概要
星のカービィディスカバリーの裏ステージ『絶島ドリーミー・フォルガ』のボス達に共通する名称。読み方は訓読みの「まぼろし」ではなく、音読みして「げん」。
『Wii』の「EX」、『トリプルデラックス』の「DX」、『ロボボプラネット』の「Re:」のような強化版共通の名称である(「・幻」は各ボスの名前の後ろに付く)。
また『スターアライズ』から恒例の二つ名だが、通常版の二つ名に使われている漢字のうち1文字が「幻」に置き換わっている。
ドリーミー・フォルガに登場する敵キャラはソウル・フォルガの思念によって生み出された幻影のビーストである。
特にエリア最奥で待ち構えるボス達は、ソウル・フォルガのその者に対するイメージから作り出された思念体であり、体色がエフィリンやフェクト・フォルガと同じであり、目もサイケデリックになっている。
ソウル・フォルガのイメージの産物であるため、ゴルルムンバのフルーツ好きやアルマパラパの収集癖などは再現できても、キャロラインのレオンへの想いやデデデ大王の思い出などは再現されていない。
難易度はこれまでのボスを強化したものであり、表面ではなかったパターンも追加されている。
一覧
- 剛幻獣 ゴルルムンバ・幻
強い思念により 生み出された 幻のビースト。
ゴルルムンバ・幻。夢から生まれたような 思念体の
ビーストだが その強さは ホンモノをこえ ケタちがい!
だけど やっぱり フルーツにだけは 目がなくて、
夢のショッピングモールで また モグモグしています。
最初のエリア、フォルガトゥン・チェルのボス。
思念体なのだが、本物と同じく果物が大好物であり、夢のショッピングモールの中で果物を食べているらしい。
本物と違い、こちらは最初から首に錨のネックレスをかけている。
基本的な動きは本物のゴルルムンバと同じだが、攻撃スピードが早くなっており、本物より大幅に強化されている。
特に踏みつけによる衝撃波「ゴルルウェーブ」が「ダブル・ゴルルウェーブ」へ強化されており、前作の勝ち抜きボスバトルの最大難度「魂が飛び出る辛さEX」でのエンデ・ニルが繰り出す「破踏襲」の様に素早く3連続繰り出すパターンの他、大きくジャンプしてかのトラウマ技を彷彿させる形の衝撃波を繰り出してくる(流石に即死級ダメージではない)。
また、ダブルラリアットの「アームストロング」も回転しながら周囲に大岩を4つ浮かび上がらせ、ダブルラリアットを止めると同時に4方向へ転がしてくるようになっている。回転すると同時に地面も抉れるが、その地面にも当たり判定があるので注意。
一撃の威力は高いが、やはり見切りやすく隙もそれなりに大きいので、ジャスト回避を上手く使いつつ高火力技を叩き込めばそれ程苦戦はしないだろう。
小説版では、従来通り最初の相手として登場。カービィを捕まえて握りつぶそうとするが、コピー元がバナナ好きなのを利用したエフィリンが投げたバナナに気を取られてしまい、カービィを放してしまう。そして、ギガントソードをコピーしたカービィの重い斬撃を受けて倒された。
- 幻国樹 トロピカルウッズ・幻
ドリーミー・フォルガには、あやしい 幻の太陽が
あった。その光をあびた トロピカルウッズ・幻も
スクスクと あやしく育つ。その かれの頭に実った
あやしい ココナッツは はたして どんな味なのか…
だれが 一番乗りで 食べるのか!?
第2エリア、フォルガトゥン・ブルグのボス。
体色がウィスピーウッズリベンジのように紫色で、ドリーミー・フォルガの幻の太陽の光を浴びて育っている。
こちらはアナザーウッズ同様ゴルドーも落としてくる他、大量のフェンスで迷路を作り、攻撃・回避の両方を困難にしてくる。
フェンス迷路中もゴルドーを落としてくる為、注意が必要。迷路を抜ければ攻撃のチャンスである。
前半はゴルドー、ヤシの実、空気弾を使用し、後半からは木の根攻撃「南国スクスク大成長」(通常版も使っていたが根っこが4本に増加)とフェンス生成「フェンスメイズチャレンジ」が追加される。
相殺不可のゴルドーと吹き飛ばしが大きい空気弾が特に厄介。特に根っこ攻撃後に放たれる特大空気弾「スーパートロピカルブレス」が厄介で、緊急回避では避けられないため、ホバリングで避けるしかない。ただし、根っこを残していれば、根っこに乗ってホバリングする事で楽々と避けれる。
優位に立ち回れるのはやはり機動力に優れたコピーか、威力の高いコピーだろう。
ちなみにお約束な為か、幻の中で倒しても唯一爆散せず、涙目になる。
小説版ではオリジナル同様、出番なし。
- 幻爪豹 キャロライン・幻
いなくなった主、レオンガルフに 会いたくて
キャロラインは カービィをたよった。 ただ、この
思念体の キャロラインは レオンガルフを したう
想いさえ忘れ、ホンモノのビーストと なっている。
かたどられた いつわりの思念体を、うちくだけ!
