「お相手は わたくし パキラが 務めさせて いただきます」
概要
ゲーム『ポケットモンスターX・Y』に登場するキャラクター。
カロス地方ポケモンリーグの「火炎の間」にいる四天王で、ほのおタイプの使い手。
名前の由来はパンヤ科パキラ属の植物「パキラ」。
容姿は、日に焼けたような肌のスレンダーな体でピンク髪。赤いサングラスをかけている。
体は細いが出ているところはしっかり出ており、スーパーモデル体型。
ひし形の穴開き?パンツを履いており、セクシーな印象を受ける。
その容姿は、どことなくカントー四天王のカンナを連想させる。向こうはこおりタイプ使いだが。
カロス地方のアナウンサーも兼ねており、ホロキャスターでニュースをお知らせする人でもある。
性格はほのお使いのイメージとは真逆に、どこかクールで冷たい印象を受ける。
初回挑戦時に主人公に説明役になっていたり、たまに事務的な台詞になるのはここからだろう。
ちなみにアナウンサーとしてのキャリアは長いようで、ORAS(ホウエン地方)でもホロキャスターに登場している。
※ゲーム本編では逆の向きだが、大体こんな感じ
手持ちポケモン
・四天王戦
カエンジシ(Lv.63)/コータス(Lv.63)/シャンデラ(Lv.63)/ファイアロー(Lv.65)
・バトルシャトー
カエンジシ(Lv.55)/シャンデラ(Lv.55)/ファイアロー(Lv.55)
※黒の挑戦状を使用した後だと、レベルが75にあがる。
新規炎のカエンジシとファイアロー、旧作から2体のほのおタイプのポケモンを使ってくる。HPが低くなると2回だけ「かいふくのくすり」を使用する。
4匹ともみず・いわタイプわざが有効。特にファイアローはいわタイプのわざが4倍効く。
最初にケロマツを選んだ人ならばボーナスステージの如く水技で4タテを決められるだろうが、メイン水技を物理接触技(たきのぼりなど)にしている場合はファイアローとシャンデラの特性・ほのおのからだによる火傷の対処や、コータスの確1に出来ずに薬を使われるなどで手間取ることもある。
また、カエンジシはワイルドボルトを覚えているのでLvが低かったりすると先制されたり、削り切れずに返り討ちに遭う可能性もある。
ゴローニャなどの「がんじょう」持ち岩タイプあたりもおすすめ。
バトルシャトーでは、爵位をデュークまたはダッチェスまで上げると戦えることがある。
この時はコータスが手持ちから抜ける。
カロス四天王の中で唯一メガシンカできるポケモンを所持していない。(ガンピはハッサム、ズミはギャラドスを所持し、ドラセナも後にメガシンカを獲得したチルタリスを所持している。)
その事もあり、四人の中では手持ちがいまいちパッとせず、「XYに於ける四天王最弱」とも揶揄されることもしばしば。
関連イラスト
四天王、そして人気アナウンサーと言う、その美貌に違わぬ華麗な経歴を持つパキラ。
しかし、殿堂入り後の「あるイベント」にて、そんな彼女のとんでもない裏の顔が明らかになる…
以下、ネタバレのため開覧は自己責任で御願いします。
→???
