基礎データ
進化
シシコ→カエンジシ(Lv.35)
概要
※イラスト左はオス、イラスト右はメス。
『ポケットモンスターX・Y』で初登場の新ポケモンで、シシコの進化系。
間違われやすいが「カエンジン」ではなく「カエンジシ」である。
実際のライオンに倣ってか、群れの中で一番大きな鬣を持つオスがリーダーとなり、仲間を率いるという。
これを反映してか、性別比もメスが高く設定されており、オスにはなかなか出会えない(雌雄比が7:1であり、御三家の性別比を逆転させたようになっているポケモンの為、オスの個体で色違いや個体値厳選をするのはかなり苦行である)。
また、容姿がオスかメスによってかなり異なる。オスは正面から見ると漢字の「火」や「大」のように見えるタテガミを持っており、そのせいか彼の使える技の一つである「だいもんじ」は「顔面一致技」などと(ネタ半分に)呼ばれる事も。メスはポニーテール状の長いタテガミを持ち、ピジョットに似ていると言われているとか。
なお、タテガミの部分はかなり高温らしく、ポケパルレで撫でようとするとこちらが火傷してしまい、撫でることができない。オスはタテガミが多いのでちょっと撫でにくいが、顔などのほかの部分を撫でてあげよう。
普段のオスはメスに群れの番をさせてだらだらしているなど実にライオンらしいが、いざという時には率先して群れを守ろうとする男気溢れる面もある。摂氏6000度の炎を吐き出して攻撃する事を得意とするほのおタイプなのだが、意外にもあまり獲物に炎を使う事は無い。どうやら生肉の方が好物らしく、百獣の王者モチーフらしいグルメな面が垣間見える。(肉を焼くとビタミンなどの栄養素は壊れてしまうため、他に栄養素を補う食料が確保できない地域に住むイヌイットなどの民族は生肉や血液を常食する。炎は外敵との戦闘用とし食料は焼かないという生態はそういう意味では理に適っているといえる)
野生下ではポニの広野で出現する事が確認されており、どうやら広い草原をテリトリーとしている事が窺える。また、このポニの広野はケンタロスやミルタンク、ラッタ(アローララッタ)など現実のライオンが好んで食しそうな動物をモチーフとしたポケモンが揃っていたりする。
バトルでの性能
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ |
---|---|---|---|---|---|
86 | 68 | 72 | 109 | 66 | 106 |
エンテイやウインディっぽい姿から一見、物理攻撃に秀でているように見えるが、実際はとくこうとすばやさが高くこうげきと耐久面が低い、いわゆる高速特殊アタッカーのポケモンであるため、基本的には特殊技を中心に覚えさせるとよい。
また、特性が「きんちょうかん」ならば、相手のきのみ使用を封じられるので、弱点ダメージを半減したり、状態異常を回復するきのみを持たれていても、気にせずわざを使用できる。と言うより、それ以外の特性は、ランダムな要素が強い「とうそうしん」と、特殊アタッカーのカエンジシには無意味な「じしんかじょう」のため、基本的にはきんちょうかん一択だろう。
覚える攻撃技の中では、炎タイプのだいもんじ・かえんほうしゃ・オーバーヒート・ねっぷう、ノーマルタイプのハイパーボイス・はかいこうせんがメインウェポン候補だろう。あと、火力重視ではない技ではほのおのうずを覚える。サブウェポンでは、メインウェポンをどちらも半減するいわタイプに対する有効打であるソーラービームを覚え(但しその場合パワフルハーブがほぼ必須)、あとはあくのはどうとめざめるパワー。特にめざめるパワーはソーラービームを採用しない場合、いわタイプに対する最後の有効打となるので、厳選はしっかり粘っておきたい。
変化技で有用なものは、物理耐久を補えるおにび、相手の変化技を封じられるちょうはつ、あとはあくび辺りか。
しかし、ほのおタイプの特殊型は既に強豪揃いなので、置かれている立場はやや厳しいかもしれない。
種族値だけで見れば、とくこうは109、すばやさは106あり、とくこうはリザードンやバクフーンと同等、すばやさは彼らよりも高い、と戦えない事も無いが。
実はポケモンSVでタギングルが登場するまでは、ミミッキュのタイプ一致技を両方半減以下に出来る唯一のポケモンだった。だがカエンジシ単体ではミミッキュを倒すのは難しいので、色々な戦略を練って活かしてあげよう。
また、一致技の効かない岩タイプに対する対抗策は上記の通りだが、その中でも特に、特性すなおこしで対抗策であるソーラービームを弱体化してくるバンギラスやギガイアスは天敵。勝ち目はほぼないので対面したら大人しく交代しよう。
なお、レベルアップで覚える希少技「おたけび」は、当初この種族のみの専用技だった。
後に、ホエルオーやジャラランガ、ソルガレオなどもこれを習得している。
ちなみに、攻撃力が低い割に物理技の方がタイプ範囲が広い。
はがね、でんき、じめん、ひこう、あく、ノーマル、ほのお、かくとうと8タイプもあり、それらの内、はがね(アイアンテール)、でんき(ワイルドボルト)、じめん(あなをほる、じならし)、ひこう(とびはねる)、かくとう(いわくだき)の5タイプは物理技しか習得できない。
自分にとってデメリットにしかならないあまごいも覚える(ここら辺はエンテイに近いか)。
使用トレーナー
関連イラスト
関連タグ
レントラー…電気属性、ライオン繋がり(こっちはどちらかといえばオオヤマネコだが。)
ライボルト…電気属性、ライオンモチーフ。
ウインディ…炎属性、獅子繋がり。こちらは唐獅子がモチーフ。
エンテイ…炎属性、ライオン繋がり。
ソルガレオ…次の世代(『ポケモンSM』)におけるライオン型ポケモン。ただしこちらははがねタイプ且つエスパータイプの持ち主で、また物理型。