「オレの名前は仮面ライダー4号」
CV:松岡充/竹本英史(仮面ライダードライブスペシャルイベント)
スーツアクター:永徳
概要
ショッカーが仮面ライダー3号に続き「4号計画」を元に密かに制作を推し進めていた最終兵器にして最強最悪のショッカーライダー。
史上初の飛行機に乗る仮面ライダーでもあり、ライダーマシンの名前は『スカイサイクロン』。
劇中では終始、変身後の姿で登場しており、変身者は登場しなかった。
作中では改造シーンが存在し、人工骨や人工筋肉といった部位が確認できる事から改造人間という事で間違いはないようである。
『スーパーヒーロー大戦GP』での最終決戦において完全な破壊を免れた“歴史改変マシン”による度重なる2015年4月4日のリセットを経て密かに制作され完成された存在で、仮面ライダー3号とは異なり脳改造も完全に施された冷酷無比な性格の完全なる戦闘マシーンにしてショッカーのエース怪人的存在。
それを示すように両腕の腕章もショッカーのもの。
一人称は「オレ」だが、稀に「私」を使う不遜な性格で、時々、顎を撫でるような仕草をするのが特徴。
仮面ライダー達の一度手に入れた命を再び誰かの為に捨てる行為を「悲劇」と断じ、まるで理解すらしようとしておらず、(ショッカーライダーとして生まれながらも、仮面ライダーとしての生き様を見せて散った3号の記憶も保持しているであろう)泊進之介から「お前に仮面ライダーを名乗る資格はない!」と評された。
専用マシンこそスカイサイクロンではあるが、劇中では搭乗して戦うシーンが極端に少ない上に戦闘はほぼ自動操縦に任せているのだが、ブースタートライドロンによってスカイサイクロンが破壊された時に『私のスカイサイクロンがァァァァッ!』と惜しむ様を見せた事から、マシンに対して愛着はあるらしい。
容姿
ブロンズのコンバーターラングとマスクが特徴的で、マスクからは赤いコードが伸びている。
口元は黒いクラッシャーからスーパー戦隊のマスクのようにシルバーの口型パーツが覗いているなど、実際の4号ライダーであるライダーマンを意識したデザインになっている。
タイフーンの帯は緑色であり、強化服も空軍パイロットのようなミリタリー色の強いデザインとなっている。
『スカイサイクロン』から飛び降りる際は強化服から飛膜を展開して滑空する。
右腕にはスカイサイクロンへの通信や様々なデータを映し出すデバイス「マルチメーター」を装着しており、これは1号から3号までのライダーには全く見られなかった要素である(一番用途が近いのはBLACKRXのリストビット)。
また、良く見ると露出した人間の口の両側には改造手術の傷跡が見て取れる(石ノ森章太郎氏による萬画版『仮面ライダー』の本郷猛の改造手術跡のオマージュ)。
ショッカー製の仮面ライダー型の改造人間では珍しく、マフラーが存在しない。
スペック
身長 | 179cm |
---|---|
体重 | 76kg |
パンチ力 | 18t |
キック力 | 28t |
ジャンプ力 | ひと跳び60m |
走力 | 100mを3秒 |
特殊能力は持っていないがシンプル故に圧倒的な防御力と攻撃力を兼ね備えており、ドライブ・ファイズ・ゼロノスの仮面ライダー3人を同時相手にしても圧倒する程の戦闘力を持っている。スライディングで放たれたスピードロップさえも左腕だけで軽々と止めてしまう隙のなさを見せている。
ベースとなった3号の時点で人工骨が20tの衝撃に耐えうるという設定なので恐らく防御力も3号から数倍に上がっていると推測される。
Oシグナルと超触角アンテナの感度も3号からパワーアップしており、それぞれ半径4km、半径7kmとなっている(ちなみに3号はそれぞれ半径3km、半径5km)。
(出典:「仮面ライダー図鑑」より)
必殺技
なお、ショッカーライダーを強調する為か、いずれもシャドームーンの『シャドーキック』や『シャドーパンチ』と同じく緑色に発光する演出となっている。
ライダーキック
跳躍して放つ飛び蹴り。ドライブを一撃で葬るほどの威力が持ち味。
タイプフォーミュラが放つフォーミュラドロップとの撃ち合いは互角であったが、右足を負傷する痛手を負った。
ビヨンド・ジェネレーションズではクローンライダー(アクセルとRX)に放ち、変身解除に追い込んだ。
ライダーパンチ
反転してもう一度放たれたフォーミュラドロップへのカウンターに使用。
これもまた互角の威力であったが、連続シフトアップしたフォーミュラドロップには流石に耐え切れず破られてしまった。
