概要
土管から出てくる人食い植物のような敵キャラ。
名前の由来は”ぱくん”と食べる音と花を英語でフラワー。英語版での名称は「piranha plant」(訳せば”ピラニア植物”である)。
口を上に向けて土管から現れるため、踏んで倒す事はできない(一部の作品では踏み倒す事が出来る)。非常にわかりやすく「踏めない」ことを体現したキャラクターである。
ただし大抵は横からの攻撃に弱く、ファイアボールやマントアタック等で倒すことができる。
基本的に土管の横または上に立つと出てこられなくなるが、別種類のパックンフラワーは横に立っても出てくる場合がある。
作品によっては土管以外にも地面から普通に生えているものや、巨大パックンフラワーもしくはでかパックンフラワーと呼ばれる巨大な種も登場する(『ヨッシーアイランド』や『スーパーマリオブラザーズ3』、『Newスーパーマリオブラザーズ』シリーズなど)。
『スーパーマリオRPG』のCMでは3匹のパックンフラワーが歌って紹介するCMが話題になった。この作品では戦闘中だと二足歩行(後述のスマブラやマリオテニスを参照)して攻撃して来る。ゲーム内ではパイプダンジョンに雑魚キャラとして登場。またビーンズバレーには亜種の『パックンブルー』が登場した。どちらも口から放つ花粉で状態異常にしてくる。
マリオカートシリーズではおじゃまキャラとして登場し、基本的にカートが近づくと襲いかかってくるが、逆にコウラ等のアイテムで攻撃すれば暫くふらふらして襲って来ない。
『スーパーマリオ3Dワールド』では植木鉢に植わっているものもおり、掴むと鉢植えパックンというアイテム扱いになり他の敵キャラに近づくだけでそれらを食べてくれる。現状ではスーパースター以外でチョロボンを倒す唯一の手段であり、こいつの口内は相当に丈夫なようだ。
『マリオカート8』では、上記の鉢植えパックンと同じ役を果たすようにアイテムとしても登場している。ジャンプアクションもする。ライバルのマシーンに近づくだけで攻撃と同時に、バナナの皮を食べて排除してくれる。
『ドクターマリオワールド』では当初はサポートキャラで登場していたが、2020年12月17日にプレイアブルキャラクターとして参戦。
雑魚敵としてのパックンフラワーが参戦するのは後述の『スマブラSP』とファイアパックンが参戦した『マリオテニスエース』を含め3度目になる。
容姿
現在は赤地に白の斑点の付いた色が標準的となっているが、初出の『スーパーマリオブラザーズ』においては緑色だった。
赤色のパックンフラワーは、『スーパーマリオブラザーズ2』で初めて、緑の高速バージョンとして登場する。
『スーパーマリオブラザーズ3』で今のデザインに落ち着いた。
『スーパーマリオ64』をはじめとする3D作品や初期の『マリオパーティ』シリーズでは模様は同じものの唇が緑色になっており、『スーパーマリオ64DS』まで従来のカラーのパックンフラワーは登場しなかった。
『ペーパーマリオRPG』では、体色がモノトーンになった個体が通常種のパックンフラワーとして登場。従来の色合いに近いものは後述するキラーパックンになっている。
主な派生種
『スーパーマリオブラザーズ3』に初登場した、口から火の玉を吐いてくるパックンフラワー。
パックン同様、踏んで倒すことはできない。
『3Dランド』や『3Dワールド』では黒にオレンジの斑点の個体が登場している。
『マリオストーリー』ではボスキャラとして登場する個体もいる(さながら『ビッグファイアパックン』と言った所だろうか)。
後に『マリオテニスエース』にて、『3Dランド』・『3Dワールド』版のファイアパックンが参戦する事が明らかにされた。
ザコキャラのパックンがプレイアブルとして登場するのは、後述の『スマブラ』に続いて2度目。
『スーパーマリオブラザーズ3』に初登場したパックンフラワーの幼体。
『ヨッシーアイランド』や『ヨッシーストーリー』では、タンポポの種のような種子が地面に着く前の姿が確認される。
「ファイアプチパックン」という火を吐く種類もいる。
『スーパーマリオワールド』に登場。
土管からジャンプして飛び出してくるパックンフラワー。
ジャンプする際に炎を出すものはファイアピーパックンと呼ぶ。
『スーパーマリオくん』のワールド編ではパックンの代表としてマリオと何度も戦った。1戦目では巨大化、2戦目では下記のブラックパックンを吐き出す等クッパによる魔改造がされていた。
逆さパックン
『スーパーマリオブラザーズ2』などに登場。
逆さになっている土管から出てくるパックンフラワー。『スーパーマリオワールド』では、唯一の普通のパックンフラワーでもある。
『スーパーマリオブラザーズ3』に登場。
口からフーフーと息を吹いて黒いトゲ鉄球(シューリンガン)を上下させる事で道を阻んでいる。
土管に居るタイプと足があるタイプがあり、後者は歩きながら鉄球をフーフーしているため厄介。