「嬉しいわ、またお会いできて……」
「心の中、フツフツと燃え上っているの」
「あなたが憎らしくてねッ!!」
概要
水面下で活動を続けていたクセロシキを「裏切り者」と見なし、主人公に処分するようにと依頼する。
その際は事務的な態度は鳴りを潜め、やや強圧的とも取れる態度であった。
主人公を一部の人間しか入れないフラダリラボの最深部に入るよう促すと、悠々と去って行った。
正直これだけ見れば、フレア団の狂気の思想に付いて行けず脱退したとも、かつての幹部たちのように改心した末の贖罪の行為とも解釈できるだろう。
しかし…
彼女の真の恐ろしさはこれだけではなかった。
恐ろしい正体
地位は幹部。フレア団としての主な任務は描写が全く無いので現段階では不明。
しかし、
- ボール工場の事件解決後すぐにホロキャスターからのニュースが流れた事
- しかし「フレア団」の名前は一切出てこず、(彼らと直接会った人間以外)フレア団の存在さえ知らない
- 最終兵器の事件後もカルネを除いてジムリーダー・四天王達の誰一人としてフレア団の事件に言及がない
- そして初回の挑戦時に初対面かつ主人公の人間関係の外にいるキャラクターの中で唯一フレア団について言及する(「フレア団を食い止めたあなたなら~」)
などの事などから、彼女の役割は
・キャスターの地位を利用した情報操作
・カロスリーグに潜入し、カルネたちを監視していたスパイ
と推測する向きもある。
イベント中では、
- 一部の幹部しか知らないパスコードを知っていた
- クセロシキを含めた五人の博士たちは描写を見るに一般幹部よりも(表向きは)少なくとも同格以下である事
- 他の一般幹部(最低でも幹部のアカマロ)をこき使っている描写がある
- 彼女の上がいると推察される描写はない
などから、フレア団の他の幹部とは別格の大幹部とも言うべき存在であり、フラダリに次ぐ首領格の地位にいる事が推測できる。
パスコードを知っていたのはフラダリと同じ大幹部クラスであるクセロシキ、そして彼女の三人だけの可能性が高い。
フラダリとの関係は現段階では不明だが、主人公と再会していきなりバトルする際にはわざわざフラダリと揃いのカエンジシ(♀)を使っているなど、普通のボスと部下の間柄ではないようにも見受けられる。
なお、本編の数年前の時間軸である「ORAS」の時点で既にホロキャスターのアナウンサーをしている事から、フレア団の最古参メンバーである(結成前でもフラダリと面識がある)事だけは確かなようである。
本性は冷酷かつ残忍であり、四天王として、アナウンサーとしての姿も全て演技であることが伺える。
執事であり直属の部下である幹部のアカマロからは「主(パキラ)は気が短いお方」「待たせておくとわたくし厳しい罰を受けてしまいます」と言われている点から、部下にとってはかなり恐ろしい存在であったことが窺える。
その上、フレア団が実質壊滅した後でも
「私たちには私たちの正義がある」
と彼女自身は未だにフレア団の思想に賛同している節があり、クセロシキのような改心の素振りは見られない(クセロシキを主人公達に始末させようとしたのも「後腐れを絶つため」との事)。
「ポケモン」全体で見てもトップクラスに危険な人物と言える。
フレア団を壊滅させた主人公のことは、上記の「憎たらしい」発言や依頼時の恨み節のこもった台詞から、復讐心を抱いているようだが、その一方で「憎すぎてむしろ好きよ」「夢をかなえるためのフレア団に無かった力を持っている」と、ある種リスペクトしているようにも見える(一応、ハンサムの探偵イベントを進めていないプレイヤーへのネタバレをギリギリで避ける台詞にはなっており、イベントをする前と後では意味が違って聞こえるようにもなる)。
いまいちパッとしない手持ちも、イベント後では「手を抜いている」とも捉えることができる。
ハンサムとはかつての部下であるクセロシキを売る形で司法取引をしており、現段階では彼女の正体は主人公以外誰にもバレてはいない。ハンサムイベントの際、机にあるノートにその詳細が記されている。
なお、ハンサムの方も彼女から何かしらの脅迫をされたらしいが、詳しくは語られていない。
(後に「ORAS」にて、それと関係があると思わしき「過去」がハンサムにあったことが示唆されている)
アニポケ
1stシーズンラスト2話でアナウンサーとして登場。
ポケモンセンターのTVでプラターヌ博士が日時計の調査を行う報道を伝える。
その後、ポケットモンスターXY特別編 最強メガシンカ ~Actシリーズ~Act IVにて本格的に登場した。