第3エリア、フォルガトゥン・ダリアのボス。
こちらはレオンガルフを慕う想いのない、正真正銘の獣と化している。
たださえ素早く手強いキャロラインから強化されており、無敵技がない今作では如何に回避を上手く使って攻撃を叩き込むかが腕の見せ所。
ちなみに引っ掻き攻撃や突進などいくつかの攻撃の後には地面に衝撃波が残るため、回避してすぐに攻撃しようとするとダメージを喰らう可能性もある為意識しておこう。
通常版との一番の違いとして、なんとこちらは第二形態で四人に分身してくる「魅惑と幻惑のドリームショー」を使用する。更に地上でもスリルエッジを投げつけてくる他、レオンガルフが使った爪からの衝撃波「サイコクロッシングレオン」も繰り出してくる。
本体の動きが素早い割に技自体は意外と回避はしやすいが、慣れるまでは欲張り過ぎない方が良いだろう。
ちなみに第二形態移行時の分身攻撃中は本体に攻撃出来ない上、本体が飛び込んでくるのは最後の為、長期戦の原因となる。
しかし実は分身を出して向かって左側なのが本体なので、分身を出して柱に飛び付こうとジャンプする前までには攻撃できる。
小説版では素早い動きでカービィとバンダナワドルディを追い詰め、上述の通りレオンへの想いを再現されていないため、レオンのソウルを取り出して説得しようとしたエフィリンを攻撃しようとした。
柱に飛び移ってスリルエッジを飛ばそうとするが、スペースレンジャーの溜め撃ちがクリーンヒットし、倒された。
- 宿敵の幻夢 デデデ大王・幻
強い思念から 生み出された このデデデ大王は、
侵略種の テレパシーにより、レオンガルフと
ともに エフィリンそうさくの 手ごまと なっていた
ころの大王だ。そう、カービィたちとの 思い出は
さいげん されていない、忘きゃくの思念体だ!
第4エリア、フォルガトゥン・ホルンズのボス。
テレパシーで操られていた頃のデデデ大王がモデルであるため、カービィとの思い出は再現されていない。
最初にけしかけるゲンシガルルフィの数が6匹に増えている他、最初からデデデも本格的に襲いかかってくる。基本行動は同じだが早い上に隙が短くなっている。
更にはゴルドーをハンマーで打ち飛ばしてくる「ゴルドーノック」を使用する。特にゴルドーをばら撒くパターンが危険で、このゴルドーにジャンプ攻撃による衝撃波が当たると拡散してくる。ただし最後の衝撃波でゴルドーは吹き飛ばされる。
体力が少なくなると柱を武器にするのは変わらないが、なんと3体のゴルンバーを横一列になるように投げつけてくる。
しかも、そのまま広範囲に渡る地割れ攻撃「エンド オブ アイスエイジ」(通常版でも使用)が2回も来るため、パターンによっては避け辛い可能性がある。更に地割れの発生した地面が凍りつくので移動もしにくくなって厄介である。
更にそのまま柱を振り回してくる為、攻撃パターンを把握出来ない初戦時に不用意に近付けば手痛い反撃を貰うことになる。
また、怒涛の連続攻撃後は柱が壊れ、再びゴルンバーを投げつけ、新しい柱を持ち出してくる。夢の世界なので、ゴルンバーや柱は無限に生成される。
動き自体は通常版と差異はないが当然本編どおりまた出てくる。
小説版では、一度倒されたと油断させてエフィリンを攫おうとするが、(デデデ大王本人から「偽物をぶっ倒してこい」とお墨付きをもらった)バンダナワドルディの槍の一撃を背中に受け、倒された。
- 踊幻甲獣 アルマパラパ・幻
強い思念で 生み出された このビースト軍団は
イメージから かたどられた、そんざいだ。
この アルマパラパ・幻も かつてのイメージのまま
いまだ エフィリンや カービィを もとめて、
ドリーミー・フォルガを さまよい つづけている。
第5エリア、フォルガトゥン・ネシアのボス。
かつてのイメージのまま、エフィリンやカービィを捕まえようとさまよい続けている。
背中に張り付いている標識の柄も意味をなさない模様と化している。
新たにカービィのガラクタ人形型の爆弾をバラ撒く攻撃「ナゲタ・パラパ」をしてくるようになった。
