概要
都道府県または総務大臣の指定を受けた市町村(原則として競馬場が所在する市町村)が施行する競馬で、地方競馬全国協会が地方競馬全体を統括している。
かつては他の公営競技とともに地方自治体の収入源となってきたが、レジャーの多様化やパチンコ業界との競合、ギャンブル離れなどにより赤字に苦しむ所も多く、いくつもの競馬が廃止に追い込まれたが、生き残った競馬場は奇策を打ち出し、またネット発売やJRAとの提携を追い風に売上の大幅な回復を実現している。
(例として、大井競馬や高知競馬ではナイターレースが行なわれ、更に高知競馬では勝てない馬ばかり集め出走させる「一発逆転ファイナルレース」で収益を上げている。)
地方競馬が行われる競馬場は基本的にダートコースのみしかなく、盛岡競馬場にのみ唯一芝コースが存在する。
なお、地方競馬の勝負服はJRAとは異なり、馬主ではなく騎手ごとに決められている。
現在存在する地方競馬場
ホッカイドウ競馬(道営競馬)
ばんえい競馬
帯広競馬場(北海道帯広市)
岩手競馬
盛岡競馬場(岩手県盛岡市)※地方競馬では唯一芝コースが存在する。
水沢競馬場(岩手県奥州市)
南関東地方競馬
金沢競馬
東海公営競馬
兵庫県競馬
姫路競馬場(兵庫県姫路市)
高知競馬
佐賀競馬
廃止になった地方競馬場
中央と併催していた競馬場
札幌競馬場(2009年までホッカイドウ競馬を併催。北海道の開催権自体は留保されている)
函館競馬場(1997年(実際には1991年)までホッカイドウ競馬を併催)
新潟競馬場(2002年まで新潟県営競馬を併催)
中京競馬場(2002年まで愛知競馬を併催。開催権は留保されている)
ホッカイドウ競馬・ばんえい競馬
※札幌と函館ではホッカイドウ競馬と中央競馬を、旭川、岩見沢、帯広ではホッカイドウ競馬とばんえい競馬を併催していた。帯広からのホッカイドウ競馬撤退は1997年。
旭川競馬場(北海道旭川市、ばんえいは2006年、道営は2008年に廃止)
北見競馬場(北海道北見市、ばんえいのみ、2006年に廃止)
岩見沢競馬場(北海道岩見沢市、道営は1997年、ばんえいは2006年に廃止)
かみのやま競馬
新潟県営競馬
※新潟競馬場でも開催していた。
北関東地方競馬
※宇都宮と足利で栃木、高崎を群馬とする地域分けも存在していた。
足利競馬場(栃木県足利市、2003年廃止)
東海公営競馬
旧・名古屋競馬場(愛知競馬、愛知県名古屋市、2022年廃止)
近畿地方公営競馬
益田競馬
福山競馬
九州競馬
※この枠組みには佐賀競馬も含まれている。
関連項目
地方競馬の競走馬(JRAに移籍した馬を含む)
※☆印は「ウマ娘プリティーダービー」に登場するウマ娘のモチーフになった競走馬
コスモバルク・・・ホッカイドウ競馬所属、地方所属でJRAにも出走。
トロットサンダー・・・浦和競馬⇒JRA所属
『スーパーオトメ・・・大井競馬所属
スマートファルコン☆・・・JRAから地方競馬で荒稼ぎした競争馬。
キタシバスペイン・・・JRA⇒金沢競馬所属
シャイニールミナス・・・JRA⇒浦和競馬所属