「あなたは外星人なの?それとも人間なの?」
演:長澤まさみ
概要
ネロンガ戦後、突如現れた銀色の巨人調査担当要員として、途中加入のアナリストという方で公安調査庁から禍特対へ出向、神永新二とバディを組むことになる。
今作における「ウルトラマン」の名付け親であり、かつて研修を受けた組織で使用されていた符牒から命名した。
公式Twitter画像のドッグタグによると、誕生日は1988年9月29日。血液型はB型。
人物像
公安組織に籍を置いていた人物とは思えないほどサバサバして思い切りの良い(ウルトラマンの最初の報告書も、名前以外は「正体不明」の一言で片付けている)人物であり、自分や相手の尻を叩いて気合を入れる癖がある。
他のメンバーとは違い、デスクの上には余計な物は一切置かないようにしている。
劇中での動向
※以下、映画本編のネタバレ注意
地底禍威獣ガボラ戦にて初めてウルトラマンの姿を目撃し、その行動からコミュニケーションが可能なのではないかと推察。
頻繁に単独行動を取る神永に対して不信感を抱き、それから間もなくその神永がウルトラマンの正体である事を知る。
正体を隠していた神永を平手打ちし問い詰めるが、彼なりの事情を知ったことと、自分をバディとして信じベーターカプセルを託してくれた事から信頼し、街で暴れているウルトラマンの姿をした存在を止めるように言う。
その際に変身手段を失い囚われの身となった神永を助け出すためチェーンソー方式の切断機を持ち出して施錠を破壊、神永の下へ現れる。神永=ウルトラマンは「浅見君がそんなキャラとは思わなかった」と驚いていた。
…ザラブ戦後、ある人物によってデモンストレーションのための実験体に選ばれてしまうのだが……。
ザラブの取り出した翻訳アプリの性能を確かめようとすぐにロシア語の質問をぶつけてみるあたり、エリートらしく外国語にも堪能なことがうかがえる。
余談
- 長澤はゴジラシリーズにて『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS』と『ゴジラ FINAL WARS』にて小美人役での出演経験はあるが、ウルトラシリーズへの出演は初となる。
- 小美人のシーンや今作でウルトラマンの手のひらに乗るシーン(や例のシーン)はグリーンバック撮影されており、樋口監督は長澤のことを「日本一グリーンバックの経験値の高い女優」と評した。
- 上述した性格や仕事が多忙である故にお風呂に入れない日が続くといった設定などから、本作の監修・脚本を担当した庵野秀明氏の妻・安野モヨコ氏の作品『働きマン』の主人公である松方弘子を連想する人が多くいたようである。偶然か必然か、名前も同じ「弘子」である。
- 外星人なのか人間なのか神永に問いかける台詞があるが、これは原典では敵キャラクターが主人公に投げかけた言葉である。
- 本作のアートブック「シン・ウルトラマン デザインワークス」によると、ゼットン戦の前に神永との軽いキスシーンも撮影されたようだが、編集段階でボツになったとか。(原典でもここまでの恋愛描写はなかったため、おそらくそこも考慮した上でカットしたと思われる。)
関連タグ
フジ・アキコ(フジ隊員):原典における同ポジションのヒロイン。演じたのは桜井浩子で、読みが同じ「ひろこ」なのは偶然なのか必然なのか。なお、桜井は前作のウルトラQにもメインキャラクターとして出演しているが、1/8人間になる回があり、長澤と同じく巨人と小人の両方を演じたことになる。
友里アンヌ:「ウルトラセブン」におけるヒロイン。「シン・ウルトラマン」は初代ウルトラマンがベースの作品だが、ウルトラマンに変身する男性主人公と同僚の女性隊員との関係は、上記のフジ隊員よりも続編に登場するこのアンヌ隊員とモロボシ・ダン(=ウルトラセブン)の方がモデルとして近いという見解もある。
葛城ミサト:監督繋がり。「優秀だが独断的でサバサバ系、自分勝手な印象もあるタイプのキャリア女性」という共通項がある。(これは『シン・ゴジラ』のカヨコ・アン・パタースンにも言える)この手のタイプの女性キャラは庵野監督作品によく登場する傾向があり、監督本人も「ミサトとシンジが主人公」と語ったこともあるほど思い入れがあるため、こうしたキャラクターをメインキャラとして好んでいるのかもしれない。
???:他人の空似。
歴代ウルトラマンのヒロイン系譜
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浅見弘子
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