タイミングよくジャンプすれば避けられた檻攻撃「アレダ・パラパ」が、なんとジャンプの高さに対応するパターンを用意してきた。ただし、ホバリングで避けられる。
しかし問題なのは高速の転がり攻撃「コロガ・パラパ」で、攻撃を繰り出すタイミングをズラしてくるだけでなく、攻撃後にコケなくなって隙が少なくなった。3回目の後は必ず止まるとはいえ、間髪入れずにジャンプで距離を離すので、チャージ攻撃はジャスト回避しない限りは当たらないと思った方がいい。
第三段階では最初に砂嵐を起こして視界を遮る「ソワレ・パラパ・スクリーン」を発動した上で、人形と一緒に回る回転攻撃「グラン・パ・ド・ドゥ」も繰り出してくる(3回移動するが1回目はこちらを狙って突っ込んでくる)。砂煙で相手の予備動作が見え辛いため、高速転がりに当たったりする事も。
キャロライン同様ただでさえ隙が少なかったのに更に隙が少なくなっており、とにかく突進してこちらに攻撃させない技を連発する為、数少ない隙を見逃さない様にしていこう。
一応回転攻撃中なども攻撃は入る為、ダメージ覚悟で特攻も割とアリ。遠くからレンジャー系で撃ちまくるのもありである。
小説版では、クリスタルニードルをコピーしたカービィと転がり対決をし、転がり疲れた一瞬の隙に、バンダナワドルディやエフィリンが投げ込んでトゲに刺さったガラクタをぶつけられて倒された。
- 幻獣仮面 ワイルドデデデ・幻
かつて レオンガルフから、思念によどむ かめんを
さずかり、ラボ・ディスカバールへの しんにゅう者を
はばむ にんむに ついていた ワイルド デデデ。
そのイメージから 生み出された 忘きゃくのライバルが
この とてつもない強さの、ワイルド デデデ・幻 だ!
第6エリア、フォルガトゥン・ガルのボス。
色合いはデデデ大王・幻と同じだが、仮面が濃いピンク色になっている。
ドリーミー・フォルガに登場する幻シリーズのラストだけあって非常に強力。
特に厄介な変化として、ジャンプ後などの大半の攻撃後に足元に溶岩ダメージ床を残すものになっている事(例えば回転しながらハンマーを振り回す「ワイルドトルネイド」が軌跡に溶岩を残していく「メルティトルネイド」に変化している)。これによって移動が狭められていく上に回避カウンターをしようとしたら逆にダメージを喰らうリスクがある。
しかも戦闘の場がマグマの上でグラグラ揺れる足場なので、デデデの攻撃で傾いてマグマに落ちる危険性がある。落ちてもミスではないが、ダメージに加えて若干のタイムロスがあるので、せっかく隙ができたと思ったらマグマに落ちてチャンスを無駄にする危険性がある。
そもそもデデデ本体がほぼ常時ハンマーを振り回したりジャンプしたりと攻撃する隙がほとんどない。
しかし、こちらの攻撃も普通に通るのでアルマパラパ・幻同様やはり特攻も効果的。
後半戦ではなんと隕石攻撃「スーパーヴォルカニック・ウィンター」を繰り出してくる。特に最後の巨大隕石により足場が大きく傾き、足場の一部がマグマに沈んでしまい、しばらく狭まってしまう。
その後四足で走り回った後に隙を晒すが、復帰がかなり早い上、溶岩近くでこちらがダメージを受けてしまう位置で止まることもある為あまり攻撃し辛い。
他にも雑魚敵を呼び出す事もあるが、よりにも寄ってタフな上に攻撃モーションに入ると怯まなくなるバッファルホーンも呼んでくるので厄介である。
小説版ではデデデ大王・幻戦で決着がついたため未登場。
戦闘BGM
正式曲名:「VS.象りの思念バトル」
作曲者:下岡優希
激しいギターと哀愁漂うピアノの掛け合いが終始続き、緊張感が高められた曲。
「りゃくだつのビーストバトル」のイントロから始まり、一部には「絶島ドリーミー・フォルガ」・「新世界をかけぬけて」・「VS.デンジャラスビースト」のフレーズも含む。
なおワイルドデデデ・幻戦では前半戦のみで使用され、後半戦に移行すると固有曲の「BAD MASKED WILD:D.D.D.」に変化する。
