概要
インターネット上で囁かれる「体験談」や18禁作品の一部で登場する概念である。
「女性のレイプされたいと思う願望」とされているが、「体験談」系の内容を見てもらえばわかるように、「荒々しい相手主導のセックス」を「レイプ」と言ったり、単にレイプという言葉を重ねているニュアンスが強い。
その内容を踏まえた上でも、その実在の信憑性は「ネット上の噂話」の域を出ない。
学術的、法的な用語ではなく、少なくとも現代日本においても、ある程度以上信用あるメディアにおいて用いられる事が皆無な単語である。
「レイプ(されたい)願望」なるものは、実在のレイプ加害者が抱く妄想の一つである。「相手(被害者)は喜んでいた」というふうな悍ましい発言が性犯罪の領域では実際に存在する。
注意点
弱肉強食の自然界においては、レイプに該当するような強引な交尾は、それをされるメスにとっても悪く言えば凶暴、よく言えば力の強いオスの子孫を残せるという点で、間接的に自らの遺伝子の生存率を上げることができるというメリットがある。ネコ科などの追跡型の肉食動物では特にこの傾向が顕著であり、中にはハンミョウのようにメスが相手が誰であるかを問わず絶対に異性を受け入れることがない習性をもつ生物も存在する。
そのため、もはや強姦がデメリットしかもたらさなくない生活を送っているヒトの中にも、そのような凶暴なオスに憧れ、その餌食になりたいという動物的本能に基づく憧れを抱く女性が一定数存在するのは事実である。
しかし、絶対に誤解してはならないのは、人間は社会性動物であり、故に実際に犯罪被害にあいたいと思っているような女性はフィクションの上ではともかく現実には何らかの精神異常を抱えている人物でもない限り全く存在しないことを肝に銘じるべきである。現実社会に存在しうる「レイプ願望を持っている女性」というのは、「意中の男性からレイプのような強引なセックスをしてほしいと思っている女性」であり、「相手は誰でもいいので襲われることを夢見ているレイプ魔にとってノーリスクのカモ」ではないのである。
より分かりやすく言えば、「レイプ願望のある女性」とは「自身のパートナーである夫や彼氏の”強いオス”としての側面を実感したいがために、その人からレイプのような乱暴な行為をされたがっている女性」である。つまりは非常に理想のシチュエーションが具体化された極度のSM趣味であり、犯罪被害に合いたがっているわけでは全くないので注意が必要である。むしろパートナーに対してそれほどにも一途な愛情を抱いている女性は、得てして非常にストイックかつ保守的な貞操意識を持っている可能性が高く、万が一パートナー以外の男性に無理矢理行為を強いられたようなことがあれば、ただでさえ深刻とされる一般的な性暴力被害者の心の傷に比較してもなお比べ物にならないほどの深刻な精神的ダメージを負う可能性の方が高い。実際にレイプ願望のある女性を見つけて検挙される恐れの全くない合法的なレイプをしようと企んでいるような男性諸君は、まずは君自身にそのような一途な愛情を注いでくれるパートナーの女性を見つけるか、それが難しければ人権のない二次元少女相手に発散することで我慢するべきである。
「体験談」において設定される背景
「女性がレイプ願望を持つ背景」として解説される内容はまさに十人十色であるが、よくあるのはつぎのようなものである。
①普段のセックスがマンネリ化していて、新しい刺激が欲しい
付き合いはじめや新婚当時は常に情熱的だった夫婦の営みも、日常化してくると飽きが来る。また、計画的な子作りなどでセックスが事務的になると、その行為からパートナーの愛を十分に感じられなくなり、何らしかのドラマ性を求めるうちに性的な倒錯が生じる。
②セックスレスが継続し、もしくは回数が足りずに不満がたまっている
一般に男性の性欲は年齢とともに低下するが、女性の性欲は30-40代でピークを迎える二字曲線形をとる。しかし、現実には年上の男性と年下の女性が結婚するカップルが大半であるため、性的な不一致が生じやすく、また女性は一般に自ら誘うことに心理的抵抗を感じる割合が高いため、一人悶々とする結果になりやすい
③単純に相手のことが大好き
