ゾイドに関するおおまかな説明はZOIDSの項が詳しい。作中に登場する金属生命体ゾイドの各機種については、ゾイドの項に一覧がまとめられている。
作品解説
トミー(現タカラトミー)の玩具「ゾイド」をモチーフとしたテレビアニメ。80年代にアニメ化の動きがあったが(参照)、正規にテレビ放送されたのはこれがシリーズ初であった。
上山道郎の漫画作品『機獣新世紀ZOIDS』は、本作と設定の多くを共有する。
1999年9月4日から2000年12月23日まで、毎日放送(MBS)制作・テレビ山口を除くTBS系列27局(うち8局がローカルニュース、青森テレビが『サザエさん』のスポンサードネットのため遅れネット)で全67話が放送された。また、フジテレビ系列局の秋田テレビでも放送された事がある。
本来は4クールの予定だったが、予想を超えた人気作品となった為にGF編と『ゾイド新世紀/ゼロ』が生まれ、『/0』が米国で人気を博した事によりテレビ東京系で『ゾイドフューザーズ』が制作され、同系で『機獣創世記ゾイドジェネシス』が放送された。そして、2018年7月からMBS・TBS系列アニメコンプレックス枠「アニメサタデー630」で『ゾイドワイルド』(MBS制作)が放送される等、後のシリーズの原動力となった。
2023年3月には初代アニメゾイドが再放送されるという事で「ゾイド再放送」が Twitter にてトレンド入りを果たした。こちらに関しては2023年4月からTOKYOMXで放送されているそうである。時間帯は月曜の午後7時台となる。
その後、放送の反響を受けてYouTubeでの公式配信も行われる事が決まった。こちらは同年5月1日から行われている。
概要
銀河の彼方にあるという惑星Zi(ズィー)を舞台にした、主人公バンの冒険と、金属生命体であるゾイドとの交流を描いた作品。全2部で構成されている。世界観の設定と第1部(34話まで)のストーリーの展開等は、本作の漫画版を執筆した上山道郎が原案を担当した。大まかな経緯については上山本人のサイトに掲載されている。
なお、本作に登場するゾイドの多くがトゥーンレンダリングで描写された3DCGである。また、ウルトラザウルスやデスザウラーなどの大型ゾイドが実際の機体設定以上に大型化されていたり、ゾイドの生命を司るゾイドイヴが存在するなど、キットのパッケージ上や小学館刊「機獣新世紀ゾイド 公式ファンブック」内で展開されるバトルストーリーとは世界観が異なる。
なお、企画段階ではコマンドウルフが主人公機になる予定だったが変更された。最初期のポスターでのコマンドウルフの色が白だったり、漫画版でのコマンドウルフのジークの設定などはこれに由来する。
RAMAR による主題歌の「Wildflowers」はアニソンとしてかなり有名であり、本作品を知らなくても本曲を知っている人も少なくない。今ではRAMARを代表する曲の一つになり、何度もリメイクされている。なお、アニメにて使用されたのは、本曲の「Wildflowers」、インストゥルメンタル版、アフタークレジット版の3つである。アフタークレジット版が本編中で使用されたのは、第1話を含めてかなり少ない。
後に、RAMARの功績を称えて「シールドライガー:RAMARスペシャル」が商品化されている。
あらすじ
舞台は金属分子を持つ人間と、巨大な機械生命体「ゾイド」が共に生きる砂漠の惑星Zi。
ヘリック共和国の辺境の村・ウィンドコロニーで暮らす少年バンは、いつものように砂漠に出かけた所、ゾイドを駆る盗賊に絡まれ追い回されてしまう。
そして逃走の末、偶然古代遺跡の隠し部屋を発見し、カプセルの中で眠りについていた小型の恐竜型ゾイド・ジークと、記憶喪失の少女・フィーネを発見する。
ジークの未知なる力によって、朽ち果てていたシールドライガーを蘇らせたバンは盗賊達を撃退するものの、大いなる力を秘めたジークの存在は、戦争を繰り返す共和国と帝国どちらにとっても興味深い研究対象となりえるものだった。
このまま村に留まると騒乱の火種となりかねないと考えたバンは、ジークとフィーネを連れて、あてのない冒険の旅に出るのだった。
主な登場人物
詳細な説明は各項に詳しい
ヘリック共和国
- ロブ・ハーマン(CV:堀川仁)
- オコーネル(CV:鈴木琢磨)
- クルーガー大佐(CV:家弓家正)
- ドクター・ディ(CV:園部啓一)
- フォード(CV:中博史)
- ルイーズ・テレサ・キャムフォード(CV:高島雅羅)
- ダン・フライハイト(CV:梁田清之)
- マリア・フライハイト(CV:岡村明美)
- レオン神父(CV:安井邦彦)
- ウィンドコロニーの長老(CV:八木光生)
ガイロス帝国