切り札はメガヘルガー。
声を演じる渡辺明乃女史はバク、シューティーなど少年役での出演が多いが、女性役はベストウイッシュシーズン2に登場してプラズマ団幹部のアンジー以来。
ゲームに比べると物腰柔らかな印象であり、それで出番も終わりかと思われた。
しかし…
スペシャルの最後にて、 ゲーム版同様にフラダリと繋がっているフレア団のスパイであったことが判明。
今後もフレア団編に於ける重要なポジションを占めるのは間違いないものと思われる。
ポケスペ
第12章(XY編)にて初登場。
四天王であると同時にカロス地方の人気アナウンサーであり、ホロキャスターのニュース動画にて超絶的な人気を誇る。
しかし…
「ボスのかたわらに立つ女。」
「それにふさわしい立ち姿ってものがあるのよ。」
そんな彼女だが、ポケスペに於いては完全なる悪女として登場している。
X・Y編の「特別編」にて初登場。(その前にTV局のアナウンサーとしてチラッと登場している)
こちらではフレア団のナンバー2であることが明確に証明されている。(本人曰く「ボス(フラダリ)のかたわらに立つ女」)
「特別編」では最初、アナウンサー状態の時にカルネが女優業を休業する(シャラシティのマスタータワーが襲われてコルニとコンコンブルが逃亡することになり、その補佐)
ことになったのを伝え、「私も彼女を追いかけます」と言っていた。
後に、マスタータワー襲撃の真相はコンコンブルにフラダリ用のメガストーンを作らせるために誘拐することであり、それをクセロシキに命令した黒幕もパキラであった事が判明した。
盗人猛々しいとはこの事である。
そして2015年コロコロイチバン1月号以降にて、ここで初めて完全にフレア団の首領格としての本性を表す。
部下にシトロンを誘拐させ、プラターヌ博士がトロバに渡していたフォッコを奪い、自らの手持ちに加えた。(この際、トロバのポケモン図鑑を踏み潰して破壊している)
後に再登場した際はテールナーに進化しており、悪堕ちしたかのような残忍な眼光を浮かべていた。
コロコロイチバン2月号では失態を重ね、エックス達を未だに始末できない部下たちに憤慨し、ついに自らの手で出撃。
しかしその方法は自らの手は汚さず、アサメシティで誘拐した住民たちの一部(スカイトレーナー養成学校の生徒)をギルガルドの力で洗脳し、エックス達を襲撃させる、
という卑劣なものだった。
しかもそのスカイトレーナー達は、ワイの学校の友人でもあり、ワイへの嫉妬心に漬け込んで洗脳したという残忍ぶりである。
しかし、ワイの真意がスカイトレーナーのリーダー格の少女「ミソラ」の心に響き、洗脳が揺らいでしまい、ギルガルドもメガライボルトの電撃で倒されてしまった為、取り逃がしてしまう。
だが、その様も悔しがる様子もなく無表情で見つめており、彼女にとっては捨て駒に過ぎなかった。
捕虜にした一般人を洗脳し、『大樹(ゼルネアス)』を最終兵器まで運ぶ労力にするための実験だったとの事。
そして、実験の成功を確信し、次はワイの母のサキを含めたアサメシティの住人全員をコレアに洗脳させ、エスプリと共に「大樹」の運搬に従事させる。
だがそこへ、エックスたちと逃亡していたカルネ、コルニ、コンコンブル達も参戦し、またも作戦は失敗…
うふふ、始まった。
文字通り、「役者がそろった」…ってとこかしら
…と、思いきや、これこそがパキラの仕組んだ罠であった…!!
「大樹」を基地に運ぶまでの時間稼ぎとして、そしてカルネを二人っきりでなぶり殺しにするため、カルネとサーナイトをマジックルームの結界に自分ごと閉じ込めてしまう。
パキラの狙い通り、大樹は運びきられ、エックス達は結果的に惨敗してしまう。
そして、マジックルームの結界は地下に沈んでいき、カルネを連れ去ってしまった。
その後しばらく姿を消すが、最終兵器をめぐる決戦にて…
まさか最終兵器を不発にされた上に、
ゼルネアスまで奪われてしまうなんて。
なんとイベルタルを従えて現れる。
実は「大樹」の地下にはイベルタルの眠る「繭」もあり、パキラが地下に潜ったのはカルネを攫うだけでなく、イベルタルを我が物にするためでもあった。
勝負は危機感を感じたクセロシキが止めに入ったことや、ゼルネアスがエックスたちを連れて撤退した事で中断したが、
彼女の参戦により、ワイがゼルネアスに認められたおかげで、エックスたちが絶対優位に立っていた状況を完全にひっくり返してしまった。
そして、ある意味では最終兵器以上の脅威を手に入れたパキラは、名実ともにフレア団最強の存在として君臨することに…!!
