概要
馬に乗って(騎乗と言う)、馬を操縦する人。日本では一般的に競走馬に乗る人を指す。
競馬騎手
JRA並びにNARのレースや調教の際に馬に乗って、ペースを調節したり鞭を打ったりする。
レースに出場するときは、勝負服と呼ばれる派手な服を着る。
主戦騎手と言い、その馬に騎乗する騎手がはっきりと決まってる場合がある。(例としてディープインパクトと武豊)
騎乗する馬・レースによって、馬具を含めた重量を変える必要があり、常に減量が求められる。その為、ご飯が食べられない場合も少なくない(逆に1回の騎乗で体重を落としてしまう事があり、水分摂取などでその分を戻す作業も必要となる)。例として、JRA所属の騎手として最も高身長な武幸四郎は身長177cmに対して、体重52kgであり、かなり過酷な減量を強いられている。
競馬騎手になるには?
日本の場合、JRAなら競馬学校を、NRAなら地方競馬教養センターの卒業後、騎手免許の受験が一般的である。期間は競馬学校は3年間、地方競馬教養センターなら2年間であるが、入学試験の倍率が高く、しかも退学する生徒も毎年出ているほど厳しい。ちなみに両校とも全寮制である。
その後、騎手免許試験に合格すれば、競馬騎手になれる。免許はJARとNRAが別々に作っており、またJARは平地競走、障害競走と分かれている。(NRAは平地競走とばんえい競走)
免許期限は1年間で、更新の為の試験を受ける必要がある。
稀有な例ではあるが、海外の騎手免許取得後、JRAの騎手免許を取得することも出来る。2014年度からは外国人騎手には英語による1次試験(筆記)と、技術試験の免除が行われるようになり、2015年度からミルコ・デムーロとクリストフ・ルメールがJRAの騎手免許を取得し日本で騎乗している。
騎手の生活
これは、中央競馬に所属する一般的な騎手の1週間のスケジュールである。中央競馬はほぼ土日に開催される為、このようなスケジュールで回る事が多い。
月曜日
ほぼ完全にオフ
火曜日~木曜日
朝4時~10時:調教
10時以降:厩舎作業
金曜日
朝4時~10時:調教
調教終了後~21時:競馬場へ移動し、調整ルームへ。ここから「軟禁生活」となる。
土曜日
終日:レース
レース終了後:再び調整ルームへ
日曜日
終日:レース
レース終了後:オフ
※調整ルームとは?
公正確保の為に外部との接触を一切遮断し、騎手のコンディションを調整する為の宿舎で、各競馬場に設けられており、一度入ったら外出は勿論、電話・ネットも禁止され、携帯電話も没収される(違反した場合、騎乗停止となる)。また到着は21時までと決められており、余程の事がない限り、到着時間に遅れる事は許されない。
宿舎内はおよそ6畳一間の個室が並び、騎手の希望に応じて和室と洋室が選択可能。いずれも布団(ベッド)とテレビ付きで、中にはゲーム機(ネットに接続していない事が条件)を持ち込む者も。
共用設備も充実しており、食堂や簡易の売店、トレーニングジム、サウナ付き大浴場も備わる。サウナは、ここで体重を調整する為に付いている。
美浦・栗東のトレーニングセンターにも同様の調整ルームがあり、美浦所属騎手が府中・中山で、栗東所属騎手が阪神・京都・中京で騎乗予定がある場合、こちらを利用する事も出来る(美浦所属が栗東トレセンの施設を利用する事あるいはその逆も可能)。この場合、早朝の調教・厩舎作業のみ宿舎からの外出が許され、作業終了後、マイカーもしくはJRAが手配したタクシーで競馬場へ移動する。
主な騎手
※五十音順
JRA
現役騎手(2020年現在)
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や・ら・わ行
元騎手
※■は調教師に転身した人物。
※†は故人。
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や・ら・わ行