白波純平「だったら俺は俺も許さない。俺は…俺の悪を断つ!」
「カブト!」
『Deal』
「変身!」
『Bane Up!』
『破壊!(Break)』
『世界!(Broke)』
『奇々怪々!(Broken)』
『仮面ライダーベイル!』
変身者
・ ベイル(元太/純平に憑依している時のみ)
概要
『仮面ライダーリバイス』に登場する仮面ライダー。第25話に登場。
圧倒的な力量を誇るが、変身者に多大な負担を強いるため、本編では一度しか登場しなかった。
『リバイス』本編の25年前において、最初期に開発されたベイルドライバーとカブトバイスタンプで変身する全ライダーのアーキタイプに相当する存在であり、軍事兵器としての利用を目的として開発された経緯がある。
この時はスペックは現在ほど高くなかったのか、肉体を傷つけずにパンチやキックが可能であったため肉弾戦が主な悪魔と呼ばれる程凶暴な戦闘スタイルをとっていた。
本来の過去の変身者は白波純平だったが、現在は彼に憑依したベイルが変身者となっている。
変身時にはバイスタンプを「バイスタンプパッド」に押印して承認させた後「アーキオーインジェクター」に押印することで金色のカブトムシがドライバーから現れ周囲を旋回し、背には鼓動のような赤い光が瞬き、それと同時に赤い目がついた赤黒い闇が出現して一気に呑み込まれるとスーツが形成・変身が完了する。
リバイスレガシーにてベイルが抜け出した時は赤黒い闇が出現していない。
なおバイスタンプの押印の仕方はベイルは普通に押し込むが、純平はまるで切腹するかのように押し込む。
他のライダーと異なり「○○ゲノム」などの名称はつかない。
外見
軍事兵器としてのコンセプトからか、全体的に将校の軍服にも見えるようなミリタリー風のデザインが特徴的。
加えてカブトムシが右肩から抱き着いているかのような意匠が特徴であり、カブトムシの翅にあたる部分が肩から伸びる半透明の外套、歩脚にあたる部分は肩から胸に伸びる飾り糸、複眼にあたる部分はガスマスク状呼吸装置「ダイナスティニーラング」、そして角にあたる部分は左側頭部のレーダーユニット「ダイナスティニーディスターブ」を形成している。
なお変身直後には、ダイナスティニースターブが仮面ライダーカブトや仮面ライダーガタックのキャストオフ直後のように起き上がるのが特徴。
頭部の複眼「ベイルコンパウンドアイ」はかつてベイルが幽閉されていたデモンズドライバーで変身する仮面ライダーデモンズに似ているが、ダイナスティニーラングに繋がるチューブが左頬から出ているため顔半分からパイプが露出した無骨な造形にも見え、さながら呼吸器を付けているようにも見える。
スペック
身長 | 202.0cm |
---|---|
体重 | 96.2kg |
パンチ力 | 72.1t |
キック力 | 141.5t |
ジャンプ力 | 63.4m(ひと跳び) |
走力 | 1.0秒(100m) |
最初期に開発されたライダーシステムでありながら、現代にまで開発された仮面ライダーの中でも飛びぬけて高いスペックを誇る。仮面ライダージャックリバイスを更に上回り、登場時点のリバイスライダーの中では頭一つ抜けた数値。後に登場する仮面ライダーホーリーライブと仮面ライダーリバイスと比べてもジャンプ力以外の全数値で勝っている程であり、仮面ライダーアルティメットリバイ/仮面ライダーアルティメットバイスや仮面ライダーエビリティライブと言った最強形態が登場するまで劇中最高の総合スペックを維持していた驚異的な数値である(というか走力だけならエビリティライブより高い)。
カブトムシの遺伝子情報による強固な装甲に加えてツノを用いた刺突を連想させる、速射性に特化したパンチやキックを用いた徒手空拳による戦闘を行う。
ドライバーから展開された「アーキゲノマッスル」により、人間の限界を超越した身体能力を獲得。
しかし「体重の600倍の重量を支えるが骨格にダメージを伴う」、「毎秒50発もの打撃を繰り出すが最悪腕が自壊する」等変身者への負担も相当な模様。
そのため、実際の戦闘では打撃を直撃させず、それに合わせて発生する衝撃波でダメージを与えている(過去の戦闘では直接打撃を与えている)。
また胸部装甲「ダイナスティニーブレスト」は変身者の心臓とダイレクトリンクして悪魔を制御する特殊機構であり、それと関連してなのかベイル/元太が変身する際心臓に手を当て、心臓が形成される様な描写と共に変身している。
赤黒い念動力の様なエネルギーを操り、相手を触れずに吹き飛ばしたり接触部位から対象を破裂させる事も可能。
このように強力な力を誇るが、ドライバー内でシステムとして幽閉された悪魔が抜け出してしまった場合、その性能は著しく低下していまう。(ベイル曰く「ただの重たい鎧」)
また、後継モデルであるデモンズと異なり、ゲノミクスチェンジは実装されていない。
使用アイテム
変身ベルト。デモンズドライバーと酷似しているが、デモンズドライバーのデモンズノックに相当する部分のデザインが異なる。
変身、必殺技に使用。
ベルト両サイドに装備しているストックアイテム。
右側の物をカブトバイスタンプ保持に使用。
必殺技
- ベイリングインパクト
『Charge』
『ベイリングインパクト!』
変身後にアーキオーインジェクターにカブトバイスタンプを押印、ベイリングノックを押し込み発動する必殺技。周囲の被害を想定しない威力を誇り、これによりかつて仮面ライダーベイルは「悪魔」と呼ばれ恐れられるに至った。
なお、公式サイトでは『ベイリングフィニッシュ』と記載されている。
現在3パターン確認されている。