人間関係
ワイにはエックスたちとはぐれた時、コレアと共謀している所を一部目撃されており、対決フラグが立っていた。
後にゼルネアスに認められたワイ、イベルタルに認められたパキラとして対決しており、このフラグは回収されている。
カルネには正体はバレていない時点でも、「炎の女」「秘めたる炎」「底が知れない人」 と恐怖の感情を抱かれていた。
他の四天王とはプライベートで会ったりもするしポケモンバトルもするがパキラに関してはそういうことが一切ない。
(その為上記のゲーム版に於けるスパイ疑惑もほぼ確定してきている)
パキラの方は、自分の邪魔をし続けているカルネに対し、「早く焼き尽くしてしまいたい」と言うなど、四天王としての仲間意識どころか殺意を抱いている。
そして「大樹」の戦いに参戦した中にカルネがいると知るや、彼女を始末するために自身も参戦する(ここで初めて自身の正体をバラした。)など、カルネに対して異常なまでの執着心を抱いている。
首領格として
部下に対しては暴君そのもの。ゲームにおいての「部下に暴力で制裁する」事が反映されている。
・自分が雇った宝石強盗を「報酬(兼、口封じ)」として、カエンジシ(♀)の炎で火達磨にする
・任務に失敗したしたっぱを 鎖で拘束してリンチする
・褒めちぎって煽てる
・上記の通りアサメシティの住民たちを誘拐・洗脳する
など、人間としての良心のかけらもない事が伺える。
その悪辣振りは同作に於いて悪人に改変されたナツメやカリンが可愛く見えてしまう程である。
ただし、四人の女性博士達のことは寵愛しており、アケビに自らのカエンジシを貸し与えたり、充分に役目を果たしたギルガルドを鍛えたコレアを褒めるなど、ナンバー2としてのカリスマ性も兼ね備えている。
それでいて、アナウンサー時には屈託のない営業スマイルをしているなど抜群の演技力を持っており、その演技力はある意味ではカルネをも上回る。
そして強制的な手段でなく伝説のポケモンを従わせた悪の組織のボス(クラスのキャラ)は何気にポケスペでは史上初である。
(Nは悪人とは言い難いため、除外とする)
やはり暴君なだけではない資質も持っているのだろう。
ちなみにこのイベルタルの捕獲はクセロシキ達にとっても全くの想定外であり(彼らにすれば最終兵器発動のためどちらかを回収できれば良いという程度の感覚であり、普段冷静なクセロシキもかなり動揺していた)、単なるフレア団のナンバー2なだけではない彼女独自の野望も抱いている(フレア団をも利用している)ようである。
このように本性を表した直後でもゲーム以上に極悪人となっており、「大樹」の争奪戦ではアサメシティの捕虜たちは解放されたとはいえ、事実上カルネにもエックスたちにも完全勝利するという、衝撃的なデビューを飾った。
しかもその際のバトルもカルネをじわじわと嬲る事が目的であり、全く本気を出していない事が伺える。
フラダリと並んで最大の敵、もしくはX・Y編におけるラスボスになるであろう事が示唆されている。
特別編
「特別編」では最初、ディアンシーに興味を持ち、宝石強盗を金で雇い、ディアンシーとメレシー達が暮らす洞窟を襲撃、ディアンシーを誘拐させようとした。
しかしながら、偶然その場に来ていたカルネとコルニ、コンコンブル達によって計画は失敗。
代わりにディアンシーが産み出したダイヤモンドをまんまとせしめていた。
希少なポケモンを最終兵器発動前に保護しようなどというものではさらさらなく、完全な私利私欲の為であったと思われる。
余談
ゲーム版では史上初の悪の組織のメンバーの四天王であり、女性では史上初の悪の組織のメンバーのポケモンリーグ関係者である(ジムリーダーを含めたボス級トレーナー全体でいえばサカキ以来)。
ポケスペで悪人に改変されたジムリーダーや四天王はいたが、ゲーム本編において明確に設定されたのは今回が初めて。
今までは一枚岩のイメージがあったジムリーダー・四天王のリーグ関係者だったが、彼女の存在はそうしたイメージとは一線を画したキャラクターと言える。
今までの幹部クラスの人物は後に改心したり、組織から離脱したり、逮捕されたりなどして、何かしらの制裁を受けていることが多かったが、彼女は改心もフレア団からの離脱の意思もない為、ある種勝ち逃げに等しい後味の悪い結末となってしまっている。
ちなみに公式サイトのホロキャスターの紹介ページが作成された時に既にアナウンサーとしての彼女の姿が公になっている。
発売後四天王と判明、さらにクリア後フレア団としての正体が判明と、二重三重の仮面を被ったキャラでもあった。
彼女は四天王として、アナウンサーとして確固たる地位を築いている他、歴代でもトップクラスの財力・権力をその手にしている。
リーグチャンピオンとはいえ一介の市民にすぎない主人公や、国際警察とはいえ過去に傷を持つハンサム一人だけでは、正攻法の手段で彼女を告発することは、現段階では極めて難しいものと思われる。
この辺りはやはり、マイナーチェンジ版にて決着が付くことになると思われるが…。
「正義」の為に部下も平然と切り捨て、カロス地方を「破壊」し、多くの人々を虐殺しようとしたパキラ。
彼女の「目的」と「正義」は、如何なるものなのだろうか…
もしもマイナーチェンジ版が発売された暁には、こういった姿で主人公の前に立ちふさがるかもしれない。
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