- レイヴン(CV:斎賀みつき)
- シャドー(CV:鈴木琢磨)
- カール・リヒテン・シュバルツ(CV:うえだゆうじ)
- ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世(CV:鶴野恭子)
- ギュンター・プロイツェン(CV:大塚芳忠)
- ホマレフ(CV:宇垣秀成)
- ハーディン准将(CV:浅野まゆみ)
- マルクス(CV:坂口候一)
- メッテルニヒ(CV:山本尚弘)
- デリス(CV:櫻井孝宏)
- ロート(CV:川島得愛)
- ラルフ(CV:三木眞一郎)
- ミューラー(CV:浜田賢二)
- シーパース(CV:内田直哉)
- ロカイ(CV:櫻井孝宏)
- グロスコフ(CV:宝亀克寿)
- ビーピー(CV:八木光生)
- ワグナー(CV:堀勝之祐)
- 三銃士
その他
ガーディアンフォース編
- トーマ・リヒャルト・シュバルツ(CV:伊藤健太郎)
- ヒルツ(CV:櫻井孝宏)
- アンビエント(CV:櫻井孝宏)
- リーゼ(CV:日髙のり子)
- スペキュラー(CV:鈴木琢磨)
- カニンガム(CV:高木渉)
- ドーセット(CV:小野健一)
- メリーアン・クラウゼヴィッツ(CV:千葉千恵巳)
- ファントム(CV:永野広一)
- キャロル(CV:玉川紗己子)
- ガース(CV:糸博)
- ハインツ・ベルトー(CV:森川智之)
- ハルフォード(CV:立木文彦)
- ニコル(CV:くまいもとこ)
……他、新しいタグがありましたら追加をお願いします。
スタッフ
監督:加戸誉夫
助監督:羽原信義
シリーズ構成:隅沢克之
キャラクターデザイン:坂崎忠
プロップデザイン:尾形雄二
デジタルディレク:林成輝
アニメーションディレクター:平野崇之
VFXディレクター:佐藤公一
3DCGIテクニカルディレクター:中一太志
3DCGキャラクターテクニカルディレクター:海谷陽一
3DCGモデリングディレクター:長谷川歩
美術監督:朝倉千登勢
色彩設計:伴夏代、青木弘美・金丸ゆう子(第34話まで)
撮影監督:広瀬勝利
編集:山森重之
音楽:Robert Etoll(ロバート・エトール)、杉内信介
音響監督:明田川仁
3DCGプロデューサー:藤井篤
デジタルプロデューサー:広津晋司
アニメーションプロデューサー:下地志直、佐藤徹、千野孝敏→平松巨規
プロデューサー:諸冨洋史、中沢利洋
アニメーション制作:XEBEC
製作:毎日放送、小学館プロダクション
主題歌
オープニングテーマ
「Wild Flowers」
作詞:酒井悠介
作曲:丸山哲央
編曲:RAMAR & 笹路正徳
歌:RAMAR
全話を通して使用されたOPテーマ。
作中のストーリー展開に合わせてアニメ内のシーンや登場人物が変化し、全部で4パターン存在する。
エンディングテーマ
「Song for...」(第1話~第20話)
作詞:MAHIRO
作曲:Yasu
編曲:Dear、西脇辰弥
歌:Dear
タカラトミー公式チャンネルにおける公式配信(後述の関連動画)では、権利関係の問題かこのEDテーマがオミットされ、本作の劇伴に差し替えられている(但し、VHS・DVD・BD版、TOKYOMX・キッズステーション等の再放送ではそのままとなっている)。
歌ったDearは2001年に解散し、レーベルのプラチナム・レコードは2001年以降新譜は発売されていないため、おそらく楽曲の使用許可を取るのが困難になったとされる。
「CHASE」(第21話~第37話)
作詞:野口純平
作曲:鳴瀬シュウヘイ
編曲:DEVELOP=FRAME&大山正篤
歌:DEVELOP=FRAME
第26話までシールドライガー、第25話からブレードライガーが砂漠を疾走する。
「INTO YOURSELF」(第38話~第55話)
作詞:TAKA
作曲:MASATO
編曲:TRANSTIC NERVE&岡野ハジメ
歌:TRANSTIC NERVE
「Your song」(第56話~第67話)
作詞・作曲・編曲:T2ya
歌:EARTH
TVサイズでは、サビの部分が最後まで歌われず「限りない 愛しさを届けたい」の部分で終わる。
最終話では、本編終盤に挿入される形で使用されたほか、サビが最後まで歌われている。
関連イラスト
関連動画
関連作品
関連タグ
ゾイド新世紀/ゼロ(次作)
新機動戦記ガンダムW:脚本家繋がり。そのせいか不明だが作中でも同作を彷彿とさせるネタがちりばめられていた。
アーマードサウルス:2023年4月からTOKYOMXで放送開始した特撮作品。機械的な恐竜が登場する事、放送曜日が火曜日(ゾイド再放送の翌日)の為に比較されやすい。