大好きなので情熱的なセックスがしたいが、羞恥心からどう振る舞えばよいのかわからず、淡白な反応を続けてきた。しかしそのせいでひそかに欲求不満がたまってしまい、どうしたらいいかわからなくなっている。一種のツンデレ。
④過去に実際に被害に合ったことがあり、そのつらい思い出を上書きしたい
意外に思われるかもしれないが、過去にガチレイプやDVなどの壮絶な性被害を経験したことのある女性が、パートナーに対し性的に依存し、暴力的なセックスを求めるような行動に出ることがある。理由は、過去のつらい経験の中で経験したことと同じようなことを、相手と一緒に追体験することでトラウマを分かち合いたい、嫌な思い出をリセットしたい、本当は愛する人に捧げたかった貞操を相手に捧げることがかなわないのを申し訳なく思うあまり、せめて同じような状況での行為を傷物の自分を受け入れてくれた優しい彼に体験させたいと願うようになる、など、さまざまであるが、いずれにせよ非常に重いので特に強い配慮を要する。
⑤ヤンデレ化の前触れ
実際に求めているのはSMであるが、拷問器具やそれらを模した大人のおもちゃを用いた行為が何らかの個人的信条により許されないため、代替手段として夫婦間レイプを求めている場合である。キリスト教などの多くの古典的な世界宗教においては、性的な事物をタブー視する傾向が強く、SMなどもってのほかという宗派も多いが、家父長的な伝統と多産推奨の観点から夫が嫌がる妻に強引に行為を強いることに関しては何ら規制がない場合もある。そのような宗教や政治的信条を有する女性にとっては、マゾヒズムを満たす方法がパートナーに凌辱じみた強引な行為をされること以外に存在しない場合がある。
⑦隠れツンデレな性格
国際標準的に宗教心の乏しいとされる我が国においても⑥で解説した事情は例外ではなく、我が国においてもかつては女性は性に受動的であるべきで、たとえ夫や彼氏相手とはいえ自ら求めることなど恥ずべきこととみなす風潮が主流であった。現代でもそのような古典的観念を抱いている保守的な女性が一定数存在する。その場合、愛する人に心行くまで求められたいという本心と夜の生活に積極的な態度を悟られてしまった場合、パートナーに誤解されて嫌われてしまうのではないかと恐れる建前によりジレンマに陥りがちである。結果本心に反して相手を拒絶するような態度をとってしまい、相手から心の奥底に秘めた本心を理解されずに性行為そのものを嫌がっていると誤解され、行為自体の頻度が著しく低下、もしくは完全に行為を行ってもらえなくなる場合がある。その場合世間体を気にしてそっけない態度をとっているけれど本当はヤりまくりたいという本心が全く満たされなくなってしまう。しかし、それでもなお相手に本心を伝えることに大きな心理的抵抗を伴うため、「建前上口では嫌と言い続けているが本当はシたいのでシてほしい」、つまり「(口先だけは)嫌がっている自分を押し倒して無理やり襲ってほしい」という倒錯した愛を抱くようになるのである。この場合、彼女が本当に求めているものは究極の愛のあるセックスであり、レイプのような行為はそれが満たされない中で代替的に求めるようになってしまったものに過ぎないので、その性癖が発覚した場合、安易にレイプごっこに走ることは根本的な解決には至らない。それどころか、自分はもう相手に真に愛されることなどなく、レイプのような行為によって肉欲の捌け口にされるだけの存在に成り下がってしまったのではないかと思い悩み、一人寂しく、密かな心の傷を深めていく場合さえある。したがって、むしろ彼女が自分の心に正直になっても、パートナーは彼女のことを嫌いにならない、もしくは彼女が乱れれば乱れるほどパートナーも満足することを経験的に理解させて、安心して夜の生活を求めることができる環境を整えてやることが不可欠である。
「レイプ願望」を持つ女性の発するサイン
一概に言えないが、以下のようなパートナーを過剰に誘惑する行動がみられる
①「滅茶苦茶にして」などの露骨な誘いが増える
②やたらベッドに誘うようになる
③行為の最中にやたら顔を赤らめるなど、新婚や付き合いはじめのようなよそよそしい態度をとるようになる
