「人間は信用出来ねえ」
「ぶっ飛べ!!!」
基礎データ
他言語版での名称
英語 | Volcanion |
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イタリア語 | Volcanion |
スペイン語 | Volcanion |
フランス語 | Volcanion |
ドイツ語 | Volcanion |
概要
第6世代で登場する、幻のポケモンの1匹。2013年10月末頃にディアンシーやフーパとともに海外で存在がリークされ、2015年12月15日に公式サイトおよびコロコロコミック2016年1月号誌上においてその存在が公式に解禁された。
名前の由来はボルケーノ(Volcano=火山)+エクスプロージョン(explosion=爆発)からと思われる。
鼻の穴が4つある。
背中に背負ったリング状のアームが特徴的で、ここから水を吸い取り体内の器官で霧や高温の水蒸気を発生させ、水蒸気爆発による衝撃波を起こす。その威力は山林を吹き飛ばし大地をえぐり、地形を変えてしまう程らしい。まさしくねっとうが最も似合うポケモン。
実際ねっとうをレベルアップで習得できる。
現実の火山の噴火も水蒸気爆発によって起きている例が存在する。
タイプは今までに存在しなかったほのお・みずの複合であり、同時にみずタイプの複合が揃い踏みする事となった。ポケモンカードでも火と水の複合のデュアルタイプという他TCGの多色に該当する扱いを受けている。
映画「ボルケニオンと機巧のマギアナ」の前売り券の購入特典で入手可能。幻のポケモンの入手方法としてはおなじみ――と言いたいところだが、ゲノセクトからフーパまでの幻のポケモンは劇場での入場者特典であったため、幻のポケモンが前売り券の購入特典になったのは地味にケルディオ以来4年ぶりのことだったりする。
また、2020年11月から行われている「幻のポケモンゲットチャレンジ」キャンペーンにも登場しており、13pに到達することでゲットできる。
(ただしこのイベントはスタンプラリー形式のため、アカウント増設という裏技でも用いない限りは30p集めても一度しか受け取ることができない)
ボルケニオンを手持ちに入れた状態でミアレシティのミアレ出版とキンセツシティのキンセツテレビに行くとボルケニオンに関する情報を教えてくれるイベントが発生する。
ミアレ出版編集長のマル秘メモによるとカロス地方南西部ではボルケニオンを国造りのポケモンとして崇める風習があるらしく、ボルケニオンが起こす水蒸気爆発によって自分たちの暮らす平野ができたと考えられているという。キンセツテレビ局長からはお蔵入りとなったジンダイ隊長がボルケニオンを調査するマル秘VTRを見せてくれる(実際には字幕だけ)。それによるとカロス地方だけでなくジョウト地方やシンオウ地方にも出没しているようである。
性能
特攻の種族値が130・攻撃の種族値が110と物理・特殊どちらでも戦える両刀性能。
専用技としてみずタイプの特殊技「スチームバースト」がある。
なんと威力110・命中95・3割やけどという「ハイドロポンプ」の完全上位互換である。
ボルケニオンの能力傾向ともマッチする為、専用技としては申し分ないだろう。
その他イメージに合う「ねっとう」や「だいもんじ」「ねっぷう」「オーバーヒート」などのほのお特殊技に恵まれる反面、「なみのり」は覚えられない。
物理技はタイプ一致では「アクアブレイク」「ニトロチャージ」「フレアドライブ」の3つを揃える。
サブ候補は「だいちのちから」「きあいだま」「めざめるパワー」「ウェザーボール」「じしん」「ばかぢから」「ストーンエッジ」「いわなだれ」など。
ほのおタイプとしては結構珍しく防御の種族値も120と高い。
数値としてはマグカルゴと同等だが、HPの種族値も80と平均レベルである為、物理耐久に関しては完全に引き離していると言っていいだろう。4倍弱点が無いのも評価点。
特防も90ある為、この手のポケモンにありがちな「耐久面がどちらかに偏り過ぎている」と言う事も無い。
