説明
説明
ニュース( 芸能や時事等の各種話題、電子掲示板やSNSの書き込み、画像および動画、あるいは各種データなど )、様々なネタや情報をまとめ、内容の整理や装飾等を施し、公開されるウェブサイトのことであり、ブログやWikiなどの形式のものも存在する。
まとめサイトを巡る炎上が事件のきっかけとなるケース、SNSをメイン題材とした物でまとめサイトが出てくる等といった創作作品も近年では見かけるようになった。これも、時代背景の変化と言うべきなのかもしれない。
内容による分類
内容による分類
まとめる内容は管理人の興味などにより異なり、狭い範囲では掲示板の特定のスレッドのみをまとめたり、AAやコピペ、やり取りの一部のみを切り出したもの、特定の範囲のみをまとめたものも存在する。
形式による分類
形式による分類
古典型
HTML直打ちにより個人サイトでまとめを行うネット初期のスタイル。完全に趣味でやっているためレイアウトは滅茶苦茶だが内容は高品質なものが多い。
しかし、レンタルウェブサイトスペースの相次ぐ廃業により、もはやほとんどが電子の海に消えてしまっている。
テンプレート型
レンタルブログ、編集者を制限したWiki等で情報をまとめるものであり、基本的にまとめはサイト管理者が行う( 電子掲示板やコメント欄等により情報を提供できる場合も存在する )。
アフィリエイト等も個人の自由で付けれるが、一部レンタルスペースではこれらの行為を禁止しているところも存在する。
モダン型
独自ドメインを取得して、HTTPS及びワードプレス等のモダンなテンプレートを使用し、運営を行う。2010年代に増えたやり方で、この利点としてはSEO対策に強い傾向がある。
一方で個人運営と個人運営に偽装した企業運営の区別、趣味目的なのか利益目的なのかの区別がつきにくく、後述のいかかでしたかサイト問題を生んでいる。
いかがでしたかサイト・いかがでしたかブログ
SEO対策とアフィクリックに全力集中した、モダンテンプレートを使用した低品質サイトの総称。
記事の末尾に「いかがでしたか?」「いかがでしたでしょうか?」「役に立ちましたか?」などが多用されていたことからこの名が付けられた。2010年代から個人・業者問わず大量に発生し、2014年に起きた自称医療サイトWELQの騒動が有名。
文章の途中にスカスカのスペースを埋めたり、容量稼ぎのためにいらすとや等のフリー画像が挟まれる。「調べてみました」「~だと思われます」という言い回しもよく見られる。
よく好まれる話題としては、
- 事件事故災害・スキャンダル・ネット炎上などのトレンドネタ
- 犯罪者の実名や個人情報
- 有名人の現在や結婚・年収・交際関係・あの人は今
- 商品の口コミ(ステマ含む)
など、検索されやすく扇情的、メディアからの情報が少なく新規情報が欲しいネタが選ばれる。
見出しだけは非常に魅力的だったりするが結局情報を知りたいエンドユーザーと同じ地位の素人が先手を売って調べて結果報告してるだけなので、限られた情報をもとに管理人の憶測だけで終わらせる内容の薄いオチが多く所詮は検索妨害でしかない。いかがでしたかブログを除外する拡張機能まで出ている。
Webサービス型
業者が各種情報をまとめるためのツールを提供されるサービス上で、利用者が情報等をまとめるものであり、この種のサイトではいろいろなものをまとめられるNAVERまとめ(閉鎖)、Twitterで特定のツイートをまとめるTogetterなどが代表的であるが、まとめ主の主観が含まれ、故意に虚偽や誤解を招く紛らわしい情報がまとめられる場合が多く存在する。
まとめブログ
ブログ形式のサイトで、管理人が匿名掲示板やSNSのの情報を加工して転載したもの。特に2ちゃんねるのログをまとめたものが有名。まとめブログの記事にもあるが、アフィリエイト目的や「主張や思想の印象操作」などの悪意をもって内容をチェリーピッキングし、作成されたものが多く存在するため、非常に評判は悪い。botが自動で生成するものも存在する。
まとめWiki