④普段から体を摺り寄せてくるなどのスキンシップの回数が増える
⑤オナニーをするようになる。もしくはその回数が著しく増加する。パートナーにそのことを指摘されるとその場ではひどく恥じらったような態度で取り繕うが、その後も風呂場で喘ぐなどの隠す気があるのか疑わしいようなバレバレの自慰を続ける。
⑥レイプ表現のある官能小説などの創作物に興味を示すようになる。
⑦急に恥じらいがなくなったり、逆に乙女のようにひどく恥じらったりを頻繁に繰り返す
⑧人目があるところでは過剰に清楚な服装をする反面、自宅ではわざとパンツを見せたりするようになるなどの内と外でのギャップが激しくなる
⑨全体的に性格がツンデレ化する
これらに付随して以下のような性格の変化を伴うことも多い。
⑩頻繁にわざとらしく泣くなどの幼児帰りしたような言動が見られる
⑪急に学生時代の制服を身に着けるなど、なれそめの頃を懐かしむような行動が増える
⑫用足しの際に音消しをするようになる、もしくは逆にこれまでは普通にしていた音消しを全くしなくなる
⑬入浴やトイレ、着替えなどの際に鍵をかけなくなるなど、ラッキースケベの原因になる横着が増える、もしくは逆にこれまで普通にしていたそれらの横着を全くしなくなる
⑭封印していた郷里の方言が頻繁に出るようになる。もしくは逆にこれまで全く封印していなかった方言が鳴りを潜める
配偶者や恋人に「レイプ願望」がある場合
言うまでもなく、不倫でもない限りその「襲ってほしい相手」はパートナーであるあなた自身なので、彼女の望みをかなえてやることができるのもあなたしかいない。
しかし、いきなり凌辱プレイを行うなどの勇み足な行動は考えものである。一口にレイプと言っても様々な状況が考えられ、彼女の夢見ているものと全く異なるプレイは逆に彼女を予想もしなかった形で傷つけてしまったり、改めて日常化した「レイプごっこ」までがマンネリ化してさらに身体に傷害をおよぼすような破滅的なプレイを余儀なくされるようになるリスクもある。まずは以下に例示するような、極めてレイプと極めて共通項があるものの通常のセックスを大きく逸脱しない軽度のSMプレイで様子を見るのが好ましい。
②外でハメる。
③カーセックスを行う。可能であればレンタカーを手配し、商用車を用意する。
④後ろから行う。彼女の両手を後ろで縛って組み伏せたり、頭を押さえつけたり、背後からおっぱいを揉みしだいたりしながらヤると効果的。
⑤手錠を用いたり、手足を縛って拘束する。
⑥彼女に目隠しをつけさせて一方的に責める。⑤との併用や、前戯の時点から行うとより効果的。
⑨あえて服を着たまま行為を行う
実際に決行する場合
実際に彼女をレイプ(のようなSMプレイ)する場合には、事前によく打ち合わせを行うことで次の事項を確認しておこう。
①本当にやめてほしいときの合図
「レイプごっこ」の場合はその性質上、彼女が「嫌」「やめて」などの拒絶の言葉を(本心とは全くの真逆に)発することは不可避である。そのため本当につらくてやめてほしくてそのような言葉を発していてもその意図が全く相手に伝わらない可能性が高い。そのため、本当にやめてほしい時に発する合図として、通常考えられうる拒絶の言葉とは全く無関係な言葉やサインを決めておく必要がある。例えば、信号にたとえて直ちに行為をやめてほしい時は「赤」と言うなどである。この方法は例えば「セックス事態は続けてもいいがやっぱりレイプはやめてほしい時」や「続けてほしいがこれ以上乱暴なことはやめてほしい時」は「黄色」などと応用が利くため、大変便利である。また「全く見知らぬ他人に犯される」という想定で行う場合、彼女があなたの名前を呼ぶことでレイプごっこ終了の合図とする方法もある。見知らぬ他人による暴行が前提のシチュである以上、彼女があなたの名前を知っているという時点でプレイの前提が崩れてしまうからである。また、逆にあなた自身がプレイとはいえ彼女に無体なことをする罪悪感に耐えられなくなったときに、これらの合図を発することで、「お前のことは好いちょうけん、これ以上えぐいことはできんばい。すまん」という意思表示にもなりうる。
②NG事項の確認
絶対にしてほしくない行為があらかじめ決まっている場合は、できるだけ伝えておこう
