基礎データ
全国図鑑 | No.617 |
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イッシュ図鑑第1版 | No.123 |
イッシュ図鑑第2版 | No.158 |
英語名 | Accelgor |
ぶんるい | からぬけポケモン |
タイプ | むし |
高さ | 0.8m |
重さ | 25.3kg |
とくせい | ねんちゃく / うるおいボディ / かるわざ(隠れ特性) |
進化
概要
『ポケモンBW』から登場したチョボマキの進化系で、「カブルモとペアで通信交換をする」というポケモン史上でも稀な進化条件を持つ。
自らを襲っていたカブルモと共に電気的な信号を受けた結果、身を覆っていた重い殻を相手に渡し(奪われ?)身軽になった姿。同時に殻を身に着けたカブルモは重厚な騎兵シュバルゴに進化する。
どちらかに「かわらずのいし」を持たせて通信交換してもお互いに進化しない為、「カブルモの進化」も進化条件に含まれると言える。
進化前同様足は無いが、その動きは俊敏そのもの。眼にも止まらぬ動きで相手を翻弄し、身体から分泌した毒液を飛ばしての攻撃が得意。
首(?)から下には、乾燥を防ぐため特殊な粘液を固めて作った帯を何重にも巻き付けており、その端をマフラーのようにたなびかせている。
まさに覆面ヒーローや忍者のような出で立ちだが、キックは使えず、手裏剣は投げれる事や図鑑説明から、公式的には忍者のイメージが強いらしい。
そんなヒロイックな容姿故か、作中世界ではアギルダーを主役とした映画やマンガは人気を博している模様。
ドット絵や公式絵では真横からのアングルなので分かりにくいが、ポケパルレや図鑑などで正面から見ればチョボマキ時代のおちょぼ口の面影が残っていることが確認できる。
モチーフは殻を無くしたカタツムリ、所謂ナメクジであり、進化する事で殻を得るマグカルゴとは対照的。
名前の由来は恐らく「Agile(すばしっこい)」+「ぎる(「盗む」の方言・隠語。地域によっては「あぎる」とも言う)」+「ライダー(乗る人)」。
英名のAccelgorは、accelerate(加速)とescargot(エスカルゴ)のかばん語。
分類は"Shell Out Pokémon"で、日本語の『からぬけポケモン』と意味を同じくする。
ちなみに英語のSlug(なめくじ)には銃弾という意味もあり、こちらからアギルダーを連想できるかもしれない。
ゲーム内の特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
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80 | 70 | 40 | 100 | 60 | 145 |
チョボマキや(夢特性の)ムチュールと共に、みずタイプを持たないポケモンでは初めて特性「うるおいボディ」を与えられた。
その割にはわざマシンやタマゴによる遺伝を含めても覚えられるみずタイプの技が「あまごい」だけであり、やっぱりどういうポケモンなのか良く分からない(同じ湿地出身のマッギョは、みずが弱点であるにもかかわらず、様々なみず技を取得できる)。
特筆すべきはその素早さ。その種族値は驚愕の145であり、第五世代の中ではぶっちぎりの最速を誇る。
素の状態でこの値を超えているのはマルマイン(サンムーン以降)、デオキシス、フェローチェ、テッカニン、レジエレキ。
メガシンカポケモンを含めるとメガプテラとメガフーディンが超えており、同速にはメガスピアーとメガジュカインがいる。
そして「こうそくいどう」を習得したり、夢特性「かるわざ」で2倍になりうる等、まさにスピード狂としか言えない。実戦的な面では「これ以上速くなってどうする」と言ったところだったが……。
第六世代までの特性では持ち物に手を出されるのを阻止できるねんちゃくが人気だった。雨パで使うならうるおいボディも悪くないが、耐久型をやるステータスではないので奇策の域は出ない。
第七世代では高速アタッカーのカプ・コケコやフェローチェの出現、ファイアローの環境脱落やカプ・テテフの出現による先制技優位の低下によって全体的に求められる素早さが高まっていった。その結果、こだわりスカーフを持つポケモンが多くなり、アギルダーの素早さ種族値145くらいでも油断できなくなってきた。
素早さ種族値130のカプ・コケコでさえこだわりスカーフを持つのはもはや常識であり、現在のアギルダーは特性をかるわざにするのが主流になっている。なんという超高速環境だろうか。
スピードに特化した反面、ぼうぎょは進化前より下がり、相手によっては先制技一発で瀕死に陥る場合もある程。攻撃力の方もあまり高くなく、とくこうが高めなのがまだ救い。わざマシンによる強化で高速アタッカーとして使う事も可能。
しかし、自力で覚える技は威力90の「むしのさざめき」が最高であり、それ以外は実用性の高い「とんぼがえり」を除くと威力が中途半端。どうしても火力不足になりがちなので、サポート型として使うのがオススメ。
特にダブルバトルではエレキシードなど能動的に消費アイテムを発動させられるのが強く、一定の需要を保っている。
主な戦略として「あまごい」を使った後、「とんぼがえり」で追撃しつつ本命と交代できたり、「いのちがけ」で隙を作らずに本命と交代できたりするので雨パの先鋒としては優秀だろう。
タマゴ技でも「バトンタッチ」「アンコール」「ガードシェア」等の優秀な補助技を取得出来る。「こらえる」「さきどり」など、高い素早さと相性がいい技も多数。
ORASでは新たに「みずしゅりけん」を習得。厄介なファイアローを返り討ち……といきたいが、タイプ不一致でこうげき種族値も高くないため、中々難しいのが現状だった。
しかしポケモンSMでは「みずしゅりけん」が特殊技に変更されたため、これまでに比べれば火力はいくらか改善されることになるだろう。
ちなみにサン・ムーン環境以降はシロデスナとのコンボで知られており、「みずがため」+「みずしゅりけん」で一気に防御・攻撃・特攻を上げる方法が取られる。この場合はアギルダーの特攻を逆に最低まで下げる様に育てたい。
使用トレーナー
ゲーム版
- アデク:イッシュチャンピオン
- トウヤ:ポケモントレーナー
- トウコ:ポケモントレーナー
- キョウヘイ:ポケモントレーナー
- メイ:ポケモントレーナー
- アーティ:ジムリーダー(イッシュ)
- ダークトリニティ:プラズマ団
- ノボリ:サブウェイマスター
アニメ版
- チャールズ(BW57、59)
- ベル→アララギ博士(BW63話)
- シュリン(XY109話)
漫画版
アニメ版
- BW57・59話
- BW62話:イメージのみ登場
- アララギ博士のアギルダー
- 元々はベルの手持ちであったチョボマキだったが、BW63話でアララギ博士がカブルモと交換した事で進化する。
- XY109話:パフォーマーシュリンのポケモンで登場
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 10章でアデクのポケモンで登場。レンブのコジョンドを一瞬の隙をついてアシッドボムをふきかけて勝負をきめたり、Nとのバトルではバッフロンと共にヒヒダルマとアーケオス相手に激闘を繰り広げた。
ファイツのアギルダー
海底遺跡にて、国際警察から権限を凍結されそれでも事態解決のため動かんとするラクツがファイツを戦力とするため入手させたポケモン。ファイツ(というよりタマゲタケのダケちゃん)が捕獲したカブルモと交換して進化。
11章作中においてバトルでは使用されていないが、プラズマフリゲートに捕らわれたNを助けるためにアシッドボムで壁を溶かした。
関連イラスト
関連タグ
616チョボマキ→617アギルダー→618マッギョ/ガラルのすがた