「ヘッヘッ、人間は美味いぜ」
概要
小説『仮面ライダーEVE』に登場する13体のショッカー残党怪人の1人であるワニ型改造人間。
とある池に潜伏し、傍を通る人間を無差別に襲い、文字どおり喰らっていた。
鋭い牙と爪を使った攻撃を得意としているほか、強靭な筋力から繰り出される尾っぽ攻撃が主な戦力。
また、硬い皮膚に覆われたその体は、並大抵の攻撃を防いでしまう事ができる強固さを誇っている。
なお、蛇と同じく人間を生きたまま丸呑みにしてしまう習性を持っているため、捕食された人間はしばらくの間は生きており、この事を利用して人質にすることも可能(ただしよっぽど運が良くなければ、胃酸で消化されてしまうため、たとえ救出できても絶望的だと思われる)。
目覚めた当初、洗脳が解けたのか、30年ぶりに愛する家族の元へと帰郷し、家族と再会するものの、容姿が30年前と全く変わらずにいた為、怪物と呼ばれて拒絶されてしまい、その時のショックや怒りと悲しみから家族全員を捕食し、完全に人としての心を捨て去った哀しい過去を持っている(ちなみに、その時に人間の味を覚えた模様)。
かつての幼馴染の秋元佳代の一人娘である遥を探しに来た門脇純ことガイボーグと遭遇し、自身の考えの違いと遥救出の為に激しい戦闘を繰り広げ、最後はガイボーグに顎~胴体までを真っ二つに引き裂かれて絶命した。
で、ゴルゴムではどうなのかというと
「○○怪人」で名前が統一されているのは、一般的なライダーファンからしてみればゴルゴムの印象が強いだろう。
特撮番組『仮面ライダーBLACK』にはワニ怪人は登場しないが、石ノ森章太郎先生が週刊少年サンデーに連載していた仮面ライダー版デビルマンこと「仮面ライダーBlack」には、ワニの改造人間が登場する。
冒頭、アメリカで記憶を失い放浪していた南光太郎を襲撃し地下水道に連れ戻す。基地を突き止められ殺害しようとするも、基地の爆発に巻き込まれて自分だけ死んでしまった。
なお、地下水道には都市伝説の「白いワニ」も登場。光太郎に襲いかかり、倒されているがゴルゴムとの関係性は不明。
余談
本エピソードが掲載された特撮エースには上記の漫画版Blackの第1話を収録した別冊付録が付属しており、執筆した早瀬マサト氏は「そちらに合わせてワニ怪人を登場させた」とコメントしている。