Wikiシステムを用いて情報のまとめを行うサイト。この形式の場合、通常は不特定多数から情報を集めるタイプのものが多く、ウェブブラウザから直接編集可能なため、更新が容易な反面、匿名でも編集できることが多く、サイトは荒らしの被害に遭いやすい。また特定のユーザーの大量編集で情報が偏向しやすいのも欠点である。
一方で基本的にWikiサイトはバックアップ機能が備わっているため、荒らされても情報が失われることは低く、また特定のユーザーの編集や閲覧を禁止( またはアカウントの登録&ログインを必須とする )ことも不可能ではない。管理人のやる気次第となっている。
コンテンツ別に存在することが多く、コンテンツがオワコン化すると同時に寂れやすい。
まとめ作成者の種類
まとめ作成者の種類
一方、まとめを作るユーザーの種類に関しては以下のとおり。
サービスの管理者
電子掲示板などサービスの管理者がサービス上にアップロードされた情報をサイトなどにまとめる行為。お絵かき掲示板などで見られた形式が存在し、現代においてはアップローダー兼任でゲーム類のデータを集めるサイトなどが知られている。
サービスの利用者
サービスの利用者がログの有効利用や他者に活動を見てもらいたいため、活動の内容をまとめて他者等に提示するパターンであり、自分の作品のみをまとめたものと、すべての参加者の作品をまとめたものがあり、ログのまとめでは過去の2ちゃんねるやログが保存されないふたばなどでは過去ログや作品の保存目的で盛んに作られ、pixivにおいてもログまとめという形式が存在しており、ついぴくまとめというタグも存在していた。
第三者
サービスには直接かかわっていないものの、内容に興味のある人物、あるいは内容に興味はないがアフィリエイトなどに有利なために情報をまとめるユーザーも存在し、目的は様々である。
問題点
問題点
倫理観
この種のサイトにおいてもそれらの記事にはまとめ主などの主観が入ること、一部のサイトにおいては元記事の歪曲や誤った解釈、自作自演、各種レッテル貼り、複数の意見が存在するにもかかわらずその一つの意見しかまとめないなど正確でない情報や明らかな嘘を流すなど悪質なものが多い。アフィリエイトの登場で「内容を過激・幼稚にすればするほど馬鹿が釣れて儲かる」というネットの性質が明らかとなり、低品質化はますます進んでいる。
さらに、他者の著作権を侵害している可能性( これは「著作権を無視した形で転載されたものをまとめている」ほかに、「権利者に対し許諾を受けずまとめる行為」や「権利者が示した規約に違反しまとめを行う行為」が該当する )も存在し、おおむね外部の評判を見ればそのサイトの状況はわかると思うため、利用する前にサーチエンジン等で簡単に調査しておくことを勧める。
また、コメント欄において、コメントに対する投票機能があるサイトだと、特定のコメントに対する自演投票や連続評価、逆に連続のマイナス評価を付けやすい、つまり印象操作が容易に可能という点もある。とくに論争が巻き起こりやすいトピックになると、あからさまな傾向が見られる場合がある。このため、後からコメント欄を拝見したネットユーザーが影響を受けやすい可能性がある。
検索妨害
検索妨害の代表格としても知られる。2000年代後半より2chまとめブログが台頭し、2010年代にはキュレーションサイト・バイラルメディアの類が増加。個人サイトが閉鎖していく中、検索結果はこれらSEO対策に強いまとめサイトで占められ、悪質なまとめサイトの横行により年々検索精度は落ち、真面目な個人サイトの多かったネット黎明期(1990年代後半~2000年代前半)の方が良かったと言われるレベルまで下がった。
検索サイト側もこれらサイトとアフィリエイトによって協力関係にある以上、対策に積極的ではなく、各自で「uBlacklist」「ゴシップサイトブロッカー」等の拡張機能を使用することが推奨される。
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