スーパーマリオくんではワールド編でありながら氷の面の敵として登場(他のマリオ3以前の作品の敵が2軍扱いされている中で唯一1軍に留まっている)、マリオを凍らせるが復活したマリオにトゲメットをスパイクにされてファイアボール連射を受けて倒された。
見た目通り黒いパックンフラワー。倒すことができない。
無敵スター使用中や、クツクリボーの靴、ヨッシーなどで足場にすることができる。
特殊なPスイッチでコインに変えられる。
グーリンダイ
『NewスーパーマリオブラザーズU』に登場。パイポのパックンフラワーバージョンに当たる敵。地面に落ちるとパックンフラワーに変化する。
『ヨッシーアイランド』シリーズに登場。サンボを吐いて攻撃してくる。タマゴを3回当てないと倒せない。
タマゴを当てるごとに色が変わる。
『ヨッシーアイランド』に登場。紫色の毒々しいカラーリングが特徴的。名前の通り下部についたプロペラで狭い通路内を通行しており、タマゴを当てても回転するだけで倒せない。
『ヨッシーアイランド』に登場。カメックの魔法により巨大化したパックンでワールド3のボス。慣れないうちは倒すのに苦労するが、あることをすると…。
この際のカメックの「チクショ~」という台詞は有名。
ペロペロパックン
『ヨッシーストーリー』に登場。
プロペラパックンのように空中を飛び、舌を伸ばしてヨッシーを捕まえる。
本作は食べられると卵を失い、一定時間体が小さくなる。
スーパーマリオくんでは他のパックン達とは違い頭が悪いのかベビークッパから
「髭の生えた奴を飲み込め」という命令を受けた際にマリオを飲み込むが毛虫を髭風につけられたクッパまで飲み込んでしまっている。
チューチューパックン
『ヨッシーストーリー』に登場。設置型の小さなパックンフラワー。ペロペロパックンと同様に、食べられると小さくされてしまう。近づくと口を動かして威嚇する。
バンジーパックン
『ヨッシーアイランドDS』に登場。
常に天井にいて、ヨッシーが真下に来ると飛び降りて飲み込もうとする。
ビッグバンジーパックン
『ヨッシーアイランドDS』に登場。ビッグパックン同様、カメックの魔法で巨大化したバンジーパックンで、ワールド2のボス。
こちらはベロが弱点だが、普段は口にしまい込んでいて狙うことができない。何か硬いものでも齧らせて怯ませよう。そういえば何故かボス部屋にはワンワン岩が転がっていたような…
『スーパーマリオギャラクシー』『スーパーマリオギャラクシー2』に登場する、茎にトゲが生えた大きいパックンフラワー。
近付くと口を動かしてから押しつぶしてくる。
イガイガパックン
『スーパーマリオギャラクシー2』に登場。
トゲトゲパックンと似ているが、こちらは頭にもトゲが生えている。
でかパックン
『スーパーマリオギャラクシー2』に登場。
従来同様頭を土管から出たり入ったりしているが倒すことはできない。
上記のでかパックンフラワーとは別種。
『Newスーパーマリオブラザーズ2』に登場。ファイアーボールが利かない。
植物なのに「ほね」があるのはいかがなものか…。単純に地球の常識が当てはまらないだけかもしれないが。
巨大な「でかほねパックン」も存在する。
のびのびパックン
『スーパーマリオ3Dワールド』に登場。長く伸びたパックン。
頭を攻撃すると体を引っ込めるが、これを足場にして進むステージもある。
どくパックン
『スーパーマリオオデッセイ』に登場するパックンフラワー。
色自体は普通のパックンフラワーと変わらないが、毒の玉を吐いてくる。毒の玉は地面に着くと広く分散するので危険。毒はキャッピーを投げる事で消せる。
とある事をすればキャプチャーも可能。
巨大な「でかどくパックン」も登場する。
『スーパーマリオRPG』に登場したボス。ボスパックンに近い見た目をしている。
『マリオストーリー』『ペーパーマリオRPG』『スーパーペーパーマリオ』に登場。『ペーパーマリオRPG』以降は黄色い色で紫の斑点の毒々しい色をしており、名前の通り毒の煙を吐いてくる。
なお、登場面のジャンボル島ではギタイ草やピロリン草もどき等毒草型の敵が多くちょっとしたパックン族の楽園状態と言える。
『マリオストーリー』『ペーパーマリオRPG』『スーパーペーパーマリオ』などに登場。
ポイズンパックンの亜種でこちらは冷気を吐いて攻撃してくる。
『NewスーパーマリオブラザーズU』からはアクションにも登場。ファイアパックンのようにアイスボールを口から吐いてくる。
キラーパックン
『ペーパーマリオRPG』に登場。
歯が金色なこと以外は普通のパックンフラワーに見えるが、攻撃力は9とザコ敵の中でも最強クラスという、かなりおっかないパックンフラワー。100階ダンジョンの深部で出くわすことになる強敵。
マメパックン
『マリオ&ルイージRPG』に登場。ボスパックンを小型化して花びらをとったようなキャラクターで、火の玉を吐いて攻撃してくる。
