概要
『艦隊これくしょん』の北方海域・キス島撤退作戦(3-2)を突破した提督による突破記念イラスト。
詳細
作戦の内容
史実のキスカ島撤退作戦をモチーフにした海域で、編成の時点でまず軽巡洋艦1隻を旗艦に駆逐艦を複数隻、又は駆逐艦のみの編成を求められる(それ以外の艦種を含めた艦隊だと、ボスルートに辿り着けない)。
当ゲームにおける駆逐艦は火力も耐久力も少なく継戦能力に欠け、軽巡洋艦も駆逐艦よりは耐久力はあるものの、やはり継戦能力は低めなのだが、ボス前のマスでは何と戦艦ル級のeliteを1隻以上含む敵艦隊が出現し、耐久力の低いこれらの艦娘達にとっては非常に厳しい砲雷撃戦を切り抜けなければならない。
提督の泣き所はそれだけでは無く、スタート地点を南東に進んだポイントで現れる敵水雷戦隊も結構な割合で攻撃を命中させてくる為、半端な育成の水雷戦隊では全く歯が立たず、大破撤退を余儀なくされるだろう。
また、羅針盤の気まぐれによりうずしおマスを踏まされた挙句北上のハズレルートに入ってしまい、その先に居座る空母ヲ級eliteから手痛い被害を受けると言う事もしばしば。更にはせっかく戦艦ル級達との激しい攻防を切り抜けても、これまた羅針盤がへそを曲げて家具箱(家具購入専用のコインが入った箱)のマスに送られて努力が水の泡……と言うケースもあり、突破には充分に鍛え上げた水雷戦隊とある程度の運が求められる。
攻略するために必要なもの
充分に鍛え上げた艦
改造を施した駆逐艦・軽巡洋艦でなければ道中の敵の攻撃を潜り抜ける事すら難しい。それと同時に近代化改修も充分に施し、せめて火力・雷装・装甲くらいは最大値まで上昇させたいところ。レベルよりも攻略メンバーそれぞれのステータスが求められる海域なので、それを果たしているならば20~30程度のレベルの艦6隻でも充分突破は可能である。逆に、どれほどレベルが上がっていても近代化改修が追いついていなければそれだけ突破は困難となる。
強力な艦達の力を借りる
ホロレア駆逐艦として、多くの提督が求める島風、雪風も3-2の突破には非常に有効。島風は改造により雷装が99にまで上昇し、駆逐艦で断然のトップであり、雪風は駆逐艦の中でも60(雪風改)というかなりの強運を持つため、共に雷撃戦・夜戦では心強い味方となってくれる。前述の通り彼女達はホロレアという事もあって入手は容易とは言えないが、どちらも並の駆逐艦を越える高いステータスを誇り、3-2突破の一員として奮戦してくれるだろう。
また、長良と球磨は比較的入手し易い割に、改の段階で他の強力な軽巡洋艦や、改二が用意されている軽巡洋艦に匹敵する実力を備えている為、3-2突破には大いに活躍してくれる。特に拘りがないなら、この辺りの艦娘を筆頭に攻略メンバーを決めていくのも良い。
他に選択肢として挙げられるのは、各種の改二駆逐艦及び軽巡洋艦であるが、最も低い改造所要レベルで駆逐艦なら夕立改二のLv55、軽巡洋艦なら那珂改二のLv48と、3-2突破で推奨される25~30程度のレベルを大きく上回る練度が必要となる。現在では1-5等を活用して経験値を稼ぎ、改二に改造してから運用…と言う事もできなくはないが、基本的に以降の海域での活躍を期待して導入、と言った意味合いでの編成となる。
ちなみに、高い実力を持つホロレアの駆逐艦や軽巡洋艦は他にも天津風、秋月、大淀、矢矧などが居るが、天津風はイベント海域でのドロップ入手、通常海域でも(2014/10/24現在では)北方AL海域(3-5)以降のドロップでしか入手できず、秋月に至っては今なお通常海域での入手や建造は不可能である事情から割愛している。大淀に関しては(2015/07/17現在では)1-6の特定マスでドロップ入手が可能だが、入手確率が非常に低い事、矢矧は大型艦建造の最低値レシピで建造可能だが、入手難易度の高さや入手の為に掛かるコスト面からこちらも割愛している。
