概要
『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』の女の子主人公。
キャラクターデザインはゲームフリークの杉森建。
「リーフ」という名前は、『リーフグリーン』で名前を付ける時に何も入力せずに決定すると自動で付く名前の一つ。
この通称が広く浸透したためか、2018年以降は公式フィギュアや『ポケマス』などにおいても使われている。
容姿
デザインは男の子主人公のカラーを逆にしたイメージとなっている。
白い帽子に水色のノースリーブの服と赤いミニスカート、ルーズソックスといった服装。
実は女の子主人公初のストレートロングヘア。
公式イラストでは髪はグレーがかった薄茶といった感じの色合いだが、媒体によっては濃い茶色で表現されることもある。
設定
マサラタウン出身の少女。
オーキド博士からポケモン図鑑の作成を託され、パートナーとなるポケモンを選んで冒険の旅に出る。
プレイヤー自身が主人公であるため、基本的にストーリー中喋ることは無く、人や物を調べたときに本人のものだと思われるモノローグや、モノマネむすめの家で物真似をされた時などに会話するシーンがある。なお、『FRLG』特有の会話フォントは男女別になっている為、彼女は女性専用フォントになる。
サントアンヌ号のボーイに話しかけた際には「無口な方ですね」と言われるが、これは主人公が作中で喋らないことに対するメタ的なジョークと思われる。(リメイク元の『赤・緑』の頃からある台詞)
モノマネむすめの台詞によると一人称は「わたし」。
(モノマネむすめの物真似)
「こんにちは! ポケモン すきなのね?」
「わたし じゃなくって あなたに きいてるんだ けど」
「… えー なんなの! おかしなこ ねー! 」
第3世代~第6世代では選ばれなかった方の主人公もライバルや友達などのNPCとして登場するが、『FRLG』は主人公が一人(男の子のみ)だった初代準拠になっているためにそういったイベントは用意されていない。
プレイヤーとの通信対戦もしくは通信交換の際にエメラルド⇔ファイアレッドorリーフグリーンの組み合わせだと、エメラルド側でも『RSE』仕様のグラフィックで登場する。
なお、ルビーorサファイア側の場合は『RS』の女の子主人公のグラフィックとなる。
ポケモンマスターズ
「よーっす!
朝から 気分爽快 元気満点よ!」
CV:大坪由佳
明るく親しみやすい性格で、勝負の腕前に絶対の自信を持っている。
レッド、グリーンと一緒に3人でマサラタウンから旅立ったという、独自の設定で登場。
グリーンの台詞にも「レッド、リーフとは長いつきあい」といった内容の発言がある。
ただし、リーフは『HGSS』に登場していないため、『HGSS』設定のレッド、グリーンとはかなりの身長差がある。
メインストーリーではWPM編の第23章・第30章に登場し、レッド達と共にラスボスとして立ちはだかる。
しかし、悪の組織編のカントー編には登場しない。何故だ…
リーフ&イーブイ
★6EXになると、イーブイに合わせた茶色を基調としたカラーリングが追加される。
攻撃性能は高くないが、Lv.140(のびしろ未使用)でHP700、ぼうぎょ232、とくぼう233というイーブイとは思えない耐久力、キズぐすりと攻撃バフ&技ゲージ回復のトレーナー技「みんなでいくよ!」を持つ、ノーマルタイプのサポート。
バディストーンボードの拡張は、1周年以前に実装された恒常バディーズサーチの★5バディーズとしては最後に行われたが、「たいあたり」に30%の確率で相手をひるみ状態にする追加効果をつけられる「攻撃時ひるみ付与2」、回数回復があるだけでもありがたいキズぐすりの回復量が「HP回復技回復量増加2」で増えただけでなく、「味方に技後異常解除9」で状態異常の解除、「技後技ゲージ増加9」でわざゲージの回復まで同時に行えるようになり、待っただけの甲斐はある圧倒的なヒーラー性能を手にした。
