スネーク(ファイター)
すねーく
中継~戦場~
〈スネーク〉偵察任務中だ。
〈大佐〉偵察?一体何を?
〈スネーク〉敵を知ることこそ勝利への近道だからな。
〈マリオ&リンク〉!?
スネーク参戦!!
ショウタイムだ。
スマブラX | 元FOXHOUND部隊隊員でIQは180、6ヵ国語に精通。いかなる状況下におかれても任務をまっとうする潜入任務のスペシャリスト。そのため、”伝説の傭兵”や”不可能を可能にする男”などの名称で呼ばれるに至る。3度に渡って世界を核搭載型二足歩行型戦車メタルギアの魔の手から救った |
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スマブラSP | スネークの初登場は、1987年発売の『メタルギア』。装備も武器も現地調達という条件下で、スニーキングミッションに挑む。敵のアジトに単独潜入し、テロリストの計画を食い止めるべく、死闘を繰り広げる。隠密行動を行うか、銃や爆弾などを使って、派手に暴れるかはプレイヤー次第 |
CV:大塚明夫
概要
『大乱闘スマッシュブラザーズX』の初登場映像の最後で参戦が発表。同シリーズのゲスト枠第1号を飾った。通り名は伝説の傭兵。
小島秀夫監督が『スマブラ』シリーズのファンだったことから参戦が実現した。
他社のキャラクターが参戦すること自体についての任天堂の見解は、「桜井政博に任せる」「滅多にないお祭りなので、より盛り上がって、より広がりが出たほうがいい」ということで難なく纏まったという。
最初のムービーで何の前触れもないサプライズだったが、実は同ムービーのニンテンドッグスが画面にじゃれつくシーンで、戦場上にダンボールが映っていた。
『メタルギアソリッド2』のソリッド・スネークをベースにしつつも、当時の最新作である『メタルギアソリッド3』のネイキッド・スネークと同様の顔立ちや迷彩服、そしてスタミナ回復時のボイスなども取り入れられており、「スネーク」の集合体ともいえるファイターに仕上がっている。
ゲーム開始時の登場演出は『MGS2』タンカー編の序盤のムービーにも登場した、ステージ着地と同時に光学迷彩を壊すものが採用されている(原作と少し違いスマブラでは点滅している)。また、同時に原作でお馴染みの「待たせたな」と言う。
特徴
「リモコンミサイル」や「C4爆弾」などの武器や、体術を使うパワータイプ。
強めの判定と高い攻撃力、そして豊富な飛び道具の存在から相手を足止めしやすく、地上戦では最強クラスのファイター。
反面、元々『メタルギア』自体ジャンプを殆どしないゲームのためか、ジャンプ力は全ファイターの中でも最低レベル。そのため空中制動も悪く、空中攻撃は威力こそ高いものの使いにくいため、総合的に見れば空中戦は苦手である。
体術を使ったワザがかなり凶悪な性能を誇り、場外への距離や相手のダメージによっては弱攻撃だけでも場外にふっとばすことができる。
横強攻撃と上強攻撃はリーチが長い上に攻撃範囲が見た目よりさらに大きい(通称:真空判定)。
一方でスマッシュ攻撃は「真上に弾丸を飛ばす」「地雷を埋める」など非常に特殊なものが揃っており、他のキャラと同じ感覚では使えない。特に横スマッシュ攻撃の出の遅さはデデデと並んで最悪。この点は、状況次第でプレイテクニックで補うほかは無い。
しゃがみがほふくになっており、カービィ並みに姿勢が低い。原作通りしゃがみ歩き(ほふく前進)もできる。
必殺ワザ
- 通常必殺ワザ:手榴弾
一定時間後に爆発する手榴弾を投げる。左右入力で軌道を変えられる。
必殺ワザボタンを押しっぱなしにすると手榴弾を持ったまま移動できる。この間に必殺ワザボタンを離すか攻撃ボタンを押すと通常通り投げ、シールドボタンを押すとその場に落とす。
投げたor落とした手榴弾はとうてきアイテムになり、相手も拾える。
- 横必殺ワザ:リモコンミサイル
軌道を自由に変えられるミサイルを発射。直進している時は高速で飛び、方向転換中はスピードが遅くなる。
約4秒経過で燃料切れになるか、スネークから一定距離以上離れる(戦場・終点土台の5/3ほど)と、勢いを失って垂直落下し、攻撃力が半減する。
ミサイルが残っている間はあらゆる行動ができなくなるが、シールドボタンでキャンセル可能。この場合ミサイルは垂直落下になる。
- 上必殺ワザ:サイファー
MGS2に登場した偵察カメラのサイファーにつかまりながら飛ぶ。間違っても普通はこんな使い方はしない(桜井ディレクター曰く「復帰技として無理やり入れた」らしい)。