充分な改造や近代化改修を施したという前提でその他の艦から候補を挙げるとすれば、駆逐艦ならコモン駆逐艦娘の中では運、耐久値共に若干高めの霞、改造後の耐久値が32と若干高めの陽炎、不知火、黒潮辺りが選択肢に入る。軽巡洋艦に関しては川内は改の段階でも耐久力が若干高めなので、こちらも候補に入るだろう。
一方、銀レア駆逐艦の夕雲型や一部の陽炎型はステータスはコモン駆逐艦娘に比べ若干ステータスが高いものの、入手がし辛い・改造に掛かるレベルが若干高め(レベル30~)と言う事情もある為、導入するかどうかは悩ましいところ。もっとも建造による入手ができない以上、この段階では入手していない確率の方が圧倒的に高いが。
装備を整える
駆逐艦・軽巡洋艦の編成の都合上必然的に火力不足に陥りやすいので、場合によっては1発のmissが泣き所となる事も少なく無い。
開発レシピで電探を最低限でも何個か作り、攻略メンバーに装備させてうずしおの被害を抑えると共に、索敵成功で命中率、回避率を上昇させたいところ。軽巡洋艦に関しては21号対空電探の装備が可能なので、改造した五十鈴から借りるのも有り。
また、道中戦は特に「敵を殲滅する」事よりも「被害を最小限に抑えてやり過ごす」事を意識しなければならない為、轟沈しても復活できるダメコン(応急修理要員&応急修理女神)の導入は非常に有効。特にレベル30以上の駆逐艦・軽巡洋艦を使うつもりなら補強増設のおかげでダメコンの為に装備枠を潰すデメリットが無くなる為、手段を厭わないなら全員に補強増設を行った上で増設したスロットにダメコンを搭載、強引に突破すると言う事も出来る。
後はお祈り
ボス直前のマスで襲い掛かる戦艦ル級の艦隊も穴が無いというわけではない。この艦隊、単縦陣の編成の他にも梯形陣の編成で登場する場合があり、なおかつ梯形陣の編成は単縦陣に比べ攻撃命中精度が劣る為、こちらの被弾率も大きく下がる。その為、ボス前の対戦艦ル級戦で相手の陣形が梯形陣ならば一気にクリア出来る確率が高まる。後は羅針盤がボスの方角を指し示す事を祈り、全力で戦おう。
第2期に移行してからは
第2期へのアップデート後は、従来までの編成に加えて駆逐艦4隻+軽巡1隻+補給艦1隻でもボスに到達できるようになった。また、軽巡を旗艦にする必要がなくなり、編成の自由度が増した。
更に、缶+タービンのシナジーで全艦の速力を「高速+」以上に統一あるいは補給艦を「高速」にした上で一定の索敵値を確保すると、(完全とは言えないが)2戦で終わる最短ルートに固定する事ができ、何より回避率も大きく上がるので安定感が増す。ただし、この方法は補強増設済みの艦娘を揃えていないと装備の自由度という点で厳しく、初心者向けとは言い難い。装備が揃っていなければ、従来通り軽巡1+駆逐5もしくは駆逐6の編成で臨んだ方がいいだろう。
余談1・任務について
一度この海域を突破したからといって、安心することはできない。何故なら、任務「第三十駆逐隊、抜錨せよ!」では、旧式故に火力や雷装などのステータスが他の駆逐艦よりも一段劣る睦月型駆逐艦を編成に加えた上でこの海域を突破する必要があるからだ(必須となる艦は睦月、如月、弥生、望月。残る2枠は自由編成となる)。編成に制限がかかる為、この任務の難易度は全ての出撃任務の中でも上位に位置づけられることは言うまでもない。だが、上記のやるべき事を果たせば決してクリアは不可能ではないので、諦めずに何度も挑戦しよう。
また、「「第一水雷戦隊」ケ号作戦、突入せよ!」、「「第一水雷戦隊」北方再突入準備!」の任務攻略に於いてもこの海域を特定の艦で突破する必要がある(前者は阿武隈を旗艦に、響、若葉、初霜、五月雨、島風。後者は阿武隈改二、響、夕雲、長波、秋雲、島風)。
第三十駆逐隊の任務に比べれば難易度はそれ程でもないが、前者は入手が中々難しい島風、後者に至ってはそれに加え夕雲・長波・秋雲が更に必要となる為、海域の突破よりも任務に必要な艦娘を集める方が困難かも知れない。
余談2・艦娘育成のメッカ?
