概要
松本人志原作の超ブラックアニメ。
画風は一見児童アニメ風でコミカルなものだが、「普通のアニメでは出来ないことをやろう」をコンセプトに制作されただけあってかグロシーンなど当たり前、回によってはエロシーンもある(ちなみに1話目から北斗の拳の悪役のごとく人体爆裂が炸裂。しかも北斗のように影絵風にする、噴き出す血を光る液体にする等のそういった修正もない)。さすがにひでぶ、あべし等の断末魔は無いが、恐らく世紀末の悪党達もドン引きするしかない。
目の前の惨状も「もー、キョーちゃんたら…そこまですることないのに~」とまったく気にしないシンイチ少年の図太さは必見。
一見子供向けっぽいが実態は子供に見せられないシロモノという点ではエルサゲートにも似ているが、そのエルサゲートも裸足で逃げ出すだろうスプラッターかつグロテスクな描写や、露骨な下ネタや性表現、他局番組や有名人をモデルにしたキャラクターが痛烈に皮肉られこき下ろされたりするなど、その過激さは群を抜いていて、一時期WikipediaでもHTFやサウスパークなどの過激なアニメ作品の先駆的存在と評されていたほど。
日本製アニメとしてはこれが随一なのは間違いない。
それ程までに過激な内容のアニメも、深夜番組ではなく日曜夜8時台というゴールデンタイムに堂々放送されていたという事実もまた恐ろしい。(全国ネットの高視聴率番組の枠内で放送、しかも当時はまだBPO発足前であった)。
視聴者からのクレームが相次いだ事で全7話という打ちきりになってしまったが、1話完結式だったので消化不良ということはなく、またパロディの元となった著作権者や登場人物、視聴者等から公式に訴えられることは結局無かった。
当作品が放送された時代はまだインターネットが普及する少し前の時代であったからこそこれほどまでに危険過ぎる作品を堂々と放送できたのかもしれない。
全7話となっており、7話の最後には「つづく」とのエンドマークが表示されたにもかかわらず、続きが放送されなかったため最終回となった(短期間で打ち切られたアニメとしては『ドン・ドラキュラ』や『異種族レビュアーズ』も存在するが、一部地域では当該局以上に放送した例もあるため、正確な話数と総放送時間では本作が日本一の短さである)。多々「ダウンタウンのごっつええ感じ」のシリーズはDVD化されているが、本作は現在まで商品化されてはいない。このような作風なので、即発売禁止は避けられないだろう。
「アニメや映画・ドラマの吹き替えなどは絶対に本職の声優がやるべきだ」という松ちゃんの意向を反映してか、出演声優がやたら豪華(出演した声優については登場人物の項目も参照)で、第2話に登場した松ちゃん役は子安武人だった(ちなみに、相方の浜ちゃんのCVは田中一成)。
主題歌を歌っていたのは、当番組にレギュラー出演していた篠原涼子。コーラス(合いの手)で浜ちゃんも参加している。なお二人共ダブルミリオン歌手である。
ニコニコ動画やYoutubeで一部視聴可能だが、前述した通り過激な内容(特に第1話と第7話は今なら深夜でも放送できないであろうレベル)なので視聴の際は注意。第7話に至ってはションベン合戦である。
登場人物
出演者の多くはぷろだくしょんバオバブ所属者であった。
キョーちゃん(CV:不明)
「オバケのQ太郎」のQ太郎に酷似したキャラクター。メッチャ悪い目付きと出っ歯が特徴。うなるような声を出すが喋れないのでセリフは皆無。
ちなみにモヒカンと出っ歯はぶっとい腕(足)に変えることができる。
シンイチとは親友で、彼や彼が肩入れする人物が窮地に陥ると必ず助けるが、そのためとあらば敵対する人物を残酷な手段を用いて殺し、女にわいせつ行為を加えるなど手段を選ばない。豚足が大好物。
シンイチ(CV:岩坪理江)
キョーちゃんの親友。どことなく藤子不二雄作品によくいる人畜無害な主人公キャラに見える(木手英一そっくり)。
だが相当な鉄メンタルというよりも鉄面皮で、毎回キョーちゃんの起こす惨事に対し冷静にツッコんで締めている。またかなりの毒舌で、キョーちゃんに締め上げられた人物だけでなく、救われた人物に対しても、容赦なく辛辣な言葉を浴びせている。
電気屋のオジサン(CV:富山敬)
第1話のゲストキャラ。シンイチとキョーちゃんがおつかいで訪れた家電量販店の店員。
1話目にしてもっとも悲惨な最期を遂げたキョーちゃんの犠牲者である(キョーちゃんの被害者という点では、電気屋に向かうキョーちゃんに踏まれた車が最初)。
接客態度が非常に悪く、お使いで一番安い電球(160円)1個を買うのに1万円札で支払ったシンイチに「ん?1万円!? もっと細かいのないの?細かいの」と言いながら取り上げ、「まったく、1万円札で電球1個しか買わないなんて…ウチは両替所じゃないんだから しかも何これ、一番安い電球じゃないか……普通は悪いと思ってねェ、他のもんも買うんだけどねぇ……あんたみたいなのが大人になるんじゃ、将来の日本は真っ暗闇だよォ…まったく!!」と長々とイヤミを飛ばしたため、キョーちゃんをブチギレさせてしまい、虐殺された(対するシンイチは「はい、すいません…」と申し訳なさそうにしていた程度)。
まず頭を握りつぶされ、次にミキサーで砕かれ、キョーちゃんに一気飲みされた…かと思いきやすぐ吐き出されて掃除機で吸い込まれ、全身圧縮。それでも気が収まらないのか、ご丁寧にアイロンがけしたあと掃除機の送風で風船のように膨らまされて木っ端微塵にさせられた。
第3話以降は、実在の人物のパロディキャラが多数登場している。
その他のゲスト出演者
このうち太字の人物は、複数の回で異なるキャラを演じている。
一龍斎貞友、塩屋浩三、吉水孝宏、相沢まさき、緒方賢一、堀内賢雄、松井菜桜子、チョー、山崎たくみ、有本欽隆、一城みゆ希、島香裕、田口昂...etc.