さらにパッシブスキルに「全ダウン無効」も持っているため、執拗に能力を下げてくる一部のレジェンドバトルにも強い。
これらのことから、長期戦のヒーラーとしては無課金ユーザーの希望と言われたフウロ&スワンナの完全上位互換と評するユーザーも少なくない。
バディーズわざは「追い求める可能性のナインエボルブースト」。初の相手に攻撃をしないバディーズわざを使用する。
効果はわざゲージを現在のわざレベルと同じ数だけ回復しつつ味方全体の全能力を2段階上げる、言わば「ナインエボルブースト」の効果を味方全体にかけるというもの。
変化技であるためバディーズわざの威力上昇のパネルはないが、バディーズわざ後にHPを回復する「B技後HP回復1」や、バディーズわざ後にバディーズわざ発動可能状態までのカウントを進める「B技後BC加速1」といった優秀なパネルが配置されている。
マジコスリーフ&フシギバナ
1周年アニバーサリーにおいてグリーンと共にマジコスが実装。
★6EXになると、インナーとアウターの配色を反転させたカラーリングが追加される。
サポートの能力を兼ね備えた、くさタイプのテクニカル。
攻撃時に確率で相手のぼうぎょ・とくぼうを下げ、更に猛毒を付与するパッシブスキルを持つ。全体攻撃のはっぱカッターと相性が良く、単体高火力のハードプラントも併せ持つ。
そのうえキズぐすりと全体リジェネ付与の2種類の回復手段も持つ万能バディーズとなっている。
バディーズわざでメガフシギバナにメガシンカすると、猛毒付与スキルが毒ダメージ増に変化する。
相手が猛毒状態で受けるダメージが増加するという効果は強力で、こちらが積極的に攻めずとも攻撃を耐え続けているだけで相手がそのまま毒で倒れるということもしばしば。
ただし、メガシンカしてからだと猛毒付与ができないため、発動タイミングには要注意。
これを活かしてバインド状態を付与できるアザミ&ハブネークや、ベノムトラップで相手の火力を削ぎ落とせるアンズ&アリアドス、味方全体にぼうぎょバフを撒ける上にパッシブスキル「被攻撃時攻撃能力吸収9」で受けるほどに硬くなるヒカリ&ドダイトスなどと組み合わせ、猛毒やバインドを付与し、火力を削ぎ落とした相手の攻撃を耐久を上げて受け続けながら相手がスリップダメージで倒れるのを待つ「毒殺」編成の要として活躍していた。
しかし、近年では相次ぐ★6EXの実装や、アニバーサリーN&レシラムなど非常に高火力なバディーズ技を放つテクニカルバディーズが限定・恒常問わず急増し、アタッカーの方もバディーズ技の高火力で3体全員を一気に片付けるような戦法が主流になったため、わざわざ毒殺を使用したり味方に耐久を強いる必要がなくなり活躍の機会が激減。
よほどバディーズの戦力が揃っていない限りは高級倉庫番まで落ちぶれてしまった。
それでも高性能であることに変わりはないが、抜群の汎用性を誇るマジコスレッド&リザードンやマジコスグリーン&カメックスと比べると、いまいちハズレの印象が否めない。
「3人揃えたい」「キャラが好き」という人でもない限り、チュートリアル「チャンピオンロード」のクリア報酬としては、わざレベルを上げてでも他の2組のどちらかを選んでおいた方がいい。
他媒体
ポケモンコロシアム、ポケモンXD
女の子主人公を選択した『FRLG』と連動させることで、対戦モード時のプレイヤーキャラとして登場。
ちなみに、2006年6月の任天堂経営方針説明会で紹介された『ポケモンバトルレボリューション』のデモムービーにも、『FRLG』の男の子主人公と共にトレーナーとして登場していたが、
この作品ではGBAとの連動が不可能のため、製品版では代わりに『ダイヤモンド・パール』の主人公達が登場する。
ポケットモンスターSPECIAL
第5章においてブルーが再出発する際に、『FRLG』の女の子主人公の衣装に着替えている。
ポケットモンスター(穴久保幸作)
みどりとして登場。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズ
