『ウィ・ルドン・ファー!!』
ドンファンという ポケモンに
似ているような気が するが
体の質感や 移動方法など
生物的に 全く 異なる。
まるで あれは 鉄の轍だ。
基礎データ
概要
ポケモンSVの「バイオレットブック」に記されし怪物でドンファンを模したロボットのような姿のポケモン。
スカーレット版にのみ登場するイダイナキバとは対になる。
名前の由来はまんま「鉄の轍」からで、ある意味では仮称に近い。
体を丸めて回転しながら急襲してきた後の地面は、深く削れて、焼け焦げたような跡が残っていたと言われている。
その正体はパラドックスポケモンで未来の時代のドンファンと推測され、本記事上部の鳴き声も「Will Donphan」(未来のドンファン)から来ている。
シルエットも一見象らしく見えるが、実の顔面は背中のベルト部分(本来の鼻)と繋がっていないこぢんまりとしたもので、下顎以外はミライドンの目と同様にディスプレイ状。高速移動する際も、脚を格納してモノホイールのようにベルト部分だけを回転させる。
そのためドンファンが持っていた象要素や生物感は全く感じられず、かつてオカルト雑誌にて紹介された『宇宙人が投入した科学兵器』によく似ているとさえ言われているが、意外と表情は豊かなのでまた違った愛嬌を有している。
未来種のパラドックスポケモンは皆、名前の最初に「テツノ」とついているが、はがねタイプを持っているのは意外にもテツノワダチだけだったりする。
ゲーム上の特徴
姿自体が初登場するのはペパーが見せるバイオレットブックの中であるが、意外と早く実物を拝見できる。
ロースト砂漠のヌシポケモン『土震のヌシ』として巨大な個体が高速で砂漠の中を駆けまわっているという驚愕の光景が拝める。追いついて接近すれば、そのまま戦闘となる。
高い素早さから放たれるタイプ一致技「アイアンヘッド」は強力であり、最悪ひるみ効果を受けて手も足も出せないまま倒されることも。「こうそくスピン」は威力こそ低いものの素早さが1段階必ず上昇する追加により、こちらが素早さを上げても抜かれることも。持ち物を持っているとダメージが増加する「はたきおとす」も使ってくるので要注意。
推奨レベルは推定で45前後。少なくとも、近くのカラフシティでジムリーダーのハイダイにやっと勝てるような実力ではまだ挑むのは早いであろう。
消耗を覚悟してでも挑む場合は、がんじょう持ちのジオヅムがおすすめ。はがねタイプなので、しおづけのスリップダメージで信じられない勢いで体力を削ることができる。やけど状態にして攻撃力を下げるのも一つの手。
2戦目はペパー先輩が相性有利なスコヴィランを繰り出してくれるので、任せてしまうのも手。とは言え、スコヴィランは打たれ弱く2~3発であっさり沈むため、やはりある程度レベルを上げておくか回復アイテムを大量に用意することも考えておくべし。
ホゲータを選んでいるならラウドボーンをぶつけて2匹がかりで文字通りゾウのローストにしてしまおう。ただし、「じだんだ」と「はたきおとす」には注意。
1戦目、2戦目ともにお勧めできるのはカラミンゴ。「じだんだ」を無効化、「はたきおとす」を半減にしつつ、弱点をつける「けたぐり」を最大火力でぶつけられる。ただし、こうそくスピンとアイアンヘッドは等倍なうえ、ロースト砂漠は砂嵐が吹きやすく、それでダメージを受ける点などに注意。
ストーリーでのヌシの出番はこれで終わりになるが、後々本作の鍵を握る人物から説明があり、このヌシは管理者の隙をついて大穴を脱走した個体であるとのこと。
ネタバレになってしまうので詳細な説明は省くが、こうしたパラドックスポケモンの脱走を防ぐこともこの人物の狙いのひとつであった。
また、ヌシ自体との再会も可能。ヌシ戦直後からロースト砂漠に現れるようになり、話しかけるとゲット戦になるのだ。本来ならば3ルートをクリアし最終シナリオへ進まない限りゲットできないパラドックスポケモンを、早期にゲットできる唯一のチャンス。レベルは45なので、バッジが5個以上であれば即戦力も見込める。
但し、このヌシ個体に関してはうっかり倒してしまった場合、二度と会えなくなってしまうので、「ヌシのあかし」持ちにこだわるなら捕まえたほうが良い。
性能
名前 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テツノワダチ | 90 | 112 | 120 | 72 | 70 | 106 | 570 |
ドンファン | 90 | 120 | 120 | 60 | 60 | 50 | 500 |
イダイナキバ | 115 | 131 | 131 | 53 | 53 | 87 | 570 |
実は原種と比べて攻撃力は若干落ちているが、それを補ってかなり素早さが高い(というかガブリアスよりも速い)。特殊耐久もやや上でHPは据え置き。
覚える技もほぼほぼ似ているが、クォークチャージの効果を発揮するためのエレキフィールドを始めとした電気タイプの技を覚えられる。とはいえ物理技はかみなりのキバとワイルドボルトしかない。
ただしこおりのつぶてをタマゴ技で覚えられる原種と違ってタマゴ技がない=先制技を一切覚えられないのは難点か。また、じゃれつくも覚えられないので注意。
ちなみに現時点ではアイアンローラーはテツノワダチのみがレベル91で覚える専用技(厳密にはオルティガが使役するルクバー・スターモービルも搭載しており、特性のミストメイカーと組み合わせて一回限りの大技として使ってくる)。
何気に特性「クォークチャージ」によりじめんタイプでありながらエレキフィールドの恩恵を受けるという変わった存在である。その為相手のエレキフィールドに便乗して返り討ちにするという戦い方も可能。
パラドックスポケモンとしては若干器用貧乏な種族値だが、シリーズ2においては優秀な複合タイプを活かして「ステルスロック」「はたきおとす」での起点作り型や「とつげきチョッキ」を持ったサイクル型として使われることがある。
余談
象+タイヤの複合モチーフであるドンファンの、象要素を強調したのがイダイナキバ、タイヤ要素を強調したのがテツノワダチと思われる。
関連イラスト
関連タグ
0989.スナノケガワ→0990.テツノワダチ→0991.テツノツツミ
ミライドン(コライドン/モトトカゲ)・テツノドクガ(チヲハウハネ/ウルガモス):遥か古代と現代の両方の姿を持つ仲間。ただし、明確な血縁があるのはミライドン達のみ