概要
川崎重工業(現:川崎車両)が製造した鉄道車両の標準型設計のブランド。
名称は同じ川崎車両が開発したefWing(イーエフウイング)とは違って「イーエフエース」ではなく「イーフェース」と読む。鉄道車両メーカー他社の標準型設計と異なる点として、アルミ構体とステンレス構体の両方がある。Environmentally Friendly Advanced Commuter & Express trainの略。
大まかな構造
アルミ構体
アルミ押し出し材によるダブルスキン構造であるが、重い機器を装荷する屋根構体と台枠は断面が段ボール紙のようなトラス構造となっており、壁となる側構体は内装の固定の自由度を高くするのとボルトの頭の分室内が狭くなるのを避けるため、プラスチック段ボール(※)のような四角い断面の中空構造となっており、側構体内側に開けられた長い穴に、頭が直方体のような形をした専用のボルトとナットで内装を固定するようになっている。
※・・・俗に「プラダン」や「ダンプラ」と呼ばれるシート。
ステンレス構体
基本的な構造は一般的な軽量ステンレス構体だが、長手方向(進行方向と平行)の骨組みに長い穴が開けられておりアルミ構体同様自由度の高い内装の取り付けと固定部品の共通化を実現している。
主な採用車
アルミ構体(電車)
13000系(京阪電気鉄道)
ステンレス構体(電車)
225系(JR西日本)
227系(JR西日本)
323系(JR西日本)
521系3次車(JR西日本)
521系1000番台車(あいの風とやま鉄道)
6500系(神戸電鉄)
4000形(横浜市交通局)
ステンレス構体(気動車)
H100形(JR北海道)
2600系(JR四国)
2700系(JR四国)