CV:金魚わかな
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』に、「ポケモントレーナー」のカラーバリエーション(偶数カラー)として参戦。
久々の登場かつまさかの抜擢とあって、待ち望んでいた人達からの歓喜の声が上がった。
また、それ以前にも『X』以降のプリンのカラーバリエーションとして、彼女の帽子を身につけたものが存在する。
余談
リメイク前
『FRLG』のリメイク元である『赤・緑・青・ピカチュウ』当時では、杉森建が当時の任天堂公式ガイドブックの表紙などに「もし三つ巴になるように3人目がいたら」というコンセプトで茶髪ロングヘアーの少女を描いており、『FRLG』の女の子主人公をデザインする際にはその少女を意識したこと(ロングヘアーやノースリーブ等の要素に見られる)をTwitterで発言している。
この少女は『赤・緑』から22年以上後に発売された『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』にブルーとして登場し、リーフとは別のキャラクターとして扱われるようになった。
公式イラストについて
2018年より前は登場が実質的に『FRLG』およびその関連作品のみだったことから、レッドと比較して彼女のイラストが描かれた回数は数えるほどしか無かった。
『FRLG』発売当時は、公式イラスト(立ち絵)以外では小学館の絵本『ポケモンをさがせ!』シリーズ7作目の絵が数少ない例である。
2012年12月には『ポケモンカードゲーム』のグッズとして初代および『FRLG』を想起させる「レッド・グリーン」が発売されたが、名前の通り人物はレッドとグリーン(服装は『HGSS』仕様)のみで彼女は描かれなかった。
そんな状況の中、2016年2月から公開している特設サイト『もやもやドガース ポケモン世界紀行』では他の主人公と共に久々に彼女も登場。
新規イラストも久々に用意されポストカードにもなっていた(アーカイブ)。
公式フィギュア「ARTFX J リーフ with ゼニガメ」では他のトレーナーと同様、原型用イラストをありがひとしが描いている。
なお、杉森氏による彼女を目にする機会は過去に意外とあり、『ニンドリ』の企画(年賀状やパックマン特集)用に描き下ろしたり、Twitterにて個人絵を公開したりしている。
二次創作
長らく他媒体での登場機会に恵まれていなかった分、二次創作ではキャラ設定に縛られないという利点もある。
多数の作品にNPCとして登場しているレッドは無口なイメージを持たれやすいが、反対に彼女は自由なキャラ付けがしやすく、様々な設定で描かれている。
モノマネむすめが真似たものが初出とはいえ、標準的な女性口調であるため、概ねそのイメージが採用される事が多い。
現在は「リーフ」の名で呼ばれることが大半だが、公式名称が定まるまでの期間が長かったこともあり、彼女を「ブルー」という名で呼んだり、その名前で二次創作をする人もいる。
(公式では上述の通り、後の作品において『FRLG』の女の子主人公とは異なるキャラクターとして「ブルー」が登場している)
検索時及びタグ付け時の注意
「リーフ ポケモン」で検索すると「リーフグリーン」や「リーフィア」もヒットしてしまうため、
「リーフ(トレーナー)」でのタグ付けを推奨。
関連イラスト
関連タグ
ゲーム関連タグ
ブルー…LPLEに登場するキャラクター。初代当時イラストのみで登場した頃の彼女の要素が、FRLGの女の子主人公にも取り入れられている。
フグリ:かつてはこの名前で呼ばれることもあったが、あそこを示す隠語でもある。
他のキャラとの組み合わせ・集合タグ
赤葉…レッドとリーフのカップリング
カントー組、マサラ組、初代トリオ…レッド、グリーン、リーフの3人セット
サカリフ…ロケット団のボス・サカキとリーフのカップリング