データ
概要
ドラゴンポケモン・ボーマンダがメガシンカした姿。
既にメタグロスがメガシンカする事が確定していた為、ボーマンダのメガシンカによって第3世代の600族は両方メガシンカを得る事となった。
デザインが非常に鋭角的に変化し、戦闘機の前進翼がモチーフであろう三日月状になった翼で行く手を阻むものを全て切り裂く。
ちなみにこの翼は常時三日月状をしているわけではなく、飛行する際に変形する様子(アニメ版より)。
一見前足が消えたようなデザインになっているが、よく見ると肩の鎧の中に折り畳んでいるだけでありなくなったわけではなく、メガシンカ時のアニメーションで折り畳む様子を見る事ができる。
登場後すぐにtwitterでクソコラグランプリが出回る程見た目に関する評価は良くなかったが、実際は公式イラストとスカイバトルによる弊害だったと言える。
ゲームでの性能
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ボーマンダ | 95 | 135 | 80 | 110 | 80 | 100 | 600 |
メガボーマンダ | 95 | 145 | 130 | 120 | 90 | 120 | 700 |
メガシンカ前比較 | 0 | +10 | +50 | +10 | +10 | +20 | +100 |
能力は鋭角的になったにも関わらず防御が大きく上昇する。
元々進化前のコモルーはボーマンダより防御種族値が高かったので一進化前の要素を取り戻したというところだろうか。
その耐久は耐久無振りでもマリルリ(無論「ちからもち」)の「じゃれつく」どころか攻撃特化メガエルレイド(攻撃種族値165)の「れいとうパンチ」(4倍)でなければ確1にできないというよく分からない事になっている。耐久に振れば言わずもがなである。
これに加えてメガシンカ前の特性が「いかく」ならば大半の物理型ポケモンを起点にできてしまう。
加えて素早さもドラゴンタイプ3位まで上昇。補正無しで素早さに努力値を限界まで振っても最速ガブリアスを抜ける。
但しあくまでも「数値上は抜ける」と言う話でありメガシンカである以上持ち物は固定なので、こだわりスカーフ等には注意が必要。ついでに補正無しだとラティ兄妹が抜けないのが難儀。
反面攻撃・特攻はほとんど上がっていない(攻撃はオノノクスに、特攻はサザンドラに僅かに届かない)が、後述の特性も考えると妥当とも言える。
むしろ前述の物理耐久の高さを活かして「りゅうのまい」を積むことを考えると、これ以上の火力を求めるのは野暮であろう。
メガシンカしたことによるタイプの変化は無い。
元々ボーマンダはひこうタイプの技にあまり恵まれないこともあり、この特性の恩恵は非常に大きい。
メガカイロスと違い特攻も高く、物理は「おんがえし」や「すてみタックル」、特殊は教え技で「ハイパーボイス」等の有用な技を習得できる為如何なる型でも特性を活用できる。
ちなみに「こうげき」特化「すてみタックル」は舞わなくてもHP振りマリルリを乱数1発にしてしまう。まあ、物理特化が基本のマリルリがいかくを入れられて居座る道理はないのだが。
やけど対策に「からげんき」を入れたり、「あばれる」「はかいこうせん」「ギガインパクト」で浪漫を求めるのも一手である。
その代わりメガカイロスと異なり「でんこうせっか」や「フェイント」などの先制技を覚えない。
破壊力重視のメガボーマンダ・小技重視のメガカイロスと言ったところだろう。
基本的の技構成は特性の乗るノーマル技の他、サブウェポンとしてははがねタイプ対策に「じしん」や「だいもんじ」が選ばれることが多い。
補助では「りゅうのまい」の他、シングルでは耐久を活かした「はねやすめ」、ダブルでは「まもる」の他「おいかぜ」も候補となる。
一方でメガシンカ前は主力技となっていたドラゴン技はあまり積まれない。よくてりゅうせいぐんがいいところである。技スペースが足りないと言う事もあるが。
基本的にメガシンカ前の特性は上記の通り「いかく」が選ばれる事が多い。
が、「トレース」「まけんき」「かちき」持ち相手だと逆利用されかねないのが難儀。特にポリゴン2との相性は最悪である。
シングルで物理型として運用する場合、これらの特性を避ける為にあえて「じしんかじょう」を選ぶ人もいなくはないが、メガボーマンダを動かしやすくする為のサポーターは必須となる為玄人向けである。
パーティの相方として多いのはバンギラス+ドリュウズやウルガモス。
最近はもっぱらマンムーと組まれている事が多い。
凄まじい火力と物理耐久を備えている為、ORAS初期環境に席巻し環境を荒らし尽くした。
……が、ポケモンは万能ではない。必ず弱点と言うものが存在する。
欠点は特防が90と言う不安な数値で止まってしまっている事。
ボーマンダの弱点であるこおり技・フェアリー技は特殊技が多く、特防不安のボーマンダは哀れ一撃で落とされかねない。特攻無振りのメガチルタリスのハイパーボイスですら一撃圏内に入っている為要注意。
そして火力の殆どをスカイスキンに依存してしまっている為、対象技の通りが悪いと途端に火力不足が目立ち始めてしまう。特にロトムやはがねタイプ相手だとサブ技で対抗せざるを得ず途端にジリ貧化する。技構成的にサブ技で対応できない事は少なくないが、ほのお技が無いとエアームド相手になす術がなくなる。
素早さのラグに関しては素早さが上がるメガシンカ共通の悩みなので割愛する。
その為、研究が進むにつれて欠点が大きく響き現在の使用率は多少落ち着いている。
単調な戦術では活かしきれない為、しっかり欠点も見据えた動かし方を理解すべきだろう。
余談
XY登場時から、『ルビーサファイア』のリメイク、そしてその一環としてメガボーマンダは既に一部で話題となっていた。
一説には「ドラゴン/ひこうタイプのメガボーマンダRとドラゴン/はがねタイプのメガボーマンダSの2種類にメガシンカする」という情報まで出るほど。
勿論、ただのデマである。
からをやぶるを覚えるべきという声もあるが、そうなると確実に第二のメガガルーラとなってしまう。
どちらにしろ、元ネタ由来のほのおタイプやどくタイプにはならなかったが。