「なんてこった!ケニーが殺されちゃった!」
Oh My God! They Killed Kenny!
「この人でなし!」
You bastard!
概要
サウスパークとは、米コメディセントラルで放映している切り絵風のアニメーションである。
可愛らしいキャラクターとは裏腹に、人種差別・エロ・グロ・スカトロ・いじめ・麻薬・同性愛・性転換・小児性愛・貧困・殺人・社会風刺・実在の著名人に対する名指しの攻撃や政治批判など、過激にも程がある成人向けな内容のギャップが特徴。
日本のアニメにも傾向が似た作品は存在するが(後述)、近年のテレビでは過激な表現への制約が大きくなってきているため、本作ほど過激なアニメシリーズを放送することは、今となってはもはや不可能と思われる。
しかしながらケーブルテレビ史上最高視聴率(スポーツ番組除く)を記録するなど、社会現象ともいえる大ブームを巻き起こした。
しょうもないスカ回などの酷い回は本当にひどいのだが、風刺エピソードやSF・ファンタジー回などは目を見張るほど素晴らしい完成度を誇るものも多く、エミー賞を何度も受賞するなど、番組そのものに対する評価は総じて高い。
R指定となった劇場版「無修正映画版」も日本公開された。
日本放送は途中で打ち切られてしまったが、「ギャリソン先生が性転換する話」、「放送禁止用語解禁」などカオスなエピソード満載。吹き替え声優陣も、すさまじい台詞の連発を臆することなく演じた。
シーズン3には日本アニメのパロディ『チンポコモン』というエピソードが登場するが、あまりの過激さから日本では放送禁止となっている。(やんごとなきお方が出演しているという事情もある。しかも悪役で)
また特記事項として作中に登場するオリジナル楽曲の完成度の高さも有名で、劇場版の主題歌はアカデミー賞にもノミネートされた。
日本アニメのOPをパロディにした「Let's Fighting Love」が日本では特に有名である。詳細は「素晴しいチンチンもの」へ。
なお、本編エピソードはサウスパーク公式サイトで無料配信されている。(もちろん英語だが)
登場人物
サウスパークの登場人物一覧の記事を参照。
著名なエピソード
S01E08「ダミアンのいんちきパパ(Damien)」
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後に準レギュラーとなる魔王サタンと救世主イエス・キリストの初登場回。
S01E12「メカ・ストライサンドの大迷惑(Mecha-Streisand)」
学校の授業の一環で遺跡の発掘調査をするスタン達。カートマンがゴミだと思って捨てた石器がこれまでにない未知の発掘品だった。当然TVニュースの速報に流された。
それを知った落ち目の歌手バーバラ・ストライサンドがサウスパークへやってくる。
『メカ●ジラのパクリじゃないか。』そう、日本の特撮のパロディだらけのバカ回。後にサウスパーク最強の敵となるメカ・ストライサンド初登場。
S03E10「チンポコモン(Chinpokomon)」
日本からのテレビアニメ『チンポコモン』、瞬く間に大ブームとなってしまったがそこへ日本企業の魔の手が迫っていた?
