概要
『仮面ライダーキバ』作中の設定上に登場する13種の知的生命体。人間もその一角であり、人間以外の種族は世界中に伝わるモンスター伝承の原典になったとされる。
どの種族も他の生き物のライフエナジー(生命力)を取り込んで生きており、魔皇力と呼ばれる魔法の力を潜在的に備える点で共通している。
ライフエナジーを得る手段は種族によって異なる。
種族によっては異種族交配も可能。
種族一覧
ファンガイア族
いわゆる吸血鬼の種族であり、作中におけるエネミーのほとんどがファンガイア族の出身者。
13魔族の頂点を自負しており、古くから他種族に侵略を仕掛け、抵抗する魔族のことごとくを絶滅させてきた。しかし、他の魔族に心惹かれ、傷つけ虐げる事を良しとせず、禁を破って人間と愛を育むようになる者も存在する。
虚空に実体化させた捕食器官「吸血牙」を獲物に突き刺す事でライフエナジーを吸収する。一応人間と同じく料理からライフエナジーを摂取することも可能。
デザインモチーフは吸血鬼+地球上の生物+鳥類。
名前の由来はFANG(牙)+vampire(吸血鬼)。
ウルフェン族
人狼などの獣人種。結束力が強く、集団で行動する狩猟民族。一族のシンボルは月。
ファンガイアの迫害を受け、ルークによって最後の集団を皆殺しにされた事で、ガルル=次狼を残し絶滅した。
相手を爪で引っ掻く事で肉体とライフエナジーを分離させ、口から啜るようにして喰らう(直接食らいつくのも可能)。
武器は己の爪と牙のみで、月の満ち欠けで身体能力の出力が変動し、満月時に最大となる。
マーマン族
半魚人の種族。湖沼や河川、湿地帯といった水の多い場所に生息する。一族のシンボルは水柱。
ファンガイアに弾圧され、バッシャー=ラモン以外全滅している。
水を操る能力を持ち、発達した視力と併せて獲物を水中に引きずり込んだり、高圧水流や水爆弾を放って狩りをする。
オスしか存在せず、基本的に近縁種であるマーメイド族との交配によって子を残すが、一応人間とも交配可能。マーメイド族とは違い、水陸の両方で生活できる。
13魔族屈指の長命種で、100歳でも未だ少年期であり、実に1000年近く生きた個体も存在する。
フランケン族
人造人間の種族。とある科学者が生み出した一体のツギハギ人間に端を発する最も新しい魔族。一族のシンボルは雷。
純粋無垢な性格で、受けた恩は絶対に忘れないと言う。
ライフエナジーは対象の口から直接吸い上げて摂取し、主な獲物は人間だが、電気エネルギーをライフエナジーの吸収する事もできる。
培養によって個体数を増やす。
知能は他の魔族に比べて低い傾向にあるが、その代わりに膂力がどの種族より発達しており、そのパワーを脅威と見做したファンガイアにより力(リキ)=ドッガを残して絶滅させられた。
ドラン族
いわゆる竜種。
グレートワイバーン、ガオーラ・ドラン、ゴルディワイバーン、エルドラゴンなど様々なクラスが存在。
性質は基本的に野獣と変わらぬ凶暴なもので、多くはファンガイアによって戦闘用生物、要塞などに改造され、武装の素材に利用された。成長速度は人間の10分の1。
グレートワイバーンはこの種族の中でも最強とされ、キャッスルドランがこれに該当している(シュードランは同種の未成熟個体)。ゴルディワイバーンはドラン族の中で知能がもっとも高く他種族とのコミュニケーション能力に長けておりタツロットがこれに該当。
どこぞのRPGの様に、ガオーラドランの皮膚はアークやキバの鎧に転用されている(同種の牙を用いないとまともに加工できないほど丈夫)。
マーメイド族
作中未登場。
人魚のメスしかいない種族。
マーマン族との交配が必要とされる(性差による形態が異なる同種とも解釈できる)。
完全に水中適応なため、陸上では活動できない。
それも手伝ってか、辛うじて絶滅は逃れた。
しかし、数が減っていることは確かで、マーマン族がラモンを残して絶滅、人間の乱獲などで数を減らしたことが示唆されている。
簡単にいうと絶滅危惧種。人間と交配できるかは不明。(マーマン族が人間と交配が可能という事が劇中で示唆されている為、可能だと思われるが、マーメイド族が完全水棲である事を考えるとやはり無理のようである。)
ゴースト族
作中未登場。
幽霊などの肉体を持たない精神生命体の種族。
他種族に取り憑いてライフエナジーを摂取したり、災いを起こすと言われている。
肉体を持たないせいか戦闘はできない。
ゴーストといっても霊魂とか怨霊ではなく、最初からこういう生命体である。
なお、作中に登場しない理由が不明瞭な種族となっている。
ギガント族
作中未登場。