「一定時間経過」「下方向に入力する」「何らかのボタンを押す」のいずれかで手放す。しりもち落下にはならず、続けて行動できる。
使用時に慣性が働くため、使うタイミングによって復帰力が激変する。
『SP』では、前方から対しての攻撃に限りスーパーアーマーが発生してあり、弱い攻撃なら耐えられる。
- 下必殺ワザ:C4爆弾
その場にC4爆弾を置く。長時間経過するか、もう一度入力すると起爆する。
相手や壁に密着しているとそちらに貼り付ける。爆弾を貼り付けられた相手は、誰かに密着すると爆弾をなすりつけられる。
落下中に自爆すると、ダメージと引き換えに再度上必殺ワザが使えるようになる。スネークにとっては重要なテクニックなので覚えておいて損はないが、パワーが高いため自身の蓄積ダメージには要注意。
性能に変化はないが、たまにバタフライ型C3爆弾になる原作再現ネタが存在する。
ヘリコプターに乗りながら、画面手前からステージに向けてグレネードランチャーを発射する。
ボタンを押すごとに発射し、リロードを挟んで最大12発。狙って打つよりも乱発した方が効果が大きい。
亜空の使者
リンクとヨッシーが戦艦ハルバードを見失い迂回をする同じ頃に船内でダンボールに入っているスネークが映し出される(何故ハルバード内に潜入していたかは不明だが、恐らく大佐からの依頼でハルバードを制圧か破壊をしようとしていたと思われる)。この時は特に何もしなかったが、その後グレードフォックスがハルバードに敗れた後にスネークが「待たせたな」とダンボールから出てきて本格的に活動を開始。探索中に船内に潜入したメタナイトとルカリオを敵だと思い、ダンボールに隠れる。しかし、ルカリオの波導の力で見破られてしまう。危うく戦闘になりかけたが、またもやルカリオの力で敵ではないと判断され、その後共にハルバード制圧に向かう。道中にピーチとゼルダを救出し、2人の姫に危険だからここから動くなと留める(しかし原作のメリルさながら姫2人は言うことを聞く訳もなく戦艦内を探索する)。その後ブリッジに到着すると、そこには無数のMr.ゲーム&ウォッチがおり、彼らが戦艦を操縦していた。スネークとルカリオはメタナイトに操縦を任せ、姫やスターフォックスと合流し、巨大ボスデュオンと戦う。撃破後にハルバードを奪取し、他のファイター達と合流後亜空軍と対立する。
熱いリクエストに応えて参戦!
「…待たせたな!」
最新作『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』で待望の復活。
ファイター番号は31、通り名は潜入のスペシャリスト。
前作のforでは参戦せず、当時監督であった小島秀夫が「新作には出ないんじゃないですかね」と公言していたのもあり、復活の可能性があまりにも低いと思われたためか、「E3 2018」のPVでは「全員登場」の文字が彼のところで表示された。
現在はメタルギアシリーズ自体の権利とキャラクターはコナミのIPである為、任天堂側がコナミと再交渉したのは確実である。桜井政博曰く「全ファイター許諾はギリギリで実現が危ういところもあった」とコメントしており、これが『メタルギア』関連の許諾に関しては危うい状態だったと推測されている。(特に2015年からコナミでは社内再編が起きていた事実もある)
また、FOXHOUNDのアイコン(正確にはFOXHOUNDの前身である隠密部隊FOXのものである)は旧小島プロダクションのロゴでもあったためか、シリーズアイコンが原作でもお馴染みの「!」(敵に発見された時のマーク)に変更されている。ちなみに出典作品はメタルギアソリッドである為、参戦当時の時点ではスネークはFOXHOUNDを既に除隊している。
下必殺ワザとの重複を避けるためか、下スマッシュ攻撃が地雷を埋設する「マイン」から、前後に蹴る一般的なワザの「ダブルローキック」に変更。特徴的な雄たけびは横スマッシュ攻撃に引き継がれている。
また、しゃがみ中に下必殺ワザを使うと、ホフク姿勢のまま爆弾を設置したり起爆したりするようになった。
真空判定や空キャンテクニックは削除され、体重もロボットと同じ値にまで下がり、弱攻撃の異様なふっとばしの強さも落ち着いた。
しかし、『X』の頃の手榴弾を使った待ちや起き攻め、ふっとばしの強い強攻撃・空中攻撃は健在。リモコンミサイルで相手を追いかける復帰阻止や、上スマッシュ攻撃などを駆使したガケでの展開作りなどがさらに強力になったことも合わさり、キャラランクとしては『X』とほぼ同じ立ち位置をキープしている。