その反面、素早さは70と幻のポケモンにしては低め。
こだわりスカーフを持たせれば130族を抜けるギリギリの数値である為、高速アタッカーにするのもそのまま鈍足アタッカーにするのもトレーナー次第であろう。
ただ、後述の欠点の事を考えると、やはりスカーフアタッカーが妥当か。
特性は「ちょすい」。
これにより1倍だったみずタイプの技は無効化される。ほのおタイプ史上初めてみずタイプの技を無効化できるポケモンである。
弱点はでんき・じめん・いわの3タイプ。ほのおが苦手とするじめん・いわにタイプ一致抜群を与えられると書けば聞こえはいいが、みずが本来有利なはずのこの2タイプに弱点を突かれるということでもある。
ボルケニオン以前の幻が悉く尖った性能を持っていた分、やはり落ち着いた性能が目立つ。
が、そのお陰で比較的安定した性能を持つ事に成功していると言える。
欠点としてはサポートは不得手。とにかく変化技は貧弱極まりない。
また、習得技の都合上ドラゴンタイプへの打点がほぼない点も悩ましいところ。できれば「めざめるパワー」はこおりタイプを粘りたいところである。他には「ウェザーボール」もある。
またタイプの関係上ダイマックスして一致技を撃つと、もう片方一致技の威力が半減してしまい、思うように火力が出せないことも多い。
ちなみに水蒸気爆発の逸話から予想した人も多いだろうが「だいばくはつ」を覚える。
しかもコイツの場合はレベルアップで普通に習得してしまう。
自爆する幻のポケモン、ここに極まれり。
映画
ぶっ飛べ!!!
情報公開とほぼ同時に更新されたポケモン映画公式サイトで、2016年ポケモン映画にボルケニオンが出演することが決定した。
ポスターでも堂々とその姿が公開。因みにキャッチコピーは『爆熱のボルケニオン、参上!』。
ボルケニオンの公式発表から2ヵ月後の2016年2月、映画の正式タイトル「ボルケニオンと機巧のマギアナ」が発表された。声は歌舞伎役者の市川染五郎(現・10代目松本幸四郎)が担当する。
大の人間嫌い(人間に従うポケモン達も例外では無い)で人里離れたネーベル高原に500年以上前から主としてマギアナたちと共に暮らしていたが、マギアナが人間にさらわれたことで救出に向かうも、ハンターに電磁パルス付きの枷を繋がれた上に凍らされて落下。
バトル中のサトシたちと遭遇した直後、もうひとつの枷が彼の腹部に繋がれ磁石の如く引き合った状態になった事が続き、不本意ながらもマギアナを救出するため共闘する。
テレパシーで人間と意思の疎通ができるが、ピカチュウを「電気ネズミ」と終始呼ぶなど物凄く口が悪い。勿論こんな前例は劇場版の幻のポケモンとしては今まで無い。
頑固者ながら根っこの部分は優しい性格で、普段は高原に住む人間から傷つけられたポケモンたちを保護している。
また高原で唯一人間に不信感を持たないマギアナからサトシたちに対する態度を強く注意された際はさすがに口をつぐみ、しぶしぶ彼らと協力するくらいには柔軟性がある。
その大きな図体に反し、アームから放出する水によってある程度飛行出来る能力を持っているが、バトルや撤退、牽制にも使用しており、容量にも限りが有る為に時々補充する必要がある。
ただ、くしゃみも相当なもので周囲に水蒸気爆発を放ってしまう場合もある。
サトシには何度も技をワザと当てていたが、いささか効果がないのは相手が悪かったため。
関連タグ
ヒードラン…同じく火山にまつわる伝説ポケモン。
セキタンザン…蒸気にまつわるポケモン。特性の1つもそのものずばり「じょうききかん」。
平成ガメラ…ボルケニオン自体の見た目・タイプと、飛行直前に周囲を煙で覆う所が似ていると言われる事がある。
玄武…五行で「水」に対応している他、背中のアームがさながら蛇のように見えるためにモチーフではないかと推測されている。
消防車:英名が「fireengine」で、放水ができるなどボルケニオンと多くの共通点を持つ。
ワザップジョルノ…別の意味でこのポケモンを有名にした存在
オディバトラス…外見がボルケニオンとよく似ている。ただし、あちらは岩や砂と関りが深く、生体はまるっきり異なる。