10メートル前後もある巨体を持つ種族でタイタン、巨人、サイクロプス、ビッグフットなど実に多種多様なクラスが存在。
ほとんどが高山や雪山で生活している。
3WAによってイエティのタイプが捕らえられ、爪と冷気能力を解析、仮面ライダーレイ開発の参考にされた。
UMAとして確認されることからもわかるように絶滅からは逃れている。
ホビット族
作中未登場。
ギガント族とは対極に身長は最大で10㎝程度にしかならない。
人畜無害で森に生息、自給自足の生活を営む。
争いは好まない完全平和主義であるため、ファンガイア侵攻の際には真っ先に降伏したことにより絶滅は逃れ、ファンガイアに隷属することとなった。
ゴブリン族
作中未登場。
ゴブリンや鬼などの同種、他種族問わず争いが耐えない種族。(彼らを連想させる)
頭の中が相手と戦うことでいっぱいなヤツらで、他種族を殺害し、捕食しては遺骸をコレクションするという悪趣味な嗜好がある。
ファンガイアと真っ先に対立した種族であるが、仮面ライダーサガとなった初代キング率いるチェックメイトフォーの返り討ちに遭い全滅。
キバット族
所謂吸血コウモリのような姿のキバットバット家やモトバット族などの家門が存在する種族。
魔皇力をコントロールする業に長けており、キバットバット家はキバ、闇のキバの鎧が直接体内に封印されていて装着者の最終決定権を担う。その能力から他の鎧や変身システムの参考にもされている。
ファンガイアとは同盟関係にあるようだ。
人間の頭くらいのなりだが、知能は人間を超えているらしい。
名前の由来はそのまんま『キバ』+『バット』から。
レジェンドルガ族
上記11魔族以外のモンスター以外の悪魔、幻獣、怪物がモチーフで世界中の伝承の大半の起源となったとされている。
戦闘力はチェックメイトフォーには後れを取るが、並みのファンガイアを凌ぐ。人間への擬態が確認されるのは1個体のみ。
他種族を洗礼、奴隷化することによりレジェンドルガ化させるなど、真の実力は計り知れない(これが一番手っ取り早い手段だが、同種での交配によって繁殖するかは謎のまま)。
彼らの頂点に立つのはキング制のファンガイアとは違い、ロードである。
キバへの対抗手段としてアークの鎧を開発している。
劇場版でのメインの敵で初代キングによってアークが封印されていた。
太古の争いでほぼ全滅している。
テレビ版では登場しないが、共通してダークキバによって種族が全滅寸前に追いやられている(テレビ版と劇場版はパラレルワールドなので、テレビ版では既に全滅した可能性がある)。
デザインモチーフは植物+魔物。
人間族
最も個体数が多い種族。
他種族に比べて肉体的には非力であるが、本能よりも理性を重んじ、愛や勇気、思いやりといった高度な精神活動を文明の基盤とする稀有な種族でもある。
知識や文化が著しく発達した種族なためか、他の種族を惹きつけ、中にはファンガイアと愛しあう者や友情を育む者も存在。
結果、幾多の争い、憎しみ、悲しみを繰り返しながらも、他種族の存在や自分達が魔族であることを忘れるほどに増え数多くの言語や国を生み出しながら現在に至る。
また、他種族との交配で魔力を有した混血児を作ることも可能(この能力はオスメスの区別なし)。
反面種族内の統一性に欠けておりクラスは人種に分けられる。他の魔族と異なり、死んだ生き物からライフエナジーを摂取する。
数多くのファンガイアや他種族からは繁殖のための存在や、餌としか見られていないが、イクサシステムや核兵器といった兵器を有し、迂闊に全面戦争を引き起こせば、両者の絶滅、最悪星を滅ぼす危険な存在とも見られているため、ファンガイアはあくまで人類を管理する考えに至った。
その他のモンスター
13魔族には含まれないが、仮面ライダー図鑑では便宜上、魔族と並列に扱われている。
サガーク
ファンガイアによって生み出された、UFOと蛇の合いの子のような人工モンスター。
人語ではなく、古代ファンガイア語で話す(玩具版では日本語で話す)。
知能は無いに等しく、キバット族同様魔皇力の制御に秀でるが、マザーサガークのように戦闘特化した個体もいる。
ゴーレム
ファンガイアによって生み出された、キャッスルドラン内に安置されている彫像。
マシンキバーと合体して、ブロンブースターになるブロンが該当。
ククルカン
種族不明の巨大モンスター。
サガの眷属とされ、巨大な翼の生えた蛇の姿をしている。
キバ飛翔態に敗れる。
この他に設定では馬型のモンスターが存在し、マシンキバーにはその脳が搭載されている。
関連タグ
デルザー軍団:モチーフが共通するものが多く、クロスオーバー前提の世界観での関係は不明。