日本文化をパロディしまくった危険回。やんごとなきお方まで登場していた。日本未放送。
「無修正劇場版(Bigger, Longer & Uncut)」
初の劇場版。1999年公開。無修正の名のとおり卑猥な言葉が無修正で飛びかうのである。
カナダ人のテレンス&フィリップ主演映画「燃えよ!コウモン」が原因でケニーが死んでしまう。それがやがてアメリカとカナダの戦争へと発展する。
一方、地獄ではとんでもないワルがサタンと組んで悪の限りを尽くす。
S05E03「カルトっQ! 丸刈りータ☆で大脱走(Super Best Friends)」
新興宗教によってスタン達レギュラーが嫌々坊主頭にされてしまう。
邪神の存在を感知したイエス・キリストはスーパーベストフレンズ結成。後に大問題を引き起こすことになる。
S05E04「カートマン・レクターの鬼畜晩餐会(Scott Tenorman Must Die)」
スコット・テナーマンとカートマンの骨肉の争い。カートマンのキャラがどんどんサイコになっていった引き金。
S05E13「ケニー、死亡。(Kenny Dies)」
これまで何度か死んでいったは次回からは生き返ってきたケニーが本当に死ぬ話。
本当に不治の病となり余命わずかと宣言されたケニー、スタンが見舞いに来てくれない事に嘆き病院を脱走。一人さびしくサウスパークの山々を見つめながら彼はついに・・・。
そして次のシーズンでは死んだまま。しばらく未登場となった。
S07E15「アイクを訪ねて3000里(It's Christmas in Canada)」
初のエミー賞受賞作品。本来はカナダの孤児でブロフロフスキー家の養子になったアイク。カナダ本国から強制送還されることになった?義兄としてカイルはアイクを取り戻そうと仲間たちと共にカナダへと向かう。
S08E01「キケンなニンジャごっこ(Good Times with Weapons)」
ほんとに↑こんな絵柄で物語が進む。アメリカの二律背反的な倫理観を風刺した回。詳しい詳細は「素晴らしいチンチンもの」へ。
なお、シーズン10以降は日本語版が放送されていない。(後に全話ではないが「FOX bs238」で放送される。キャストは変更されている。)
S19E06「トゥイーク×クレイグ(Tweek x Craig)」
日本のBL文化が学校で紹介されたが、そこでトゥイークとクレイグのBL絵が例えとして使われ、そのせいで周りは二人が本当にゲイカップルと勘違いし、さらに東アジア系腐女子たちがその類の絵を量産し、噂は町中に広まって二人はみんなから応援されてしまう、という話。
作中に登場した様々な絵は実際に視聴者たちから募集したものを使っている。
pixiv内のカップリング詳細は「クレトゥイ」へ。(※腐向けなため苦手な人は注意。)
関連イラスト
pixivでは以下の、日本のアニメ調の画風とデザインに逆デフォルメ・逆作画崩壊したファンアートが多い。
日本でサウスパークっぽい感じの作品(五十音順)
- 行け!稲中卓球部
- オシャレになりたい!ピーナッツくん
- おそ松さん
- かいけつゾロリ
- がきデカ
- かってに改蔵 単行本11巻のカバー折の人物紹介と嘘予告は、サウスパークのパロディだった。
- 機動戦士ガンダムさん
- きょうふのキョーちゃん
- 銀魂
- クレヨンしんちゃん
- ケロロ軍曹
- こちら葛飾区亀有公園前派出所
- サイボーグクロちゃん
- 魁!!男塾
- サザエさん(原作およびアニメ初期)
- さよなら絶望先生
- ジュエルペットサンシャイン
- 絶体絶命でんぢゃらすじーさん
- ちびまる子ちゃん
- 茶目子の一日
- 天才バカボン
- ねこぢるうどん
- パタリロ!
- パラッパラッパー
- パンティ&ストッキングwithガーターベルト
- 秘密結社鷹の爪
- +チック姉さん
- 星のカービィ 黒い任天堂も参照。
- ポプテピピック
- ボボボーボ・ボーボボ
- まんゆうき
- ヤスジのポルノラマ_やっちまえ!! 谷岡ヤスジも参照。
- 妖怪ウォッチ
- レッツラゴン
- 笑ゥせぇるすまん
※「サウスパークっぽい」といっても、アメリカと日本では「表現の自由」の程度が異なる(日本ではアメリカに比べエロ方面での表現やパロディが意外なほど自由だったりする一方、残虐表現や政治・宗教に関わる表現は忌避される傾向が強い。また時代が下るほど過激な表現への制約が大きくなる傾向にある)ため単純に「過激さ」を比べることは見当違いとも考えられる。これらの作品はあくまでも、サウスパークと表現が若干似ているというレベルである。