概要
2001年8月23日に発売されたアクションゲームでのちシリーズ化される。1作目はナンバリングがないものの後にシリーズ化していったこともあり、公式にも「1」と表記されるようになっている。
元々、このゲームはバイオハザードシリーズの新作、「biohazard4」として出される予定で作られていた作品だった。しかし、アクション要素を強めすぎてしまった為に、ゲームの方向性がバイオハザートと全く異質な物へと変化。その為か、バイオハザードではない新作のゲーム『Devil May Cry』として製作・販売。
初代には、マップ切替時のドア・梯子の音や、メニュー画面のレイアウト等、初代のダンテはバイオのレオンとよく似ているなど、その名残と思われる箇所がいくつかあり、その後に出た「biohazard4」にも、「Devil May Cry」とよく似た建造物やシーン&オブジェクトが見受けられる。
なお、第1作からTVCMに力を注いでおり、今は亡き水野晴郎も金曜ロードショーを意識した雰囲気で出演している。
略称は「DMC」だが、pixivでは珍しく現時点では略称よりも「デビルメイクライ」タグの方がhit数が多い。これは「デトロイト・メタル・シティ」との混同を考えると、こちらのタグを主流にする方がスムーズかもしれない。
ストーリー
今から2000年前。強大な力を持つ魔界の帝王、魔帝ムンドゥスが大量の悪魔を従え人間界へ進攻しようとしていた。だがそんなムンドゥスの前に立ちふさがる者がいた。その名はスパーダ。彼もまた悪魔でありながら、正義の心に目覚め人間のために剣を取って戦いムンドゥスを魔界ごと封印、人間界に平和がもたらされた。
そんな話が「伝説の魔剣士スパーダ」というおとぎ話や伝説となり、彼の戦いを信じる者も少なくなった現代。だがスパーダの伝説は本物であり、その血と力を受け継ぎ悪魔と戦う男がいた。スパーダの血を受け継ぐ凄腕のデビルハンター・ダンテは、幼い頃に母エヴァを殺した悪魔を探し出して仇を討つために悪魔退治専門の便利屋「Devil May Cry」を構え、悪魔と戦っていた。
ある日の夜、事務所にトリッシュと名乗る美女が訪れる。彼女はダンテにエヴァを殺したのがムンドゥスであることを伝え、そのムンドゥスが復活しつつあり、復活を阻止してほしいという依頼を持ち掛けてきた。
ダンテはエヴァの仇を討つべく依頼を受け、絶海の孤島マレット島に降り立ち、ムンドゥスが差し向けた悪魔たちとの死闘に身を投じる。
登場キャラクター
関連イラスト
関連タグ
神曲:ダンテやバージルの名前の由来
シリーズ化
第一作がヒットして以来、カプコンの看板タイトルとしてシリーズ化される。コンシューマー機だけでなく、「3」と「4」はPC版が発売されている他、WOWOWでTVアニメ化され、「3」は携帯のアプリやパチスロにもなっている。これまでのシリーズ累計販売数は全世界で2000万本(2019年3月31日時点)を超える。
時系列はナンバリングタイトル5作品と2007年のアニメは同じ世界観で展開されている。ただし時系列はナンバリング順ではなくところどころ前後する。
2013年に発売されたアートワーク&設定資料集である「グラフィックアーツ」では時系列は3→1→(アニメ)→4→2とされていたが2019年の5発売に伴って時系列に関する設定変更が行われ、3→1→(アニメ)→2→4→5となった。
公式動画「5分でわかる『デビル メイ クライ』ストーリー」や5の小説版における描写などから変更されたことが分かる。
シリーズ登場キャラ
メインキャラ
ダンテ | ネロ |
---|---|
CV:詳しくは関連項目を参照 | CV:ジョニー・ヨング・ボッシュ |
吹き替えCV:森川智之 | 吹き替えCV:石川界人 |
バージル | V |
CV:ダン・サウスワース | CV:ブライアン・ハンフォード |
吹き替えCV:平田広明 | 吹き替えCV:石川界人 |
歴代ヒロイン
主要キャラ
作品一覧
ナンバリング
作品名 | 略称 | 発売年 | 対応機種 |
---|---|---|---|
デビルメイクライ | DMC | 2001 | PS2 |
〃 | DMC | 2019 | Switch |
デビルメイクライ2 | DMC2 | 2003 | PS2 |
〃 | DMC2 | 2019 | Switch |
デビルメイクライ3 | DMC3 | 2005 | PS2 |
〃 | DMC3 | 2020 | Switch |
デビルメイクライ4 | DMC4 | 2008 | PS3、XBOX360、WindowsXP/Vista |
デビルメイクライ5 | DMC5 | 2019 | PS4、XBOXOne、PC(steam) |
リブート