マザーパックン
『マリオ&ルイージRPG』に登場。マメーリア空港に突如現れたボス。体色によって弱点の属性が異なる。
どかんパックン
『マリオ&ルイージRPG2』に登場。土管に入ったパックンフラワーで、首がとても長い。基本的に土管に入っているからかパックンフラワーであるにもかかわらず火属性が弱点ではない。
ビジターパックン
『マリオ&ルイージRPG2』に登場。宇宙服を着たようなパックンで複数の土管が集まってできた乗り物のようなものに乗っている。中に何人も入っているのか攻撃時にはマシンガンのように飛び出してくる。
『スーパーマリオサンシャイン』で初登場。クッパ以上の体格にビキニパンツというインパクトのある姿。自立歩行ができ、空も飛ぶことができる。大量の泥を吐いて攻撃する。
その後『マリオカートダブルダッシュ!!』などのゲームにも登場。キングテレサとコンビを組むことが多いが、キングテレサが登場した『マリオカートWii』に参戦することはできなかった。一説には足が短く、バイクに乗れなかったためとされる。キングテレサは足が無いじゃんとか言ってはいけない(ちなみにその続編に当たる『マリオカート8』でも彼は出て来なかった)。
『スマブラX』でも、亜空の使者の最初のボスとして登場している。
『スーパーマリオギャラクシー』シリーズに登場。恐竜のような姿をしたパックンフラワー。
マリオを見つけると追いかけてくる。尻尾が弱点。
ある場所では、炎を纏った強化版が登場する。
また、『スーパーマリオギャラクシー2』には「ディノパックンJr.」という子供らしきボスも登場した。
外部出演
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にて早期購入特典として参戦(現在でも他DLC同様に購入可能)。
鉢植えパックンのように植木鉢(カラーバリエーション次第で小さな土管)に入っている。
このパックンは見た目こそ普通だが、過去作全ての派生種の遺伝子が組み込まれているらしく、攻撃方法によって様々な派生種のパックンに瞬間変異する。
詳しい解説は『パックンフラワー(ファイター)』の記事を参照。
漫画
スーパーマリオくんでは
ゲームとは違い通常のものも派生腫も両目が描かれており、また足(根っこ)が生えていることが多い(一部目の描かれていない例外もおり、マリオストーリー編のファイアパックンやサンシャイン編の冒頭に登場したボスパックンに似たオリジナルキャラクターなどがそれに当たる)。
連載初期は漫画オリジナルの「ジャイアントピーパックン」や「バトラハナチャン」、「パックンモグラ」など様々な変身がある。ちなみに、ジャイアントピーパックンは作者(沢田ユキオ)の前作である『スーパーマリオブラザーズ2』に似たキャラクターが登場しており、コミックス版ではラストボスを務めた(続巻が刊行されなかったため)。
スーパーマリオ64編でマリオがゲームオーバーになった際にはキノコ城を覆うほどの巨大なパックンフラワーが生えてくることもあった。
ボケとしては大抵花束や花畑の中に紛れて噛み付いてくるといったものが多い。
森田屋すひろ版4コマまんが王国
「スーパーマリオ 4コマまんが王国」では『森田屋すひろ』氏がファイアパックンを主人公とした漫画を描いている。オレ様な性格の乱暴者で、マリオを倒して名を上げようと思っており、さらにピーチ姫にまで好意を持っている。両目がないことを不満に思って紙とペンで目を作り、自分だけでなく同族たちにもつけさせている。またこの作品に登場するパックン種は歩行が可能。
自分の強さに絶対の自信を持っていて、それでいて人格者で人気者だと思い込んでいる(クリボーに八つ当たりなどするので普通に怨まれている)。
当初は母親と二人暮らしだったが、後に「影の大首領」を名乗る父親の存在が明らかとなる。理由は不明だが自分こそが最強だとして息子を倒そうとしている。実力では父親に分があったが、事前に母親から聞いていた掛け算ができないという弱点を突いて問題を出す。そして父親が答えを間違えたのを指摘したことで引き分けになり、勝負は持ち越しとなった(実はパックンも答えを間違えており、様子を見ていた母親から「バカ親子」と嘆かれた)。
なお、このシリーズは「スーパーマリオ64 4コマまんが王国2」の『キノコの城で星さがし』をもって最後となった。
関連イラスト
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スーパーマリオ クッパ軍団 マリオシリーズ マリオシリーズのキャラクター一覧 パックン
マダツボミ ウツドン ウツボット マスキッパ ひとくいそう:外見が似ている。
オオグチボヤ…似た形をした動物。
モルボル(ファイナルファンタジー)…同じ食人植物。息が臭い。