千手柱間
せんじゅはしらま
「…火の国を守る影の忍の長… 名を火影 どうだ?」
初代火影。かつての森の千手一族の長にして木ノ葉隠れの里の創始者の一人。
二代目火影の千手扉間を弟、五代目火影の綱手を孫に持つ。同じく創始者の一人のうちはマダラとは親友にして、互いに一族を背負い幾度も刃を交えた宿敵でもあった。
圧倒的な木遁忍術を操り、「最強の忍」「忍の神」と謳われた。
里の者達を自分の体の一部と捉える愛情にあふれた人物で、何よりも里の者達のことを第一に考えた。
初登場は第一部の大蛇丸による木ノ葉崩しの際、彼によって穢土転生で口寄せされた状態で、当時は非常に厳格な雰囲気であった。しかし、第四次忍界大戦の際に再び大蛇丸によって生前の実力に近い状態で穢土転生されると、実は超がつくほど大らかで懐が深い人物であり、少し罵られただけで落ち込むが開き直って立ち直るのも早いという、豪放磊落を絵に書いたような性格だったことが明らかとなる。落ち込み癖は少年時代からあったらしく、実際に少年時代のマダラからも突っ込まれた。
火影としては平和な世を志す理想主義者であったが、お人好し過ぎて指導者としては甘い部分が多く、政治的な部分では補佐役及び後任を務めた扉間の方が遥かに優秀であったようだ。
扉間の兄への扱いからもそれは見て取ることができ、影同士の会談の場での発言を「黙れ」の一言で一蹴されたり、ナルトに対して「よし…お前は兄者以上のバカだ」とバカの1つの指標扱いまでされている。
しかし本気の怒気を発した際は扉間も恐れて逆らえない程であり、荒ぶるチャクラは衝撃となって石壁を壊すほど激しいものとなる。
柱間も「初孫だったんで果てしなく甘やかした」とそれについては自覚しており、綱手が現在の火影だと聞かされた時には深刻な表情で落ち込みつつ「今…里は大丈夫ぞ?」と大真面目に不安がっていた。
生前は戦乱の時代を生き、幼い子供まで戦地にかり出され、力の無いものは命を落としてしまう凄惨な現状を憂い、何とか打開できないかと考え、それが木ノ葉隠れの里の創設に繋がっていく。
現在の忍び里の基本である「忍者を実力によって上忍から下忍にランク分けし、同じく難易度によってS~Dに分けられた任務に割り振る」「忍者としての基本を教える教育機関(アカデミー)を創設し、忍者の質と生存率の底上げを行う」と言うシステムは彼が考えたものである。
柱間は初代火影に親友としてマダラを推薦していたのだが、これはマダラの危険思想を危惧していた扉間によって一蹴され、周囲の後押しも多かったことから柱間自身が初代火影に就任することとなった。
扉間はこの際、里の方針は民主的に決定するという指針を明確にしている。
これら里システムは火の国も外でも模倣されていき、後に忍五大国の隠れ里と五影という形で忍界におけるパワーバランスの均衡にも大きく寄与していることから、彼が忍界に与えた影響は極めて大きいと言える。
国や里の未来を想い、たとえ自分の生きる時代では目標が叶わずとも、そのきっかけを作り、自身の意志を後世の人々に伝え託していくことを大切に考えており、弟の扉間や、彼の弟子であった猿飛ヒルゼンを始め、彼の意志は後世の木ノ葉隠れの忍たちに受け継がれている。
自来也が語った「忍とは『耐え忍ぶ者』」という思想は、実は彼が最初に唱えたものであった。
血継限界・木遁の使い手。その力は尾獣を縛ることを可能とし、印を結ぶことすらなく傷を治す、さらに習得者の少ない仙術を習得しているなどその名に恥じぬ実力を有している。
チャクラ量も桁外れで、生贄が強力とは言えそれでも本来の力から少々弱体化している穢土転生体でありながら十尾を閉じ込める程の結界・四赤陽陣を維持しつつ、自身の封印術・明神門、さらに分身を数体作り出すことが出来る程。陰陽九尾両方のチャクラを宿した状態のナルトを見て「チャクラ量はオレと張るの!」と言っていたので、全盛期であればフルパワーの九尾+ナルトの総チャクラ量と同等という事になる。
なおネットでは強さを過剰に持ち上げられる事が有るが、六道オビトや六道仙人モードのナルト等には明確に及ばない。
終末の谷におけるマダラとの戦闘でも互いに追い詰められるほどの死闘であった事からもそれが窺える。
主な使用術
- 木遁忍術
血継限界とされるが実際は大筒木アシュラのチャクラと千手一族の血筋が必要である。
- 忍法・創造再生
膨大なチャクラによって自身の身体の細胞分裂速度を上げ、損傷した肉体や臓器を再生する再生忍術。
