「久しぶりだな我が宿敵よ!貴様を倒すため、マタ力ヲ手ニ入レタノダァ~!」
データ
身長/198cm
体重/226kg
スキン/紫の魔法使い
概要
忍者道を究めていた男・大野稔の「宿敵の桃井タロウを倒したい」という欲望を叶える為に誕生した、魔法モデルのヒトツ鬼。
一度ヒトツ鬼化した人物が別のヒトツ鬼になるという初の事例で誕生した個体である。
シソツ鬼が、空飛ぶ箒の意匠も持つ紫色の魔法使いの帽子とローブが融合したスキン・“紫の魔法使い”を身に纏った姿。遠目から見ると、帽子の下に紫のベールを被り青緑色の一つ目を露出したような顔だが、そもそもこの帽子よく見ると帽子でも何でもなくただの柄が折れた箒である。
本当の眼は帽子のつば部分にくり抜かれた穴から見えており、一つ目に見えた部分は宝石をくわえたおちょぼ口である。また帽子には歪んだ表情の顔(帽子の帯が下唇、アクセントのスカーフが舌に見える)も配されており、全体的に見返すと悪霊や枯木の変じたモンスターにも見えるおどろおどろしい形相を持つ。
また、一つ目のコウモリを彷彿とさせる形状のマント付き胸鎧も装着している。
変貌時には「鬲疲ウ墓姶髫」(魔法戦隊)の文字化けと、魔法戦隊マジレンジャーのクレストが浮かび上がる。
スティック型の魔法の杖「魔神スティック」をかざして『○○のエレメント』と不思議な呪文をコールを行い、呼び出した魔法陣を介して炎・雷・水・風・蔦で攻撃する、あふれる執念を変換したエレメント魔法を放って戦う。
一方欲望の内容上、素の格闘能力はあまり高くないのに相手へ積極的に組みつこうとする傾向があり、それなりには強いが動きに無防備なところがある。
活躍
以前に手裏剣鬼と化し、プライドを傷つけたタロウに勝負に挑みながらも敗北。元の姿に戻った大野だったが、今度はタロウに対するリベンジに燃えて何故か魔法道へとジョブチェンジ。忍者道を超えたマジカル・フォースをどんどんと究めていくなかで、欲望に引き寄せられた魔法鬼に憑依された模様。
そして、再びタロウと戦える力を手に入れた大野はソノイとタロウが1対1の決闘で決着をつけようとした現れたジロウやドンムラサメに続くように何の前触れもなく乱入し、魔法鬼に変貌。雷のエレメント魔法で広範囲の攻撃を仕掛け、人を超えたリベンジの鬼となってタロウに襲いかかろうとする。
しかし、そこに強制転送されてきたドンブラザーズの4人や突如やってきた獣人、決闘の邪魔はさせまいと現れた脳人の2人も乱入し混戦状態に。
乱戦の間に大地のエレメント魔法で出現させた蔦でドンモモタロウを捕縛し一気に畳み掛けようとするがソノイに邪魔をされてしまい、その間に2人で決着をつけられるよう残りドンブラザーズと脳人が戦闘を請け負った事で宿敵のタロウをまんまと逃がされてしまい、最期は壮絶な乱戦にカタをつけるべくドンドラゴクウがアバターチェンジしたドントラボルトの『雷刃・闇駆白虎』を受けて敗北・爆散した。
しかし、欲望が暴走し魔法鬼ングに変貌。後を追うようにジロウも虎龍攻神を繰り出す。
大野稔(ドン27話)
かつて忍者道を究め手裏剣鬼と化した人物。
今度は魔法道に目覚めたのか、魔法使いの帽子をかぶっていた。
大方タロウへのリベンジに燃える執念から魔法鬼を呼び寄せたのだろう。
また、手裏剣鬼から魔法鬼での記憶は継承されているらしく欲望や目的は全く変わっていない。
最終的に再び撃破され元の姿に戻ったと思われるが、二度あることは三度あるような状況にならないと良いが……。
余談
- 前述の通り、既にヒトツ鬼に変貌してまた、別のヒトツ鬼になるという初めての事例である(一応同回でヒトツ鬼化した人が再登場している)。
- 奇しくもモチーフの戦隊両者は10年離れていて、ある人物が接点になっている。
- モデルとして使われた戦隊は魔法戦隊マジレンジャー。ベースがシソツ鬼なのは手裏剣鬼との差別化以外にも魔導騎士ウルザードを意識したものと思われる。また、外見のモンスター要素から敵組織の怪人要素も混在していると思われる。
- 今回の宿主にこのチョイスが選ばれたのは原典のメンバーの一人が手裏剣鬼のモチーフ元だった番組に共演していたことと、アオニンジャー/加藤・クラウド・八雲が魔法を極めた忍者ということから忍者から魔法使いに転職という発想に至った説が強い。
- 頭部はスカイホーキーとマンドラ坊やのイメージを組み合わせていると考えられる。
- スーツは宿主の関係か、リペイントした手裏剣鬼の胴体に新造パーツをくっつけたものになっている。
- 勇気と言う名の魔法を持ってインフェルシアに立ち向かった原典に対して、執念を魔法に変えてタロウに八つ当たり気味に攻撃してきた魔法鬼と見事に対比表現がされている。
- また、大野が変貌したヒトツ鬼のモチーフはいずれも「家族や親戚(とそれに縁のある人物を支持しているゴールドの追加戦士)で構成された戦隊」であり、明らかにそんなものとは無縁な独身男性の大野とはまさに真逆のモチーフとも言える。
- pixivでは本編登場以前にオリジナル怪人として魔法鬼が投稿されていた。
関連タグ
地球鬼、手裏剣鬼:家族スーパー戦隊モチーフのヒトツ鬼の前例。また、手裏剣鬼は前述の通りである。
ゼンカイマジーヌ:前作に登場したマジレンジャーモチーフの戦士。
加藤・クラウド・八雲/アオニンジャー:忍者であり魔法使いの戦士繋がり。師匠は魔法鬼のモチーフ元となっているイエロー
幻獣(ボウケンジャー)、改造幻獣ゴードラム:『轟轟戦隊ボウケンジャー』に登場したマジレンジャーの巨大戦力モチーフの先輩。
魔女仮面、魔術怪人、タメイキボーマ、ドーラスケルトン、アミキリ、カボチャンプキン、マホービンバンキ、妖怪イッタンモメン、ウィザードマイナソー:歴代魔法使いモチーフの戦隊怪人。
アナザーフォーゼ、アナザーファイズ:1人の素体から生まれた、2体の異なるヒーローを歪めた存在。ボディも共通している。
アナザーウィザード:魔法を使う仮面ライダーを歪めた存在。なおドンブラザーズが放送された年は丁度、そのライダーの放送10周年の年になる。
七瀬ゆい:7年前のプリキュアに登場した4度も怪物の素体にされた記録を持つ人物。ちなみに、登場年は手裏剣鬼のモチーフ元だった戦隊と同じである。さらに彼女の登場作品の直近の作品は魔法使いがモチーフの作品である。