「TheアルティメットカップZ」では中ボス戦にて使用される。
関連タグ
ソウル・フォルガ:裏ステージの空間を作り出した張本人。
レオン・フォルガ バルフレイナイト:絶島で登場する幻ではないボス。
アナザーディメンションヒーローズ:幻ボスとほぼ同ポジションのアナザーボスが登場。
過去作に登場したデデデ大王の偽者達
ブラックデデデ クローンデデデ キングD・マインド アナザーデデデ
以下、さらなるネタバレ注意
The アルティメットカップZ
コロシアムの「Theアルティメットカップ」と、絶島ドリーミー・フォルガを制覇した暁には、最後の戦いの舞台としてコロシアムの「TheアルティメットカップZ」が解放。ここで紹介された幻ボス6体+中ボス2体×2戦、レオン・フォルガ、バルフレイナイト、それに新ボス2体を加えた全12戦となっている。
- 孤高の幻夢 メタナイト・幻
あの絶島では 出会わなかった、孤高の思念体。
侵略種は デデデ大王のように テレパシーで かれも
手ごまに しようとするも、おのが精神との戦いに
うち勝つ かれを のがしてしまう。しかし その時の
イメージにより、この思念体は 生み出されていた!
唯一ドリーミー・フォルガには登場しないが、アルティメットカップZで登場したボス。
本編では彼の洗脳には失敗したが、イメージは盗っていた様で、復讐のための尖兵として再現された。
登場順は8戦目で固定。初戦となる可能性がある都合上、『スターアライズ』のバルフレイナイトEX同様ラスボスではないが毎回カットインが表示される(あちらとは違いスキップは可能)。
ちなみに戦闘開始前にソードをくれるボスは、メタナイト以外のナイト系ボスの中では初(「GET IT!」の表示も出る)。
複数の攻撃パターンを組み合わせて繰り出してくるだけでなく、竜巻で大岩を降らす攻撃「フォースフォールズ」も3連続で繰り出す「トリプルフォースフォールズ」になっており、岩が落ちたらすぐに次の安全地帯に逃げないと続く落石に当たってしまう。
剣を突き刺してから地面に追尾性の衝撃波を放つ「下づき波動ショット」も、後半戦になると数が増えている「下づきスパイラルパーティー」に変化。いずれも衝撃波が縦に長くなっている。
更に必殺技のアッパーキャリバーも正面から来ると見せかけて後ろに回り込みながら分身して突っ込んでくるというフェイントを繰り出してくる。もちろん、ソード能力で鍔迫り合いに発展でき、打ち勝てれば剣を弾き飛ばして隙を作れる。
全体の動作としてはキャロライン・幻以上に素早く動き回る上、カービィサイズ故に攻撃が当て辛い点に注意。
一点に留まっていると思っていたら急に飛んで距離を詰めたりと動きが予測し辛いのでタメ技は当てられるタイミングで撃った方が吉。
ちなみに、こちらも負けると仮面が割れるが、すぐに爆散する。何気に素顔も再現しているが、フォルガはどうやってメタナイトの素顔を知ったのだろうか?
ネタバレ回避のためか、メタナイト・幻はアルティメットカップZをクリアするまでガチャからフィギュアが排出されない。人によっては最後のガチャ産フィギュアとなるが、その頃には「レアストーンと入手していないガチャ産フィギュアを交換してくれるワドルディ」が居るため入手は容易である(そうでなくても、今作は割と未入手が出やすい)。
なお「ダメナイト」「ダメタ」、「しいたけ」「ガラクタ」、「メタボ」、「バイト」「焼きしいたけ」、「アメナイト」、「ドM」などといったナイト系ボス恒例の変なあだ名だが、付けづらい名称と他と比べても限定的な目立たない出番故か彼のあだ名は特に固定されていない。
単純に略して「メン」「メゲン」「メタン」「メタトン」、「幻」を頭に持ってきて「ゲタナイト」、「幻」を訓読みして「マボナイト」、英語版の名称「Phantom Meta Knight」より「ファンタ」などが考え出されている。
過去作に登場したメタナイトの偽者達
ダークメタナイト 強化量産メタナイトボーグ アナザーメタナイト