ビヨンド・ジェネレーションズではクローンライダー(アクセル)に向けて放ったが、エンジンブレードに防御された(それでも後退させる程の凄まじい威力を発揮していた)。
ライダー稲妻キック
『仮面ライダードライブ スペシャルイベント』にて使用された3号との協力技。チーターカタツムリとアリマンモスを挟み撃ちにして撃破。
最期
その圧倒的な戦力差で幾度となく正義のライダーたちを苦しめてきたが、最後のループ世界においての最終決戦でドライブと一対一で死闘を演じ、最後はタイプフォーミュラにフォームチェンジしたドライブの『フォーミュラドロップ』と『ライダーキック』でぶつかり合った際に足を負傷した為、『ライダーパンチ』で撃墜しようとするも、限界を超えたドライブのキックに押し返され敗れ去った。
『ショッカー大戦GP仮面ライダー3号(仮)』では
『仮面ライダードライブスペシャルイベント』内で公開されたヒーローショー。
正義に目覚めたショッカー赤戦闘員のアカギが改造された姿として登場。
家庭や学校に居場所を持てなかった弟分のショッカー戦闘員クロダ(CV:関智一)の純朴な心意気を肯定し、彼が仮面ライダー3号になれるように手引きを行なった。
ドライブ、マッハ、チェイサー、ダブルライダーと共にショッカーに立ち向かった。
味方キャラとして3号と共演しているだけでなく、変身者まで明らかになっているという歴代の4号の中でもかなり異質なキャラクターである。
大道克己との関わり
演じた松岡充氏によれば仮面ライダーエターナルに変身せずに4号に改造される未来を辿った大道克己であることを示唆する発言をしており(まさかの本人による中の人繋がりネタである)、アドリブで『さぁ、地獄を楽しみな!』と言おうとしたが、あまりにもエターナルすぎてNGになったとか。
これを受け、pixiv内外の一部の小説や漫画でも、大道克己が変身する4号が描かれていたりする。
大道克己の死亡時に、蘇生方法をネクロオーバー技術ではなく、ショッカーによるサイボーグ手術をとった歴史と考えるなら、(大道克己の死亡が歴史通りであれば)その誕生は1999年以降と考えられる(ショッカーの技術を考えると冷凍保存なども可能であるため、あくまで「以降」である)。
エターナルは、『W』の系統のライダー(ガイアメモリを使用するライダー)の中では、4番目に登場したライダーである。時系列的には、Wより早かったり(オリジナルビデオ)、仮面ライダーサイクロンがいたりするのだが、映像作品で登場した順番でいえば、4番目となる。
ちなみに、エターナルと仮面ライダー4号には、「サイクロン」という共通キーワードが存在する。エターナルのサイクロンといえば、母親であるサイクロン・ドーパントことマリア・S・クランベリー(大道マリア)。4号のサイクロンといえば、上述のスカイサイクロン。どちらも元を辿れば1号・2号のサイクロン号に由来する名称である。
なお、作品としての『仮面ライダー4号』内には、多くのダークライダーがショッカーライダーとして登場しているが、その中にエターナルの姿はなかった。
なお、『4号』の主題歌である『Time』のPVでもドライブと4号が激突するが、ラストにドライブとすれ違った松岡充に4号の姿が重なって見える演出がある。
おそらくは「中の人ネタ」というやつであるが、4号と大道克己に直接的な関係があるかは明かされずに終わった。
その後の活躍
プレイアブルとして参戦。必殺技はライダーキック。
ディアブロによって生まれた悪魔、デビルライダー軍団の1人として登場。今作で遂にエターナルと共闘を果たした。
作中ではショッカーライダーのNo.1とNo.2を従え、仮面ライダー王蛇、エターナル、仮面ライダーソーサラー、仮面ライダーデューク、仮面ライダーバールクスと共にクローンライダー達と交戦した。
その他
『仮面ライダー HGスペシャル』にて3号と共に立体化。
なお、「魂の夏コレ2015」にてS.H.Figuartsが参考出品されたが、3号と違って今現在も発売はされなかった。
なお、『「仮面ライダー公式写真集」仮面ライダーぴあ VOL.2 「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」 メモリアル本』(ぴあ株式会社)では3号とともに主人公ライダーと全く同格の扱いを受けており、専用カットとポエムが掲載されているなどかなり優遇されている。
余談
『仮面ライダーリバイス』に登場する仮面ライダーベイルのアンダースーツとブーツの形状から4号の改造説が挙げられている。
関連タグ
配信作品限定ライダー
4号 → ハッタリ