③彼女が泣いてしまった場合の取り扱い
基本的にマジ泣きは究極の拒絶の意思表示なので、直ちに行為をやめるべきである。しかし、感受性豊かな女性の場合は臨場感を出すためにわざと泣く、もしくは限りなくガチ泣きに見えるウソ泣きを行う場合がある。また、彼女が過去に実際にDVや性的暴行を受けた経験があり、つらい思い出の共有やトラウマのリセットを目的にあなたにそのような行為を求めている場合は、高確率でトラウマに耐え切れずに泣き出してしまうと思われるが、逆に泣くことで心の傷が癒せる場合もあるので、可能な限りその場で彼女の意思に任せた選択ができるよう工夫すべきである。場合によっては犯行の再現は手つきやそぶりにとどめ、行為自体は可能な限り通常通り行いながら、「こんなひどいことをされたんだね」「怖かったね」「つらかったね」「誰も助けてくれなかったんだね」「君にこんなことをするなんて、前夫は本当にひどい奴だな」「こんなに嫌がってるのにやめてもらえなかったんだね」「助けてやれなくてごめん」などと優しく声をかけ続ける方法もある。その場合、彼女が泣き出した場合は何も言わずにただ抱きしめて、好きなだけ泣かせて感情を分かち合う方がよい。
事前の準備
ごっことはいえ、レイプのような前戯なしの挿入は、女性の体に大きな負担を伴うため、女性は事前にオナニーをするなどして準備をしておくべきである。事の前に女性が濡れていては臨場感にかけるという意見もあるが、臨場感よりは身の安全を優先すべきなのは言うまでもない。それでもなお臨場感を重視したいのであれば、オナニーしている姿を見られて脅され、やられてしまったという想定で行えばよいだけである。
また、女性によっては事前に処女膜再生手術を受けることで破瓜レイプの再現を希望する場合もあるかもしれないが、彼女の体への負担を考えれば絶対やめた方がよい。彼女がレイプ被害で処女を失った経験をあなたとの追体験でリセットしながら、同時にあなたにかりそめのバージンを捧げることを希望するような極めて重い場合はこの限りではないが、彼女が了承するのなら失われた初めてを捧げ直す経験は本来あるべきであった愛のあるセックスで行い、トラウマの上書きはその後別に行う方がよい。
周囲への配慮
事の最中は第三者に見つからないよう細心の注意を払う必要がある。万が一見られたり勘付かれたりしたばあい、ガチと間違われてとんでもないことになる可能性も考えられる。事情を説明すればおまわりさんは理解してくれるが、変態カップルのレッテルを張られることは確実であり、状況によっては双方が公然わいせつ罪に問われる可能性もある。
事後
臨場感を重視し、自分はさっさと立ち去って一人先にシャワーを浴びる方法もあれば、逆に素に戻って襲ってしまったことを詫びたり、彼女を気遣ったりしながらやさしく抱きしめたり、後始末をしてあげる方法もある。基本的には彼女の希望に従うべきである。
ピロートークは念入りに行い、今後の性生活に生かすべきである。マンネリやレスに起因して彼女がレイプ願望を抱いてしまった場合、事後のコミュニケーションで今後の解決への糸口が見つかるかもしれない。
二回戦を行う場合はあえて徹底したスローセックスを心がけたほうが良い。それはスパイシーな食事の後のデザートのようであり、彼女に本当は愛されていることを実感させる効果がある。その結果、彼女が満足してレイプ願望から卒業するか、あるいは何かに目覚めて更なる倒錯の世界に足を踏み入れていくことになるのかは彼女次第であるが、いずれにせよあなた方の夫婦生活がさらに充実することになるのは確実である。
フィクションにおいては
現実にはほぼ存在しない誰にでもいいからとにかく襲われたい女性や、好きな男性の唯一の条件が自分をレイプしてくれる男性である女性も多数存在する。そのような女性を題材にしたエロゲーは、現実ではその欲望を合法的に発散することのできない男性にとっては救世主のような存在であるが、「女性に対する暴力を助長する」などと非難の的になる場合も多い。多様性を重んじる21世紀において、双方の平和的共存が可能なソリューションを見つけていくことが何よりもの課題である。