3-2は攻略する上で駆逐艦・軽巡洋艦の構成を求められると言う事で有名な海域ではあるが、この海域は他の意味でも提督達に広く認知されている。そう、艦娘のレベリングである。単純に編成条件を満たさなければボス方面=強い艦隊には行かない上に、北方最初の一マスは必ず駆逐艦や軽巡洋艦・重雷装巡洋艦の水雷戦隊のみで構成されているという特徴が存在する。
育成したい艦を旗艦に、開幕航空戦で敵の数を減らす為の正規空母・軽空母、砲撃戦フェイズを二巡化させ手数を増やして敵を殲滅する戦艦、敵の攻撃を一身に引き受けるデコイ兼敵の数を開幕雷撃で減らす潜水艦を引き連れ、最初のポイントの敵を殲滅→撤退を繰り返し経験値を荒稼ぎするというものである。
開幕時の航空戦には疲労度はあまり関係しない為、随伴空母には赤疲労が付きまとう、戦艦と潜水艦は入れ替えが必要な為ローテを組めるだけの数が必要という難点もあるが、まともに戦える駆逐艦・軽巡洋艦が少ない場合は試してみる価値も高い。また、当海域は重巡洋艦や軽空母、戦艦もそれなりにドロップする為、改修素材を集める場合に試してみるのも良いだろう。
ただし、2期アップデート後は取得経験値が半分に減ってしまい、以前のようなペースではレベリングできなくなってしまった。
余談3・『艦これアーケード』では
『艦これアーケード』でも、この海域はブラウザ版と同様の出撃制限がかかる難関海域となっている。
当ゲームは自身で艦隊を操作する為、道中の敵艦隊との接触を回避する事も不可能ではないが、索敵できればマップ上どこへでも航空攻撃ができるという仕様上、一度敵の偵察機に発見されてしまうと、すぐさま上方にいる機動部隊から航空攻撃が飛んできて大きな損害を被りかねない。
また、ブラウザ版とは異なり艦娘を改の段階まで育てるのが難しい点も同海域の難所たる所以の一つとなっている。
運悪く道中の艦隊と交戦してしまったら、開幕と同時にとにかく敵の射程外へと逃れ、時間切れになるまで逃げ回る事。敗北判定にはなってしまうが、無駄な被害を抑える事ができる。
また、敵艦隊との戦闘になると飛ばした艦載機はたとえ航空攻撃に向かう途中でも帰還する仕様になっているので、もし敵の偵察機に発見されてしまったら、わざと近くの敵艦隊と接触し戦闘に突入すると、航空攻撃を受けずに済む事も覚えておくといいだろう。
ちなみにブラウザ版における3-2では敵主力艦隊には軽巡洋艦を旗艦に、駆逐艦、輸送艦程度しかいなかったが、アーケード版では戦艦ル級flagshipが旗艦を務めており、しかも追撃戦では2艦に増える。
pixivでの突破事例
嘗ては攻略条件が駆逐艦のみの編成で出撃する事であった為、駆逐艦のみの編成での突破事例が多い。
ちなみに以下のイラストはいずれも全て駆逐艦の編成であるが、3-2突破記念ではない。
2-4突破記念絵である。