概要
映画や特撮ドラマなどに登場するモンスターを写真、イラスト、文章などで紹介した書籍のこと。作中では一切語られていないような裏設定などが細かく乗せられている。モンスターと表記したが、改造人間や宇宙人、ロボットなどが掲載されていることも多い。
他の図鑑と違うところは、出身地(一般的な図鑑の生息地に該当。一部怪獣・宇宙人は出現地)や必殺技、弱点に至るまでやたら詳細な情報が掲載されていること。ドミノ星人はパンの味がするとか、スカイドンのうろこは1枚100tするとか、ラドンのチョップはジャイアント馬場2万人分の威力だとか。
これについて空想科学読本著者の柳田理科雄氏は「空想科学世界の住人は、自分の情報を積極的に公開しなくてはいけない」という「掟」があると評した上で、「ジャイアント馬場」という基準に着目し、「ジャバ」という単位を独自に設定、空想科学世界で最強の怪獣は誰なのかを真剣に考察している。
大伴昌司の登場後はメイン画像のように内部図解が描かれることも多くなった。
また「一兆度の火球」は彼の産物である。
よくある設定
怪獣脳
途轍もない知能指数を有しているか、悪いことしか考えていないのかのどちらか。
☆例
怪獣眼
猛烈に遠い距離の呆れ果てるほど小さい物を視認できる。
稀に図鑑執筆者のミスなのか非常にしょぼいときもある(人間が視認できる恒星が見れないなど)。
☆例
作品名 | キャラクター | 解説 |
---|---|---|
ウルトラマン | バルタン星人 | 10㎞先の米粒が見える |
ウルトラマンタロウ | タガール | 深海2万m(そんな海は地球に存在しない)で10㎞先が見える |
ウルトラマン80 | ギコギラー | 10光年先の小惑星が見える |
ジョジョの奇妙な冒険 | カーズ | 視力は天体望遠鏡並み |
怪獣耳
とんでもなく離れた、最悪地球外惑星としか思えない距離で落下した針の音を聞き取れる。
音のエネルギーが先に尽きそうである。
☆例
怪獣口
凄まじい量のエサをペロリと平らげる容積。
☆例
怪獣キバ
☆例
作品名 | キャラクター | 解説 |
---|---|---|
帰ってきたウルトラマン | アーストロン | 鉄を噛み砕いて食べる |
怪獣表皮(鱗、装甲)
あらゆる武器や環境の変化を想定しそれに耐える。仮に映像作品でヒーローにすぐやられたとしても。
☆例
怪獣胃袋
☆例
作品名 | キャラクター | 解説 |
---|---|---|
帰ってきたウルトラマン | ベムスター | 食べられないものが存在しない |
怪獣心臓
疲労という概念が無い。
☆例
怪獣腕
よくわからないが勢い一点張りのパワーを有する。
☆例
作品名 | キャラクター | 解説 |
---|---|---|
ウルトラマン | レッドキング | パンチはダイナマイト1万tの一斉起爆に匹敵する |
ウルトラセブン | ウルトラセブン | 10万tタンカーを持ち上げられる |
帰ってきたウルトラマン | ナックル星人 | 一撃で黒部ダムに穴を開ける |
キン肉マン | キン肉スグル | ダイヤモンドを粉砕する |
怪獣脚
上記のような無茶苦茶なパワーに加え、新幹線を凌駕するようなスピードを持つ。仮に映像作品ではノソノソ歩いてばかりいたとしても。
☆例
怪獣尻尾
これも勢い一点張りのパワーで自己アピールする。
☆例
作品名 | キャラクター | 解説 |
---|---|---|
ゴジラ | ゴジラ | 尻尾の力はジャイアント馬場5万人分 |
ウルトラQ | ボスタング | タンカーを両断する |
帰ってきたウルトラマン | ゴーストロン | ダイナマイト1万発の一斉起爆に匹敵 |
ウルトラマンA | バキシム | 重戦車を50㎞先まで吹っ飛ばす |
ウルトラマンレオ | アンタレス | 富士山を斬り飛ばせる |
エネルギーぶくろ
とりあえず火や光線を吐く怪獣はこれを書いておけば説明がつく。
実在する内蔵名を関するわけにはいかなかった怪獣図鑑の救世主用語。