最後の切りふだは「援護射撃」に変更。
『メタルギアソリッドV』のフレアグレネードを投げて無線を要請。発動すると照準が表示され、指定した位置を中心に画面手前から5発のミサイルがステージに飛来して、ロックオンしたファイターへ炸裂する。
『SP』のCPスネークはサイファーで復帰できなかった場合、なんとC4爆弾の自爆で復帰しようとする。
「ステージ作り」で上側にしか足場がないステージにすると見やすいが、スピリッツで落下速度を落とすと、ひたすら自爆に失敗しながら落ちていくというお茶目な面が見られる。
その他
アピール
ダンボールに対する拘りが凄まじく、入り方が違うだけで3種全てダンボールに入るアピールを披露する徹底ぶり。
また、アピール中に他キャラに段ボールを取られて捨てられたり、その段ボールに攻撃判定があったりとシステム的にもひと味違う仕様になっている。
また、『X』に参戦したファイターが相手の時に、ステージ「シャドーモセス島」でスマッシュアピールをすると、オタコン、メイ・リン、大佐(+ゲスト)が相手ファイターについて解説してくれる。この時にミスすると大佐達が叫ぶ演出が入る。
次回作ではスネークがリスト…休暇をいただいた代わりにピットがファイター解説担当をしてくれる。
『SP』では『X』で共演出来なかったファイター及びカラーバリエーションの暁版アイクやピクミン&アルフには対応していないので注意。
ちなみに、『SP』のリンクに関しては「クローショット」を使わない『ブレス オブ ザ ワイルド』版であることから、その部分がカットされている。
男とよく間違えられるパワードスーツを着たサムスを1発で女性だと見破っている。この時のやり取りをしていたオタコンは特に追求はしなかったが…やはり歩き方だろうか…?
余談
スネークが参戦発表する直前の大佐との無線のやり取りで、「スネーク宛てのスマブラへの招待状」があったのだが、次回作以降に参戦するファイターの中に、参戦の招待状が届く演出が描かれている。
「for」では参戦しなかったが、皮肉な事に3DSの「MGS3D」の方ではヨッシーの話題において何故かネイキッド・スネーク(ビッグ・ボス)が『既視感を感じる』『ヨッシーと戦った事がある気がする』と述べる無線会話がある。
銃や刃物が使えない点においてCERO対策なのは間違いないのだが、基本的にメタルギアシリーズは初代から『メタルギアソリッド』までは装備や武器は現地調達の丸腰が基本であり、潜入任務という事で戦闘をなるべく避ける傾向であるので、スマブラのスネークがCQCでの徒手空拳や重火器と爆発物を駆使するのは、実はそこまでおかしい事ではない。スマブラのシステム上、現れるアイテムを状況によって上手く使い分ける事があるので、原作通りであるという事はあながち間違いではない。なお、非殺傷カテゴリにある麻酔銃ぐらいは出してよかったんではないかと思われるが、こちらの場合は実在する拳銃の改造版という設定がある為(MGS2だとM9)、やはり困難だったとされる。スターフォックス勢が使用している銃は架空の武器の上、光線銃の為問題はなく、ペルソナ5の主人公であるジョーカーの使用するナイフと銃はモデルガンで、原作の舞台である認知世界パレスは、おもちゃの武器や銃はその世界の中では本物同様の切れ味や威力になる設定の為、特に問題は無い。ベヨネッタに関しては一応架空の銃であるが、実弾を使用するというイレギュラー的な異例がある。
ちなみにSPECIALのスピリット名鑑のスネークの原作グラフィックではスネークがライフルを携えているものの、このライフルは架空のものだとされている。
実は『スマブラ』のスネークはよく見ると実は装備品にハンドガンがある。右大腿にホルスターがあり、よく見るとグリップ部分が出ている(amiiboでもそこまで作り込まれているので確認可能)。似たような点は、前作仕様のキャプテン・ファルコンであろう(彼も同様に装着している銃は使用しない)。
スマブラ以前に、『ドリームミックスTVワールドファイターズ』というスマブラとよく似た多人数対戦ゲームにスネークは出演していた(あちらでも銃やナイフを使っていない)。シモン・ベルモンドとボンバーマンとはそれ以来の再共演である。
コナミの50周年記念イラストでは新旧問わずあらゆるコナミキャラが集合しており、その中には当然スネークの姿もあるのだが、よく見ると顔は『スマブラ』のデザインになっている。