概要
Happy Tree Friendsが大ヒットを収め、今度は全く新しいことをやってみよう、と誕生したのがこの『Dick Figures』だった。
レッドやブルーをはじめ、さまざまな棒人間たちがハチャメチャな展開を繰り広げるドタバタブラックコメディ。
これもハピツリに続くヒット作である。製作はEd Skudder。
Mondo Media製作の他のアニメに比べ、若干グロ表現は控えめの傾向にある。
動物の大半は実写で登場し、また炎など一部のエフェクトは非常にリアリティが高い(特に爆発)。
主な登場人物
- レッド (Red)
トラブルメーカー兼ムードメーカーで、毎回やりたい放題やらかす。
自分と同じ色のキャップを後ろ前にかぶっている。ブルーやピンクが小学生だった頃、なぜか宇宙からやって来た。
戦闘力は圧倒的で、戦場で多数を相手にし、全員撃破したこともある。
体は頑丈で、戦闘機から飛び降りたとき、パラシュートを付けずに落ちても死ぬこともなく、
誤って自分の手をピザカッターで切って大出血しても生きており、
頭に包丁が刺さっていてもびくともしないため、
数々の死亡エピソードは一体何だったのか…もはや不死身だと考えてもおかしくない。
- ブルー (Blue)
青色の棒人間。レッドの親友(とはいえ本人にとっては不本意のようだが…)。
小学生時代、ブローゼフやその取り巻きにいじめられていた所をレッドに助けられ、以後彼と友人関係となったらしい。
とはいえ、性格はレッドと正反対で、その後は、助けたはずのレッドと、同級生のピンクにイジられていたらしい。
ひねくれた性格だが、この作品の中で一番まともだと思われる。そのためか肝心なところでドジを踏むことが多い。
レッドのトラブルによく巻き込まれている。
- アライグマ (The Raccoon)
日本出身のアライグマ。
自称「超自然的忍者」だが、ハロウィン時の衣装や戦闘スタイルは「侍」に近い(とはいえ煙玉を一度使ったことがある)。
日本語訛りの英語で話す。ときどき挨拶や食べ物を日本語で言う。友達は主に女性が多く、相当モテているようだ。
主要メンバーで一度も死亡していない唯一のキャラでもある。
可愛いと呼ばれるのをコンプレックスに感じている。その可愛らしさとは裏腹に剣の達人でもある。その卓越した剣さばきでレッドたちを敗北寸前にまで追い詰めたこともある。
- トゥーレット卿 (Lord Tourettes)
黄緑色の棒人間。背丈は他のキャラクターと比べて若干低め。
趣味も話し方もしぐさも女っぽいが、男である。男の娘なのかオネエキャラなのかは不明(棒人間なので見た目で判別出来ない)。
その名の通り彼はトゥーレット症候群であり、会話の際、時々発作を起こして、
眼を真っ赤に変色させ、短い大きな叫び声で、暴言・罵声(=淫猥語・罵倒語)〔実際にはピー音(NG音)が入っていて何と言っているかは不明〕を発しながら話すことが多い。
それが原因で、おとぎ話をするとき、支離滅裂になることが多い。
自分と同じ色のとんがり帽子をかぶっている。帽子がないと困るらしい。
ファンからは「グリーン」という名前で呼ばれることもある。
初登場時はひどい扱いだったが、そのとんでもなく奇怪なインパクトを放つキャラクター性からかなりの人気を誇り、
- ピンク (Pink)
桃色の女性の棒人間。
ブルーのガールフレンドらしいが、あまり仲は良くない。
レッドの起こす騒動に巻き込まれて機嫌を損ねることが多いためである。
時にはブルー共々騒動に巻き込まれることもある。
とにかく気が強い。誘拐されることが時々ある。
- ステイシー (Stacy)
紫色の女性の棒人間。レッドのガールフレンドとして登場。
レッドと似たもの同士でふしだらで尻軽。レッドとふしだらにいちゃつき、ブルーとピンクを困惑させた。
ピンクの友人でもあるようだが、ステイシーが尻軽でふしだらなところをピンクは快く思っていない。
- ブローゼフ (Broseph)
紫がかった灰色の棒人間。リーゼントが特徴。時々エピソードに出ているが、死亡率が高い。
常にクールに振舞うが、レッドに極端に嫌われており、死亡要因はほとんどがレッドである。
名前の由来は、英語のスラングで「あいつ」と言う意味の言葉。
- アミアグリ (Amiugly)
紫色の太った女性の棒人間。
不細工だとして、登場する度にレッドに追い払われるのが定番となっている。
名前の由来はugly(醜い)。
- ディングルベリーさん (Mr. Dingleberry)
水色の高齢の棒人間(大体80代前後)。レッドとブルーが住んでいるアパートの大家。
時々事件に巻き込まれて死亡することがある。
第二次世界大戦の際、1944年6月6日のD-day(ノルマンディー上陸作戦)に従軍していた。
- 神 (God)
雲状の体に髭を生やした生物。自称「神」。夢で浮かれているブルーを恫喝した。
シーズン3第6話“Zeusbag”では神を馬鹿にするレッドとブルーを山の頂上で待ち構えていた。
ワインの一気飲み勝負で見事勝利したが、飲みすぎで酔いつぶれたところをレッドに押され、溶岩に落とされた。
- 素晴らしき子猫 (Kitty Amazing)
ゴミ箱に入っていたが、レッドに見つけられペットになり、レッドにKitty Amazingと名付けられた。雌。
見た目は可愛いが、実は恐ろしい力を持っている。鳴き声を聞いた者は、その可愛さに心が溶けて死に至る、というもの。
街の人々を次々と死に追いやり、最後はレッドに処分された。
- Trollz0r
モノクロの棒人間。レッドとブルーのすぐ近所に住んでいる。テレビゲーム「Flame War」のマスターで、ゲーム友達。
顔の表情を様々に変化させることができる(とは言うものの、顔のデザインが余りにもひどい)。
その表情の元ネタは、海外のオンライン画像掲示板などにアップロードされる下手くそな漫画に登場するキモオタの顔芸からきている。
日本でいえば、ふたば☆ちゃんねるのネタキャラのようなものである。
そのため、海外の二次創作サイトでは、彼の顔芸ネタを描いて遊んでいる人がよく見かけられる。
後にシーズン3第4話“Modern Flame War 3”で、彼の本名は、ジェイソン(Jason)だということが判明した。
- チャド警官 (Chad Quandt)
藍色の棒人間。警察官。主に保安活動をしているが、能力はそれほど高くない。
- グレイ伯爵 (Earl Grey)
灰色の棒人間。街から、赤や青といった色彩をなくし、灰色一色だけの世界にするというおぞましい陰謀を持つ。
のみならず、あたり一面を灰色に変える化学爆弾を駆使し、さらに戦闘員まで従えている。
本作最強最悪の敵役かもしれない。
その力で街を荒し、ヒーローたちを苦しめたが、最終的にバットマン(に扮したレッド)とブルーザー(ブルー)のプリズムパワーにより撃退された。…筈だったが…