概要
1948年に生まれ、1951年に3歳のクラシック期を迎えた競走馬の世代。
国内
- トキノミノルは10戦10勝。無敗の2冠を達成した後に急死し「幻の馬」と呼ばれた。7戦でレース・レコードを記録し、共同通信杯の副称に名前を残している。
- イツセイは5戦連続でトキノミノルの2着に敗れたが、安田賞(現・安田記念)を制し初代優勝馬となった。
- ミツハタは長距離を得意とし、6度のレース・レコードを記録した。
- トラツクオーはミツハタと同年の天皇賞を分け合い(当時は勝ち抜け制)、3年半で75戦28勝のタフガイである。
- キヨフジは3歳の時、公営競馬(川崎競馬場)から国営競馬(東京競馬場)に移籍して優駿牝馬を勝ち、4歳から公営競馬に戻って創設記念(現在の川崎記念)を勝つなど公営66戦17勝・国営18戦6勝の戦績を残し、ダートグレード競走・エンプレス杯の副名称に名を残している。
- クモワカは馬伝染性貧血の疑いを巡る騒動に巻き込まれ、寺山修司はこれを「競馬会の巌窟王事件」と表現した。
海外
- トゥマーケットはマーキングタイム(イージーゴアの祖母)やハイビッド(ボールドビダーの母)の父。
- グレイソヴリンはニンバスの半弟で、種牡馬として成功した芦毛馬。
- シカンブルはフランス二冠馬で9戦8勝(2着1回)の成績を残している。仔の多くが種牡馬として日本に輸出され、タニノムーティエやカブラヤオーなどの八大競走優勝馬を輩出している。
主な活躍馬
国内
◎はレース・レコード、太文字は後の八大競走
馬 | 性別 | 主な勝利レース | 備考 |
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トキノミノル | 牡 | 皐月賞◎/東京優駿◎ | 二冠馬 |
イツセイ | 牡 | 安田賞(後の安田記念)◎ | |
ミツハタ | 牡 | 毎日王冠◎/セントライト記念/天皇賞(春)◎/目黒記念(春)◎ | |
トラツクオー | 牡 | 菊花賞/天皇賞(秋)/毎日王冠 | 初の1000万円賞金馬、国営競馬における平地最多勝記録 |
クモワカ | 牝 | 桜花賞2着 | 産駒・ワカクモはテンポイントの母 |
キヨフジ | 牝 | 優駿牝馬/創設記念(後の川崎記念) |
海外
馬 | 性別 | 主な勝利レース | 備考 |
---|---|---|---|
グレイソヴリン | 牡 | リッチモンドステークスなど | 「芦毛中興の祖」 |
シカンブル | 牡 | ジョッケクルブ賞/パリ大賞典(当時3000m) | 仏二冠馬 |