綱手とサクラは百豪の術で長年溜め続けたチャクラを開放する奥義として用いているのに対して、柱間は自然体で印を結ぶことすらなく発動を可能としている。
仙術
自然エネルギーを取り込んで仙術チャクラを練成し、それを纏った状態。
この状態での忍術・幻術・体術は大幅に強化される。また、チャクラ感知ができる、危険感知が広く・早くなる等の特徴がある。
柱間は自然エネルギーを瞬間的に取り込むことが出来る体質を持っており、本来不可能とされている「戦闘中に動きながら自然エネルギーを貯める」ことが可能で、一瞬でこのモードを発動するという離れ業を披露している。系統は不明だが、隈取の紋様が蝦蟇・蛇のどちらとも違うため、蛞蝓の仙人モードと思われる。
- 仙法・明神門
自然エネルギーを流し込む鳥居を口寄せして対象の動きを封じ込める。
巨大な鳥居を出現させて十尾の尾と頭の全てを封じ込んだ。ナルトが精神世界で九尾を抑える時に使った鳥居と同じもの。柱間は木遁でそれを実体化させたと考えられる。
十尾に対して使用したのは「封十(ふうとお)」だが、併用されたバリエーションとして頭を押さえ込み、封印術に抵抗する意志自体を封印してしまう「封頭(ふうとう)」がある。
結界術
- 四赤陽陣
火影級の忍4人で作りだす強力な赤い結界。
使用には膨大な量のチャクラが必要で、術の発動中は扉間やミナトは穢土転生体にもかかわらずかなりの負担がかかる程だが、柱間はさらに木分身を作ったり、この術に続いて封印術・明神門も発動している。
四人兄弟の長男で、弟に扉間・瓦間・板間がいる。(瓦間と板間は幼くして戦死)。
柱間が父親に酷似した容貌であるため、二次創作などでは母親は弟の扉間に似た銀髪の女性として描かれることが多い。
妻は千手一族と同盟関係にあった渦潮隠れの里から嫁いできたうずまき一族のミト。
柱間の公式年齢は明らかとなっていないがオオノキの年齢や、綱手は初孫である点から、うちは一族との休戦協定前にミトが嫁いできて、早くに子供を儲けていた可能性がある。
加えて、柱間とマダラの終末の谷の戦い後(綱手が生れる約10年前)、ミトが九喇嘛の人柱力となって以降に出産経験がある。
このため、柱間とミトには綱手と縄樹の親以外にもう一人子供がいる、又は綱手と縄樹の親はミトとは別の女性との間に儲けた、などの可能性もある。
年齢については、孫の綱手(第二部時点で54~55歳)が幼少の頃(高く見積もっても6歳ほど)に賭け事を教えていたことから、仮に第二部時点まで生きていれば若く見積もっても90歳代前半である。
この考察が正しければ、木の葉隠れの里が設立された約67年前(陣の書)の時点では若くて30歳前後ということになる。
また、里の設立の少し前に死んだうちはイズナは享年24歳であり、少年時代の描写からイズナと柱間の年齢が大きく離れていないとわかるので、柱間の木の葉設立時点の年齢は30歳前後である可能性は高い。
80年以上前 戦国時代にマダラと出会う。過去編の時点で10-11歳程と推測できる。(四兄弟の末っ子が7歳で柱間が長男であること、第一部のナルトよりは明らかに小さいことから)
約75年以上前 綱手の親になる人物を遅くてもこの頃に産んでいる。(綱手が55歳であることから)
約70年前 うちはイズナ死亡(享年24歳)
マダラとの決闘
うちはと千手の同盟
67年前 木の葉隠れの里設立(陣の書)
66年前 マダラの里抜け(陣の書)
マダラと終末の谷で戦う
九尾を捕獲
尾獣狩りを始める。
捕獲した尾獣を初代五影会談で配布し、戦国時代終結(「先の夢」というセリフからマダラの里抜け後であるのは確定。尾獣狩りを始めたのもマダラが九尾を引き連れ木の葉を襲撃した事に端を発する。)
うずまきミトと結婚し、人柱力にする
うずまきミトが出産で封印が弱まることが発覚
55年前 孫である綱手が誕生
約50年前 綱手に賭け事を教える
約47年前以降 遅くともこの頃に第二次忍界大戦が開戦し(第二次忍界大戦は第一次忍界大戦の20年後)、柱間が他里に尾獣を配布している(トビが柱間は忍界大戦の度に尾獣を他里に配布したと発言していることから、第二次忍界大戦開戦時点では柱間は生存しているとわかる)。
約40年前 遅くともこの時点では初代火影の座を退いている(闘の書で三代目の在位期間が歴代と比べて遥かに長いという記述があり、三代目が在位期間26-27年であることから)。
コメント
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