パモ
ぱも
基礎データ
概要
ポケットモンスタースカーレット・バイオレットに登場するポケモン。今回のピカチュウ枠に該当し、この系統のポケモンではパチリス以来となる16年ぶりのでんき単のポケモンである。
ルビサファで登場したプラスル・マイナン以来、一貫して無進化ポケモンとして登場してきたピカチュウ枠のポケモンが進化するのは金銀で登場したピチュー以来、なんと23年ぶり。それどころか、最初から三段階目までの進化を持つ例そのものがピカチュウ枠としては初の快挙である。
さらに言えば、ピカチュウ枠のポケモンとしては初めてアイテムを使わずに三段階まで進化する事が出来るポケモンである(と、いうかピチュー→ピカチュウはなつき進化のため、一部だけでも単純なレベル進化をするのも初)。
また、分類がピカチュウ同様にねずみポケモンだが、第二世代のピチューはこねずみポケモンであるため、分類名がねずみポケモンとなるのはピカチュウ以来の26年ぶり。
このように、ピカチュウ枠の中ではピカチュウ以来となる要素を多分に含むポケモンであり、同時に開祖たるピカチュウにすら見られない要素をも多分に含むため、当初ピカチュウ枠のポケモンかどうか判断に迷うプレイヤーも見られた。
発売から2ヶ月近く経った2023年1月当時でも時折議論の的になっていたが現在ではおおむねピカチュウ枠として受け入れられているようだ。
また、地味にピィ以来2匹目となる名前が二文字のポケモンであり、こちらも金銀以来23年ぶり。
当初は齧歯類がモチーフなのかが不明だったが、レベル技であなをほるを覚えることや進化後の名前からマーモットが有力になった。また、中南米に生息する齧歯類・パカもモチーフと思われる。
オレンジの体毛でずんぐりとした体つきが特徴。前手の先はクリーム色になっていて、厚めの服を着込んでいる様に見える。
対して後ろ脚は発達しきっていないのか普段は四足歩行で、頬を擦ったり感情を表現する際などに直立する程度。成長するにつき二足歩行を覚え、トレーナーと一緒に歩むことでさらに強靭な足腰を手に入れる。
頬に電気袋があるが未発達であり、両手の肉球に備えられた発電器官を併用して頬を擦ることでようやく発電できる。不安になったり敵と相対したりすると臨戦態勢としてこの動作を行い、電気が溜まった両手でタッチして相手を感電させる。
また、体毛は電気を溜めやすい上に保温性があり、寒さにも強い。
ゲーム初回起動時のイントロダクションでは毎作恒例の演出としてクラベル校長のモンスターボールから登場し、ゲーム上で最初に目にする第9世代ポケモンとなっている。(ちなみに全世代中で最初に登場するポケモンはジニア先生が授業する光景の黒板に投射されたキマワリ。)
また、アカデミーの授業を進めていくと、校内に野生のパモが迷い込むイベントが発生する。プレーヤーもこの「パモさん」を介して先生たちと交流していくことになるが、どうやら野生に帰すわけにはいかない深い事情があるようで……
色違いはオレンジの体毛がピンク色に変わり、瞳も若干ピンクがかっている。この特徴は進化後も統一されている。
アニメ版
余談
- パモは作中で(ストーリー中では)初めてテラスタルするポケモンでもある。ネモ2戦目の個体がそれにあたるのだが、よほど変なフライングでもして遠くのエリアで他のテラスタイプのポケモンを目撃していない限りは、最初に目撃するテラスタル個体になるだろう。
パモさん
上述のイベントで登場する「パモさん」の人気もあり、さん付けで呼ぶプレーヤーが続出。一方で野生や手持ちの「パモ」とセイジ先生の「パモさん」とで呼び分けているプレーヤーもいるようだ。