「DmC Devil May Cry」として2013年に発売された。略称はDmCD。ナンバリングは無いが5作目に当たる。色々あって続編ではなくパラレルワールドによる外伝的な作品に変更された。故にダンテ・バージル等、登場人物の名前はナンバリングと同じだが全くの別人、世界観も別世界になった。本作の全世界累計販売本数は240万本。
PVが公開された時や開発スタッフの発言に賛否が巻き起こったお騒がせな作品。
HD・コレクション
近年ではHD化やシリーズを纏めて発売されたりと手ごろに遊べる形になっている。
作品名 | 略称 | 発売年 | 対応機種 |
---|---|---|---|
デビルメイクライ3 SpecialEdition | DMC3SE | 2006 | PS2、WindowsXP/Windows2000 |
Devil May Cry HD Collection | DMCHD | 2012 | PS3、XBOX360 |
デビルメイクライ4 SpecialEdition | DMC4SE | 2015 | PS4、Xbox One、windows7/ Windows8.1 |
デビルメイクライ5 SpecialEdition | DMC5SE | 2020 | PS5、Xbox Series X |
派生・コラボ
アニメ
WOWOW版
「Devil May Cry」として2007年にWOWOWで放送。全12話。制作はマッドハウス。
ゲームのキャラクターと設定を使用しているが、シナリオは新しいオリジナルアニメ。アニメのみのオリジナルキャラクターも登場する。ゲームではあまり描かれないダンテの事務所の日常が描かれている、作品の時系列は「1」と「2」の間。
詳細はデビルメイクライ(アニメ)。
Netflix版
2018年11月にNetflixにてアニメシリーズ化されること発表された。配信時期は未定。Netflixアニメシリーズ「悪魔城ドラキュラ -キャッスルバニア-」のプロデューサーであるアディ・シャンカルが製作を務める。
アディ氏は「デビルメイクライ」と「悪魔城ドラキュラ」が世界観を共有することを明かしており、これらのシリーズは「ブートレグ・マルチバース(Bootleg Multiverse)」と現在呼ばれている新ユニバースの作品として展開していくことになるそうだ。
コラボ
同社ゲームとのコラボ
他社ゲームとのコラボ
- 真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE マニアクス
- ダンテ(DMC2)
- 2020年に発売されるHDリマスター版ではDLCとして登場予定。
- ダンテ(DMC2)
- MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds
- ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3
- バージル(DMC3)
- 前作の二人は続投。
- バージル(DMC3)
- PROJECT X ZONE
- PROJECT X ZONE 2
- バージル(DMC3)
- ダンテのみ続投。
- バージル(DMC3)
- D×2真・女神転生リベレーション
- BAYONETTA
- DMCのキャラクターは登場しないが、「DMC」との関連性を示唆する設定が見られる。詳細は「BAYONETTA」の記事参照。
舞台
2015年には戦国BASARAとの合作「戦国BASARA vs Devil May Cry」が2019年には単独舞台「DEVIL MAY CRY - THE LIVE HACKER -」の2作が上演された。
詳細は舞台デビルメイクライ。
その他
この他にもコミカライズ、小説、パチスロと様々な分野へ広がりを見せた。
何度か実写映画化の話もあったが中止になった模様。
関連イラスト
最古のイラスト
関連タグ
会社・スタッフ | カプコン、神谷英樹、三上真司、小林裕幸、竹安佐和記 |
---|---|
ナンバリング | デビルメイクライ、デビルメイクライ2、デビルメイクライ3、デビルメイクライ4、デビルメイクライ5 |
略称 | DMC、DMC2、DMC3、DMC4、DMC5 |
リブート | DmC デビルメイクライ |
派生 | デビルメイクライ(アニメ)、舞台デビルメイクライ |
武器 | リベリオン、閻魔刀、アラストル、魔剣スパーダ、魔人化 |
コンビ・グループ | ダンテーズ、半魔双子、バジネロ親子 |
NLCP | ダントリ、ネロキリ |
ネタ | ダンテコッタイ、モッサリッシュ、2様、デビル名倉イ、名倉ンテ |
クロスオーバー | BASARAメイクライ、ベヨダン、刀剣悪魔、DMCパロ |
表記揺れ | DevilMayCry、devilmaycry、鬼泣 |