- 右手のみで超高速の連続パンチを放ち、拳圧を相手に叩きこむ。ラストに赤黒いエネルギーを帯びたストレートの衝撃波でトドメを刺す。初登場回ではギフテリアンをビルの外壁に追い詰めて放ち、その衝撃波で見事にビルの全ての窓ガラスを粉砕した。
- 赤黒いエネルギーを纏ったシンプルなストレートパンチ。
- 横から飛んでくるオスのカブトムシのエフェクトの角に合わせて回し蹴り。
- ベイリングノヴァ
『Charge』
『ベイリングノヴァ!』
『リバイスレガシー』最終話で使用された。
発動手順はベイリングインパクトと同様だが、何か条件があるのかは不明。
劇中では2パターン披露され、カブトムシ型のエフェクトと共に連続で殴りつけた他、カブトムシ型のエフェクトを纏い、後ろ回し蹴りの要領で強烈なキックを叩き込む。
とある事情から大幅に弱体化していたにもかかわらず、目の前に立ち塞がる脅威に対して致命打を負わせた。
- DXベイルドライバーではベイル解放後に上述の手順を行うと発動する(因みにベイル解放はノック長押しで行う)。
カブトバイスタンプ
「カブト!」
昆虫王者「カブトムシ」の力と令和ライダー3作目の5人目のライダー「仮面ライダーベイル」の意匠をモチーフにしたバイスタンプ。
カラーはベイルのマスク部分がブラック、カブト部分がワインレッドとなっている。
演じた人物
俳優 | 作品 | 備考 |
---|---|---|
戸次重幸 | 『仮面ライダーリバイス』 | |
和田雅成 | 『リバイスレガシー 仮面ライダーベイル』 | |
声優 | 作品 | 備考 |
津田健次郎 | 『仮面ライダーリバイス』 | ベイル憑依時 |
『リバイスレガシー 仮面ライダーベイル』 | 〃 | |
スーツアクター | 作品 | 備考 |
小森拓真 | 『仮面ライダーリバイス』 | |
『リバイスレガシー 仮面ライダーベイル』 |
余談
- 変身ポーズはベイル憑依時や現代でのもの以外、切腹よろしくバイスタンプを両手で持ちドライバーのオーインジェクターに押すもの。
『風都探偵TheStage』のインタビュー動画にて和田雅成は自ら考えた、「自分を殺すイメージ」と語っている。
- だがそれは奇しくも未来の純平=五十嵐元太役の戸次重幸が考案した仮面ライダーデストリームの変身ポーズと合致しており、本人達の知らぬところで受け継がれているという奇跡が起きている。
- プロトタイプの仮面ライダーとしてはかなりスペックが高く、有意義な比較ではないが他作品の仮面ライダーと比較しても極めて高い。
- ライダーベイルのシステムは後に発展、改良されデモンズシステムとなるのだが、デモンズシステムの先駆けがベイルシステムであることを裏付けるように、発展後のデモンズ スパイダーゲノムはライダーベイルの変身時に右半身にカブトムシが抱きつくようにして装甲に変化するのと同様、変身時に右肩に蜘蛛が張り付いている(目の形状も酷似している)。
- 登場当初は公式サイトのカブトバイスタンプの位置がおかしかった。「①令和ライダーレリーフ+レックス」「②平成ライダーレリーフ」「③昭和ライダーレリーフ」「④リバイスのサブライダー」「⑤強化フォーム用スタンプ等」に分けられている。だが、何故か②のマンモスバイスタンプとプテラバイスタンプの間に入っていた。これだとカブトバイスタンプのレリーフが「ブレイド」「響鬼」「カブト」のいずれかと言うことになってしまうが、ちゃんとレリーフはベイルである。加えて「■カブトバイスタンプ」と頭に記号がついており、名実ともに特殊仕様状態になっていた。ともすれば「カブト」という名前だけで判断されていたのかもしれないが、真相は闇の中である。
- その後、第33話において響鬼をモチーフとしたハシビロコウバイスタンプが追加されたことを受け、しっかり「④」の位置に移され、記号も削除されている。
- 何気に純粋なカブトムシモチーフのライダーは仮面ライダーカブト以来16年ぶりである。
- スーツは仮面ライダー4号の流用。その後、仮面ライダーオーバーデモンズに流用された。
- 変身音の内容から、ベイル初登場回の1週間前に最終カイ!を華々しく迎えたばかりである『機界戦隊ゼンカイジャー』の第1カイ!目のサブタイトル「キカイ世界はキキカイカイ!」とその敵側の兵士であるハカイザーを連想した人が続出した。
- 変身音声はデモンズドライバーではベイルが英語、合いの手が日本語だったのに対してこちらはベイルが日本語、合いの手が英語と逆転している。
- 『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン18話にて、桃井タロウが(騙される形だったとはいえ) 子供の頃に飼っていたカブトムシが帰ってきたと言われて必死に探すシーンがあり、そのことから一部のファンから「カブトムシのギイちゃん」ならぬ「カブトムシのベイちゃん」と呼ばれてしまっている。
関連タグ
配信限定フォーム/ライダー:TVシリーズでは一度顔見せした程度なので、実質的にこれに該当する。
関連・類似キャラクター
- 仮面ライダーエビル:悪魔が人間の体を乗っ取って変身するダークライダー。
- 仮面ライダーオーバーデモンズ:開発時にライダーベイルのデータを分析して組み込んだためか、デモンズとベイルを足して割ったようなライダー。
- 仮面ライダーデストリーム:後に登場するカブトムシがモチーフのライダー。そして…。
- 仮面ライダーストロンガー、仮面ライダーカブト、仮面ライダーダークカブト、ビートルカメラフォーム:歴代のカブトムシがモチーフのライダー。