人気と話題を獲得し、なんと2004年のアニメ最萌トーナメントにて、主人公のナージャを抑え優勝している。


また、ローズマリーの容赦の無さとブレのない悪女ぶりは、ニチアサの歴史において2つの人気アニメシリーズ挟まれて、影に埋もれがちな今作品の良い意味でも悪い意味でも強いアピールポイントの一ひとつにもなっている。


そもそも、「持たざる者が持たざる事を自覚してしまい、しかも友人だったはずの者がそうではなかった事」を想像してみれば、足元から崩れ落ちる気分になっても不思議ではないだろう。

もしも彼女を主役にして制作されたなら、一歩間違えれば本作が欝アニメになっていたかもしれない境遇である。

より世界名作劇場らしい作品になったではあろうが。


余談編集

担当声優の宍戸留美はナージャの前クールであるおジャ魔女どれみにてメインキャラの一人・瀬川おんぷを演じていた。

彼女も当初はどれみらに対するライバルという位置づけで、どれみとその仲間達に対して上から目線でどこか高飛車に振る舞うキャラ(もっとも、おんぷの場合は魔女見習いとしてはどれみ達よりも優秀で、かつ人間社会でも子役タレントとして働いているという、この年齢の子供から見れば立派な方である)だったが、最終的にはどれみ達と友情を結び、2期以降はレギュラーキャラとして活躍するようになった。


ちなみに、どれみのキャスト陣はナージャにも引き続き出演しており、レギュラーを問わずかなりの共通出演者が多い。


ついでに宍戸留美の誕生日は11月6日であり、その日は意外にも同作品の主題歌を歌った本田美奈子の命日でもあった。


また、本田氏の歌った主題歌『ナージャ!!』の中には「みんな笑顔で会えたら 争いも きっとなくなる」という歌詞があるが、作中"笑顔"で再会しながらも、その後、争い合う関係になり、最後まで和解することのなかったナージャとローズマリーにとっては皮肉の様な一節ともとれる。


同期のニチアサには仲代壬琴/アバレキラー草加雅人/仮面ライダーカイザという強烈なキャラクター性や外道な振る舞いが特徴のダークヒーローが登場しており、陰湿な策略で主人公を追い詰めるなどの手口も共通する事からローズマリー同様に視聴者からの評価は賛否両論である。ただし、前者は事情があり、最終的には改心・和解し物語終盤&映画で主人公達と共に戦った。後者は最後まで改心する事はなかったが、主人公側の原因も強くお互い様な面もあった。


関連イラスト編集

ローズマリーローズマリー

邪悪な少女その名は…ロンドンどんより


関連タグ編集

明日のナージャ

ナージャ・アップルフィールド

ダークヒロイン 金髪碧眼 リボン 悪女 ソシオパス メンヘラ 悪役令嬢


狡兎死して走狗煮らる:一歩間違っていたら、彼女はこの言葉通りの末路をたどっていたのは間違いない。

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